【26卒向け】日系大手志望者の就活スケジュール完全版!内定を得るために必要な9ステップとは
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最終更新日:2024年10月02日
日系大手企業を目指して就活をしているが、具体的にいつ・なにをすればいいのかといった肝心な部分がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、unistyleが考える日系大手企業から内定を得るために必要な9ステップについて詳しく解説していきます。
自己分析のやり方からES作成、インターン、本選考の対策といった全てのフローを含めた完全版となっています。
膨大な文量となっていますが、最後まで読んで頂くことで今後の動き方が明確になれば幸いです。
- 目次
- 日系大手内定のために必要な9つのステップ
- 就職活動の戦略的スケジュール
- 自己分析
- 業界研究・企業研究
- 3つの論点の整理
・志望動機
・自己PR
・学生時代頑張ったこと(ガクチカ) - ES作成
- テスト対策
- インターン
- OB訪問
- リクルーター面談
- 本選考
- 最後に
日系大手内定のために必要な9つのステップ
日系大手企業の選考で内定を得るためには、以下9つのステップを正しいタイミング・順序・レベルで実行することが必要になります。
(1)〜(5)までの5つのステップは個人で行う事ができる「準備段階」のものであり、(6)〜(9)の4つは実際に選考を受けなければ出来ない「実践段階」になります。
それぞれのステップ毎に、具体的にどのようなアクションを取っていけばいいか考えていきましょう。
そのためにもまずは、就職活動の戦略的スケジュールを把握することから始めていきたいと思います。
就職活動の戦略的スケジュール
こちらは日系大手から内定をもらうために必要なこと、及びそれらをいつやるかのスケジュール表です。ここで注目していただきたいことは、大きく分けて2つあります。
第一に、各ステップにいつ着手し、いつ頃までに終わらせておくべきかということです。矢印で示した期間を目安に、それぞれ計画的に余裕をもって進める必要があります。
第二に、いつまでに、いくつ内定を獲得するかです。赤いラインで示したタイミングはあくまで目安ですが、選考のハードルが高い日系大手企業を第一志望としている場合、6月の日系大手の面接解禁までに1〜2つは内定を持っておくべきです。
これは、6月以降の選考で内定をもらえなかった場合のリスクヘッジになることはもちろん、「ほかの企業でも高く評価されている」という内定ブランドを獲得できるためです。
極端な例では、外資系投資銀行や戦略コンサルの内定をキープしたまま、その「内定ブランド」を武器に総合商社からも内定を獲得する、といった就活生も見られます。
総合商社や広告代理店などの人気業界を志望するのであれば、秋〜冬の段階で外資系企業やコンサルティングファームから内定を取っておきたいところです。
コンサルの早期選考を受ける意味とメリット
→6月以降に選考が解禁される日系大手企業志望の学生が、コンサルティング業界の早期選考を受けるべき理由を解説した記事です。コンサルの早期選考を受けることは、高水準の選考の経験や面接慣れといったメリットがあります。
以下では、9つのステップそれぞれについて「何を」「どのくらい」「どうやって」「いつまでに」行うかをおさらいしていきます。
【1】自己分析(6月〜12月)
まず1つめは「自己分析」です。
といっても、ただ闇雲にあなた自身の過去を振り返ることが自己分析ではありません。就職活動における自己分析は魅力的な自己PR・志望動機を完成させるための題材を探し出すために行うものです。
あくまで「選考を突破する」ひいては「内定を獲得する」という目的意識を見失わないようにしましょう。この自己分析には絶対的な正解はないです。そのため、常にブラッシュアップを繰り返していく必要があります。
詳細な自己分析の方法については、以下の記事や動画をご参照ください。
1.自己分析とは
2.自己分析のやり方を7ステップで解説
∟過去を振り返るための106の質問項目
3.自己分析シートの使い方(他己分析・SWOT分析等も解説)
4.自己分析本の選び方
5.自己分析に活用できるテスト
∟自己分析にオススメのツール8選
【2】業界研究・企業研究(8月〜2月)
自己分析を進めたあと、次に手をつけるべきは「業界研究・企業研究」です。
最初は興味を持った業界や企業を調べて理解を深めるのもいいですが、目的はあくまで「内定を獲得すること」にあります。
したがって、志望する業界・企業で求められる素養は何かを考えつつ、それが自己分析で明らかになった自分のアピールポイントと合致しているかに主眼をおくべきと言えるでしょう。
そのため業界研究・企業研究は、自己分析と同様、魅力的な自己PRや志望動機を作り上げるための土台になります。というのも、企業側がどんな人材を求めているのかを知らずして、効率的なアピールはできないからです。
したがって、これも早い段階、具体的にいえば2月中にはメドをつけておくことが理想的です。
業界研究・企業研究を行う上で必要なことをまとめたのが、以下の記事になります。
1.業界研究の目的・やり方
2.業界研究ノートの作り方
3.業界研究にオススメのサイト
4.業界研究にオススメの本
5.40業界を徹底解説!unistyle業界研究記事まとめ
◆企業研究完全版
・企業研究の目的とは
・企業研究はいつから始めるべき?
・企業研究のやり方
・企業研究シート・ノート※テンプレート付き
・企業研究に役立つサイトや本
・企業研究に役立つIR情報の見方
・企業研究を志望動機作成に活かす方法
・業界別企業研究記事まとめ1(コンサル・商社・金融等)
・業界別企業研究記事まとめ2(メーカー・サービス・広告・出版等)
・業界別企業研究記事まとめ3(情報・IT・自動車・人材・旅行等)
また、業界研究や企業研究をする際にはTwitterを活用するといいでしょう。就活メディアだけでなく、各社に務める社会人や同世代の就活生のツイートもチェックできるため、様々な情報を集めやすくなります。
【Twitterで情報戦に勝つ】就活生の最強の味方|Twitter活用術・おすすめアカウント38選
→就活でTwitterを使うことのメリットやフォロー推奨のアカウントについて解説した記事です。興味を持ちましたら、ぜひアカウントを作成してみて下さい。
【3】3つの論点の整理(10月〜2月)
ここで言う「3つの論点」とは、以下の3点を指します。
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと(ガクチカ)
これら3つは就職活動において、ESや面接で最も頻繁に問われるテーマであり、最も重要なポイントです。これら3つにクリアな答えを出すことができていれば、ほとんどの選考で高いパフォーマンスを発揮することができます。
自己分析と業界研究・企業研究の内容をもとにして、2月中には完成度の高い志望動機・自己PR・学生時代頑張ったことを用意しておくべきでしょう。
なぜなら、日系大手企業へのES提出が基本的に3月〜4月に行われるため(=それまでにESに書く内容を完成させておく必要があるため)であり、2月は集中的に開催される冬のインターンシップへの参加に時間を費やすべきでもあるからです。
また、これら3つの論点については、6月の面接直前までブラッシュアップを重ねていくことも必要になるでしょう。なお、就活のカギとなる上記3つの論点については、それぞれ以下の記事をベースにして完成させてください。
1.自己PRの基本知識(意味・強みの種類・自己紹介やガクチカとの違い)
2.自己PRが見つからない人の対処法
3.自己PRの書き方・書く際のポイントを解説
4.自己PRの書き方を文字数別に解説
5.自己PRの書き出しを解説
6.自己PRの締めを解説
7.自己PRのES例文集(強み別)
8.自己PRのES例文集(業界別)
9.面接での自己PRの伝え方
10.面接での自己PRにまつわる頻出質問集
1.そもそもガクチカって何?
2.ガクチカがない人の対処法
3.ガクチカの書き方を徹底解説
4.ガクチカの例文を紹介
(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには
(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには
(3)ガクチカで留学経験をアピールするには
(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには
(5)ガクチカでボランティアをアピールするには
(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】
(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには
(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには
(9)ガクチカで趣味をアピールするには
(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには
→ガクチカでカフェアルバイトをアピールするには
→ガクチカで塾講師アルバイトをアピールするには
→ガクチカで飲食店アルバイト(居酒屋・焼き肉・レストラン)をアピールするには
→ガクチカでカラオケアルバイトをアピールするには
5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選
【4】ES作成(3〜4月)
上記のように、日系大手企業の多くはESの提出を3月〜4月に設定しているため、それに合わせてESの作成に取りかかる必要があります。
といっても、それまでに(1)自己分析、(2)業界研究・企業研究、(3)「3つの論点」の整理をきちんと済ませておけば、実際のESを書くこと自体にはあまり苦労しません。
なぜなら、ほとんどのESは上記の「3つの論点」を中心に問うものであるため、(1)~(3)の内容に多少のマイナーチェンジを施すだけで書き上げられるためです(例えば、字数調整や言い回しの工夫など)。
気をつけて頂きたいこととしては、基本的に「ESに書く内容=面接で話す内容」という式が成り立つということです。つまり、ESの内容が面接での評価の土台になるということです。
そのため、ただES選考を通過すればいいというものではなく、ES提出後の面接まで視野に入れて書き上げなければいけません。
余裕をもってESを完成させるためにも、早い段階から(1)~(3)の内容を完成させておく必要があると言えるでしょう。
ES執筆の際は、以下の記事をもとに書き進めてください。
【設問別例文付】エントリーシートの書き方 頻出質問への回答方法を解説
→ESの執筆方法について解説した記事です。ESで企業が評価しているポイントやES執筆時の心構えについて解説しています。unistyleで掲載している内定者ESの活用方法や、実際の内定者のES回答の解説も行なっているので、ぜひご参照ください。
エントリーシート(ES)の書き方対策記事まとめ|自己PR・志望動機・ガクチカ
→ESの書き方を設問別、企業別に解説した記事です。ESに関する記事を数多くまとめてありますので、上記の記事と併用してESの書き方を理解しましょう。
【5】テスト対策(12〜3月)
(1)~(4)の「準備」と並行して早期から進めておくべきなのが、Webテスト、テストセンター、筆記試験などのテスト対策です。
テスト選考はほとんどの企業で設けられていますが、基本的にはテストの点数によって「足切り」が行われる定量的な選考形態であるため、就職活動の中で最も対策が容易な選考ステップであると言えます。
早い段階から問題集を使って対策を進めておくべきでしょう。
とりわけ、テストセンター形式を採用している企業(総合商社など)の志望者は、時間に余裕のある1〜2月のうちにハイスコアを出しておき、以後はその結果を使い回すという戦略を取るべきです。
ハイスコアであるか確認するには、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)やゴールドマン・サックスといった合格基準が高いとされる企業に結果を提出し、通過できるかどうか確かめるといいでしょう。
以下の記事を参考に、対策を始めましょう。
ここまでの5つが、皆さんが各自で行うべき「準備段階」になります。以下4つは、実際に選考を受ける「実践段階」です。
【6】インターン(7〜2月)
5月頃から様々な企業がインターンシップの募集を開始します。
実際に開催されるのは大抵が8月~9月になりますが、日系大手や外資系企業はインターンシップ時からESやグループディスカッション、面接を課すことが多くあります。というのも、数日間開催されるインターンシップは採用に影響を及ぼすため、選考の段階で絞り込みが行われるからです。
日系大手であれば、優秀層の囲い込みのため、リクルーターを付けたり参加者限定のイベントを開催します。外資系では採用直結であることが多いため、インターンで結果を残すことで内定をもらえることもあります。
"本選考には関係ありません" のウソ!インターンに参加する目的の3段階
→リクルートキャリアが発表する「就職白書」から判明したインターンシップと本選考の関係性を踏まえながら、インターンの参加目的をタイプ別に解説した記事です。企業の選考におけるインターンの位置付けを把握する材料としてご活用ください。
基本的にはインターンシップに参加することで、企業への理解を深められることや社員とのコネクション、就活仲間ができるといったメリットがあります。また、ESや面接、グループディスカッション(GD)など、選考の経験を積むこともできます。
インターン選考で経験することの多いグループディスカッション(GD)については、以下の記事から大まかな対策方法を学んで下さい。ある程度理解した後は、インターンシップ選考会やGD対策講座などでトレーニングを積んでいくことが重要になります。
1.【まず始めにこれを読もう!】GDとは?基礎知識を解説
2.GDの対策方法・コツ
3.GD頻出テーマと業界別の過去に出題されたテーマ
4.GDのテーマごとの進め方
5.GDの役割別(司会・書記・タイムキーパー)の対策方法
6.一人でも複数人でも出来るGD練習方法(11選)
【7】OB訪問(12月〜4月)
志望する企業に関する疑問を解消するとともに、(3)で作り上げた「3つの論点(志望動機・自己PR・学生時代頑張ったこと)」に磨きをかけるためのベストな方法が、「OB訪問」です。
OB訪問をする際のキーポイントは、自分なりの「仮説」をもつことです。
(1)~(3)のステップで作り上げた仮説をもとにOB訪問を繰り返せば、より魅力的な志望動機・自己PR・学生時代頑張ったことを述べられるようになるでしょう。
また、自分なりの仮説に基づいたコミュニケーションを通してOB・OGから評価してもらうことができれば、選考の一部がカットされるなど、本選考で優遇してもらえる可能性も出てくるはずです。
OB訪問をする際は、以下の記事をしっかり読み込んだうえで行うことをおすすめします。
OB訪問やり方大全!OB訪問の目的から時期・質問内容まで徹底解説
→就職活動におけるOB訪問の活用方法を解説した記事です。OB訪問の目的から、筋の良い質問の例、具体的なマナーまで、OB訪問をするうえで必要な「how to」をすべて網羅しているのでぜひご一読ください。
【OB訪問アプリ8選】就活で勝者になるために使うべきおすすめアプリ
→OB訪問の相手を探す際に使う「OB訪問アプリ」を実際に使い、解説した記事になります。それぞれのアプリの特徴によって使い分けをしましょう。
【8】リクルーター面談(4月〜5月)
一部の企業では、自社への志望度を高めること、優秀な学生を早期に囲い込むことなどを目的に、6月の面接解禁に先立って「リクルーター面談」が実施されます。
リクルーター面談は基本的に「選考プロセスの一部」として考えておくべきでしょう。
したがって、(3)で作り上げた志望動機・自己PR・学生時代頑張ったこと(さらに、OB訪問でブラッシュアップしてあると理想的)はもちろん、筋のいい逆質問までをしっかりと準備したうえで臨まなければいけません。
リクルーター制度をとっている企業のリストや、具体的な対策方法などは、以下の記事を参照してください。
1.そもそもリクルーターって何?
2.リクルーター面談の対策は何をするべきか
3.リクルーター面談でするべき逆質問とは
4.リクルーター面談に臨む前に知っておくべき基本マナー
5.リクルーターへのメールの書き方と具体例
6.リクルーターへの電話の基本マナーと具体例
7.リクルーター制度実施企業一覧(全39社)
【9】本選考(2月〜6月)
いよいよ「実戦」、すなわち本選考です。
様々な業界・企業に幅広くエントリーしておき、6月の日系大手の面接解禁前までになるべく数多く本選考を経験しておくべきです。
【就活生必見】内定者に学ぶ3/1のエントリー戦略
→本記事では、本選考のエントリーを戦略的に行う方法について解説しています。持ち駒数に悩む方は多いので、この記事を読んで効率的なエントリー方法を理解して頂きたいです。
■企業管理シート
【本選考のエントリー解禁前に準備必須】企業管理シートをお配りします!
→本選考では人によっては数十社もエントリーすることもあります。そのため、IDやパスワードを探すのが手間になります。その手間を少しでも軽減できるよう、企業管理シートを作成しました。ぜひご活用下さい。スマホからもチェック可能です。
実際の選考を経験していくなかで、「こういう話し方をするとうまくいく」「このエピソードはウケが悪かった」等、ほかの企業の選考に活かせるような知見が得られるはずですし、間違いなく面接にも「慣れ」は必要です。
面接の上達が見られない人は以下の2つが大きな要因だと考えます。
- そもそも場数を担保できていないが故に勘所を掴みきれていない(量の概念)
- フィードバックを得る機会が少ないため良し悪しの判断がつかずPDCAを回せない(質の概念)
この2つを解決させる方法は実践的な面接を繰り返しすることも手ですが、いかにインターンシップやOB訪問などに多数参加しフィードバックをもらえるかだと考えます。
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
最後に
最後におさらいです。
◆日系大手内定のために必要な9つのこと
└自己分析、業界研究・企業研究・3つの論点の整理・ES作成・テスト対策・インターン・OB訪問・リクルーター面談・本選考
◆就職活動の戦略的スケジュール
└6月を皮切りに先輩就活生は事実として就活を開始
◆自己分析
└一番最初に行うこと
◆業界研究・企業研究
└企業が求める素養を把握
◆3つの論点の整理
└志望動機、自己PR、学生時代頑張ったことの3つは頻出
◆ES作成
└面接の成否にも大きく影響
◆テスト対策
└問題集で対策
◆インターン
└優遇を獲得できるチャンス
◆OB訪問・リクルーター面談
└企業理解、3つの論点をブラッシュアップさせるための最有効策
◆本選考
└今までの対策の総集編
「いま何をすべきか」に迷ったら、適宜この記事を読み返して頂けたら幸いです。