Webテストとは?受験形式や問題数、時間などを解説
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最終更新日:2025年05月27日

Webテストとは
Webテストとは、選考フローで利用される、採用のためのテストのことです。応募者が自宅や試験会場のパソコンからネット上(Web)で受験することから、Webテストと呼ばれています。
Webテストには、SPI・玉手箱・TG-WEBといった企業によく利用されるものから、TAL・Compassといった聞き慣れないものなど様々な種類があります。
企業により利用するテストは異なりますが、大手企業のほとんどの企業が選考フローに組み込んでいるため選考を進む際には避けては通れない道です。
企業がWebテストを行う理由
企業が、Webテストを行う理由として、①就活生を面接可能な人数まで絞り込むため②就活生の基礎能力を測るための2つが挙げられます。
日本では時期を定め、年に一度採用を行う新卒一括採用形式で採用が行われています。大手企業や人気企業であれば、就活が最も盛んに行われる時期に何百人、何千人からの応募が集まります。そのため選考基準に従い就活生を絞らなければなりません。
採用担当者の人数にも限りがあり応募者全員と面接することは難しいですし、届いたESを全て読みきれるわけではありません。
そのため、企業にとって受験会場や自宅で就活生が自主的に執り行うことができるWebテストは非常に合理的な手段になります。
また、Webテストは就活生の基礎能力を測る有効な手段でもあります。選考を受ける就活生はこれからの会社を担っていく人材になるため、採用担当者はしっかりと会社の未来を考えた採用を行わなければなりません。
採用職種にもよりますが、Webテストを行うことで企業が求める最低限の地頭があるか否かを判断しています。
Webテストの受験形式と流れ
Webテストの受験形式には自宅で自分のパソコンを用いて受験する形式と、指定されたテストセンター会場に向かい受験する形式の2パターンがあります。
自宅で受験する場合
自宅受験の場合、企業の就活生向けマイページまたはES提出後に企業から送付されるメールに記載のWebテスト受験用URLからアクセスして受験します。 インターネットに接続できる環境であれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を用いて、自由な場所で、自分の好きなタイミングで受験できる一方で、以下の注意が必要です。
■PCの動作環境を整えておくこと
■自分のパソコンのブラウザがインターネットエクスプローラでかつJAVAscriptをダウンロード・もしくは使用可能な状態であること
■締切直前は受験ページにアクセスが集中するため時間に余裕を持つこと
受験当日は、不正行為を防止する目的で、Webカメラやマイクを通して受験の様子が監督される場合があります。
- 1受験の案内:エントリー後、企業よりテストセンター受験の詳細について案内が届く。
- 2.事前準備:受験期間内を確認し、インターネット環境や使用するデバイス(パソコン、タブレットなど)を整える。
- 3.受験:指定されたURLにアクセスしてweb上でテストを受験する。
- 4.テストが終了したら、指示に従ってログアウトする。
テストセンターで受験する場合
指定されたテストセンターに訪問し、決められた時間に受験する必要があります。
注意点は以下になります。
・事前に性格検査を受験しておくこと
・持ち物、服装について確認が必要
webテスト終了後は、速やかに結果が集計され、企業は集計結果をふまえて選考を進めます。
- 1.受験の案内:エントリー後、企業よりテストセンター受験の詳細について案内が届く。
- 2.事前準備:受験期間内を確認し、インターネット環境や使用するデバイス(パソコン、タブレットなど)を整える。
- 3.受験:指定されたURLにアクセスしてweb上でテストを受験する。
- 4.テストが終了したら、指示に従ってログアウトする。
受験形式の違いに加え、Webテストには様々な形式のものがあります。下記に各Webテスト形式に関する記事を掲載していますので、受験の流れについてより詳細な内容を確認したい方はこちらも併せてご覧ください。
【テストセンターとは】予約から受験、結果を使い回す方法などを一挙解説
自宅で受験するテスト
【SPIとは】出題される問題や4つの受験方式をわかりやすく解説!
【玉手箱の完全対策】言語・計数・英語の例題や最新出題企業を掲載
【TG-WEB対策】問題例・従来型(旧型)と新型の特徴などを解説
暗号テスト(CAB)とは?例題や対策方法を紹介
Webテストの内容:能力適性テスト
まず能力適性テストに関してですが、問題数は科目やWebテストの種類によって異なりますが、概ね10~50問程度で時間は全体で30分~90分程と言われています。
Webテストで出題される言語の問題は、大学受験に例えると現代文のようなものです。多くの問題は500~1000文字の問題文を読み、内容と「合う・合わない」を選択する問題や、指定された熟語と同義語・反意語を選択する問題などが一般的に出されます。
非言語においては、論理的思考能力や数的処理能力を測る問題が出題されます。
四則演算的な基本的な問題から、推論、与えられた情報から数値を求める問題、定価が決まっていない商品の原価率を計算する問題などが出題されます。
- SPI
- ENG
- 玉手箱
- GAB
- CAB
- TG-WEB
SPIとはSynthetic Personality Inventoryの略で、企業が採用選考の際に利用する適性検査の一つです。能力検査と性格検査で構成されています。
■受験スタイル テストセ...
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
Webテストの内容:性格適性テスト
性格適性テストでは、就活生が自分の性格や行動特性をどう捉えているかを知るために、当てはまる・どちらかと言えば「当てはまる・どちらかと言えば当てはまらない・当てはまらない」の4択で答えていくものや、お題に対して図形を並べるものなどがあります。
企業はこの結果と、社内で成果を上げている社員の性格・行動特性を照らし合わせることで、その性格・行動特性が近い就活生を選ぶという狙いもあるようです。
- TAL
- BRIDGE
- 内田クレペリンSPI
TALは、潜在能力や性格を測る適性検査です。他の適性検査と比べて、問題形式が独特で、対策が難しいとも言われています。図形配置問題・卵の種類を選択する問題が有名です。性格適性検査なので、正直に答...
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。
webテストの対策
企業はWebテストを実施することで、就活生の「選考の初期段階での絞り込み」と「基礎的な学力」を評価しています。そのため、Webテストで一定以上の正答数を獲得し、足切り点を超えることができれば、次の選考に進むことが可能です。
ここでは3つのwebテストの対策方法を紹介しています。それぞれの方法について詳しく解説していますので、ご自身に合った方法で対策を進めてください。
- Webテスト対策方法(1) 参考書を購入
- Webテスト対策方法(2) アプリ
- Webテスト対策方法(3) 他の企業のWebテストを練習のために受けてみる
Webテスト対策方法(1) 参考書を購入
Webテスト対策を始めるなら、まず参考書を用意しましょう。受験する企業のWebテストの種類がわかっている場合は、そのテストに特化したものを選ぶのが理想的です。 もし種類が不明な場合は、SPIや玉手箱といった一般的なWebテストの参考書を選ぶと良いでしょう。
参考書を使って対策をする際は、最低でも2周することをおすすめします。繰り返し問題を解くことで、苦手な部分を克服し、解ける問題が増えていきます。また、Webテスト特有の解き方のコツも掴めるようになるでしょう。
Webテスト対策方法(2) アプリ
最近は、Webテスト対策アプリも充実しており、手軽に学習できます。無料アプリでも十分な対策が可能な場合が多く、隙間時間を活用して効率的に勉強できるので、ぜひ試してみてください。
Webテスト対策方法(3) 他の企業のWebテストを練習のために受けてみる
これから受ける企業のWebテストと同じものが、他の企業でも受けられるなら、練習として受験するのもおすすめです。 同じテストなら、似た問題が出る可能性があり、何度か受けることで問題の傾向も掴めます。 全く経験がない状態で受けるより、点数を取りやすくなるでしょう。
次の記事では、対策方法について詳しく解説しています。対策にオススメの参考書やアプリなども紹介しているので参考にしてみてください。
最後に
本記事ではWebテストについて基本的な情報を紹介しました。
Webテストは人事と接触するために必ず突破しなければいけない選考フローです。本記事で基礎についての理解を深め、実際の対策に生かしていただければと思います。
次の記事では、数多くあるWebテストの種類についてご紹介しています。企業により利用されているテストは異なるので自分が選考を受けようと思っている企業はどのテストを利用しているのか、チェックしてみてください。