【就活】面接練習は何をするべき?練習方法9選と対策すべき質問を解説
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最終更新日:2024年11月12日
本記事では、"志望企業の面接前に面接練習がしたい!"という就活生に向け、「9つの面接練習方法」や「面接練習をする際のポイント・注意点」を紹介していきます。
この記事の監修者
秋田拓也さん
国家資格キャリアコンサルタント
To Be Myself所属
自分と向き合っていれば自分のやりたいことは必ず見つかるはず。就職しないといけないから就活するのではなく、自分らしく働くために就活をして欲しい。自分の人生を自分で選択できるのが就活の楽しさです。プロフィール詳細はこちら
面接練習をする意味・メリット
まずは「面接練習をする意味・メリット」を紹介します。
簡単に言うと、面接練習をする意味・メリットは以下の2点に大別されます。
- 本番の面接に落ち着いて臨むことができる
- 他者からの評価・見られ方を確認することができる
本番の面接に落ち着いて臨むことができる
面接は、基本的なマナーや流れが決まっており、聞かれる質問に関してもある程度決まっているものがあります。
そのため、事前にそういった知識を理解し練習をしておくことで、本番の面接で慌てずに落ち着いて臨むことができるでしょう。
また、面接は経験を積むことが大事とも言われている通り、いくら頭で理解していても実践できるかどうかは分かりません。
面接本番の緊張感により、頭で理解していたとしても忘れてしまう可能性もあります。本番の緊張感をできる限り軽減するという意味でも、面接練習は重要です。
本番の面接に落ち着いて臨むためにも、"基本的なマナー・面接の流れの理解、頻出質問へどのように回答するか"程度は理解・練習しておくべきでしょう。
他者からの評価・見られ方を確認することができる
面接練習では他者からの評価・見られ方を確認することができる、つまり「第三者視点からの評価・他己評価」を得ることができます。
当たり前の話にはなりますが、面接の評価をするのは就活生自身ではなく、面接官です。そのため、いくら就活生自身が「今回の面接は渾身の出来で選考通過は間違いなしだ!」と感じていても、面接官は異なる評価をしている場合はあります。
例えば、「声の大きさ・姿勢・マナー」といった印象面は特に乖離が生まれやすい部分になりますので、より重点的に確認するのが望ましいでしょう。
unistyle上に『「自分は他人より優秀だ」という平均以上意識からの脱却が内定獲得への第一歩』という記事がありますが、この記事では自己評価と他者評価の違いを以下のように解説しています。
平均以上意識の要因1:自己評価とは自由な評価
説明するまでもありませんが、自己評価とは自分で好き勝手に内容を設定できる評価です。
極論、クラスの全員に嫌われていても、「私はクラスの人気者だ」と自己評価してしまえばそれまでであり、上にも下にも現実のそれとは大きく乖離する可能性を含むものになります。
基本的に、 "評価" というものは良い方が好ましく感じるはずです。
他者評価は自分の努力次第で変えられるところもある一方どうにもならない側面も大きいため、せめて自己評価ぐらいは高めに、悪く言えば自分を正当化して精神衛生上良くしようという考えが生じうると言えるでしょう。
自分にとって不都合な評価には目を瞑り、心の安定を保つという意味では、いわゆる正常性バイアスに近いものが要因1にはあるのかもしれません。
つまり、「自分で好き勝手に内容を設定できる・自分を正当化することができる」という特性のある自己評価に関しては、(人によっては)現実の評価との乖離を生んでしまう可能性がある訳です。
本番の面接で落ちてから気づいても意味がありませんので、練習の段階で他者からの評価・見られ方をしっかり理解しておき、自己評価と他者評価の乖離がないように意識していただければと思います。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、応募者の適性や能力とは関係のない事項で採否を決定しないようにするため、家族や生活環境などの応募者本人の適性・能力に関係のない事項や、思想・宗教などの本来自由であるべき事項に関しては面接で把握しないようにすることが求められています。
このような事項は面接で質問されることも十分考えられますが、面接で質問するべきではない事項があるという前提を認識しておきましょう。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
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面接の一般的な流れ
面接練習の具体的な方法を紹介する前に、「面接の流れ」も確認しておきます。
というのも、「面接の流れを理解する=面接練習をする必要のある部分を理解する」ことであり、面接の流れを理解していなければそもそも正しい面接練習をすることは不可能に近いからです。
全ての面接が同様の流れで進行する訳ではありませんが、個人面接・集団面接問わず、基本的には以下のような流れで面接は進みます。
1.訪問・受付・控室
⇩
2.入室・着席
⇩
3.面接(自己紹介・面接官からの質問・逆質問)
⇩
4.退室
上記の面接の流れを理解した上で、実際の面接練習に臨んでいただければと思います。
【就活面接の受付・入室・退室マナーとは】流れに沿ってポイントを解説
面接練習をする際のポイント
ひとえに面接練習をすると言っても、ただやみくもにやればいいというものではありません。面接練習をする際には、いくつかのポイントを踏まえた上で取り組む必要があります。
ここでは、面接練習をする際のポイントを3点紹介します。
- 面接の頻出質問を理解しておく
- 身だしなみや姿勢などに気をつける
- 本番の雰囲気を想定した上で取り組む
面接の頻出質問を理解しておく
面接の頻出質問として挙げられるのが「学生時代頑張ったこと(ガクチカ)・自己PR・志望動機」の3点です。この3点は基本的にいずれの企業の面接でも聞かれる質問になりますので、必ず理解しておきましょう。
以下、各質問の具体例になりますのでそれぞれ確認していただければと思います。
(1)自己紹介をしてください
(2)学生時代最も頑張ったこと(力を入れたこと)を教えてください
(3)学生時代に取り組んだことについて、なぜ取り組んだのか教えてください
(4)学生時代に取り組んだことの魅力について、知らない人にも理解できるように説明してください
(5)取組における目標とその目標を設定した理由を教えてください
(6)取組における最大の困難について教えてください
(7)取組における課題について、それに気づいた背景やきっかけを教えてください
(8)取組における困難及び課題をどのように乗り越えたのか、結果も踏まえて教えてください
(9)取組における反省点と、当時に戻れるとしたら改善したいと思うことを教えてください
(10)取組における学びとそれを社会でどのように活かすか教えてください
上記に挙げた質問の回答ポイントに関しては、『【ガクチカ】面接で必ず聞かれる10の質問と適切な答え方』の記事をご覧ください。
(1)あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
(2)あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?
(3)あなたは集団や組織に置いてどのような役割・分担を担うことが多いですか?
(4)あなたの強みを社会・企業でどのように活かせるのか教えて下さい。
(5)あなたのモチベーションの源泉について教えて下さい。
(6)あなたの「喜怒哀楽」を教えて下さい。
(7)あなたの大切にしている価値観とそれが形成されたきっかけについて教えて下さい。
(8)あなたの長所と短所について教えて下さい。
(9)最大の挫折経験について教えて下さい。
上記に挙げた質問の回答ポイントに関しては、『【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説』の記事をご覧ください。
(1)志望動機を教えて下さい。
(2)将来の夢、成し遂げたいこと、キャリアビジョンについて教えて下さい。
(3)5年後・10年後のビジョンについて教えて下さい。
(4)企業選びの軸について教えて下さい。
(5)他にはどのような業界を受けていますか。
(6)他業界ではなくこの業界を志望する理由について教えて下さい。
(7)具体的に取り組みたい仕事について教えて下さい。
(8)業界内でも当社の理由について教えて下さい。
(9)あなたにとって就職するとはどういうことですか?
(10)他社の選考状況について教えて下さい。
(11)内定を出した場合、すぐに就職活動を辞めますか?
上記に挙げた質問の回答ポイントに関しては、『【新卒】就活の面接で聞かれる志望動機にどう答える?人事に刺さる伝え方とは』の記事をご覧ください。
身だしなみや姿勢などに気をつける
質問に対する受け答えだけでなく、身だしなみや姿勢といった印象面・声の大きさなどの話し方にも気をつけましょう。
以下、印象面や話し方でチェックするべきポイントをまとめましたので、面接練習に取り組む前に確認していただければと思います。
- スーツの着こなしなどの身だしなみは問題ないか?
- 姿勢が猫背になっていないか?
- 声の大きさ・話す速さなど、聞き取りやすい話し方ができているか?
- 笑顔など、好印象を与える表情ができているか?
- 話している際、しっかりと視線を前に向けて話せているか?
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本番の雰囲気を想定した上で取り組む
いくら練習と言えど、本番のつもりで取り組まなければ意味はありません。
というのも、本番は本番独特の雰囲気があり、その本番独特の緊張感のせいで練習でできたことが100%発揮できないことがあるためです。本番で練習通りの実力をできる限り発揮するためには、練習から本番の雰囲気を想定した上で取り組むことは必須となります。
練習と言えど本番のつもりで、もっと言えば「第一志望の企業の最終面接」くらいのつもりで取り組みましょう。
また、練習で失敗すること自体は問題ありませんが、「練習だし失敗してもいいや…」という気持ちで取り組むことはNGです。
本番の面接に落ち着いて臨めるようになるためにも、練習の段階から本番の雰囲気を想定して取り組むようにしましょう。
面接練習をする際の注意点
面接練習をする際のポイントに加え、「注意点」も紹介します。
面接練習を効率的且つ効果的に行うために、以下の2点を意識することが重要になります。
- 回答を全て暗記しようとしない
- 面接練習をしただけで満足しない
回答を全て暗記しようとしない
面接練習を繰り返し、各質問に対する回答をブラッシュアップすることは重要です。
しかし、その回答を一言一句暗記し、それをそのまま面接で話すことは避けるべきでしょう。
というのも、面接はあくまでも「人(就活生)と人(面接官)とが会話をする場」であり、就活生のプレゼンの場ではないためです。
面接本番で暗記した回答をそのまま話してしまうと、ただ単に原稿を読んでいるかのような話し方になる可能性があります。このような話し方では「熱意・意欲」が伝わりにくいでしょう。
面接練習をする際は「各回答の要点・絶対に話したいキーワード」だけを暗記する程度に留め、面接本番では自分の言葉で話せるように心がけていただければと思います。
面接練習をしただけで満足しない
面接練習はあくまでも練習であり、本番で力を発揮できなければ意味を成しません。
練習の回数が多いことが本番の面接でのパフォーマンスに直結する訳ではありませんし、そもそも"面接練習をすることが目的化"してしまっては価値がありません。
面接練習の回数が多いに越したことはありませんが、「この面接練習が本番の面接でどのように活かせるか?」という視点を持った上で取り組みましょう。
より具体的に述べるのであれば、「今回の面接練習では○○を意識して取り組もう/苦手な○○を克服できるように努めよう」など、自分なりのテーマを持った上で練習できると価値のある面接練習になるでしょう。
面接練習の方法9選
ここからは「面接練習の具体的な方法」を紹介していきます。
面接練習をする方法には様々なものがありますが、主に以下の9点があります。
- 【面接練習(1)】質問への回答を書き出して深堀りしていく
- 【面接練習(2)】面接の受け答えを録画・録音する
- 【面接練習(3)】志望企業以外の選考(面接)に参加する
- 【面接練習(4)】面接の受け答えを友達や家族に聞いてもらう
- 【面接練習(5)】面接の受け答えを社会人やOB・OGに聞いてもらう
- 【面接練習(6)】友達(就活生)の面接官役をする
- 【面接練習(7)】キャリアセンターを活用して模擬面接をする
- 【面接練習(8)】就活イベントに参加して模擬面接をする
- 【面接練習(9)】就活エージェントを利用して模擬面接をする
それでは、上記に挙げた9つの方法を「一人でする練習・複数人でする練習」に分類して紹介していきます。
一人でする面接練習の方法
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複数人でする面接練習の方法
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まとめ
本記事では、「9つの面接練習方法、面接練習をする際のポイント・注意点」などを紹介しました。
結論、面接練習はするに越したことはありませんが、ポイントや注意点を理解していないまま取り組んでしまうと、効果的な練習ができない可能性があります。
また、面接練習をすると言ってもその方法は多種多様です。そのため、それぞれの練習方法の特徴と面接練習をする自身の目的を照らし合わせた上で、より適当な練習方法を選択する必要があります。
本記事の内容を参考にし、自分自身にとって最善な練習方法の選択・実行、そして志望企業の内定獲得を目指していただければと思います。
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)