ガクチカでインターンをアピールするには?ーES例文3選付きー
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最終更新日:2024年11月07日
近年、知名度が増してきた「インターン」。本記事では、"インターン活動に特化したガクチカの書き方・大手企業内定者の例文"を通し、「企業から評価されるガクチカ」を作成するためのヒントを提供します。
インターンのガクチカ例文一覧
まず、「インターンをエピソードにしたガクチカの例文」を紹介します。
今回は、unistyleに寄稿されたESの中から以下の3つを抜粋し、解説していきたいと思います。
※今回解説している3つの例文はそれぞれ「設問形式・指定文字数」が異なります。そのため、「フレームワークの6つの要素をすべて満たしているES」ではありません。ESの解説に関してはフレームワークに基づいて記載していますが、「フレームワークの6つの要素を全て満たしているESでなければ評価されない・選考は通過しない」というわけではないことを認識していただければと思います。
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インターンのガクチカ例文(1):野村総合研究所内定者
あなたが大学入学後、最も力を入れて取り組んだことについて教えてください。 特に「取り組んだ理由」「難しかった点とその原因」「自分なりに創意工夫した点」を重点的に教えてください。(400字以内)
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インターンのガクチカ例文(2):伊藤忠商事内定者
あなたが大学入学以降、チームで取り組み成果を上げた経験について教えてください。
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インターンのガクチカ例文(3):双日内定者
人生で最も注力してきた活動とその理由を教えてください。また、その活動にどのような想いで取り組み、その結果何を得ましたか。(400字以内)
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ガクチカのエピソードとしてどのようなインターン経験がアピールできるのか?
インターンでも短期か長期か、またはどのような目的をもってどのような仕事を行っているか人それぞれ異なると思います。
以下では期間・業務内容・目的に関する3つの基準でどのようなインターン経験がアピールできるか紹介しています。
以下のようでなければガクチカとしてインターン経験を用いてはいけないというものではないので、あくまでも参考程度に確認してみてください。
インターン期間が3か月以上である
ガクチカ、自分自身をアピールするには3か月以上の長期インターンが適切であるといえます。
なぜならある目的をもってインターンを行い、目標を達成するまたは課題を解決するためにはある程度の時間を要するためです。
また、多くの企業では短期的な事業よりも長期的な事業に多く取り組んでおり、そのような企業での入社後の再現性を高めるためには長期的な活動における困難の克服・解決といった過程を示すことが重要です。
そのため、1週間や1か月といった短期のインターンよりも3か月以上の長期のほうがガクチカとして適切であるということができます。
インターンにおける業務内容が志望業界・業種そしてその企業の事業内容と一致している
インターンにおける業務内容と志望業界・業種そしてその企業の事業内容が一致していたほうがよいでしょう。
なぜなら人事へのその業界・業種への志望度の高さを効果的に伝えることができるからです。
以下記載のESや面接でガクチカを聞く3つの目的を参照しても、2番目と3番目には企業・業界・業種へのマッチング度の高さやその業界・業種での伸びしろ・ポテンシャルの高さを示す目的があると確認することができます。
- どんなことに挑戦し、どのような結果を出せたのかを把握するため
- 思考力・モチベーションの源泉・自社に合う人柄かどうか知るため
- 企業で活かせる学びを得ているか知るため
いくら輝かしい実績を残していても、それが志望業界・業種そして志望企業での再現性がなければ評価の対象にはなりません。
インターンにおける業務内容・実績そしてその過程が志望業界・業種・企業と合っているかどうか一度確認してみましょう。
インターンを行う目的が主体的かつ将来を見据えたものとなっている
インターンを行う目的は自分のキャリアプランや将来の目標に一歩近づくためであるといった主体的なものであり、かつ、将来を見据えたものであることが適切であると考えられます。
なぜなら、企業側に志望業界・業種への志望度の高さやマッチング度の高さを示すことができるからです。
もちろんインターンを始めた理由としてバイト代わりであったり、ガクチカのためや友達に誘われたためである人も少なくはないと思います。
しかし、大学生活でサークルやクラブ活動、アルバイトなどがある中でもインターンに最も力を入れていたからには理由があるはずなのでインターンを始めたきっかけを振り返り、ガクチカとして適切かどうか考えてみてください。
ガクチカをインターン経験にしている人の割合は?
対象のES:unistyle上にある本選考ES(200人)のガクチカ欄
対象業界:全業界(公務員を除く)
分類方法:学業、サークル、留学、長期インターン、部活、アルバイト、学園祭実行委員、その他で分類
長期インターンをガクチカにしている人の割合は全体の6%と少数派となっています。
また、長期インターンの中でも仕事内容は人それぞれ異なるため、エピソードとしてかぶることはあまりないと考えられます。
インターンをガクチカのエピソードとして用いるメリット
まずは、インターンをガクチカのエピソードとして用いるメリットを紹介します。
そのメリットは以下の3点に大別されると考えています。
- 他の就活生と差別化を図れる
- インターンでの経験をそのまま企業で活かせる場合が多い
- 主体性をアピールしやすい
他の就活生と差別化を図れる
上記の表から見てもわかり通り、アルバイト経験・部活・サークルでの活動をガクチカにしている人が過半数を占め、インターン経験は全体のわずか6%となっています。
インターンをガクチカにする就活生の間でもそれぞれ職種や業界も多岐にわたるため、オリジナリティーを出すことができ、差別化を図ることができるでしょう。
インターンでの経験をそのまま企業で活かせる場合が多い
多くの場合、インターンはその企業の社員に近い業務、ないしは同様の業務をする場合が多くあります。
そのため、インターンで取り組んだ業務が志望企業の業務に直結する場合もそこまで珍しい話ではありません。
つまり、アルバイトやサークルの経験に比べ、インターンでの活動内容は"汎用性の高い活動"と言えます。
全てのインターン経験が志望企業の業務に直結するわけではありませんが、ビジネス面で何かしらの共通点はあるはずですので、「志望企業での活かし方・汎用性」をしっかりとアピールしましょう。
主体性をアピールしやすい
インターン経験は「主体性」をアピールしやすい傾向にあります。
その理由としては大まかに「(1)活動を始める動機が主体的なものであることが多いため(2)業務内容も主体的に取り組めるものが多いため」の2点があります。
(1)に関しては、インターンに取り組む学生は基本的に主体的な動機を持っており、明確な目的を持って取り組んでいる場合が多いためです。
(2)に関しては、長期インターンを募集している企業の多くがベンチャー企業であることに起因しています。
大手企業が大規模に開催している短期インターンでは「実務の体験・ワークショップ」という場合がほとんどですが、ベンチャー企業の長期インターンでは「ある程度の目標や方法論を伝えただけで、比較的学生主体で取り組む」という特徴があります。(もちろん、すべての企業に該当するというわけではありません)
そのため、「目標に対して自ら工夫しながら取り組み、これだけの成果をあげました」などと、成果に紐付けて「主体性」をアピールしやすい傾向にあるのです。
ただ、ここでは「インターン経験者は主体性をアピールするべきだ!」ということをお伝えしたいわけではありません。あくまでも「アピールしやすい強み」を紹介しただけですので、ガクチカからどの強みをアピールするかは自分自身で判断していただければと思います。
ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-
→フレームワーク含め、「ガクチカの書き方」について網羅的に解説している記事になります。「ガクチカをうまく書けない」と悩んでいる就活生にとっては必読の記事になります。
インターンをエピソードにしたガクチカの書き方
ガクチカ独自作成のフレームワークを基に、「インターンをエピソードにしたガクチカの書き方」を紹介していきます。
また、各項目の参考記事ではポイントをより詳細に解説しているため、そちらも参照にしつつ理解を深めていただければと思います。
今回は、以下に掲載したガクチカを具体例として解説していきます。
選考通過者本選考ES(エントリーシート):20卒双日(総合職)
以下では、「上記ESの内容が各項目のいずれに該当するか」も記載してあるため、それぞれ照らし合わせながら確認してみてください。
※下記でそれぞれ解説しているフレームワークの6つの要素に関しては、「全ての要素を必ず盛り込まなければならない」というわけではありません。ESの設問形式や指定文字数を考慮しながら、構成を調整していただければと思います。
(1)結論:何に取り組んだのか?
「学生時代に何に取り組んだのか」を結論ファーストで書き始めましょう。
この結論を見ただけで、何について取り組んだか企業側が大枠をイメージできるよう、あまり余計な説明をせず端的に述べる必要があります。
【参考】
「学生時代頑張ったこと」で重視される4つの評価項目
→「ガクチカで重視される4つの評価項目」について解説している記事になります。ガクチカ作成の基本的な部分になりますので、まずはこの記事を確認していただくことをオススメします。
上記で掲載したESの中で「結論」に該当する箇所は以下のようになります。
不動産ベンチャー企業での事業拡大に人生で最も注力しました。
(2)動機:なぜ取り組んだのか?
次に「なぜそれに注力しようと思ったのか」という動機を示しましょう。
企業側は、この項目から「就活生がどのようなことに熱意を向けられるのか・モチベーションの源泉」を知りたいと考えています。なぜかというと、学生時代の経験で感じたモチベーションが仕事上のそれに通じるという考えが根底にあるためです。
入社してからもモチベーション高く働いてくれる人材だと見極められるために、その業界・企業の仕事に通じる動機を示すことが求められます。
下記の参考記事でも述べていますが、動機は"価値観に根ざした動機>主体的な動機>受動的な動機"の順番で評価されるため、そのことを理解して書き進める必要があるでしょう。
→「なぜそれに取り組んだのですか?」という質問を通して面接官は何を評価しているのでしょうか。本記事では、動機の評価ポイントを内定者の回答と合わせて確認していきます。
上記で掲載したESの中で「動機」に該当する箇所は以下のようになります。
(3)目標と困難:どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?
取り組みにおける目標を通じて、「あなたの志の高さ及び何を目指しているのか、そのモチベーションの源泉は何か」を見極めようとしています。
この内容が「仕事における目標の高さ・モチベーションの源泉は何か」に繋がります。
「なぜその目標を設定しようと思ったのか、その目標の難易度はどの程度のものなのか」を、定量的かつ具体的に根拠を示しながら伝えましょう。
困難に関する質問では、"困難のレベル(どの程度の物事を困難だと思うのか)・その困難の背景・乗り越えるまでのプロセス・乗り越えた結果"といった項目全てが重要となります。
どんな困難なのかという事実だけでなく、「なぜそれを困難だと考えたのか」などを具体的に伝えましょう。
下記の記事でも述べていますが、困難は"困難を伴う主体的目標>主体的目標>受動的目標"という順番で評価されると言われているため、こちらも意識していただければと思います。
【参考】
困難な目標に挑んだ経験|評価ポイントと内定者の回答例
→面接においては、「物事に取り組む上でどのような目標を設定したのか、その中でどのような課題があったのか」について深く掘り下げられることが多いです。この質問に関する評価ポイントと内定者の回答例について詳しく説明しています。
上記で掲載したESの中で「目標と困難」に該当する箇所は以下のようになります。
(4)取り組みと結果:どのように取り組んだのか?取組みの結果はどうだったのか?
上記で述べた目標・困難に対して、具体的に取り組んだ内容について数字を用いて定量的に記述するようにしましょう。
この時、数字を用いることが難しい場合は、第三者の客観的な感想や意見を用いることで結果の有効性を示すことができます。
この場合、必ずしも目標を達成したエピソードについて述べる必要はありませんが、「どこに問題の本質があったのか・なぜそのアプローチを取ったのか」について考える必要があります。
以下の記事にあるように、"状況把握のために行ったこと→困難の根本的な原因→原因の解決のために実行したこと"の順番で行動を記述することで、いわゆる「ファクトベースのガクチカ(活動内容が時系列に沿って書かれているだけのガクチカ)」になるのを避けることができます。
【参考】
学生時代頑張ったことの書き方|工夫・取り組みの受かる伝え方とは?
→目標や困難に対する姿勢を見ることで、その就活生の人柄が分かるため、採用担当者は「目標や困難に対してどのように取り組み、またどのような結果が得られましたか?」という趣旨の質問を往々にして繰り出してきます。本記事では「どのように取り組んだのか」という質問における面接官の意図と、評価される回答例について詳しく説明していきます。
上記で掲載したESの中で「取組みと結果」に該当する箇所は以下のようになります。
私は大学での学びを活かし、顧客の「チャット発言頻度」「引越時期」と「成約率」の相関を見出しました。この結果を社員に複数回ぶつけましたが、入って間もない学生の意見は受け入れられませんでした。そこで、飲み会の場で問題意識を社員に共有しました。すると、実行に向けて動き、「引越時期45日以内の顧客のみ対応」「発言頻度の高い顧客から優先返信」という施策が実現しました。その結果、売上が前年比140%拡大しました。
(5)人柄:活動の中であなたのどのような性格が活かされたのか?
取組みを説明し、経験自体の記述を完結させたら、「その経験においてどのような人柄が発揮されたのか」について書きましょう。
同じ状況に直面しても、それに対しどう行動するかは人によって異なり、人柄がその選択を決定付ける一要素だという考えから問われています。
人柄はその人の立ち振舞いといった印象を構成するものであり、面接ではESで述べたキャラクターと乖離がないかどうかを確認されます。取組内容との整合性はもちろん、面接の場での印象との整合性も意識しておくべきでしょう。
上手くアピールすることで企業と自身とのマッチングの良さを伝えられたり、「一緒に働いてみたい!」と思ってもらうこともできます。
【参考】
面接で重要な人柄を探る質問の答え方|周りからの評価を聞く訳とは?
→面接では、就活生の人柄に関する質問がよくされますが、多くの就活生はそれを想定していません。本記事では多くの就活生が無視しがちな「人柄」に関する質問について、評価項目と具体的回答例について詳しく説明したいと思います。
上記で掲載したESの中で「人柄」に該当する箇所は以下のようになります。
(6)学び:取組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか?
最後に、これまで語ったエピソードから得た学びを述べましょう。
単なる気付きや感想ではなく、「社会に出てからも活かすことができる学びであるかどうか」が見られています。
評価としては、以下の記事にあるように"組織としての方法論>個人としての方法論>個人の単なる気づき"の順番で評価されます。
【参考】
【ES例文付】他の就活生と差がつく!ガクチカから学んだことの書き方
→ガクチカから学んだことの書き方について解説している記事になります。例文も掲載していますので、「学びをどのようにアピールするか」という観点を確認してみてください。
上記で掲載したESの中で「学び」に該当する箇所は以下のようになります。
まとめ
本記事では、"ガクチカでインターンをアピールする方法"を解説しました。
インターンはそのエピソード自体でも差別化を図ることができますが、適切な書き方・アピール方法を理解することで、より内定獲得に近づけることが可能です。
本記事の内容を参考にし、自身のインターンのエピソードを魅力的にアピールしていただければと思います。
1.そもそもガクチカって何?
2.ガクチカがない人の対処法
3.ガクチカの書き方を徹底解説
4.ガクチカの例文を紹介
(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには
(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには
(3)ガクチカで留学経験をアピールするには
(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには
(5)ガクチカでボランティアをアピールするには
(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】
(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには
(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには
(9)ガクチカで趣味をアピールするには
(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには
→ガクチカでカフェアルバイトをアピールするには
→ガクチカで塾講師アルバイトをアピールするには
→ガクチカで飲食店アルバイト(居酒屋・焼き肉・レストラン)をアピールするには
→ガクチカでカラオケアルバイトをアピールするには
5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選