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【企業研究に役立つIR情報の見方を解説】絶対に見るべき3つの資料とは

【企業研究に役立つIR情報の見方を解説】絶対に見るべき3つの資料とは

最終更新日:2021年02月25日

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企業研究を行う際、企業の公式ホームページや就活支援サイトの企業研究ページなど様々な媒体から情報を集めるかと思いますが、IR情報を活用したことのある就活生はいるでしょうか?

「IR情報を見て企業研究をするべき!」という話を耳にすることもあるかと思いますが、就活生にとっては馴染みがなく、中々一歩を踏み出すことができない方も多いかと思います。

しかし、このIR情報には各社の情報が詳細に掲載されており、いわば"企業研究の最強ツール"とも言えるでしょう。

そこで本記事では、「IR情報なんてよく分からないよ…」と悩んでいる就活生に向け、IR情報の読み解き方を解説していきます。

企業研究に役立つIR情報とは

企業研究に役立つIR情報とは

IR(Investor Relations)情報とは、"企業が投資家に向けて経営状況や財務状況等、業績に関わる情報を発信しているもの”です。

IR情報に記載されている情報を参考にしながら投資家が次の投資先の判断を行ったりする資料であるため、一般の人が見ても、「売上・主力事業・今後力を入れていく事業」など企業全体の動向について把握することができます。

IR情報に記載されている内容は膨大であり、一見読み解くのが難解にも思えますが、見るべきポイントさえ押さえることができれば、記載されている情報は企業研究における最適な材料となるはずです。

企業研究の際にIR情報を見る目的

企業研究の際にIR情報を見る目的

続いてはIR情報を見る目的を紹介します。

IR情報を見る目的は主に以下の2点に大別されます。

  • 一次情報という正しい情報を知り、事業内容を理解するため
  • 将来の展望や経営計画を理解し、求める人物像を把握するため

一次情報という正しい情報を知り、事業内容を理解するため

就活サイトやその他企業研究サイト等で得られる「売上高・従業員数・資本金」といった情報は、一次情報ではありません。

これらの情報は大前提、企業ホームページやIR情報から引用されているものであるため、IR情報こそが真の一次情報と言えます。

就活サイト等に記載されている情報が誤っているという訳ではありませんが、100%正しい情報を得るという点においてはIR情報に勝る資料はないでしょう。

また、上場企業は金融商品取引法に則り決算報告書を開示しなくてはならないということが義務付けられています。

※上場企業でなくても、会社法上の「大会社」は決算書の開示義務があります。

多くの企業では四半期決算という形で年4回の決算発表を行っているため、より最新の情報を入手できるという点においてもIR情報は最適な資料と言えるでしょう。

将来の展望や経営計画を理解し、求める人物像を把握するため

IR情報は何も現在の業績だけを開示しているものではありません。

現在の業績とセットで"将来の展望や経営計画"を発表し、今後の企業が目指す姿を体外向けに公開するのが一般的です。

将来の展望や経営計画が記載されている代表的な資料に「中期経営計画」というものがありますが、こういった情報を読み解くことで「企業の求める人物像」を把握することができます。

例えば、A社の新卒採用サイトに求める人物像として「新たな物事に挑戦できる人材」と掲載されていたとしましょう。

その際に新卒採用サイトとセットで中長期経営計画を読み、そこに「新たな事業領域に進出するなど事業の多角化を推進し、その事業を企業全体の基盤となるような戦略を設計している」といった旨が記載されていたとします。

これらを紐付けると、「今後は事業領域を多角化するなど、新たな物事に取り組んでいく方針なんだ!だからこそ新入社員には新たな物事に挑戦できる人材を求めているんだ!」と納得感を持つことができるでしょう。

どちらかというと抽象的な文言が並びがちな求める人物像も、IR情報と紐付けることで、納得感を持たせることができるはずです。

最終的にはこの求める人物像の理解が志望動機・自己PRの作成、ひいては選考の突破に繋がりますので、そういった観点を持ってIR情報を読むのが望ましいでしょう。

企業研究でIR情報を読み解く際に覚えておきたい用語

IR情報を読み解く際に覚えておきたい用語

IR情報を読み進めていくと、聞いたことがないような用語を見かけたことがあるのではないでしょうか?

事実、IR情報には専門用語が多く用いられており、その用語の意味が分からなければ本末転倒と言えるでしょう。

そこでここでは、IR情報の頻出用語を3つピックアップし、各用語の意味を解説していきます。

  • 売上高
  • 営業利益
  • 純利益

売上高

売上高はその名の通り、"企業が主たる営業活動によって得た代金の総額"のことを指します。

いわゆる「企業規模」を示す指標となる数値であり、就活生の皆さんにも比較的馴染み深い言葉ではないでしょうか。

営業利益

営業利益は、"売上総利益(粗利)から販売費および管理費などの費用を差し引いたもの"です。いわゆる「企業の儲け」を示す指標とも言えるでしょう。

また、売上高と異なり営業利益はマイナスになる場合もあり、その場合には営業利益ではなく「営業損失」という表記をします。

※売上総利益(粗利)=売上高-売上原価
※販売費および管理費=人件費・通信費・広告宣伝費などの経費

純利益

純利益は、"営業利益から営業外損益・特別損益などの本業以外の費用を差し引いた利益"のことを示します。簡単に説明すると、「企業の最終的な利益」ということになります。

また、仮に営業利益がプラスだった場合でも災害などの要因で損失が増えたりすると、この純利益がマイナスになってしまう場合もあります(逆も然りです)。

そのため、「営業利益が好調なら純利益も好調」と一概には言い切れない部分がありますので、数値を見る際は注意していただければと思います。

就活生の皆さんからすると、この純利益よりも売上高や営業利益の方が馴染み深いかもしれませんが、実際に株主が注目するのは純利益になります。

そのため、各社の業績を確認する際は一つの指標だけを見るのではなく、各指標と照らし合わせながら見る癖をつけておきましょう。

企業研究におけるIR情報の見方・見る際のポイント

企業研究におけるIR情報の見方・見る際のポイント

IR資料は基本的に、企業ホームページの「投資家の皆様へ」「IR・投資家情報」から閲覧が可能です。

そこには、「決算短信・説明会資料・連結PL/BS資料情報・株価に関する情報」など、投資家向けの情報が多く掲載されています。

ここではIR情報の見方として、"IR情報を見る際に意識すべきポイント・IR情報から得られる情報"を取り上げていきます。

IR情報を見る際には、少なくとも以下の4つのポイントは確認するようにしましょう。

IR情報を見る際のポイント

■売上高
・今期の売上高
・近年の売上高の変化


■営業利益(純利益)
・今期の営業利益(純利益)
・近年の営業利益(純利益)の変化

 

■好調(不調)の要因
・外的要因
・内的要因

 

■来期以降の経営戦略
・注力する事業領域
・解決すべき課題とその戦略

上記で取り上げた4つのポイントについて、日本を代表する企業である『トヨタ自動車・本田技研工業(ホンダ)』のIR資料を基に解説していきます。

売上高

『企業研究でIR資料を読み解く際に覚えておきたい用語』でも紹介しましたが、企業規模を表す指標になる売上高は確認しておく必要があるでしょう。

なぜなら、よく目にする「○○業界の売上高ランキング」などの業界内における立ち位置等は基本的にこの売上高を基準に示されることが多いためです。

また、今期の売上高に加え、"前年同期比(YoY)でどのような変化があるのか?"という点も確認することができるとより企業研究に深みを増すことができます。

前年同期比での変化を知ることで単純な企業規模だけでなく、成長率といった内容も把握することができ、企業の強み・弱みといった部分を知ることにも繋がります。

そのため、売上高を見る際には"競合他社と比べて売上高はどの程度なのか?過去と比べて売上高はどのように変化しているのか?"といった観点を必ず確認するようにしましょう。

一例として、以下にてトヨタ自動車と本田技研工業(ホンダ)の決算短信を確認してみます。

上記を見てもらえば分かる通り、決算短信の形式は各社ともほぼ同一となっています。

売上高(売上収益)の欄を確認してみると、金額はトヨタ自動車の方が大きく、前年と比較した下げ幅もトヨタ自動車の方が小さいことが分かるため、売上高という指標だけで比較すると「トヨタ自動車の売上が高い」と分析することができるでしょう。

「業界内で最も売上高(企業規模)の大きな企業で働きたい!」という就活生などは、この売上高に関する情報を知ることで、企業選びの参考になるのではないでしょうか。

営業利益(純利益)

こちらも『企業研究でIR資料を読み解く際に覚えておきたい用語』で紹介していますが、企業の最新業績を表す指標になる営業利益(純利益)も確認しておきましょう。

なぜなら、営業利益(純利益)の高さによって"その企業の経営の上手さ"といった部分を把握することができるためです。

この経営の上手さを説明すると、「営業利益(純利益)=儲け」でもあるため儲けの金額が大きければ大きいほど手元(会社)に残る金額も多くなり、手元(会社)に残る金額が多ければ多いほど人件費(給料)や新規事業投資に回すことができると言えます。

そのため、「給料の高い企業に働きたい!新規事業に挑戦できる企業に行きたい!」といった考えを持つ就活生は、売上高よりもこの営業利益(純利益)といったものを一つの指標として確認してみてください。

好調(不調)の要因

売上高や営業利益といった数値を基に、好調(不調)の要因を分析することも重要となります。

なぜなら、好調(不調)の要因を分析することが"企業の具体的な経営状態・強みや弱み・今後の改善が必要となる課題等を知ることに繋がり、ひいては企業研究や同業他社との比較"にも直結するためです。

一例として、トヨタ自動車のIR情報を確認してみます。

営業利益が減少しているため、一見すると「業績は不調なのでは?」と感じてしまうかもしれませんが、マイナスとなっている要因のほとんどが外的要因(新型コロナウイルス)であることが分かります。

上記の資料を通じ、「営業利益は減少しているがその要因のほとんどは外的要因に起因しているため、一概に不調とは言い切れない」ということが読み取れました。

そこで続いては、企業の具体的な経営状態・強みや弱み・今後の改善が必要となる課題等を分析するため、上記資料(連結営業利益増減要因)に加えて連結販売台数についても確認してみます。

新型コロナウイルスの影響は全世界に広まっており、自動車業界もそれは例外ではないのですが、そんな状況の中でもトヨタ自動車は連結販売台数を伸ばしている地域があります。

資料に記載している通り、「日本・欧州・その他地域」が前年比で販売台数を伸ばしています。トヨタ自動車は世界中の地域で自動車を販売しているため、北米・アジアでのマイナスを他地域でカバーすることができたと分析することができます。

これらを見て分かる通り、"地域別ポートフォリオ(販売地域の多角化)"はトヨタ自動車の強みの一つと言えるでしょう。

また、上記のトヨタ自動車の例のように、好調(不調)の要因を"外的要因と内的要因に分けて分析"できると、「好調(不調)の要因は業界全体に起因するものなのか?それとも、その企業だけに起因するものなのか?」などを把握することができます。

実際に自身の志望企業の好調(不調)の要因を分析する際は、こちらの観点も意識してもらえればと思います。

来期以降の経営戦略

上記の3点は全て現状の把握に関するものでしたが、来季以降の経営戦略など、IR情報からは今後の展望を知ることもできます。

『企業研究の際にIR情報を見る目的』でも紹介しましたが、来季以降の経営戦略を読み解く目的の一つに"求める人物像を把握する"というものがあります。

なぜなら、求める人物像の把握が志望動機や自己PRの作成といった選考対策に直結するためです。

ではどのようにして経営戦略から求める人物像を読み解くのでしょうか。本田技研工業(ホンダ)のサステナビリティレポートを例に紹介していきます。

上記の資料を見て分かる通り、本田技研工業(ホンダ)は"これまでの既存事業(二輪・四輪・ライフクリエーション事業)を継続的に運営していく中で、顧客のニーズに応じて既存事業の価値を転換・進化すること"を目指していくようです。

上記を踏まえ、続いては新卒採用サイトの採用メッセージを見ていきましょう。

「こうなればいいのに」と願うだけでは、決して世界は変わらない。

なりゆきに身を任せてはいないか。

現実に立ち向かっているか。

自分が信じた道を貫き通しているか。

みちのりは険しく、正直、きつい。

けれど、自ら抱いた夢を実現するのは、

他の誰かじゃなく、自分でありたい。

私たちは知っている。

その熱意こそが、世界を変える原動力となることを。

どうなるかじゃない、

どうするかだ。

【引用】本田技研工業(ホンダ)新卒採用サイト:採用メッセージ

上記で紹介したIR情報とこの採用メッセージを照らし合わせると、本田技研工業(ホンダ)の求める人物像が見えてくるのではないでしょうか?

つまり、"企業全体として既存事業からの転換・進化を目指すにあたり、そういった新たな事柄に対して責任感を持って挑戦できる人材を求めている"と読み解くことができます。

よくある就活生のパターンとして、採用HPの求める人物像だけを読んで理解しようとする人がいますが、それは表面上の情報に過ぎません。

上記のようにIR資料と照らし合わせることで、より根拠を持った上で求める人物像を把握することができるので、今後の経営戦略は必ず確認するようにしましょう。

また、志望動機と類似した質問として度々「入社後に取り組みたいことは何ですか?入社後のキャリアプランを教えて下さい。」といった質問を聞かれますが、この際にIR情報から得た経営戦略を基に述べることができれば、より根拠を持った回答ができるでしょう。

【結局、IR情報ってどの資料を見ればいいの?】絶対に見るべき3つの資料の特徴・見方を紹介

IR情報を調べる際に絶対に見るべき3つの資料の特徴・見方

ここまではIR情報の読み解き方を紹介してきましたので、続いては就活生からよく耳にする「結局、IR情報ってどの資料を見ればいいの?」という疑問にお答えしていきます。

本記事を読んでいる就活生の皆さんも実際にいずれかの企業HPから投資家情報サイトを閲覧してみて欲しいのですが、各社のIR情報の欄には様々な資料があります。

まず大前提、最新の売上高や営業利益といった業績だけを見たいという就活生は、"決算短信"を見るのが良いでしょう。

決算短信は四半期に一度行われる決算発表にあわせて公表される資料になりますが、直近3ヶ月分の業績(期末の場合は直近1年間)が記載されています。

この決算短信を見ることで「昨年同期(YoY)と比べて業績はどうなのか?業績は好調なのか?」といった内容を読み取ることができます。

とは言え、決算短信はあくまでも投資家に向けた数ある情報をギュッとコンパクトにまとめたものであるため、それだけを見ても企業の実情を全て把握することはできません。

また、基本的に数字による情報しか記載されていないため、羅列されている数字を見ただけで嫌悪感を示してしまう就活生もいることでしょう。

そこで今回は「IR情報の見方は理解できたけど、結局どの資料を見ればいいのか分からない…」「効率的且つ簡単に情報収集をしたい!」と思っている就活生に向け、"IR情報を用いて企業研究をするに際し、絶対に見るべき3つの資料"を紹介します。

IR情報には様々な資料が掲載されていますが、基本的に以下の3つは必ず押さえておくべきでしょう。本記事では、日本を代表する企業である『三菱商事』のIR情報を用いて各資料の読み解き方を解説していきます。

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まとめ

IR情報を活用した企業研究のまとめ

本記事では、"企業研究にIR情報を活用する方法"を紹介してきました。

IR情報は一次情報であるため、その情報が正しいことに間違いはありませんが、大切なのは数字だけで全てを決めつけないことです。

例えば、売上高は前年と比べて大きな差がないにも関わらず営業利益や経常利益が回復している場合は、リストラや子会社・資産売却等を行い大幅なコストカットをした可能性もあります。

表面上の数字だけでは判断し切れない情報もありますので、得た情報の使い方には注意し、適切に企業理解をしていただければと思います。

本記事は「企業研究にIR情報を活用する方法」を紹介しただけに過ぎませんので、もっとIR情報についての知識を増やしたいという就活生は、以下に掲載した記事もあわせてご覧ください。

最後に、以下の記事や動画で基本的な企業研究のやり方やポイントを解説していますので、改めて確認したい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

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