【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説
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最終更新日:2024年11月12日
エントリーシート(ES)や面接で頻出設問の1つである「自己PR 」。
自己PRと学生時代頑張ったことを混雑している就活生を多く見ますが、学生時代頑張ったことは単一のエピソードを掘り下げるのに対し、自己PRは複数のエピソードからあなたの強みを伝えるものと言われています。
本記事では、自己PRについて聞かれる質問を9問掲載しています。エントリーシート作成や面接前に読み、対策をしてみてください。
また、質問ごとに大手企業内定者の回答の解説も行っていますので、こちらも是非参考にしてみて下さい。
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- 本記事のコンテンツ
- 面接で自己PRを伝える際に押さえておくべき基本
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(1)】あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(2)】あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(3)】あなたは集団や組織においてどのような役割・立場を担うことが多いですか?
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(4)】あなたの強みを社会・企業でどのように活かせるのか教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(5)】あなたのモチベーションの源泉について教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(6)】あなたの「喜怒哀楽」について教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(7)】あなたの大切にしている価値観とそれが形成されたきっかけを教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(8)】あなたの長所と短所について教えて下さい。
- 【面接での自己PRに関する頻出質問(9)】最大の挫折経験について教えて下さい。
- 最後に
この記事の監修者
隈本稔さん
国家資格キャリアコンサルタント
クマモト・クリエイティブ所属
初めての就職が最終的なキャリアとは限りません。成長と学びの機会を常に探し続け、柔軟な心で新しいスキルや経験を積み、変化を恐れずチャレンジすることで、充実したキャリアを築いてください。プロフィール詳細はこちら
面接で自己PRを伝える際に押さえておくべき基本
面接で必ず聞かれる自己PRに関する質問を確認する前に、まずは面接における基本事項を紹介します。
実際に面接対策をする際には、これから紹介する基本事項を踏まえた上で頻出質問を確認してもらえればと思います。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、応募者の適性や能力とは関係のない事項で採否を決定しないようにするため、家族や生活環境などの応募者本人の適性・能力に関係のない事項や、思想・宗教などの本来自由であるべき事項に関しては面接で把握しないようにすることが求められています。
このような事項は面接で質問されることも十分考えられますが、面接で質問するべきではない事項があるという前提を認識しておきましょう。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
企業が面接で見ている点とは
面接官は一般的に、以下の項目から就活生をチェックしていると言われています。
◆マナー
◆印象
◆志望度
◆将来性
いくら受け答えがスムーズにできたとしても、上記の項目を押さえることができていなければ面接官からの高評価は難しいため、上記の項目は必ず意識しましょう。
必ず時間を意識する
面接の時間は無限にある訳ではなく、30分や1時間などと決められた時間内で自身をアピールする必要があります。
面接の時間に関しては、下記の2つのポイントを意識しましょう。
◆指定された時間内に収める(伝えたいことを伝え切る)
◆時間指定がない場合は1分~1分半を目安に話す
また、今回紹介した2つの基本(企業が面接で見ている点とは・必ず時間を意識する)は、下記の記事で詳細に解説しています、より具体的な内容を知りたいという就活生はこちらもあわせてご確認ください。
【強み別例文付き】面接で自己PRを魅力的に伝えるには?
面接で自己PRを伝える際に押さえておくべき基本を確認したところで、続いては頻出質問を解説していきます。
本記事では下記の9つの質問を解説していますので、それぞれ確認してもらえればと思います。
- あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
- あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?
- あなたは集団や組織においてどのような役割・立場を担うことが多いですか?
- あなたの強みを社会・企業でどのように活かせるのか教えて下さい。
- あなたのモチベーションの源泉について教えて下さい。
- あなたの「喜怒哀楽」について教えて下さい。
- あなたの大切にしている価値観とそれが形成されたきっかけを教えて下さい。
- あなたの長所と短所について教えて下さい。
- 最大の挫折経験について教えて下さい。
【面接での自己PRに関する頻出質問(1)】あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
あなたの強みが企業で求められているものであるかどうか、また、強みを表わすエピソードであることの2つを求められています。
あなたの強みとそれを表わすエピソードについて端的に答えましょう。具体的なエピソードについてどこまで話すべきかは、グループ面接か個人面接かと面接官によって変わるので注意しましょう。長過ぎず、短すぎず、過不足なく答えることが求められています。
■アピールする強みが企業で求められているものかどうかを確認する
■具体的なエピソードは面接形態に合わせて過不足なく伝える
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
ご自身の強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい(農林中央金庫インターン合格者)
参考:【合格】農林中央金庫:インターンエントリーシート
この方はサークル活動のエピソードを活用し強みをアピールしています。
文章内で「300人が所属する」「5つの班に分け」とサークル概要について触れており、読み手がイメージしやすい書き方をされている点は評価出来ます。
冒頭でバイト先やサークルなど自身の所属組織について説明する際は、この方のように数値などを用いて「規模感」を明らかにした方が良いでしょう。本ESではサークル人数を「300人」と明記しているお陰で「50人規模」と比べ幹部に立候補するハードルが高く、より高難易度な事に挑戦したと採用担当者が受け取る筈です。
一方「大成功」「高い評価」と結論部分が若干不透明なため、こちらも出来れば数値を用いた方が良いでしょう。
また、強みで「周囲を巻き込んで」と述べてありますがその強みを活かす際の「方法論」などが示されていないのは気掛かりです。「どのようにして協力を求めたのか、スムーズに分担を行ったのか」についてより深掘りする必要はあります。
【面接での自己PRに関する頻出質問(2)】あなたは周囲の人からどのような人だと言われますか?
あなたが認識している強みと周囲の評価がズレていないか確認したいと考えての設問です。
熱意のあるリーダータイプの人間であれば、周りからも暑苦しい、情熱的といった評価を受けるでしょうし、どちらかというと冷静に全体を引っ張るタイプであれば、真逆の評価を周りからされるでしょう。
あなたの自己評価と周囲からの評価、及びあなたの外見・話し方からくる印象の三つがズレていないか、ズレているとすればなぜかという視点で見られています。強みをでっち上げたりしている場合は、ここでの違和感も強く面接官が感じるでしょう。
■自己評価と他己評価がズレている場合、面接官の評価を大きく落とすため、説得力をつけるためにも周囲から印象を聞き、自分なりに整理する
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
身近な人からあなたはどのような人だと言われますか。また、あなた自身はそのことについてどのように捉えていますか。【1】どのような人だと言われるか【2】ご自身の考え(川崎重工業内定者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(3)】あなたは集団や組織においてどのような役割・立場を担うことが多いですか?
あなたが強みだと話したものが、どのようなグループでも発揮ができているのかも確認しています。
リーダーシップのある人はグループワークなどにおいても、リーダーになることが多く、周囲のサポートに回ることが多い人は、どのようなチームでもサポートに回ることが多いものです。ここでもあなたの話し方・外見とあなたの回答にズレがないかを確認していることを忘れないようにしましょう。
■集団内で自分が伝えた強みがどのように活きているかを確認する意図があるため、普段自分が属する集団での立ち位置を考えて、ズレがないように整理する
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
ゼミや部活、クラブ活動などで担う事が多かった役割と具体的なエピソードを教えてください(デンソー内定者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(4)】あなたの強みを社会・企業でどのように活かせるのか教えて下さい。
企業のビジネスモデル及び働き方を理解した上で、自分の強みをどのように活かせることができるかが問われています。
企業が一番知りたい質問であり、この質問に答えられない強みであれば、的外れな可能性大。
多くの就活生が苦手とする最も根本的な質問なので、しっかりと答えられるようにしてほしいと思います。「努力すれば成功できる」といった根性論レベルの強みではこの質問に対して、働き方を前提にした話は難しいので注意しましょう。
→自己PRも学生時代頑張ったことも、最終的には「企業の利益に貢献できる能力があること」を伝えるために、話をするものです。本記事では仕事と強みの結びつけ方を紹介します。
■その業界・企業の新卒が最も携わるであろう業務内容を自分の言葉で説明できるよう理解する(OB訪問などを活用)
■その業務内容で自分の強みがどのように活かされるかを具体的に説明
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
1.あなたの強みと弱みは何ですか。また、その強みをどのように仕事に活かしていきたいですか(日清紡選考通過者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(5)】あなたのモチベーションの源泉について教えて下さい。
あなたのモチベーションの源泉が志望業界、企業で働く際のモチベーションに結びついているかどうかを把握したいと考えています。学生時代頑張ったことでも聞かれることがありますが、あなたがどのような時に努力ができるのかということを認知するといった意図もあるでしょう。
新しい仕組みを生み出すことにモチベーションを感じるのか、高い目標を与えられ、それを達成することにモチベーションを感じるのか、人との会話からニーズを引き出し、解決策を提示することにモチベーションを感じるのか、企業のビジネスモデルとの結びつきを考えながら回答しましょう。
■自身のこれまでの経験を用いて、企業の業務にモチベーションを感じるのかどうかを説明。
■そのためには、企業のビジネスモデルや働き方を理解する必要がある。
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
あなたのモチベーションの源泉はなんですか(双日内定者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(6)】あなたの「喜怒哀楽」について教えて下さい。
回答としては、一人の人間として共感できること、及び企業で働く社会人として、上記5のモチベーション同様に企業で働く際の喜怒哀楽に結びついているかどうかも確認したいと考えています。
あなたがどのような時に喜び、怒り、悲しみ、楽しいと感じるのか、あなたの人間そのものを聞く質問です。仕事を通じて感じる喜怒哀楽に近いものを持っているかどうかが知りたいと思っています。
■一人の人間として一緒に働きたいと共感できることが重要
■今までの人生の喜怒哀楽が仕事においても同様であるか
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に紹介して下さい(日本製鉄内定者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(7)】あなたの大切にしている価値観とそれが形成されたきっかけを教えて下さい。
大切にしている価値観は企業で成功する人材として適切か、人として共感できるかの二点が見られています。
強みと価値観は結びついている場合が多いでしょう。最近読んだ本で身につけた薄っぺらい価値観ではなく、きっかけとなる経験を含むあなたの行動の基本となっている価値観が問われています。
適当に面接受けしそうな価値観をでっちあげてもきっかけとなる経験との整合性がなければ無駄になってしまいます。
→将来会社でやりたいことをどのように考えていくかについて書かれています。過去の内定者のESも多く扱いながら解説しています。
■価値観を面接用に作成するのではなく、「他人はあまりやらないけど自分はやってきた」経験を振り返り、自分の価値観として伝える
■人として共感できるか、企業の文化と照らし合わせて適切か、が重要
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
あなたの生き方で大切にしていることは何ですか(ロッテ選考通過者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(8)】あなたの長所と短所について教えて下さい。
長所に関しては「入社後に活躍できるかといったポテンシャルの把握」、短所に関しては「その短所が企業にとって致命的なものではないか、そしてどのように向き合い克服しようとしているか」といったことを問われています。
長所と短所はオーソドックスな質問の一つです。長所については自己PRで伝えたこととと同じでも構いませんが自己PRで伝えた強みを支える、より根本的なものでもよいでしょう。
短所については『 短所は短所のままでいい?!面接で短所を聞かれた時の答え方 』で詳しく解説していますが、長所の裏返しとしての短所を伝える方法と、短所をストレートに伝える方法があります。扱い方は難しいのですが、短所をストレートに伝える方が面接官にとっても意外性があり、誠実な印象を与えるように感じます。
■短所に関しては、その企業において致命的なものは避け、克服してきた経験を話す
■長所は企業の求める人材を意識しながら、入社後活躍をイメージさせる
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
あなたの長所・短所は何ですか?(凸版印刷内定者)
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【面接での自己PRに関する頻出質問(9)】最大の挫折経験について教えて下さい。
経験した挫折に対してどのように乗り越え何を学び今後そう活かそうと考えているのかということを把握するための設問です。
物事について一生懸命取り組めば取り組むほど、理想の自分と現実の自分のギャップに挫折を感じるものだと多くの人が考えています。また大きな挫折を経験し、それを乗り越えてきた人はより魅力的です。
失敗しても挫折と感じずに努力し続けられる人もいるでしょう。大きな挫折がないと感じている人でも、目標とそのギャップに苦しんだことはあるはず。挫折経験がないと感じている人は、自分が目指した目標と現実の自分のギャップという話にすり替えて話をしてみるのも一つの手かもしれません。
もちろん、あなたがどの程度のことを挫折と感じるのか、その挫折経験に共感できるのかを面接官がみていることも忘れずに、独りよがりな内容にならないように注意して欲しいと思います。
→挫折経験なんて特にないよと、この質問に戸惑う就職活動生も多くいると思っています。そうした就活生のこの質問に対する回答方法をお伝えします。
■企業は「挫折からの立ち直り方」「挫折耐性」を見ることで入社後の挫折にも対応できる人材かどうかを見ている
■挫折経験をないと感じる就活生は、上記記事を参考にするか、目標と現実との差を挫折にすり替えて話す
それでは内定者の回答を見ていきましょう。
今までの人生における一番の挫折経験は何ですか?(兼松内定者)
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最後に
今回は面接でよく聞かれる質問事項を9つまとめてみました。
それぞれの質問に対してエピソードを基に回答を作っておくと、面接への心構えも変わってくると思います。
回答を作る上では、深掘りされそうなところや論理が甘いところはチェックしておくと良いでしょう。
また、一つのエピソードを様々な角度から見て、質問に応じて答えられるようにすれば、より一層面接での評価が良くなると思います。
自己分析をしっかりとした上で面接に臨んでいただければと思います。
パート面接でよく聞かれる質問10選・回答例(子ども・介護のことってどう回答してる?)|しゅふJOBナビ