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戦略的自己分析のやり方|内定に近づく効果的な自己分析の方法

戦略的自己分析のやり方|内定に近づく効果的な自己分析の方法

掲載開始日:2017年12月07日
最終更新日:2018年11月28日

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就職活動を始めるにあたって、まず最初に取りかかるべきことは何か。

多くの人が"自己分析"だと思うでしょうし、事実そのとおりだと考えています。

しかし、「具体的にどうやればいいのか」、大事とわかっていながらその方法への理解が深まらず、結局曖昧なまま終わってしまうという就活生が多くいます。

本記事では、就職活動の必須事項とも言える "自己分析" の目的や方法、内定獲得に向けた活用法まで網羅的に示しています。就職活動のスタート時にはもちろん、ES・面接など各選考対策としても役に立つ内容だと思いますので、適宜見返してご自身の就職活動の軸にしていただければと思います。

自己分析をする目的とは何か

|就活 やっておけばよかったこと (検索| 

といったワードで検索すると、多くの先輩就活生が自身の就活時にもっと取り組むべきだったと後悔していることについて、自己分析をまず挙げていることが窺えるかと思います。

それだけ大切だと思われている自己分析。

では、それを行う目的とは何でしょうか?

【自己分析の目的】

「やりたい仕事を見つけるため」

「(文字通り)自分を知るため」

「強み / 弱みを把握するため」

といろいろな考えが挙げられると思います。

しかし、その目的を究極的に言えば、「志望企業から内定を得るため」ではないでしょうか?

自分がどういった人間か知るのも・強みや弱みを把握するというのも、あくまでそれは内定獲得のための手段であって、多くの就活生が自己分析の目的と手段を混同してしまっている印象があります。

もちろん働く目的や己を知るといったことも大事です。しかし、それに夢中になり過ぎて働き先を得られなくては元も子もありませんので、まずは「内定を得ること」を目的として自己分析を活用するべきだと思っています。

次に、志望企業から内定を得ることが自己分析の目的なのであれば、内定を得るためにはどう行動すべきかを考える必要があります。

この内定を得るまでのプロセスについて、unistyleでは以下のような式で定義付けをしています。

内定数=①エントリー数×②筆記試験通過率×③グループディスカッション通過率×④エントリーシート・面接通過率


参考:内定を得るまでのプロセス

このうち自己分析は、" ④エントリーシート・面接通過率を高める" でその効果を発揮すると考えています。

このエントリーシート(ES)・面接で最頻出と言っていい設問が
・「志望動機」
・「学生時代頑張ったこと」
・「自己PR」

の3つとなります。

この3つの設問の回答精度を高めることがES・面接の選考通過率を高めるうえでは極めて重要です。

以下記事では、これら3つの回答精度を高めるためのフレームワークを紹介すると共に多くの参考記事も載せています。エントリーシート作成前に是非とも目を通しておきたい記事です。

参考:ESの書き方虎の巻!選考突破するガクチカ・自己PR・志望動機とは

自己分析はいつから行うべきか

就職活動においてまず最初にやるべきとも言われる自己分析。

それを行うべき時期については、自己分析を始めるには早いに越したことはないぐらいで、明確に「このタイミングでやるべき」というのは特にないと考えています。

しかし、就活の早期化が進んでいる今の就活生は、サマーインターン選考の前に自己分析に取り組んでおくとその後の活動をスムーズに進められることは確かでしょう。

インターンの選考でも、先述した志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRが中心に問われるという点では、本選考と基本的には変わりません。

サマーインターンの段階から以下にあげるような方法で自己分析を行っている就活生は少なく、早くから取りかかればそれだけ周囲の学生に差をつけることができます。

参考:なぜ夏休み前に自己分析をした就活生は第一志望に内定するのか
「絶対内定」シリーズ著者の熊谷氏の自己分析に関する見解をまとめています。サマーインターン前に自己分析をしている学生は就職活動が有利になると言っています。

自己分析の具体的方法1 ー まずは自分自身の "経験" の把握


ここでは、自己分析の具体的な方法について考えていきます。

ここで言う経験は、中学生以降(小学生以降でも良い)取り組んできたこと、つまり、学業や部活、サークル、アルバイト、海外経験などあなたを構成している外的要因全てを指します。

学業を頑張った人もいれば、部活やサークルに打ち込んだ人、海外経験に取り組んだ人など、人によって異なった経験を持っているはずです。

これらはあくまで "外的" 要因ですので、やりたいことや強み/弱みといった心的・内面的な話はここではひとまず抜きにして考えます。

自分自身の経験を洗いだしたら、各要素ごとに一度表でまとめてみましょう。「自分史」という自身のストーリーを作り上げるのもオススメです。

そうすることにより、自分がどの辺りに自信があり、どのあたりに苦手意識があるか、整理することでなんとなくでいいので見えてくるものがあると思います。

自己分析の具体的方法2 ー  "経験"に感情という解釈を加える

次に、整理した項目に心的・内面的要素を加えていきます。

この場合の感情追加とは、過去の経験や実績について、自分がどこにモチベーションを感じたのか(もしくは感じなかったのか)を振り返る作業がまず挙げられます。

学生時代の経験で把握したモチベーションの源泉は、志望企業に対して求めることやそこで何を成し遂げたいかについて考えるきっかけにも繋がります。

すなわち、
経験→モチベーション→企業に求めること・成し遂げたいこと

という流れで考えていくことになります。

そして、この心的・内面要素を加えていく過程で大切なのは、「なぜ?」を繰り返し、自分の経験を深掘りしていくことです。「なぜ?」を10回を目安に行うと十分な深掘りが出来ると思います。

実際に自己分析が上手くできている例を一つ挙げて説明します。

(2)学生時代最も力を入れて取り組んだ事、得られたこと
 

ゼミの千代田区の小売店を紹介するフリーペーパーを2万部発行する活動で新規掲載店舗を獲得した事です。掲載店舗は例年ほとんど同じだったため、営業担当として新規掲載店舗獲得を目指しましたが、初めは上手くいきませんでした。あるお米屋さんに営業に行った際は、「そんなものはやらない。」と門前払いされてしまいました。

(中略)

そのため、次にその店舗に行く際には店舗の方と話がしやすいように店舗で扱っている米を事前に調べ、話題を用意したり、ご主人がパソコンの使い方を知らないという事だったので、簡単に使い方をお教えしたりしました。 

フリーペーパーには直接関係ないところでのコミュニケーションを積極的に行った事によって徐々にご主人と信頼関係が構築され、ご主人と2人で食事や旅行に行く仲になりました。信頼関係が構築された結果、最終的には掲載の許可を頂く事が出来ました。また、そのご主人から他の店舗の方を紹介して頂く事も出来ました。 

(後略)

 

(3)強み、それを生かし、どんな仕事に挑戦したいか
 

相手の立場に立ったコミュニケーションが出来るという強みを生かし、多くの方に製品を手に取ってもらうような仕事に挑戦したいです。そのためには、自社の売り上げのみを考えるのではなく、取引先の立場に立って、双方の利益になるような提案が出来る営業マンになりたいと思います。
 

そして、相手の立場に立ってコミュニケーションをする事によって信頼関係を構築し、「明治さん」ではなく「◯◯さん」と自分の名前で呼ばれるような営業マンになりたいと思います。それが結果的に、私が実現したい食の力で多くの方の健康で幸せな生活に貢献する事につながると思います。

(後略)

 

参考:【内定】エントリーシート

例えばこちらの明治内定者であれば、

ゼミで取り組んだフリーペーパーの新規掲載先を獲得する活動(スペック)
 ▼
営業先店舗の主人と信頼関係を構築することで掲載の許可を得たことへの達成感(モチベーション)
 ▼
社会に出てからも、相手方と信頼関係を構築し、双方の利益になるような提案がしたい(企業で成し遂げたいこと)

という流れで思考し、ゼミでの経験を志望動機や自己PRに繋げていることがわかります。

こちらは経験自体のレベルがやや高い(=高スペックの)学生の回答ではありますが、"すごい" 経験をしていない(=よくいる普通の)学生であっても、

サッカーサークルのメニュー計画担当として、学内対抗戦優勝に導いた(スペック)
 ▼
個人としての技量の向上や得点よりも、チームとして一つの大きな目標を達成したことに強く喜びを感じた。(モチベーション)
 ▼
社会に出てからも、個人としての成果ではなく、それぞれが違う役割からチームとして働く仕事がしたい(企業に求めること)

のように、考え方次第ではスペックをうまくESや面接に応用させることが可能になります。

自己分析で用いるツール・媒体・ワークシートについて

ここまで述べてきた方法によれば、自己分析では紙とペンぐらいがあれば道具としては十分で、特段何がツールが必要というわけではないものだと思っています。

一方で、世間で言われる自己分析では様々な書籍・シート・Web上の診断テストなど何かしらのツールを用いた方法が紹介されることが多い気がしています。

ここではその代表例をいくつか紹介します。

自己分析のツール例1:自分史の作成

「自分史」は先ほども挙げましたが、自分の過去の経験を一つのストーリーとしてまとめ上げ、自分自身を可視化するための方法です。

今までの経験の列挙と深堀りをすることで、自分がどのようなことに興味を持ち、どのような考え方をするかなどを把握することができます。

しかし、主観的な意見で構成される可能性が高いため、他者からの分析も求めるといいでしょう。

自己分析のツール例2:他己分析シートの作成

他己分析とは、自分以外の第三者に自分の長所/短所・人柄・第一印象といった話を聞くことで、自己分析との相違や他者評価についての認識を深める方法です。

事実、ESや面接で「周囲からどのような人と言われますか」と問われることもあり他己分析は効果がある面もありますが、ただの性格診断のような内定獲得との関連が浅い分析にもなりがちなので注意が必要です。

説得力のある自己PRをするには生い立ちを語れ!」の記事から考えると、両親に自身の幼少期について尋ねてみるのが一番意味のある他己分析なのかもしれません。

企業側も学生の自分で言う評価と周囲の評価に相違がないか設問を通じて聞いてきています。以下記事ではそのような質問に対する内定者の回答事例を紹介していますので是非参考にしてみて下さい。

参考:「周りからどんな人と言われるか」に対する内定者回答集

自己分析のツール例3:モチベーショングラフの作成

モチベーショングラフとは、これまでの20年程度の人生を振返り、縦軸をモチベーションの高低・横軸を年齢に設定してグラフ化したものです。モチベーション曲線と呼ばれることもあります。|モチベーショングラフ テンプレート (検索| などで検索すると、シートの雛形がいくつか紹介されていると思います。

これまでの自身の心情を振りかえるという意味では多少の効果はあるのでしょうが、モチベーションの変化への理由付けが浅はかな例が散見されている印象があります。

例えば、「大学受検に落ちたから落ち込んだ」「中学の部活動で県大会に出場したから嬉しかった」というのはグラフを書かずともわかるアタリマエの情報であり、内定獲得という自己分析の目的を満たすには不十分だと言えるでしょう。

自己分析のツール例4:各Web媒体による診断テスト

こちらは就職活動に関するWebサイトや就活本で多く掲載されている手法になります。

【質問例】

問:自分の考え方を通すより、周囲の意見に妥協することが多い
[そう思う]← 1 2 3 4 5 →[そう思わない]

このような形式の質問を50問なり300問なりひたすら答えていくことになります。

Webテストやテストセンターでの性格検査でも近しい形式が用いられ、多くの就活生が避けては通れない道だと考えると、事前に一度取り組んでおくことは多少の意味があるのかもしれません。

しかしこういったアンケート調査の形式では、どうしても設問文の表現・順番あたりでバイアスがかかり、その日の気分や取り組む時間帯などで回答が大きく変わるということもあると思っています。

診断結果で、「あなたは〇〇タイプ!」のような表記が出たとして、それがどこまで内定獲得に役立てられるかは疑問が残るところです。

「起業家タイプだから将来起業するキャリアビジョンを抱いています!」のように述べて、評価する企業がどれだけ存在するのでしょうか。

参考:自己分析シートの効果・注意点丨効果的な自己分析をするために
自己分析をする上で、ツールを使用する際の効果や注意点を解説しています。効率よく自己分析をするためにも、是非参考にしていただきたいです。

自己分析の効果的な利用法

ここまでの内容で、自己分析で洗い出した経験やモチベーションを、志望動機・自己PRといったES・面接で核となる事項に結びつける目的・方法についてご理解いただけたかと思います。

両者の精度を高めるうえでは、この経験・モチベーションと企業に求めること・成し遂げたいことをうまく結びつけることが重要になります。

このことから、巷で考えられている自己分析ファーストの考え方にも一種の妥当性があると推測できます。

業界研究・企業研究ファーストの志望動機は説得力に欠ける

「志望動機」の正しいアプローチは消去法?【解説付き例文】」の記事でも述べたように、多くの就活生がやっているような「就職したい企業を決める→その企業の志望動機を考える」というやり方には問題が多いと思っています。

この記事に書かれているような、業界の幅が狭まる・一貫性のない業界選択になりがちといった話に加え、自身の経験に基いていない説得力に欠ける志望動機となることが問題と考えます。

このやり方ですと、②で "興味ある"・"受けたい" 業界・企業を選定するときに自己分析が用いられると思われますが、この場合スペックという事実に基づかないただただ感情が先行した動機になりがちな点も大きな問題だと考えます。 

・「海外旅行によく行くから旅行業界を志望している」
・「お酒に強いからビール業界を志望している」
・「美容に関心があるため化粧品メーカーを志望している」

入社後にモチベーション高く働いてくれる人材かを見極めるために問う志望動機では、消費者としての受動的な動機ではなく、自ら積極的に動いた仕事に繋がる経験を伝える必要があります。

上記のように過去の経験への向き合い方が不十分なまま、単純経験に基づいた志望動機を述べても一般に評価されないため、このアプローチには問題があると考えています。

自己分析ファーストの志望動機であれば論理的に仕上がる

こちらのやり方ですと、①で自身の経験を把握するとき・その経験から自身の軸を導くときに自己分析が行われます。

すなわち、自己分析が志望動機を考える出発点のようになっているために、「自己分析から始めなさい」という考えが生み出されているのだと推測できます。

とは言え「②企業の求める人材を知る⇄①経験から軸を導く」と両者を一方通行ではなく並行してやっても全く問題はありません。自己分析 "から" やるという順番が大切なのではなく、経験と仕事を結びつけることにこそ本質があるのです。

自己分析を行う際の注意点

ここでは、実際に自己分析を行っていく際に注意しておくべきことについて指摘しています。

自己分析の注意点1:「自分」だけでなく「企業」視点を持つこと

先述の通り、経験から導かれた感情を考えるにあたっては、企業が求める人材との合致を考える必要があります。すなわち、自分の内面で完結させるのではなく、企業側の視点も同時にもちながら考え抜く必要があります。

「自分の強みは〜〜だ!」「自分は〜〜という仕事がやりたい!」というような結論を出しても、その強みが当該企業で活かされるものであったり、ビジネスモデルとして実現妥当性があるものでなければ意味が無いのは明らかだと思います。

こうなると、"自己分析" という言葉自体に問題があるような気もするのですが、「自己」のためだけの分析に終始せず、その先の企業の求める人材を知ることにも意識を向けていただければと思います。

自己分析の注意点2:「想い」だけでなく「経験」を考慮すること

こちらは前項目で紹介した方法に沿って自己分析を行えばミスとして陥ることはないと思います。

業界研究・企業研究ファーストの志望動機の項目では単純動機に基づいた志望動機の問題点について説明しましたが、これは志望動機に限った話ではありません。

例えば自己PRでも、その裏付けとして経験を述べていく必要があります。経験のないPRは根拠が無いため、採用担当者に伝わらないでしょう。

就職活動では確かに "熱意" は大切ですが、「熱意がある」と「感情一辺倒」では全く異なります。経験を洗い出さずに、「海外で働いてみたい」「新規事業に携わってみたい」といった感情だけが先行しないよう、過去の経験にしっかりと向き合った自己分析を心がけてください。

自己分析の注意点3:「インプット」だけでなく「アウトプット」も行うこと

こちらは自己分析自体の注意点とはやや離れますが、自己分析が出来た=内定というわけではない点も認識しておくべきでしょう。

自己分析は経験の把握など一人で考え抜けばやり切れる面も多いのですが、実際に内定を得るには選考慣れといったアウトプット能力を高めることも必要になります。

アウトプット能力を高めるには、やはり実際に企業の選考を受けてみることが一番だと考えます。本選考の前にインターンシップの選考会に積極的に参加し、選考に慣れておきましょう。

参考:アウトプット能力の向上 面接編
就職活動では、「アウトプット」が強く求められます。自己分析が出来たらそれを実際に面接で話し、自分のことを伝えられるか挑戦してみましょう。

まとめ

 "自己分析" という言葉は就職活動でマジック・ワードのように用いられる一方、「すごく意味がありそうだけど結局何をするものかわからない」と思考停止状態に陥っている学生は多いように感じます。

「経験と仕事の結びつき」を念頭に置きつつ、「意味のある自己分析」を行えるよう本記事を参考に思考を深めていってください。

【本記事のまとめ】

・自己分析をする目的とは?
 ー 大枠の目的は「志望企業から内定を取るため」
 ー 外枠の目的は「志望動機」「学生時代頑張ったこと」「自己PR」の構築のため

・自己分析はいつから始めるべきか?
 ー 早いに越したことはない。今からでも始めるべき。

・自己分析の具体的な方法は?
ー 自らの"経験" の把握し、そこに感情を加えること。

・自己分析で用いられるツールは?
ー 他己分析シート、モチベーショングラフ、診断グラフなど。

・自己分析の効果は?
ー 経験と結びついた"自己分析ファースト" 志望動機を作成することで、説得力を高めることができる。

・自己分析を行う際の注意点は?
ー「自分」だけでなく「企業」視点を持つこと。
ー「想い」だけでなく「経験」を考慮すること。
ー「インプット」だけでなく「アウトプット」も行うこと。

photo by Gabriel Saldana

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