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内定獲得の武器としての自己分析方法|「自己」だけでない「企業の視点」を踏まえた戦略的な自己分析のやり方

内定獲得の武器としての自己分析方法|「自己」だけでない「企業の視点」を踏まえた戦略的な自己分析のやり方

掲載開始日:2017年12月07日
最終更新日:2017年12月07日

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就職活動を始めるにあたって、まず最初に取りかかるべきことは何か。

インターンへの参加・業界研究・企業研究・OB訪問...
内定を獲得するまでにやるべき(だと思われる)ことはいくつか考えられると思います。

例えば大学受験であれば「英単語の勉強から入る」「教科書レベルの問題を解けるようになる」などやるべきことのだいたいの指針はつくと思います。一方、就職活動ではこの「まず何をやっていいのか」がわからないまま行動に移せないという人も多いように感じています。

そんな時、Webサイトや先輩からの情報等で目にする/耳にするのが "自己分析" の4文字ではないでしょうか。

今や大学生協へ行けば自己分析に関する書物が平積みにされており、「就職活動で自己分析は大切」ということは多くの就活生が認識していることだと思います。
一方で、「では具体的にどうやればいいのか」と、これまた大事とわかっていながらその本質や方法への理解が深まらずに、結局曖昧なまま終わってしまうという学生も毎年見てきています。

本記事では、就職活動の鉄板とも言える "自己分析" という言葉について、その目的や方法、内定獲得に向けた活用法まで網羅的に示されています。就職活動のスタート時にはもちろん、ES・面接など選考対策としても役に立つ内容だと思っているので、適宜見返してご自身の就職活動の糧にしていただければと思います。

【本記事のアウトライン】

・自己分析をする大枠の目的とは「内定獲得のため」

・自己分析はいつから始めるべきか(自己分析をやるべき時期)

・自己分析の具体的方法 ー "スペック" の把握 + 感情を加える

・自己分析で用いられるツール・媒体・ワークシート

・自己分析の効果 ー 志望動機を書くときの効果的な武器に

・自己分析を行う際の注意点

自己分析をする目的とは何か

こちらの図に沿って順番に説明していきます。

自己分析のコアな目的は「内定を取るため」

|就活 やっておけばよかったこと (検索 | 

といったワードで検索すると、多くの先輩就活生が自身の就活時にもっと取り組むべきだったと後悔していることについて、自己分析をまず挙げていることが窺えるかと思います。

それだけ大切な(大切らしい)自己分析。
では、それを行う目的とは何でしょうか?

【自己分析の目的】

「やりたい仕事を見つけるため」

「(文字通り)自分を知るため」

「強み / 弱みを把握するため」

といろいろな考えが挙げられると思います。

しかし、その目的を究極的に言えば、「志望企業から内定を得るため」ではないでしょうか?

自分がどういった人間か知るのも・強みや弱みを把握するというのもあくまでそれは内定獲得のための手段であって、多くの就活生が自己分析の目的と手段を混同してしまっている印象があります。

もちろん働く目的や己を知る云々の話も大事と言えば大事ですが、それに夢中になり過ぎて働き先を得られなくては元も子もないわけであって、まずは「内定を得ること」を目的として自己分析を活用するべきだと思っています。

内定はゴールではないが重要な通過点であり、内定を得ないことには働けもしない。「何のために働くのか」を考え続けても内定は得られないことは意識すべき。

参考:就職活動の最初に考え始めるべきこと:「何のために働くのか」

自己分析の外枠の目的は「志望動機」「学生時代頑張ったこと」「自己PR」の構築のため

志望企業から内定を得ることが自己分析の目的なのであれば、次にその内定を得るためにはどう行動すべきかを考える必要があります。

この内定を得るまでのプロセスについて、unistyleでは以下のような式で定義付けをしています。

内定数=①エントリー数×②筆記試験通過率×③グループディスカッション通過率×④エントリーシート・面接通過率

参考:内定を得るまでのプロセス

このうち自己分析は、" ④エントリーシート・面接通過率を高める" でその効果を発揮すると考えています。

このエントリーシート(ES)・面接で最頻出と言っていい設問が
・「志望動機」
・「学生時代頑張ったこと」
・「自己PR」

の3つとなります。この3つの設問の回答精度を高めることがES・面接の選考通過率を高めるうえでは極めて重要です。

自己分析はいつから行うべきか (自己分析をやるべき時期)

就職活動においてまず始めにやるべきとも言われる自己分析。

それを行うべき時期については、自己分析を始めるには早いに越したことはないぐらいで、明確に「このタイミングでやるべき」なんてものは特にないと考えています。

しかし、以下の記事にあるように、就活の早期化が進んでいる今の就活生は、サマーインターン選考の前に自己分析に取り組んでおくとその後の活動をスムーズに進められることは確かでしょう。

インターンの選考でも、先述した志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRが中心に問われるという点では、本選考と基本的には変わりません。

サマーインターンの段階から以下のような方法で自己分析を正しく行っている就活生は少なく、早くから取りかかればそれだけ周囲の学生に差をつけることができます。

自己分析という行為自体は、選考という場が必要なわけでも経団連の規定に縛られているわけでもないため、思いついたらすぐ行動という形で早めに取りかかるようにしましょう。

自己分析の具体的方法1 ー まずは自分自身の "スペック" の把握

ここでは、そんな自己分析の具体的な方法について考えていきます。

書店で平積みにされた自己分析本を端から端まで読む・サイト上でひたすら2択のアンケートに答えて出した分析結果を志望動機に当てはめるなど、自己分析の方法については様々な考えが飛び交っています。一方で、それらのやり方には本質的でない面も多いと思っています。

自身のスペックを客観視する

ここで言うスペックとは、学歴・資格・専攻内容・所属団体での成果や役職・アルバイト経験・海外経験などあなたを構成している外的要因全てを指します。

あくまで "外的" 要因ですので、やりたいことや強み/弱みといった心的・内面的な話はここではひとまず抜きにして考えます。


・学歴
「学歴社会」と形容されることもある日本では、「学閥によって昇進に差が出る」「ベンチャーに行けば学歴なんて関係ない」など就職活動における学歴についての噂は絶えません。

事実、就職活動で「学歴フィルター」というものは存在します。"難易度が高い大学の入学試験を突破した人=仕事ができる人" とは一概に言えませんが、高学歴層の方が仕事ができる人である割合が高いという経験・確率論から、採用コスト削減の意味も含めこの施策が取られています。

とは言え学歴はあくまでスクリーニング基準の一つでしかなく、高くないのであればそう割り切って学歴フィルターにかからない企業を受ければ解決だと思っています。

ひとたびスクリーニング基準を満たしたなら、あとは実力勝負。

学歴や資格についてあれこれ憂慮するよりも、採用基準を満たすための取り組みに注力しましょう。

参考:あなたの「学歴」との付き合いかた。あの企業の"採用基準"を満たすには?


・資格
就活生からよく受ける質問で「資格は取っておいた方がいいのですか」というものがあります。

以下の記事にもあるように「あってマイナスになることは無いが、直接それが評価される機会は少ない」ぐらいがその答えとして正しいのかなと思っています。

公認会計士や税理士を取得した学生が経理の仕事・司法試験合格者が法務の仕事といったような、資格が実務で直接活かされるというケースはゼロではなくとも稀であり、学歴と同様、無いことをあれこれ気にしすぎるのは賢明ではないと思っています。

いずれにせよ、資格を取ることそれ自体が目的にならないよう「なぜそれを取ろうと思ったのか」という目的意識を明確にすることは大切になってくるでしょう。


・ゼミでの専攻内容 / 研究室での研究内容
上記資格と同様、文系学生の場合は大学での専攻内容が直接仕事で活かされる企業は稀だと思います。

一方で、専攻内容によりその分野に関する興味を示す入口にはなるとは考えられます。また、例えば同じ商学部の学生でも、王道と言えるマーケティングを専攻している学生と経済学部よりの計量経済学を専攻している学生では(ただの先入観に過ぎませんが)イメージが変わるということもあると思います。

専攻内容への興味・感心を示すためには、その分野について知見が浅い採用側に向け噛み砕いて説明するだけでなく、なぜその分野の勉強を始めたのか・その学問の魅力は何かなどまで踏み込んだ説明が求められるでしょう。


・所属団体(ゼミ・サークル・アルバイトなど)での成果
この項目は
「どのような団体に所属しているか」「そこでどのような成果を上げたか」

の2つの観点に分けられます。

前者についてわかりやすい例と言えば「体育会は就活に有利だ」という風潮が挙げられるでしょう。もちろん、有名体育会や有名企業での長期インターンのような並の学生では入れない団体に所属していることは、それ自体が評価の対象になります。

しかし、どんな有名団体に所属していたとしても、そこで自分自身が何を成し遂げ・どう組織に貢献したのかについて示さないと、企業に入ってからも組織のネームバリューだけで生きる人材になってしまうのではと評価を落としてしまうと考えられます。


・所属団体(ゼミ・サークル・アルバイトなど)での役職
上記の「そこでどのような成果を上げたか」に関連して、その団体でどのような役回りから組織に貢献したのかを伝えるために、自身の役職を述べるケースは多いと思います。

ここで注意すべきは、「代表だからリーダーシップがある」「副代表だから上の立場の人間を補佐できる」といったように役職名=貢献の仕方とは限らないことです。

役職というのは一種の肩書きに過ぎません。

例えば、サークルの新歓活動は新歓係だけが取り組むものではないと思います。代表・飲み会係・3年生以上の上級生・(サークルによっては)女子や他大代表も含めた連携が必要になるでしょう。
「新歓だから新歓係しか行動しません」ではなく、役職にとらわれ過ぎずお互いがお互いの仕事を補い協力し合う団体の方が優れていると考えています。

そのため、役職それ自体のアピールではなく、こちらでも組織への貢献の仕方が肝になってくるでしょう。

ちなみにこれはGDでも近しいことが言え、全体最適のために個々が行動しようとするグループ・団体は成果を上げやすいと考えています。

自分のグループの中での相対的な立ち位置によって貢献の仕方は異なるものの、この記事でも書いてきたように、誰もが「議論をよい方向に導く人」であるべきだと思っています。

参考:グループディスカッション(GD)の原理原則|評価基準・対策方針・テーマ種別およびGDの唯一絶対の目的を知る

スペックを表にして整理してみる

ここまで自身のスペックを洗いだしたら、各要素ごとに一度表でまとめてみましょう。自分がどの辺りに自信があり、どのあたりに苦手意識があるか、整理することでなんとなくでいいので見えてくるものがあると思います。

以下、まとめ方の例となります。

自己分析の具体的方法2 ー  スペックという事実に感情という解釈を加える

次に、整理した項目に心的・内面的要素を加えていきます。

この場合の感情追加とは、スペックとして挙げた過去の経験や実績について、自分がどこにモチベーションを感じたのか(もしくは感じなかったのか)を振り返る作業がまず挙げられます。

学生時代の経験で把握したモチベーションの源泉は、志望企業に対して求めることやそこで何を成し遂げたいかについて考えるきっかけにも繋がります。

すなわち、
スペック→モチベーション→企業に求めること・成し遂げたいこと

という流れで考えていくことになります。

一つ例を挙げて説明します。

(2)学生時代最も力を入れて取り組んだ事、得られたこと

ゼミの千代田区の小売店を紹介するフリーペーパーを2万部発行する活動で新規掲載店舗を獲得した事です。掲載店舗は例年ほとんど同じだったため、営業担当として新規掲載店舗獲得を目指しましたが、初めは上手くいきませんでした。あるお米屋さんに営業に行った際は、「そんなものはやらない。」と門前払いされてしまいました。
(中略)
そのため、次にその店舗に行く際には店舗の方と話がしやすいように店舗で扱っている米を事前に調べ、話題を用意したり、ご主人がパソコンの使い方を知らないという事だったので、簡単に使い方をお教えしたりしました。 
フリーペーパーには直接関係ないところでのコミュニケーションを積極的に行った事によって徐々にご主人と信頼関係が構築され、ご主人と2人で食事や旅行に行く仲になりました。信頼関係が構築された結果、最終的には掲載の許可を頂く事が出来ました。また、そのご主人から他の店舗の方を紹介して頂く事も出来ました。 
(後略)

(3)強み、それを生かし、どんな仕事に挑戦したいか

相手の立場に立ったコミュニケーションが出来るという強みを生かし、多くの方に製品を手に取ってもらうような仕事に挑戦したいです。そのためには、自社の売り上げのみを考えるのではなく、取引先の立場に立って、双方の利益になるような提案が出来る営業マンになりたいと思います。そして、相手の立場に立ってコミュニケーションをする事によって信頼関係を構築し、「明治さん」ではなく「◯◯さん」と自分の名前で呼ばれるような営業マンになりたいと思います。それが結果的に、私が実現したい食の力で多くの方の健康で幸せな生活に貢献する事につながると思います。
(後略)

参考:【内定】エントリーシート

例えばこちらの明治内定者であれば、

ゼミで取り組んだフリーペーパーの新規掲載先を獲得する活動(スペック)
 ▼
営業先店舗の主人と信頼関係を構築することで掲載の許可を得たことへの達成感(モチベーション)
 ▼
社会に出てからも、相手方と信頼関係を構築し、双方の利益になるような提案がしたい(企業で成し遂げたいこと)

という流れで思考し、ゼミでの経験を志望動機や自己PRに繋げていることがわかります。

こちらは経験自体のレベルがやや高い(=高スペックの)学生の回答ではありますが、
"すごい" 経験をしていない(=よくいる普通の)学生であっても、

サッカーサークルのメニュー計画担当として、学内対抗戦優勝に導いた(スペック)
 ▼
個人としての技量の向上や得点よりも、チームとして一つの大きな目標を達成したことに強く喜びを感じた。(モチベーション)
 ▼
社会に出てからも、個人としての成果ではなく、それぞれが違う役割からチームとして働く仕事がしたい(企業に求めること)

のように、考え方次第ではスペックをうまくESや面接に応用させることが可能になります。

自己分析で用いるツール・媒体・ワークシートについて

ここまで述べてきた方法によれば、自己分析では紙とペンぐらいがあれば道具としては十分で、特段何がツールが必要というわけではないものだと思っています。

一方で、世間で言われる自己分析では様々な書籍・シート・Web上の診断テストなど何かしらのツールを用いた方法が紹介されることが多い気がしています。

ここではその代表例をいくつか紹介します。

自己分析のツール例1:他己分析シートの作成

他己分析とは、自分以外の第三者に自分の長所/短所・人柄・第一印象といった話を聞くことで、自己分析との相違や他者評価についての認識を深める方法です。

事実、ESや面接で「周囲からどのような人と言われますか」と問われることもあり他己分析は効果がある面もありますが、ただの性格診断のような内定獲得との関連が浅い分析にもなりがちなので注意が必要です。

自分の生い立ちを語ることで自己PRに説得力を持たせる方法」の記事から考えると、両親に自身の幼少期について尋ねてみるのが一番意味のある他己分析なのかもしれません。

自己分析のツール例2:モチベーショングラフの作成

モチベーショングラフとは、これまでの20年程度の人生を振返り、縦軸をモチベーションの高低・横軸を年齢に設定してグラフ化したものです。モチベーション曲線と呼ばれることもあります。|モチベーショングラフ テンプレート (検索| などで検索すると、シートの雛形がいくつか紹介されていると思います。

これまでの自身の心情を振りかえるという意味では多少の効果はあるのでしょうが、モチベーションの変化への理由付けが浅はかな例が散見されている印象があります。

例えば、「大学受検に落ちたから落ち込んだ」「中学の部活動で県大会に出場したから嬉しかった」というのはグラフを書かずともわかるアタリマエの情報であり、内定獲得という自己分析の目的を満たすには不十分だと言えるでしょう。

自己分析のツール例3:各Web媒体による診断テスト

こちらは就職活動に関するWebサイトや就活本で多く掲載されている手法になります。

【質問例】

問:自分の考え方を通すより、周囲の意見に妥協することが多い
[そう思う]← 1 2 3 4 5 →[そう思わない]

このような形式の質問を50問なり300問なりひたすら答えていくことになります。

Webテストやテストセンターでの性格検査でも近しい形式が用いられ、多くの就活生が避けては通れない道だと考えると、事前に一度取り組んでおくことは多少の意味があるのかもしれません。

しかしこういったアンケート調査の形式では、どうしても設問文の表現・順番あたりでバイアスがかかり、その日の気分や取り組む時間帯などで回答が大きく変わるということもあると思っています。

診断結果で、「あなたは〇〇タイプ!」のような表記が出たとして、それがどこまで内定獲得に役立てられるかは疑問が残るところです。
「起業家タイプだから将来起業するキャリアビジョンを抱いています!」のように述べて、評価する企業がどれだけ存在するのでしょうか。

自己分析の効果 ー 自己分析を志望動機を書くときの効果的な武器にするには

ここまでの内容で、自己分析で洗い出したスペックやモチベーションを、志望動機・自己PRといったES・面接で核となる事項に結びつける目的・方法についてご理解いただけたかと思います。

両者の精度を高めるうえでは、このスペック・モチベーションと企業に求めること・成し遂げたいことをうまく結びつけることが重要になります。

このことから、巷で考えられている自己分析ファーストの考え方にも一種の妥当性があると推測できます。

業界研究・企業研究ファーストの志望動機は説得力に欠ける

志望動機は「入りたい理由」ではなく「他業界ではダメな理由」を積み重ねて構成してみよう」の記事でも述べたように、多くの就活生がやっているような「就職したい企業を決める→その企業の志望動機を考える」というやり方には問題が多いと思っています。

この記事に書かれているような、業界の幅が狭まる・一貫性のない業界選択になりがちといった話に加え、自身の経験に基いていない説得力に欠ける志望動機となることが問題と考えます。

どんなに立派な成し遂げたいこと・目標があったとしても、自分自身の経験に深く根ざすものでなければ説得力に欠けます。きっかけとなる経験を語れずに会社におべっかを使ってばかりのESをよく見かけますが、志望動機で語るべきは、自分が何がしたいのか・どんなことにやる気を持って取り組めるかということです。

参考:【実例付き】内定レベルの志望動機が簡単に書ける!採用担当者に納得・共感される論理的な志望動機の書き方

このやり方ですと、②で "興味ある"・"受けたい" 業界・企業を選定するときに自己分析が用いられると思われますが、この場合スペックという事実に基づかないただただ感情が先行した動機になりがちな点も大きな問題だと考えます。 

・「海外旅行によく行くから旅行業界を志望している」
・「お酒に強いからビール業界を志望している」
・「美容に関心があるため化粧品メーカーを志望している」

入社後にモチベーション高く働いてくれる人材かを見極めるために問う志望動機では、消費者としての受動的な動機ではなく、自ら積極的に動いた仕事に繋がる経験を伝える必要があります。

上記のように過去の経験への向き合い方が不十分なまま、単純経験に基づいた志望動機を述べても一般に評価されないため、このアプローチには問題があると考えています。

自己分析ファーストの志望動機であれば論理的に仕上がる

こちらのやり方ですと、①で自身のスペックを把握するとき・その経験から自身の軸を導くときに自己分析が行われます。
すなわち、自己分析が志望動機を考える出発点のようになっているために、「自己分析から始めなさい」という考えが生み出されているのだと推測できます。

とは言え「②企業の求める人材を知る⇄①スペックから軸を導く」と両者を一方通行ではなく並行してやっても全く問題はありません。自己分析 "から" やるという順番が大切なのではなく、経験と仕事を結びつけることにこそ本質があるのです。

また②で事業内容から求める人物像を探る際には、unistyleで「(企業名)のESと採用HPから考える(企業名)の求める人材」という記事で企業ごとに詳細な解説を加えていますので、「企業別選考対策」からそれらの記事もご活用していただければと思います。

自己分析を行う際の注意点

ここでは、実際に自己分析を行っていく際に注意しておくべきことについて指摘しています。

自己分析の注意点1:「自分」だけでなく「企業」視点を持つこと

先述の通り、スペックから導かれた感情を考えるにあたっては、企業が求める人材との合致を考える必要があります。すなわち、自分の内面で完結させるのではなく、企業側の視点も同時にもちながら考え抜く必要があります。

「自分の強みは〜〜だ!」「自分は〜〜という仕事がやりたい!」というような結論を出しても、その強みが当該企業で活かされるものであったり、ビジネスモデルとして実現妥当性があるものでなければ意味が無いのは明らかだと思います。

こうなると、"自己分析" という言葉自体に問題があるような気もするのですが、「自己」のためだけの分析に終始せず、その先の企業の求める人材を知ることにも意識を向けていただければと思います。

自己分析の注意点2:「想い」だけでなく「経験」を考慮すること

こちらは前項目で紹介した方法に沿って自己分析を行えばミスとして陥ることはないと思います。

業界研究・企業研究ファーストの志望動機の項目では単純動機に基づいた志望動機の問題点について説明しましたが、これは志望動機に限った話ではありません。

例えば自己PRでも、以下のようにその裏付けとして経験を述べていく必要があります。

例えばただ単純に「私にはリーダーシップがあります!」と述べても、それが具体的にこれまでの経験でどのように活かされたのかを示さないと、本当にその素質を持っているのか採用側にとっては疑わしく感じてしまうことでしょう。

参考:ESで「書くことがない」と感じる就活生必見!日常生活から就活で使える”ネタ”を類推するアプローチ

就職活動では確かに "熱意" は大切ですが、「熱意がある」と「感情一辺倒」では全く異なります。スペックを洗い出さずに、「海外で働いてみたい」「新規事業に携わってみたい」といった感情だけが先行しないよう、過去の経験にしっかりと向き合った自己分析を心がけてください。

自己分析の注意点3:「インプット」だけでなく「アウトプット」も行うこと

こちらは自己分析自体の注意点とはやや離れますが、自己分析が出来た=内定というわけではない点も認識しておくべきでしょう。

自己分析はスペックの把握など一人で考え抜けばやり切れる面も多いのですが、実際に内定を得るには選考慣れといったアウトプット能力を高めることも必要になります。

アウトプット能力を高めるには、やはり実際に企業の選考を受けてみることが一番だと考えます。以下のような記事も参考に、「早めの(正しい)自己分析」と「早めの選考慣れ」を行うことで、本命企業への内定獲得に近づけていってください。

最後に 

 "自己分析" という言葉は就職活動でマジック・ワードのように用いられる一方、「すごく意味がありそうだけど結局何をするものかわからない」と思考停止状態に陥っている学生は多いように感じます。

「経験と仕事の結びつき」を念頭に置きつつ、「意味のある自己分析」を行えるよう本記事を参考に思考を深めていってください。

photo by Gabriel Saldana

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