【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
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最終更新日:2024年11月07日
本記事では、志望動機を聞く意図や志望動機を書く際のフレームワークを紹介し、評価される志望動機の作り方を提示していきます。
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- 本記事の構成
- 就活で企業がエントリーシート(ES)志望動機を聞く理由
- 企業に評価されるエントリーシート(ES)志望動機を書くために必要なもの
- エントリーシート(ES)志望動機におけるフレームワーク-6つのステップを解説-
- 人気業界の志望動機の書き方:6業界300人以上のESをunistyleが独自調査
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:商社
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:金融
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:コンサル
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:IT
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:メーカー
- 人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:不動産
- 最後に
就活で企業がエントリーシート(ES)志望動機を聞く理由
まず初めに新卒採用において企業がエントリーシート(ES)志望動機を聞く理由について考えていきましょう。
企業が就活生に志望動機を聞く背景は様々だとは思いますが、大きく以下の2つの理由が考えられます。
- 企業がエントリーシート(ES)で志望動機を聞く理由(1)志望度の高さを知りたいから
- 企業がエントリーシート(ES)で志望動機を聞く理由(2)業務内容に対する適性を知りたいから
企業がエントリーシート(ES)で志望動機を聞く理由(1)志望度の高さを知りたいから
企業がエントリーシートで志望動機を聞く1つ目の理由は、就活生の志望度の高さを把握するためです。
例えどんなに優秀な人材であったとしても実際に入社してくれなければ意味がありません。
内定を辞退されてしまうと新卒採用の活動にかけた膨大な時間と労力が無駄になってしまうため、企業は「長期的に働いてくれる人材」を求めていると考えられます。そこで企業は就活生が「内定を出したら本当に来てくれるのか」を知るために志望動機を聞きます。
時には「この企業でなければならない理由」を話させるため、志望動機の中で他業界・他社との比較を聞くこともあります。
また内定を出した後に就活生が希望する仕事と配属が異なる、いわゆる「キャリアに対するミスマッチがないか」を確認するため、入社後にやってみたい仕事について聞くこともあります。
エントリーシート(ES)に志望動機を書く際はその企業への志望度が伝わるようにしましょう。
企業がエントリーシート(ES)で志望動機を聞く理由(2)業務内容に対する適性を知りたいから
企業がエントリーシートで志望動機を聞く理由2つ目は自社の業務に対する就活生の適性を知るためです。
新卒採用の段階で、企業は就活生に対してなるべく長く自社で活躍してほしいと考えています。しかし企業と就活生の相性が合わないと早期退職に繋がりかねません。
そのため就活生が企業に興味を持つきっかけとなった経験や、志望動機の背景にある企業選びの軸が自社の働き方に合ったものであるのかを確認することで、就活生が「入社後に活躍することができる人材なのか」を見極めています。
エントリーシート(ES)に志望動機を書く際には、自身の経験や考えの背景に基づくことで説得力のある志望動機にしましょう。
また志望動機を書く上で企業と就活生自身の相性を知るためには自己分析や企業研究が欠かせません。以下の記事も参考に自己分析と業界研究にも取り組んでみてください。
企業に評価されるエントリーシート(ES)志望動機を書くために必要なもの
上記でも述べた通り、新卒採用において企業が志望動機を聞く理由としては"志望度の高さを知りたい・業務内容に対する適性を知りたい"といった2つがあります。
エントリーシート(ES)には上記2つの理由を網羅する論理的かつ説得力のある志望動機を伝え、選考官に「だからこの就活生は弊社を志望しているのか」と思ってもらう必要があります。
以下では論理的かつ説得力のある志望動機を書くために必要なものを紹介します。
企業に評価されるエントリーシート(ES)志望動機に必要なもの(1)自己分析・企業研究
「企業がエントリーシート(ES)で志望動機を聞く理由」でも少し紹介しましたが、企業に評価される志望動機を書くためには自己分析と企業研究が不可欠です。
自己分析をするうえで自分が何を重視するのか、就職先に何を求めるのかを明確にしておきましょう。
経営方針や事業内容、社風など企業により様々な特徴がありますが、企業選びの軸を明確にすることでブレや矛盾がなく説得力のある志望動機を書くことができます。
また、後述しますが志望動機には「なぜその企業でないといけないのか」を明確にする必要があります。
各企業の新卒採用ページでは、企業理念や事業内容について記載されています。
企業の事業内容や経営方針など、他の企業と差別化できる点を明確にし説得力のある志望動機にするためにも企業研究も怠らないようしましょう。
企業に評価されるエントリーシート(ES)志望動機に必要なもの(2)論理的な志望動機のフレームワーク
企業から評価される志望動機を書くためには論理的な構成にする必要があります。
ここでは志望動機を書く際のフレームワークを紹介します。
志望動機で伝えるべきことは、以下の6つになります。これら全てを押さえることで、選考官も納得の志望動機を伝えることができるでしょう。
また、よくある志望動機の作成パターンとして、(6)の同業比較から考え始めてしまうことが挙げられますが、狭い視点から1社1社考えることは難しく、また論理性に欠けるケースも多いため注意しましょう。
→狭い視点で書いてしまった志望動機をはじめ、一見すると良いものに見えて選考官が見ると疑問点が多い志望動機のパターンを解説した記事です。
志望動機をフレームワークに沿って作成することで、論理性を担保しつつ企業ごとに志望動機を考える労力を削減することも可能です。
エントリーシート(ES)志望動機におけるフレームワーク-6つのステップを解説-
ここからは、先ほど紹介した志望動機のフレームワークを基に、各ステップの詳細や注意点について解説します。
(1)成し遂げたいこと・目標
(2)きっかけとなる経験
(3)企業選びの軸
(4)他に受けている業界および他の業界ではダメな理由
(5)具体的に取り組みたい仕事
(6)業界の中でもその会社の理由
また、志望動機に不安があるという就活生には就職エージェントneoがおすすめです。
アドバイザーからは、自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業の志望動機や選考対策のサポートを受けることができます。
少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(1)成し遂げたいこと・目標
志望動機を書く時はまずはあなたが「キャリアを通じて何を成し遂げたいのか」というモチベーションの根源を伝えるようにしましょう。
どんなことを企業で成し遂げたいのか、働く上ではどんなことをしたいのか志望動機に書くことで、高い気概を持って仕事ができる人材であることを示すようにしましょう。
もちろん、成し遂げたいことがその業界で成し遂げたいこととして的外れな場合は評価されないので注意してください。
また就活生の中にはやりたいことが見つからずにつまずいてしまう人も多いのですが、その原因は仕事がどのようなものか分からないからという部分が大きいと思います。
そういった就活生はまず世の中にはどんな仕事があるのか、説明会やOB訪問などで「仕事」への理解を深めることをおすすめします。
→就活の場で聞かれる「将来の夢」についての記事です。多数の内定者ESに加え、「仕事」に触れることの有用性について解説しています。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(2)きっかけとなる経験
志望動機を書く際のフレームワーク2つ目は「なぜそのような目標、企業選びのポイントを設定したのか」を自分自身の経験から語ることです。
どんなに立派な成し遂げたいこと・目標があったとしても、自分自身の経験に深く根ざすものでなければ説得力に欠けます。
きっかけとなる経験を語らず、企業のごきげんを取るようなエントリーシート(ES)を稀に見かけますが、志望動機で語るべきは「自分が何をしたいのか・どんなことにやる気を持って取り組めるか」ということです。自分自身の経験をふまえ自らの志向が伝わる書き方を心がけましょう。
→「きっかけとなる経験」についての記事です。きっかけとなる経験があることで志望動機の説得力がどう増すのか、内定者のESと共に解説しています。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(3)企業選びの軸
志望動機のフレームワーク(1)で成し遂げたいことを語りましたが、同時に企業選びの軸も明確にしておきましょう。
成し遂げたいことや目標を達成するため、どのような視点で企業を選んでいるのかを一言で示せるようにしましょう。
また志望動機には企業選びの軸も就活生自身の過去の経験と紐づけて書くようにしましょう。
企業選びの軸がまだ定まっていない方は、下記参考記事にて軸の定め方を解説していますので是非お読みください。
→企業選びで使える7つの分類軸を紹介し、志望業界を決める際のヒントを紹介している記事になります。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(4)他の業界ではダメな理由
志望動機のフレームワークに基づき、成し遂げたいこと・企業選びのポイント及びそのきっかけとなる経験を書いた上で次に他の業界ではなく志望業界の理由について話しましょう。
ポイントとしては、「他の業界」が志望動機のフレームワーク(1)や(3)に基づいた適切な業界かということです。ここを損ねてしまうと志望動機の信憑性が揺らいでしまいます。
また、ここでは志望業界と他業界の比較になりますが、志望動機を書く際にこの部分を適切に語れる就活生は少ない印象があります。この部分を志望動機に書けるだけで大きな差別化に繋がりますので、志望動機を書く際には留意するようにしましょう。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(5)具体的に取り組みたい仕事
続いては志望業界で具体的に取り組みたい仕事を語りましょう。
ここも非常に大切な内容で、志望動機において企業が知りたいこととしては1、2を争うものだと考えられます。
というのも、企業が求めているのは自社の情報をたくさん知っている人ではなく入社後に活躍してくれる人であるためです。
入社後に取り組む仕事にどれだけ興味を持ち理解をしているのか、この点を具体的に志望動機に書くことは極めて重要なことになります。
この項目はある程度業務内容と今後の方向性について理解した上で話をする必要があります。もちろん志望動機のフレームワーク(1)で掲げた成し遂げたいこと・目標につながる具体的な仕事を挙げるようにしましょう。
→志望動機における仕事内容の理解の良い例と悪い例を解説しています。営業職を例に、仕事内容とその上でアピールしたい強みを解説しています。
エントリーシート(ES)志望動機のフレームワーク(6)業界の中でもその会社の理由
志望動機におけるフレームワークの最後は同業他社の中でもその企業を志望する理由を語ることです。
志望動機を書く際に業界の中でもどの企業を志望しているのかを語るには、適切な業界研究や企業研究が必要ですが単純に捉えると以下の三つのアプローチが代表的なものになります。
- 企業の強みから語る
- 企業の社風から語る
- 社員から語る
上記の3つの観点から各社を比較して志望動機を書くことができれば同業比較は十分と言えるでしょう。
同業他社の比較については以下の記事でも詳しく解説しているためこちらも参考にしてみてください。
人気業界の志望動機の書き方:6業界300人以上のESをunistyleが独自調査
ここまでで志望動機の書き方のフレームワークは理解していただけたと思います。
上のフレームワーク(6)の解説で、その企業を志望する理由を語る際に代表的な3つのアプローチを紹介しました。しかし、アプローチの方法は、他にも様々なものがあります。また、業界や企業によっても就活生が魅力を感じるポイントは異なります。
そこで、unistyle編集部では、人気6業界(商社、金融、コンサル、IT、メーカー、不動産)合計300人以上の選考通過者ESを集計し、「志望動機の中でどこに会社の魅力を感じているのか」を調べました。
今回の調査の内容は以下の通りになります。
対象のES:unistyle上になる本選考ESの志望動機欄
対象業界:商社、コンサル、金融、IT、メーカー、不動産
調査ES本数:302本(各業界約50本)
その他:業界ごとに魅力となるポイントが異なるため、業界別(各業界50社以上)に集計
業界ごとにフレームワークに沿って段階別に色分けをしながら、ES例文の解説も行っているので、ぜひ志望動機を作成する際の参考にしていただければと思います。
人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:商社
調査結果
※商社業界の調査ES本数:52本
商社業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
双日もしくは総合商社の事務職を志望する理由を教えてください。 (150字以上300字以内)
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人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:金融
調査結果
※金融業界の調査ES本数:51本
金融業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
野村證券への志望動機を記述してください。(300文字以上)
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人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:コンサル
調査結果
※コンサル業界の調査ES本数:50本
コンサル業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
コンサルティングファームを志望する理由を教えてください。(文字数自由)
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人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:IT
調査結果
※IT業界の調査ES本数:49本
IT業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
第一志望会社の志望動機をご記入ください(400字以内)
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人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:メーカー
調査結果
※メーカー業界の調査ES本数:50本
メーカー業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
志望動機
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人気業界独自調査の結果と志望動機の書き方:不動産
調査結果
※不動産業界の調査ES本数:50本
不動産業界の志望動機の書き方:ES例文・解説
三井不動産を志望する理由 (300文字以内)
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最後に
本記事では、新卒採用における志望動機の書き方について、ES例文や独自調査の結果を用いて解説してきました。
改めて志望動機のフレームワークを整理すると、以下のようになります。
就活生が志望動機で失敗する原因の多くは、上記のフレームワークの(6)「業界の中でもなぜその企業か」から語り始めてしまうことだと考えています。
論理矛盾が起こらない志望動機を書くためには、必ず大枠の論理、志望動機で言えば「どんな仕事をしたいのか」という大きな枠から整理して、徐々に「この業界・この企業で働きたい」という小さな枠に落とし込むことが重要になります。
以下の参考記事では、志望動機におけるフレームワークの(1)(2)(3)を書く上で必須の自己分析のやり方や、志望動機と同じく不可欠の自己PRについての記事もご紹介しています。本記事と併せてご覧ください。
志望動機では企業の志望動機だけでなく「職種」に関する志望動機も聞かれることがあります。
unistyleでは以下に主要6職種の志望動機対策に関する記事を掲載しているのでこちらも参考にしてみてください。
- 営業職志望者はこちら
- マーケティング職志望者はこちら
- 管理部門(人事・総務・経理・法務)志望者はこちら
- システムエンジニア(SE)職志望者はこちら
- 研究職・開発職志望者はこちら
- 生産技術・製造技術・生産管理・品質管理職志望者はこちら
また最後に各業界に特化した志望動機対策記事を紹介します。
"各業界の特徴・業界に特化した志望動機の書き方・各業界大手企業内定者のエントリーシート(ES)例文"などが詳細に解説されていますので、こちらも参考にし今後の就職活動にお役立てください。
◆外資メーカーの志望動機
◆シンクタンク業界の志望動機
◆商社業界(一般職)の志望動機
◆金融業界の志望動機
◆銀行業界の志望動機
◆IT業界の志望動機
◆広告代理店の志望動機
◆印刷業界の志望動機
◆食品メーカーの志望動機
◆素材メーカーの志望動機
◆化粧品業界の志望動機
◆製薬業界の志望動機
◆不動産業界の志望動機
◆デベロッパー業界の志望動機
◆インフラ業界の志望動機
◆鉄道業界の志望動機
◆自動車業界の志望動機
◆建設業界の志望動機
◆エネルギー業界の志望動機
◆旅行業界の志望動機
◆人材業界の志望動機