【ES例文15選】「仕事をする上で大切なこと」の見つけ方・書き方・注意点を徹底解説!
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最終更新日:2024年10月31日
面接やESでよく聞かれる質問として「仕事をする上で大切なことは?」というものがあります。
定番の質問ではあるものの実際に聞かれるとうまく答えられないという人も多くいると思います。
自分の過去の活動や経験を用いて答えることにより説得力や再現性が増します。
大手選考通過者のESを掲載しているので、参考にしながら自らの回答を作成してみてください。
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- 本記事の構成
- 仕事をする上で大切なこととは?
- 仕事をする上で大切なことを聞く理由
- 仕事をする上で大切なことの見つけ方
- 仕事をする上で大切なことの書き方
- 仕事をする上で大切なことの書く際の注意点
- 【強み別】仕事をする上で大切なことのES回答例10選
ー目標達成力(問題解決力)がある人
ーリーダーシップがある人
ーチャレンジ精神がある人
ー信頼関係構築力がある人
ー仕事をする上で大切なことが複数ある人 - 【職種別】仕事をする上で大切なことのES回答例5選
ー営業職:23卒富士フイルム
ー企画職:20卒日本航空(JAL)
ー事務職:22卒双日
ー技術職:24卒デンソー(DENSO)&23卒九州電力 - まとめ
この記事の監修者
田邉健さん
国家資格キャリアコンサルタント
あなたが納得感を持って就活を終えられるように、累計で1,231名以上の雇用創出をした経験から就活アドバイスをいたします。10年後に後悔しないキャリア選択の一助になれたら幸いでございます。 プロフィール詳細はこちら
仕事をする上で大切なこととは?
面接でよく聞かれる質問の一つに、仕事をする上で大切なことが挙げられます。
仕事をする上で大切なこととは、一般的に、その人が仕事において大切にしている価値観のことを指します。
企業はあなたが入社後に仕事を進める中で大切にしたいと考えている価値感を知るために『仕事をする上で大切なこと』を質問しています
仕事をする上で大切なことを質問する意図に関して、以下で詳しく説明しているので、合わせてご確認ください。
仕事をする上で大切なことを聞く理由
採用側が見ていることは主に2点あります。
1点目は「企業の利益に貢献できる人材かどうか」です。学生時代の経験や考え方から、企業においても活躍できそうかを確認しています。具体的には「仕事への姿勢」、 「仕事への覚悟や責任感があるかどうか」や「コミュニケーション能力」を知ることを目的としています。
2点目は「企業の社風に合うかどうか」です。企業はそれぞれ違った大切にする信念やカルチャーを持っています。自社の社員とうまく働けるか社員と照らし合わせて確認しています。
仕事をする上で大切なことの見つけ方
仕事をする上で大切なことの見つけ方は大きく以下の2つのステップに分けられます。
自分の価値観を知る
仕事をする上で大切なことを見つけるために、まずは自分の価値観について知ることが大切です。自身の過去の経験について振り返り自己分析することで、自分にとって大切な価値観を探してみましょう。
今までのアルバイトやサークルなどの活動の中でどのような役割を果たしていたか、組織にどのような価値提供を行っていたかを振り返り深堀りすることは自分の大切にする価値観を見つけるのに有効的です。
自己分析は以下のような方法で行うことができます。詳しくは記事を参考にしてみてください。
- (1)他己分析シートの作成
- (2)過去の自分自身の出来事を把握する【自分史の作成】
- (3)過去の経験に感情を付け足す【モチベーショングラフの作成】
- (4)過去の出来事を深掘りする
- (5)過去の出来事に対して「どんな行動をとったか」を考える
- (6)過去の出来事を振り返り「共通点」を探す
- (7)職種など企業選びの軸を考える
企業に求められる価値観を知る
次に企業に求められる価値観を知るために業界・企業研究を行いましょう。これは自己分析と並行して行って構いません。自分がどんな仕事に興味があるか探ることで、自己分析が深まることもあります。
企業に求められる価値観を知るためには以下のものが参考になるでしょう。
- 企業説明会
- 企業HP上の社員インタビュー記事
- OB・OG訪問
企業のホームページを見ることや説明会に参加することで働く姿を明確化し自分の強みを活かせる環境か知ることができます。また、企業のESの設問を見ていくと、どのような力を持つ人が求められているかを知ることができます。
例えば、ソフトバンクの本選考ESには以下の設問があり、求められる価値観を理解することができます。
ソフトバンク本選考ES
社員インタビュー記事を公開している企業であれば、積極的に確認していくとよいでしょう。インタビューで取り上げられている社員の方は求める人物像そのものであり、説明会よりも具体的にイメージすることができるかと思います。
また、OB・OG訪問も積極的に行っていきましょう。「働く上で大切なこと」を聞いてみることで新たな価値観を知ることができたり、実際に働く人の考えを参考にすることができます。また、具体的な働き方を知り将来像を思い浮かべることで自分の強みを活かせるか確認することができます。
仕事をする上で大切なことの書き方
結論から伝え、端的に書く
まず書き方に関して最低限押さえて欲しいポイントは「結論から伝え、端的に書く」ことです。
これはクリエイティブな文章を求められる一部の例外を除き、全てのESに当てはまる基本事項で、仕事をする上で大切なことを書く際に限ったことではありません。
人気な企業ほどたくさんのESが送られ、選考官は限られた時間の中でその大量のESから選別していかなければなりません。
加えて就活時だけでなく入社後のあらゆるビジネスシーンにおける会話でも、結論から端的に伝えることは求められる能力の1つですので、どんなESにも求められる求められる基本事項と言えるのです。
根拠となるエピソードを盛り込む
説得力と入社後の再現性を伝えるために、根拠となる具体的なエピソードを含める必要があります。
加えて「仕事をする上で大切なこと」に関しての説得力・入社後の再現性をさらに持たせるために「方法論」を用いることが有効です。この場合の「方法論」とは行動する際に意識していたことや経験から学んだことについて述べることです。
よくありがちな「チームの主将だった→リーダーシップがあります」といった自己PRからはこの方法論が抜け落ちており、「チームの主将だった→チームをまとめる上で重要なことは◯◯だと考える→仕事においても◯◯を大切にしていきたい」とまで伝えられて初めて評価されるということは常に意識して欲しいと思います。
また、その方法論についても、自身の人柄にマッチしたものを伝えるべきだと考えます。見るからに控え目な人が「私の経験から、熱意を持って集団を引っ張っていくことがリーダーを務める上で重要なことだと思います」と言っても、面接官に違和感を与えてしまい共感されづらいものとなります。
→自己PRをより説得力のあるものにするための解説をします。
仕事をする上で大切なことを書く際の注意点
抽象的な内容は避ける
抽象的な内容は以下の2点の理由から避けるべきだと言えます。
- ①抽象的な内容は読む人によって解釈が異なり、ビジネスシーンには不向き
- ②内容がふわっとしていて印象に残りづらい
まず①について、仕事では様々な人と協働し、限られた時間の中で成果を出す必要があります。そんな環境で求められるのは、短い時間で誰が受け取ってもできる限り同じ内容をイメージできるように伝えることです。抽象的な表現が多いほど受け手によって解釈が異なるため、誰が受け取ってもできる限り同じ内容からは遠ざかってしまいます。
そして②については書き方でも述べたように、選考官は限られた時間の中で大量のESから選別する必要があります。そのような状況で、印象に残りづらいESが選別される可能性が低いと言えるでしょう。
以下は、避けるべき抽象的な内容の具体例になります。
中学時代には、吹奏楽部の部長として部員をまとめ、パフォーマンスを作り上げた経験がある。コンクールに向けて練習を行っていた際、顧問の先生から多くの指摘を受け、練習メニューの変更を余儀なくされた。残された時間は限られていたため、メンバーそれぞれが練習メニューの案を提案し、それを実践することでパフォーマンスの向上に繋げた。
この経験を通して改めて目標に向けたチームワークの大切さを実感したからだ。
上の例では、学生が部活に打ち込んだことは伝わってきます。
しかし、「顧問の先生から多くの指摘を受け」とはどのような内容だったのか、「パフォーマンスの向上」とはどの程度だったのか等、抽象的な内容が多く、受け取り手によって解釈が異なってしまいます。
自己中心的な内容は避ける
自己中心的な内容を避けるべき理由は、冒頭にもお伝えした「企業の利益に貢献できる人材かどうか」という採用側の評価項目にそぐわないからです。
自分にとっての利益になることのみを伝えるのはNGですが、自分の利益を全く考慮せずに、仕事をする上で大切なことを考えるのは難しいかもしれません。
ですので、自分の利益と企業の利益が重なる部分を探して出してアピールすることで、ベストな回答ができるのではないでしょうか。
以下は避けるべき自己中心的な内容の具体例になります。
上の例では、企業の利益ではなく、自己の成長や昇進など、自分の利益になることのみを伝えています。
【強み別】仕事をする上で大切なことのES回答例10選
目標達成力(問題解決力)がある人
自らで目標を設定して、その目標達成の過程で困難にぶつかった際にその課題を解決する能力は多くの企業で重視されています。仕事をする上で、必ず課題にぶつかることがあるため、その際に、課題を見つける洞察力があるか、粘りずよく努力できるか、そのような精神力があるかなどが多角的に必要となるからです。
このような強みを活かしたエピソードがある人は「主体的に課題解決をおこなうチャレンジ精神」や、「社会貢献」が仕事を行う上で大切にしていることとして挙げられるのではないでしょうか。
以下のような例文が参考になるかと思います。
コナミ(KONAMIグループ)
仕事をするうえで大切にしたいことは「お客様が言葉では表せない潜在的な要素まで理解し、解決できる」ことである。その理由として、ニーズや悩みの本質は潜在的であり、言語化が困難、もしくは本人さえも気づけていないことが多い。そのため、表面的な課題の解決より潜在的な課題を解決する方が高い幸福度を与えることができ、強い信頼関係を築くことが可能である。そのため、私の強みである偏見や先入観に捉われない、柔軟で多角的な視点とコミュニケーション力を活かして、物事の本質を追求したい。もちろん、お客様だけでなく、共に働く仲間に対しても上記のことを意識して接することで皆が高いモチベーションで働ける環境作りも実現したい。
内定者本選考ES:23卒コナミ(KONAMIグループ)(総合職)
CBC
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また以下の記事も参考にしてみてください。
リーダーシップがある人
リーダーシップとは、「主体性、誠実さ、責任感などから人と信頼関係を構築し、周りの人を巻き込む力」や、「自分の考えやビジョンを発信し、周りと共有する力」とあらわすことができます。仕事は多くの場合会社内の人や会社外の関係者の人と一緒になって仕事を進めていきます。また、仕事によっては、立場に関係なく一人ひとりが主体的に取り組み、リーダーシップを発揮して進める必要がある場合もあります。
リーダーシップを発揮した経験のある人は仕事をする上で大切なこととして「責任感」や「主体性」を挙げられるのではないでしょうか。
以下のような例文が参考になるかと思います。
東京ガス
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また以下の記事も参考にしてみてください。
自己PRでリーダーシップをアピールするポイントは3つ!‐ES例文5選付‐
自己PRで周りを巻き込む力をアピールする方法【大手企業選考通過者ES例文10選】
自己PRで責任感をアピールする方法-大手企業選考通過者ES例文10選-
チャレンジ精神がある人
チャレンジ精神とは、「自ら考え、ゼロから企画し実行する力」や、「既存の枠にとらわれない自由な発想力と実行力」ということができます。変化の激しい時代に、企業も変化を求めており、チャレンジ精神をもって仕事を行うことで企業に対して変化をもたらしてくれる人材を求めています。
例えば、広告関連の仕事を行う企業では、SNSの変化に伴い新しい手法を考える必要があります。ほかにも、BtoCの企業では顧客の興味の変化に伴って新規商品企画を行い、売上アップを行う必要があります。
このような強みや経験のある人は「積極的に新しいことにチャレンジすること」や「向上心」というのが仕事をする上で大切なことに設定することができるかもしれません。
以下のような例文が参考になるかと思います。
トヨタ自動車(TOYOTA)、三井物産
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また以下の記事も参考にしてみてください。
信頼関係構築力がある人
信頼関係構築力とは「お互いがお互いを信じ、頼りにし合う関係性を築く力」とunistyleでは定義しています。このような能力は仕事のあらゆる場面で必要となってきます。
理由としては、どのような業界でどのような仕事を行うにしても、企業内外の多くのステークホルダー(利害関係者)と仕事をする必要があるためです。
企業内であれば「上司や部下などの周囲の人と良い関係を築き、協力しながらよりよい成果を出す」、企業外であれば「クライアントからの信頼を得て、より多くの商品やサービスを利用してもらうことで利益を上げる」というように、信頼関係を構築することはあらゆる仕事の根幹とも言えます。
信頼構築力を活かした経験がある人は、「信頼関係を構築すること」や「思いやり」を仕事をする上で大切なこととして挙げられるのではないでしょうか。
以下のような例文が参考になるかと思います。
三井不動産
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日本経済新聞社
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自己PRで信頼関係構築力をアピールするには?エピソード別ES例文を基に解説
自己PRで協調性をアピールするための3ステップ-例文16選付-
【内定ES例文付】自己PRで気配りをアピールするポイント・書き方を解説!
仕事をする上で大切なことが複数ある人
ここまで読んでみて、「仕事をする上で大切なことが複数自分に当てはまるな」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
結論、仕事をする上で大切なことは複数記載してもOKです。なぜなら、組織風土や仕事内容など、仕事をする上で大切なことは様々なベクトルから考えられるからです。実際に複数記載することで選考通過した先輩はたくさんいます。
以下のような例文を参考に考えてみてください。
野村不動産
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アクセンチュア
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【職種別】仕事をする上で大切なことのES回答例5選
営業に向いている人材、技術職に向いている人材がいるように、職種によって求められる人物像は異なります。
以下で職種別の大手企業の選考通過者による回答例を紹介しているので、希望の職種がある場合はぜひ参考にしてみてください。
営業職:23卒富士フイルム
自分の夢を実現するために常に挑戦し、試行錯誤し続けることだと考える。
私は高校受験で誰もが無理だと思った難関校に合格でき、多くの方に喜んで頂けた経験から「自分の努力で他者を笑顔にする」ことを大切な価値観にしている。そして、この価値観をモットーに高校サッカーもアルバイトもモチベーション高くやることができました。高校では部員150人のサッカー部に所属したが、小学5年生から競技を始めた私は当然ながら劣っていた。しかし、結果を残すことで周囲の方に喜んで頂きたいと思い、辛いことにも妥協せずに努力を重ね、全国大会出場を果たした。
また、○○で「健康こそ1番の喜び」だと強く実感し、最も笑顔に結びついているのは健康だと思い、人々の健康を支え、笑顔溢れる生活に貢献したいという夢を抱いた。しかし、社会人としての実務はアルバイトと異なり、プロ意識と大きな責任を伴うため、これまで経験したことのない大きな困難に多々直面すると考えている。私は人々の笑顔のために高い志と熱い思いを胸に自分の限界を決めず、仲間と誠実に協働しながら力強く乗り越え、挑戦し続けていきたいと考えている。
本選考通過者ES:23卒富士フイルム(営業)
企画職:20卒日本航空(JAL)
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技術職:24卒デンソー(DENSO)&23卒九州電力
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まとめ
仕事をする上で大切にすることは多くの企業にESや面接で聞かれます。定番の質問ではあるものの社会人経験のない皆さんにとっては難しいものだったのではないでしょうか。
今までの経験や持っているエピソードから企業の求める人物像にあったものを選び話せるようにこの記事を参考に考えてみてください。
また、「仕事をする上で大切なことは?」以外のES設問対策をしたい就活生は、下記に掲載した記事を参考にしてみてください。
自己PRに関する設問
自己PR/長所(強み)/短所(弱み)
志望動機に関する設問
志望動機/実現したいこと/入社後にやりたいこと/将来の夢/キャリアプラン/10年後の自分
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する設問
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)/挑戦したこと/最大の困難/挫折経験/打ち込んだこと/苦労したこと/辛かったこと/成果を出した経験/異なる価値観の人と協力した経験/変化や変革をもたらしたエピソード/成長した経験/チームで成し遂げた経験
大学や学業に関する設問
ゼミ活動/研究/サークル活動/留学/専攻分野(テーマ)/課外活動/得意科目
パーソナルな設問
趣味/特技/性格(人柄)/大切にしている価値観/仕事をする上で大切なこと/あなたを漢字一文字で例えると/気になるニュース
経歴に関する設問
運転免許/アルバイト/資格/TOEIC/インターン経験/健康状態
その他
自由記入欄(フリースペース)/キャッチコピー/イラスト/あなたらしい写真/新規事業提案