【ワンランク上のOB訪問】仮説に基づいた質問作成術39選

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最終更新日:2023年09月22日

OB訪問とは、「就職活動を通して、疑問に思った事柄や自身が立てた仮説に対し、実際に該当する企業で働くOB(OG)からのフィードバックを受けることで、理解を深める場」とunistyleは定義しています。

OB訪問は企業説明会とは異なり、社員が1対1で自分の質問だけに答えてくれます。この点はOB訪問の大きなメリットですが、同時に社員に一挙手一投足を見られ、評価されることも意味します。

にも関わらず、「OB訪問では、場をもたせるために事前に何個か質問を用意しておくか」くらいの考えでOB訪問に臨む人も多いと感じています。

その程度の意識でOB訪問に臨む人は、企業の強みや注力事業といった、ホームページや財務諸表を見ればすぐにわかることを質問し、学生とOB双方にとって無益な時間を過ごしがちで評価もされないと思っています。

そんな事態に陥らないために、有意義なOB訪問のための質問準備について、この記事ではお伝えします。

また、この記事ではOB訪問における「質問」についてフォーカスしています。OB訪問について全体像を把握したいという方はまずは以下の記事から入っていただければと思います。

参考:OB訪問やり方大全!OB訪問の目的から時期・質問内容まで徹底解説

就職活動におけるOB訪問の活用方法を解説した記事です。OB訪問の目的から、筋の良い質問の例、具体的なマナーまで、OB訪問をするうえで必要な「how to」をすべて網羅しているのでぜひご一読ください。

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OB訪問ですべき質問は「仮説を検証する質問」

その企業の選考を突破して入社しているOB社員は、評価につながりやすい自己PR・志望動機をある程度理解していると考えられます。よって、最も効果的なOB訪問の利用法は、自分が「このような志望動機、自己PRをすれば内定が貰えるだろう」と考えている仮説を社員にぶつけてフィードバックをもらうことです。

仮説である以上フィードバックで誤りを指摘される可能性はありますが、そのフィードバックを基に仮説を修正してより良いものにしていくことが大切であり、それこそがOB訪問をする価値と言えます。

大枠をまとめると、

「自分の成し遂げたいこと・志がその会社で実現できるのか」

「自身の強みが企業の求める人物像に合致しているのか」

といった内容がOB訪問ですべき質問となります。

OB訪問の事前準備では「仮説を設定して整理しておく」べき

OB訪問の準備は、①アポイントを取る段階と、②OB訪問が実りあるものになるように質問を考える段階、これら二つに分かれますが、今回は後者に着目します。

OB訪問ですべきは「仮説を検証する質問」であることから、OB訪問の準備は、この「仮説を設定して整理すること」にほかなりません。仮説を設定するとは学生時代頑張ったこと・自己PR・志望動機の3つについて、自分が現時点で評価されるだろうと考える内容を作ることです。

この仮説設定をするためには、自己分析と業界研究が必要になります。自己分析、業界研究については以下の記事を参考にしてください。

参考:簡単にできる自己分析のやり方8選!-やり方別のメリット・デメリットをunistyleが独自調査-

就職活動の鉄板とも言える 「自己分析」 の目的や方法、内定獲得に向けた活用法を紹介した記事です。文章が少し長いですが、就職活動のスタート時にはもちろん、ES・面接など選考対策としても役に立つので、適宜見返していただければ幸いです。

参考:【最新版】業界研究のやり方やポイントをわかりやすく徹底解説

業界研究の目的から、その具体的な方法や注意点までを網羅的に解説した記事です。「業界研究って何?」という方から「自分は業界研究は完璧だ」と思っている方まで、改めて理解を深めるきっかけにしていただければと思います。

自己分析と業界研究ができたら、次にすべきは学生時代頑張ったこと・自己PR・志望動機を実際に文字に起こして書いてみることです。
それぞれの書き方についての説明も以下の記事に譲ります。

参考:ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-

学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。

参考:【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説

内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。「学生時代頑張ったこと」と「自己PR」の違いの説明や、論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、参考にしてみて下さい。
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

志望動機に関する質問についての解説記事です。企業が志望動機を聞く理由を踏まえながら、論理的で納得感のある志望動機を誰でも作ることができるフレームワークを紹介しています。ぜひご参照ください。

仮説別!OB訪問における質問例

「こんなこと言われてもいきなりゼロから質問を考えるのは難しい」という人のために、OB訪問で設定した仮説を検証するための質問例を、

「自己PRに関する仮説を検証する質問」

「志望動機に関する仮説を検証する質問」

に分けて、それぞれ紹介します。

①自己PRに関する仮説を検証する質問例

自分の自己PRが魅力的で説得力あるものになっているか確認するための質問をしましょう。

自己PRで重要なのは「企業が求める素質をアピールできるか」「それが強みだといえる根拠となるエピソードがあるか」ですので、そこを重点的に質問しましょう。

自己PRに関する質問の大枠

・私の強みは〜〜であると考えているのですが、この強みは当業界で活きると思いますか?

・この強み以外に〇〇様の考える求められる素養とは何でしょうか?

・実際に仕事でその強みが活きた経験はありますでしょうか?

・強みである〜〜を実際に発揮するには〜〜が大切と考えているのですが、この方法論は御社でも実現妥当性があるものでしょうか?

・この強みは〜〜というエピソードから身についたと考えているのですが、聞いていて納得感はありますか?

この大枠を踏まえて、仮説別に質問例を紹介していきます。

◎仮説:「私の強みは柔軟性である」

・私の強みは柔軟性であると自負していますが、この強みは当業界で活きると思いますか?

・〇〇さんが実際に働く中で、柔軟性が必要だと感じたのはどのような時ですか?

・また、柔軟性以外にアピールすべき素養はありますか?

・私のこの強みは体育会総務の代表として、競技も性格も違うメンバーをまとめたという経験を経たことで養われたと考えていますが、この説明に納得感はありますか?もし疑問に思われる点があったならどこの部分ですか?

◎仮説:「私の強みはリーダーシップである」

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◎仮説:私の強みは逆境に強いことである

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②志望動機に関する仮説を検証する質問例

自分が考える志望動機に説得力があるか、自分の志望動機の根拠になった情報が正しいかを確認するための質問をしましょう。

ここでは「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」の各項目に沿って整理していきたいと思います。

志望動機に関する質問の大枠

・私の〜〜という志は御社で実現できますか?(成し遂げたいこと)

・この志は学生時代の〜〜という経験から生まれたのですが、納得感はありますか?(きっかけとなる経験)

・私は〜〜を企業を選ぶうえで大切にしていますが、これは当業界の志望軸という意味で適切ですか?(企業選びの軸)

・この軸に沿って他にも〜〜業界や〜〜業界を志望しています。その中で当業界のメリット・デメリットはそれぞれ〜〜という認識で正しいでしょうか?(業界比較)

・よって私は御社で〜〜に携わりたいと考えていますが、志望する仕事ができる可能性はどれぐらいでしょうか?(具体的な仕事内容)

・当業界の中で御社の強みは〜〜だと考えていますが、〇〇さんはどのようにお考えでしょうか?(同業比較)

この型に基づいて、仮説別の志望動機に関する質問例を紹介していきます。

◎仮説:新たに事業を生み出す仕事がしたい

・御社で新しい事業を生み出す仕事とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?また、できるとすればそれは何年目ぐらいから挑戦できるのでしょうか?

・同業他社と比べて御社は特に新規事業開拓に力を入れていると学生目線では感じるのですが、実際に働かれている◯◯さんからするとどのように感じますか?

・私のこの志は大学の野球サークルでの新規役職設立・塾講師アルバイトでマニュアル作成をはじめとした仕組みづくりをした経験に基づきますが、この説明に納得感はありますか?

・将来新規事業に携わる立場になるためには、若手の間はビジネス全体を俯瞰してモノ・カネの流れを理解する能力を身に付ける必要があると考えていますが、御社ではこの能力を身につける機会があるのでしょうか?

◎仮説:グローバルな環境で働きたい

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◎仮説:消費財を通じて人々の生活を豊かにしたい

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思考停止で質問例をなぞるのはNG

ここまで具体的な質問例を伝えてきましたが、「これさえ聞いていればいいだろう」と頭を使わずに例をなぞるのはやめた方がよいと考えています。

この記事に限らず、「評価される逆質問」などの就職活動におけるコミュニケーションノウハウはunistyle以外にも多く存在しています。これらのノウハウ情報の負の側面として、「思考停止でそこに書かれていることをなぞる人間」を生み出してしまいかねないことが挙げられると思っています。

どんな情報に触れる際にも、読み取るべきはその背景の思想であり、その思想を吸収し咀嚼して自身のアウトプットに活かすべきです。(読み取った結果「この情報は筋が悪いから活かさない」といった取捨選択まで行うことも、時には必要だと思っています)

情報の表面だけを舐めて思考停止で就職活動を進める人がよい結果を得られるとは思っていませんし、社会に出てからも明確な正解のある仕事は基本的に存在しません。

この記事に関して言うと、最初に紹介した通り、OB訪問は仮説をぶつけてフィードバックを貰うことで志望動機や自己PRをブラッシュアップする機会です。思考停止で質問例だけを聞いていても、目的意識がないため空虚なコミュニケーションになります。

学生・OB双方にとって不毛な時間にならないよう、目的意識を強く持って準備をするとともに、訪問中も頭をフル回転させて臨みましょう。

最後に

当たり前ですが、OB訪問も人対人の有機的なコミュニケーションの場です。質問リストを消化しようとして話の途中で急に話題を大きく変えるのはおかしいですし、疑問に思ったり興味が湧いた話題があれば質問リストに無いものであっても深掘りしていってよいでしょう。

余念なく準備しつつも、対話の場として自然体で誠意を持って臨めば、自ずとよいコミュニケーションになり、OB社員とも仲良くなって深い話ができると思っています。自己PRや志望動機をブラッシュアップできて美味しいご飯も食べられるOB訪問を、ぜひ有効活用してください。

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