【内定ES例文付】自己PRで気配りをアピールするポイント・書き方を解説!

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最終更新日:2024年09月27日

自己PRで比較的よく用いられる"気配り"という強み。

気配りをアピールして志望企業の内定を目指そうと考えている就活生も少なくないかと思います。

社会人において、気配りは求められる要素であることは間違いない一方で、アピールする学生が多いためより魅力的に伝える工夫が必要な強みでもあります。

そこで本記事では、気配りをどのようにアピールすれば、企業に評価される自己PRになるかを解説していきます。

気配りをアピールしている大手企業内定者のESも掲載しているので、是非参考にしてみてください。

本選考とインターンの締め切り情報

自己PRで気配りをアピールした大手企業内定者のES例文

自己PR 気配り 例文

まず最初に、実際にどのようなESが評価されるのか具体的なイメージを持っていただくために、「気配りをアピールして大手企業からの内定を獲得した就活生のES例文」を以下のエピソードごとに紹介します。

自己PRを書く際の構成や表現方法などを是非参考にしてみてください。

アルバイト・インターンでの気配りをアピールした自己PRのES例文

自己PR 気配り アルバイト

東日本旅客鉄道(JR東日本):19卒内定者

自己PRのタイトル(30字)と内容(400字)

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大同生命(総合職):20卒内定者

自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)

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東日本旅客鉄道(JR東日本):20卒内定者

自己PRのタイトル(30字)と内容(400字)

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部活・サークルでの気配りをアピールした自己PRのES例文

自己PR 気配り 部活

KPMGコンサルティング(コンサルタント):20卒内定者

自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)

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東日本旅客鉄道(JR東日本):20卒内定者

自己PRのタイトル(30字)と内容(400字)

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京セラ:20卒内定者

自己PRを記入してください。(250文字以下)

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自己PRにおける「気配り」のNG例文

気配りに関する具体的なエピソードがない

NG例文

私の強みは、相手の立場に寄り添った行動ができることです。私はコンビニでアルバイトをしています。

職場の同僚やお客様からは「あなたは気が利く人ね」「気配りが上手」と高評価をいただいています。 御社でもこの強みを活かして、顧客に喜んでいただけるような接客がしたいです。

上記のような具体的なエピソードがない自己PRでは、説得力のないものになってしまいます。

これまでの経験を振り返って、自分の気配りが活かされたエピソードを1つ選んで書き出しましょう。

気配りをしたことによってどのような変化が生まれたのか、何を学んだのかまで、しっかりと述べることが大切です。

結論から伝えられていない

NG例文

この強みは飲食店のアルバイトで発揮されました。

仕事に慣れた頃、お客様アンケートの「素晴らしい接客の店員」という項目で自身の名前が少ないことに気づき、「マニュアル通りの接客」という欠点が原因と考えました。そこで、お客様との距離が近く、かつ丁寧な接客を身に着けようと決意しました。

接客を磨くために努力した内容は3点あります。「お客様との会話を増やすこと」。お客様との会話を楽しむことで親近感を得ようとしました。具体的に、常連の方の好きなメニューを覚えたり、年齢に合わせたオススメを提案したりすることで会話のきっかけを多く作りました。

また、運動会などのイベント後に来店される方が多かったので、イベント情報にアンテナを張ることでコミュニケーションの幅を広げました。「マナーを学ぶこと」。電話対応をした際に言葉遣いが拙いことで相手に不快感を与えていると感じたので、店員としてのマナーを学びました。まず、アルバイト先の研修資料を読み込み、礼儀や敬語を学びました。それだけでは敬語を使い分けることは難しかったため、秘書技能検定を勉強し言葉遣いを改善しようと試みました。

「ホスピタリティを高めること」。常に気配りをすることであらゆるお客様に喜んでもらおうと考えました。特に、店員を呼ぶことはお客様にとって手のかかる行為だと感じ、呼ばれる前にニーズに気づくよう努力しました。

結果として、私を目的として来店されるお客様が増え、アンケートでは常に名前を記入してもらえるようになりました。このように、私はお客様のために精一杯尽くすことができます。

この強みを活かして、貴社の業務ではお客様との信頼関係を築いていきたいと考えています。

強みにしたいアピールの根拠となる行動や結果、人柄が伝わってくる具体的なエピソードですが、結論が後回しになっています。

採用担当者は膨大な数を同時に見ているため、迅速に判断を下す必要があります。

自己PRでアピールしたい強みを冒頭で結論を伝えることで、採用担当者はその先の内容を想像することができ、学生の人物像について理解度を高めることができます。

アピールしたい強みが分からない

NG例文

私は、自身自分が決めたことに対し惜しみなく努力できる人間です。飲食店で2年間、ホールスタッフとして働いていました。商品名を早く覚えるためにお店のメニューを印刷し、表には写真、裏には商品名を書いて暗記カードのようにして必死に覚えました。

結果、働き始めて2週間ほどで覚えることができました。他にも、お店の閉め作業を覚えるため、教えてもらったことを整理しメモ帳にまとめていたところ、そのメモ帳が評価され、お店のマニュアルになったという経験もあります。

また、気配りのできる人間でもあると思っています。道で迷っていそうな観光客に英語で話しかけ、目的地までの行き方を案内したことが何回もあります。

常に周りのことを気に掛け、自分を必要としている人がいれば手を差し伸べられる人間でありたいです。このような私の長所を存分に生かしながら仕事に取り組みたいと考えています。

仕事に取り組む姿勢や人柄はエピソードから伝わりますが、内容に統一性がなく、この学生は何をアピールしたいのか、伝わりません。

課題に対して具体的にどのようなアクションを起こしたか、この経験を何に生かせるかまでを詳細に書くことにより、アピールしたい強みに説得力を持たせられるだけではなく、人柄も伝えられるでしょう。

強み(気配り)を仕事にどう活かすかが伝わらない

NG例文

短期留学中、ホームステイ先でホストマザーと考え方や価値観の違いから衝突した。

私は休日に訪れたい場所があったが、彼女は私を心配し行くことに反対した。

なぜ反対するのか、話を聞かないと相手の想いは分からないと考え、コミュニケーションをとることに注力した。

問題とは関係のない事も積極的に話をする中で、私を実の娘の様に想っていて、充実した留学生活を送って欲しいという想いに気付くことができた。

その後、安心して大丈夫と伝え方を工夫したところ理解してもらうことができ、言葉や文化の壁を超えて打ち解けることができた。社会人になっても、周囲の人間関係を良好に保ち、より良い仕事が出来るように努めたいと考える。

このエピソードでは学生時代の経験と感想と捉えられてしまい、何をアピールしたいのかが伝わらず、説得力に欠けてしまいます。

企業は自社に貢献してくれる人材を求めています。

「この学生は採用するメリットがある」「自社で活躍する素養がある」と思わせることが大事です。仕事をする上で自分の長所である”気配りができること”を活かし、どのように志望企業に貢献するかを述べましょう。

企業が自己PRを聞く意図とは

企業 自己PR

そもそも企業はどのような意図で学生に自己PRを聞いているのでしょうか。

企業が就活生に対して自己PRを聞く理由は以下の2点に大別されます。

  • 自社の求める長所・能力があるかを知るため
  • 人柄を判断するため

この2点について以下で詳しく説明します。

自社の求める長所・能力があるかを知るため

企業は、営利団体であるので利益を生み出す必要があり、働く社員が企業に利益をもたらすことが求められます。

そのため新卒採用においても、"あなた自身が入社した際、その企業にプラスの利益をもたらすことができる人物かどうか"を企業は見ています。言い換えると、「その就活生が入社後に活躍してくれる人材かどうか」を見極めているということです。

人柄を判断するため

企業は能力だけでなく、人柄も含めて採用を行っています。人柄が自社の社風等とマッチするかどうかも働く社員のパフォーマンスを決める一因になるからです。

そのため自己PR等の質問を通じ、その就活生の長所だけでなくその長所を培った経験を聞きます。そこで述べた経験から、企業はその就活生の"その人の物事へ取り組む姿勢”から人柄を導き出します。そしてその導き出された人柄と自社の社風等がマッチしているかを判断し、採用するか否かを判断します。

以上から、自分PRをする際はただありのままに長所を伝えるのではなく、企業が自己PRを聞く意図を意識してアピールすることが重要になります。

これらを踏まえ、続いては自己PRにおける気配りとは何かについて考えていきます。

企業が学生に求める人物像の傾向

経団連が、経団連全会員企業に対して、「企業の求める人材像」などについてアンケートを実施しました

 

そのアンケート結果を見ると、企業が学生に特に期待する資質として、回答企業の約8割が「主体性」「チームワーク」「リーダーシップ」「協調性」を挙げています。そのほかにも、「課題設定・解決能力」「論理的思考能力」「創造力」も上位に並んでいます。

 

「企業からどのような資質が求められているのか」を正しく認識したうえで、自己PRを考えるようにしましょう。

 

【参考】採用と大学改革への期待に関するアンケート結果:一般社団法人日本経済団体連合会

自己PRにおける気配りとは

自己PR 気配り とは

自己PRでよく用いられる「気配り」ですが、そもそもこの言葉にはどのような意味があるのでしょうか?

『goo国語辞書』で調べてみると、気配りの意味は、

あれこれ気を使うこと。手抜かりがないように注意すること。心づかい。配慮。
【引用】goo国語辞書(気配り)

と定義されています。

これをビジネスシーンに置き換えてみると、仕事で貢献をするために、常に様々な課題に目を見張り解決する姿勢や行動となります。

例えば、チームで働くことが多い職場では、一緒に働いている人が働きやすいようにひと手間加えることでチームでの仕事を円滑に進めることができるでしょう。営業として働く場合では、顧客への対応の姿勢や発言から信頼を得たり、直面している状況を深く把握した上で提案をしたりすることで成果に繋がります。

そのため、自己PRにおける気配りは、上記の内容を念頭に置きながら使うべき強み(長所)であると言えるでしょう。

企業は気配りができる人材を求めるのか

気配り 求める

自己PRにおける気配りは理解できたと思いますが、本当に企業は気配りができる人材を求めているのでしょうか?

結論から言うと、気配りができることは他の項目と比較をしても、企業が求めている強み(長所)になります。

企業や政府が新卒に対して重視している項目

経団連が2018年度に作成している「2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」によると、企業が学生を採用する際に、選考時に重視していた項目は以下になります。

【選考時に重視した項目 上位5項目】
1.コミュニケーション能力 82.4%
2.主体性 64.3%
3.チャレンジ精神 48.9%
4.協調性 47.0%
5.誠実性 43.4%
6.ストレス耐性 35.2%
7.論理性 23.6%

【出典】
一般社団法人日本経済団体連合会「2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」
※20項目の中から各社5項目を選んだデータの上位7項目を抜粋。

この結果を見ると、1番目と4番目に重視されているコミュニケーション能力協調性の項目は、顧客やチームに対して気配りができることでより発揮される能力だと言えるでしょう。

また、経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」と提唱している人生100年時代の社会人基礎力の中で、特に課題解決力情況把握能力は、課題を見つけて解決する力・周囲や物事の関係性を理解する力と定義されていて、様々なことに気配りができることが求められる能力だと言えます。

以上から気配りができることは、確かに企業が就活生に対して求めている能力であると言えます。

自己PRで気配りをアピールするポイント

自己PR 気配り ポイント

企業は気配りができる人材を求めているので、自己PRでアピールすることはメリットがあるでしょう。しかし、気配りができることをアピールする就活生も多く、捉え方によっては企業に評価されにくい側面もあります。

そこで、気配りができることをアピールして評価される自己PRにするためには、以下の3つのポイントを意識する必要があります。

  • 背景を明確に伝える
  • 具体的なエピソードを伝える
  • 働く上での活かし方を伝える

それぞれについて解説します。

背景を明確に伝える

企業が自己PRを聞く意図で伝えている通り、企業は人柄を判断したいと考えています。

そのため、なぜ・どんなきっかけで気配りができるようになったのかを伝えることで、自分が気配りができた理由が明確になり、人柄を判断してもらいやすくなります。

さらに、「強みの原点」を語ることで、語っている強みが就職活動用に準備した嘘くさいものではなく、あなたの生い立ちやきっかけとなる経験につながる説得力のあるものであることが伝えることができます。

具体的なエピソードを伝える

企業が自己PRを聞く意図でも伝えている通り、企業は"あなた自身が入社した際、その企業にプラスの利益をもたらすことができる人物かどうか"判断したいと考えています。

ただ「気配りできました。」と伝えるのではなく、気配りを意識した上で、どんな行動を起こしどんな成果を上げたのかまで伝えることで、入社した際に活躍すると判断されやすくなります。

そのために意識するべきことは、強みを発揮するための「方法論」を語ることです。「方法論」を語ることで、自身の強みの再現性を、説得力がある形で伝えることができます。

また、複数のエピソードを語ることも検討してみてください。

一つの強みに対して複数のエピソードを語ることで、たまたまその場面で強みを発揮できただけなのではないということを、企業に説得力を持って伝えることができます。

働く上での活かし方を伝える

上記同様、企業は"あなた自身が入社した際、その企業にプラスの利益をもたらすことができる人物かどうか"判断したいと考えています。

そのため、ただ「気配りできるよう頑張ります」というだけでなく、気配りができることで、会社に対してどのような貢献をするかを明確にする必要があるでしょう。

その際、自分が志望している業界・企業がどのような場面で気配りができることを求めているのかを把握して、その場面を想像できるようにPRをすることも重要です。

自己PRで気配りを言い換えるなら?

気配り 言い換え

自己PRにおける気配りを伝えるポイントを説明しましたが、以下のような疑問・悩みが浮かんだ就活生もいるのではないでしょうか。

「気配りだと他の就活生と被りそうだから、何か別の言葉に言い換えたい!」

「気配りだと何だかしっくりこず、もっと適当な言葉がある気がするんだよな…」

また、自身の強みをより具体的に伝えることで、企業へのアピールにも繋がるため、気配りを言い換えて表現することも検討してみてください。

そこで、気配りと類似した言い換え言葉を以下にまとめたので、自分の考えているエピソードに合うような表現があれば活用してみてください。

気配りの言い換え表現一覧

・状況を俯瞰的に見て適切な行動がとれる

・相手のことを考えて行動ができる

・必要なことを先回りして行える

・場の空気が読める

気配りを使った自己PRの書き方

エントリーシート(ES)における自己PRの書き方

続いて、気配りをアピールするメリットやポイントをもとに、自己PRの書き方を説明していきます。

自己PRを書く際は、基本的に以下のフレームワークに沿って書くことで論理的な自己PRにすることができます。

上記の図に記載してあるように、まず最初に「私の強みは気配りが得意なことです。」のように"結論(書き出し)"を簡潔に述べ、その結論の根拠となるエピソードを伝えます。この際、言い換え表現を用いて、強みをより具体的に分かりやすくを伝えることも有効です。

次に、課題・目標部分では、例えば「お客様の満足度を向上させた」「チームの優勝に貢献した」「チームの関係性の不和を解決した」など、自分が何に対して気配りをしたのかを具体的に伝える必要があります。企業が自己PRを聞く意図の中でも、何に対して行動する動機があったのかという観点で人柄をより伝えることができます。

そして、選考官が知りたい、就活生がどのような長所や能力を持っているのかがより伝わるように、課題・目標に対して「どのような努力や工夫をし、どんな結果を出すことができたか」を書きましょう。

最後には、自分の強みを通して企業にどう貢献できるのかをアピールします。このような流れで自己PRを書き終わったら、必ず添削をするようにしましょう。

まとめ

気配り  自己PR

本記事では自己PRにおける気配りについて解説してきました。

改めてになりますが、自己PRは「自身が入社後に活躍できる人材であること」を示す必要があります。

気配りをアピールするポイントをしっかりと抑え、志望企業の選考突破、ひいては内定獲得を目指してもらえればと思います。

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