【内定者例文8選】評価される周囲を巻き込んだ経験の答え方|面接・ESにおけるポイントとテンプレート
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記事公開日:2017年12月20日
「周囲を巻き込んだ経験」は、ESや面接で頻繁に問われる設問のひとつです。しかし、「リーダー経験がない」「何を書けば評価されるのかわからない」と悩む就活生も少なくありません。
企業がこの質問で見ているのは、役職やエピソードの規模ではなく、相手の立場を理解し、納得を得ながら周囲を動かしたプロセスです。
本記事では、コナミ・JR東海・NECなど内定者のES例文8選をもとに、企業が質問する意図、評価される構成のポイント、そのまま使える4ステップのテンプレート、経験がないと感じるときの対処法まで解説します。
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「周囲を巻き込んだ経験」とは?
就活における「周囲を巻き込んだ経験」とは、共通の目標を達成するために、自らが起点となって他者に働きかけ、組織やチームを動かした経験のことを指します。
ここで注意したいのは、「巻き込む」という言葉の意味です。ただ他者に指示して動かしたという話では、企業の評価には届きません。
企業が本当に知りたいのは、周囲のモチベーションや立場を深く理解し、共感と納得を得て行動を促したプロセスです。したがって、自身の行動によって周囲の意識や行動を変革した具体的なプロセスを明確に語れるかどうかが、内定獲得の重要なポイントです。
【例文】内定者が実際に書いた「周囲を巻き込んだ経験」のES8選
選考を通過した内定者のエントリーシート(ES)に共通するのは、「自分が何を考え、どのように行動し、その結果、相手がどう変化したのか」を、具体的なエピソードを通して明確に示している点です。
ここでは、実際に選考を突破した内定者のES例文を8つご紹介します。構成や言葉の選び方に着目しながら、ぜひ参考にしてくださいね。
例文1. サークル活動|聞き取りで負担の偏りを見つけ、役割を再分配
Q
【周囲を巻き込んだ経験】周囲を巻き込んで行動した経験についてご記入ください。※学業やクラブ活動、アルバイト、モノづくりやゲーム制作の経験などどのようなことでも結構です。(300文字以下)
A
社会問題研究サークルにおいて設立以来初めて文化祭に出展し、「オリジナルの雑誌制作」を行った。初めは思ったように制作が進まず行き詰まったが、私は「多くの人に雑誌を手に取ってもらい、社会問題に触れる・自分たちの活動を知ってもらうきっかけを作りたい」と考え、メンバーに聞き取りをし原因の解明を行った。その結果、メンバーの連携不足により一部に負担が偏っていること、それによりモチベーションに差があることがわかった。私はこれをもとに新たにタスク分配の提案、制作の目的、目標の共有を改めて行った。その結果メンバーの足並みが揃い、スムーズに制作が進められた。文化祭当日は目標の倍である約200部を売ることができた。
※引用元:unistyle「本選考ES / コナミグループ(KONAMI)」
この例文の読みどころ
- 働きかけ制作が行き詰まった原因をメンバーへの聞き取りで探り、「負担の偏り」と「モチベーションの差」を突き止めたうえで、タスク分配と目的・目標の再共有を提案。
- 相手の変化メンバーの足並みが揃い、制作がスムーズに進むように(結果:目標の倍の約200部を販売)。
- 自分に活かすなら相手が動かない理由を「確かめた」行動があったか、振り返ってみましょう。
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例文2. サークル活動|会員の苦手を知り、新入生との接点をつくる
Q
学生時代に最も打ち込んだことなど、自由に自己PRしてください。
A
私が周囲を巻き込んだ経験は、30人のサークル幹事長として行なった、新入生勧誘の意欲改善と企画です。30人のサークル幹事長として新入生勧誘の意欲改善と企画を行いました。4月に新入生歓迎会を開催しましたが、誰も入会しませんでした。サークル会員が勧誘する動機がなく、新入生が入るきっかけも少ない事を原因と捉え、二点工夫しました。まず、サークル会員と個別に話しました。その中で改まった場での初対面の人との会話が苦手だと知り、練習帰りに気が合いそうな1年生との食事に誘ったところ新入生との交流に対し前向きになりました。また会員と新入生が密に接するよう少人数食事会を複数回行いました。結果的に会員と新入生が個人的に連絡を取り合う仲となり、10人入会しました。仲間の意識と行動を変えるリーダーシップを学びました。
※引用元:unistyle「本選考ES / 東海旅客鉄道(JR東海)」
この例文の読みどころ
- 働きかけ会員と個別に話し、初対面の人との改まった会話が苦手だと知ったうえで、気が合いそうな1年生との食事に誘ったり、少人数の食事会を複数回開いたりした。
- 相手の変化会員が新入生との交流に前向きになり、個人的に連絡を取り合う仲に(結果:新歓で入会0人から10人入会)。
- 自分に活かすなら相手に「やって」と頼むだけでなく、苦手を解消できる場を用意した経験がないか考えてみましょう。
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例文3. ゼミ|一対一のヒアリングで熱量の差を埋める
Q
周囲を巻き込んだ経験はありますか。
A
大学のゼミ活動で新規事業の企画コンテストに挑戦した際、周囲を巻き込んでプロジェクトを推進した経験がある。応募締切まで一か月と期間が短く、当初はゼミ内でも熱量に差があり議論が進まなかった。そこで自分が中心となり、まず全員が意見を出しやすいよう一対一でヒアリングを行い、各メンバーの得意分野を把握した上で役割分担を提案した。また週一回の全体ミーティングに加え、進捗を共有するオンラインチャットを設定し、小さな前進も可視化することでモチベーション維持につなげた。その結果、メンバーそれぞれが主体的に動くようになり、最終的には学内審査を通過し学外発表の機会を得ることができた。この経験から、目標を明確に示し一人一人の強みを生かすことで周囲を巻き込み成果を高められると学んだ。この姿勢を貴社でのチーム業務でも発揮したいと考えている。
※引用元:unistyle「本選考ES / ヴァリューズ(VALUES)」
この例文の読みどころ
- 働きかけ一対一のヒアリングで各メンバーの得意分野を把握して役割分担を提案し、週1回の全体ミーティングとオンラインチャットで進捗を見える化した。
- 相手の変化熱量に差があり議論が進まなかったメンバーが、それぞれ主体的に動くように(結果:学内審査を通過し学外発表へ)。
- 自分に活かすなら一度声をかけて終わりではなく、やる気を保つ「仕組み」をつくった工夫があれば書き加えましょう。
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例文4. 部活動|確認の声かけを習慣にし、創部初勝利へ
Q
深く悩むほどの問題に直面し、それを解決するために自分で動いたことや周囲を巻き込んだ経験(400文字以内)
A
中学時代の部活動で1年生から副主将を務めた経験だ。中学で入部した野球部は、歴史が浅く、経験者もほとんどいないという部活で、入って早々に自分が副主将、小学校からチームメイトだった同級生が主将を任された。当初、基本的なサインプレーや確認事項もできていないという課題があった。夏の大会での1勝を目標に掲げ、2点に取り組んだ。1点目は、基本的なプレーの反復練習だ。練習も試合も、徹底し取れるアウトを確実に積み重ねるために、基本的なプレーの反復を徹底させた。2点目は、確認事項の徹底だ。捕手である私は、打者が入れ替わる度に必ず守備陣に向けて、確認事項を伝え、守備陣でさらに再確認し合うという作業を徹底させた。こうして、基本的な積み重ねが実を結び、夏の大会で創部初の勝利に貢献することが出来た。チームを何とか変えたいという気持ちと取り組みが、周りを巻き込み、成果として表れた大きな経験になった。
※引用元:unistyle「本選考ES / 菱電商事」
この例文の読みどころ
- 働きかけ基本プレーの反復練習を徹底し、捕手として打者が替わるたびに守備陣へ確認事項を伝え、守備陣同士でも再確認し合う流れをつくった。
- 相手の変化基本の積み重ねがチームに根づき、創部初の勝利につながった。
- 自分に活かすならこの例文は「徹底させた」取り組みが中心です。自分で書くときは、仲間がその取り組みをどう受け止め、どう動くようになったかまで書くと、巻き込みの過程がより伝わります。
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例文5. 研究室|負担への懸念をデータで解消し、賛同を得る
Q
周囲を巻き込んだ経験はありますか。
A
私は大学の研究室で行った学内イベント企画で、周囲を巻き込み目標を達成した経験がある。研究内容を一般の学生にも分かりやすく伝えることを目的に、研究紹介ブースと体験コーナーを設ける企画を提案したが、当初は教授や先輩方から負担増を懸念する声が多く前向きな賛同が得られなかった。そこで、準備作業を細かく分けて必要時間を可視化し、担当を小さな単位で分担すれば大きな負担にならないことをデータとスケジュール表で示した。また、自分が一番時間のかかる資料作成と当日の運営を率先して引き受けることで周囲の心理的ハードルを下げた。その結果、複数のゼミとサークルを巻き込んだ合同企画となり、想定を大きく上回る来場者数を記録した。この経験から、相手の懸念を具体的に解消し、自ら行動して示すことで周囲を動かせることを学び、貴社でも部門横断で協力を得る場面でこの経験を生かしたいと考えている。
※引用元:unistyle「本選考ES / 日東イシダ」
この例文の読みどころ
- 働きかけ負担増を懸念する教授や先輩に対し、準備作業を細かく分けた必要時間をデータとスケジュール表で示し、最も時間のかかる資料作成と当日の運営は自ら引き受けた。
- 相手の変化当初は賛同が得られなかったが、複数のゼミとサークルを巻き込んだ合同企画に(結果:想定を上回る来場者数)。
- 自分に活かすなら反対した相手の「懸念」を具体的に解消した行動は、目上の人を動かした経験として伝わりやすいポイントです。
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例文6. 留学|行動を積み重ね、前例のない挑戦に応援を得る
Q
【あなたの強みについて】あなたは周囲の仲間にどのような影響を与えていると思いますか?エピソードと共に教えてください。
A
私の強みは高い目標に熱意を持って地道に行動し続けること、新しいことにも臆せず挑戦することである。これらの強みは、大学で文系から都市計画を学ぶために○○大学○○学部で国内留学をした際に、周囲の人々の心を動かし、理解や応援を得ることにつながったと考える。都市計画への関心の契機は、吹奏楽部の活動で舞台監督として○○人の部員を動かし演奏会を成功させた際の人生一番の達成感にある。文系でも都市計画を学べる方法を模索し、留学ができる本学へ進学したがほぼ前例がなく、両大学の担当者から厳しい言葉をかけられた。そこでたった一例の先輩の元へ訪ね、キャンパスの案内や志望動機の添削など惜しみなく協力して頂いた。また理系の学びのため、友人に教えてもらいながら他学部科目の数ⅢとGISを学び続けた。その結果担当者に熱意が伝わり、最終的に応援される形で留学が実現した。留学先でも専門用語や計算など難しかったが、クラスメイトが放課後に教えてくれたり、相談を通して目をかけて頂いた教授の配慮から多くの学びを得ることができた。このように周囲を巻き込んだ経験は社会人としてチームを推進させることにも生かせると確信している。
※引用元:unistyle「本選考ES / 東京ドーム」
この例文の読みどころ
- 働きかけ前例がほぼない国内留学を目指し、唯一の前例である先輩を訪ねて協力を得ながら、友人に教わって他学部科目(数ⅢとGIS)の学習を続けた。
- 相手の変化当初は厳しい言葉をかけていた両大学の担当者に熱意が伝わり、応援される形で留学が実現。留学先でもクラスメイトや教授の協力を得られた。
- 自分に活かすなら言葉で説得するだけでなく、行動を積み重ねて相手の見方を変えた経験も、周囲を巻き込んだ経験になります。
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例文7. ゼミ|相手ごとに伝え方を変え、学外企画を実現
Q
周囲を巻き込んだ経験はありますか。
A
私は大学のゼミ活動で、学外の高校生向けワークショップの企画を主導した経験がある。ゼミとしては例年学内発表のみで、外部と連携した企画には前向きでない空気があった。そこでまず教員と先輩に企画の目的やリスクを整理した簡単な提案書を示し、小規模な実証から始める形で合意を得た。そのうえで、イベント準備を負担に感じるゼミ生には作業を細かく分解し、広報やファシリテーションなど複数の役割から自分に合うものを選べるようにして参加の心理的ハードルを下げた。また高校側にはオンラインでの事前打ち合わせを重ね、日程調整や内容のレベル感について丁寧にすり合わせを行った。その結果、ゼミ生のほぼ全員が何らかの役割で関わり、高校生二十名規模のワークショップを実施できた。この経験から、周囲の懸念を言語化し、負担感を減らす設計をすることで、多様な人を巻き込みながら物事を前に進められると学んだ。
※引用元:unistyle「本選考ES / 水平線」
この例文の読みどころ
- 働きかけ教員と先輩には目的とリスクを整理した提案書を示して小規模な実証から合意を得て、ゼミ生には作業を分解して役割を選べるようにし、高校側とは事前打ち合わせで日程や内容をすり合わせた。
- 相手の変化外部連携に前向きでなかったゼミの空気が変わり、ゼミ生のほぼ全員が何らかの役割で参加(結果:高校生20名規模のワークショップを実施)。
- 自分に活かすなら巻き込んだ相手が複数いるなら、相手ごとに何を不安に感じ、どう働きかけたかを分けて書くと具体性が増します。
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例文8. アルバイト|保護者を巻き込み、指導時間外も支える
Q
学生時代、自身で最も挑戦したと思えるエピソードは何ですか?(400字以内)※周囲を巻き込んだ経験、チームで取り組んだ経験があれば優先してお聞かせください。
A
家庭教師アルバイトにおいて、生徒を第一志望の高校に合格させることができたことだ。指導し始めた当初の生徒の偏差値は40しかなく、生徒の第一志望校の偏差値は60だった。また、自身が指導できるのは週6時間と短かったため、自身の指導時間以外で生徒の勉強時間の効率化や、生徒の試験勉強を最大限活かす方法を探った。その結果、生徒の親御様との信頼関係を築くことで生徒に暗記テストを実施して頂くようにご協力を仰いだ。また、その日行った指導内容を親御様にお伝えし生徒の今後の学習計画を長期的に考えるなど、情報共有を徹底的に行った。このように、チーム全員で生徒のために盤石なサポート体制を築き指導し続けた結果、生徒の偏差値が40から60に上昇し、生徒を第一志望の学校に合格させることができた。この経験から、目標のために様々な人を巻き込んでチームの力を引き出す姿勢を身につけることができた。
※引用元:unistyle「本選考ES / 日本電気(NEC)」
この例文の読みどころ
- 働きかけ指導できる時間が週6時間と限られるなか、保護者との信頼関係を築いて暗記テストの実施に協力してもらい、毎回の指導内容を共有して長期的な学習計画を一緒に考えた。
- 相手の変化保護者も学習サポートに加わり、指導時間外も含めた支援体制ができた(結果:偏差値40から60に上昇し、第一志望校に合格)。
- 自分に活かすなら巻き込む相手はチームの仲間に限りません。目標のために、立場の違う人に協力を仰いだ経験も探してみましょう。
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企業が「周囲を巻き込んだ経験」を聞くワケ
企業がこの質問をする目的は、入社後に学生時代と同じように行動できるかどうか、つまり再現性があるかを確認することにあります。
■リーダーシップ・主体性があるかを知りたいから
企業が求めているのは、役職としてのリーダー経験ではありません。課題を見つけ、指示を待たずに自ら動ける当事者意識があるかどうかです。
■チームワーク力があるかを知りたいから
会社では、価値観も立場も異なる人と協力しながら仕事を進めることが求められます。自分の意見を押し通すだけでなく、相手のやる気を引き出しながら組織を動かせるかを見ています。
■困難を乗り越える力があるかを知りたいから
複数の人が関わるプロジェクトにおいては、必ず摩擦やトラブルは発生するものです。企業側は、こうした壁に対して、あなたがどのように粘り強く働きかけたかという経験談を通じて、入社後に発揮されるタフさを見極めようとしています。
「周囲を巻き込んだ経験」を伝える構成のポイント
たとえ素晴らしい経験であっても、その伝え方が整理されていなければ、面接官の心には響きません。以下の3つの要素を念頭に置いてエピソードを構成することで、再現性のある人材という印象を与えることができるでしょう。
「なぜ巻き込んだのか?」という目的を明確にする
他者を巻き込むには、必ず理由があったはずです。「大変だから手伝ってもらった」「一人では無理だった」といった、主体性のない、場当たり的な理由で協力を仰いだかのような説明に終始しがちです。
大切なのは、「○○という課題を解決し、○○を達成するには全員の協力が不可欠だった」という巻き込みの明確な目的と必然性をまず冒頭で提示しましょう。目的が明確であれば、その後のあなたの行動に論理的な裏付けが生まれ、採用担当者に「この学生は考えて行動している」という論理的な印象を与えることができます。
立場の違う相手をどう動かしたかを伝える
実際のビジネスシーンでは、必ずしも自分と同じ量や立場の相手と仕事をするわけではありません。そのため企業は、「モチベーションや意見の異なる相手を、いかに工夫して動かしたか」という点に強い関心を持っています。
ここで「熱意を持って説得した」「何度も話し合いを重ねた」といった抽象的な表現を使ってしまうと、読み手には何も伝わらず、評価に繋がりません。自己PRで対人交渉力の高さを証明するためには、誰に、どのようなアプローチをしたかという客観的な事実を記述するようにしましょう。
<具体例>
メンバー一人ひとりと個別に面談し、それぞれの懸念点を丁寧にヒアリングしたうえで、相手のメリットになる役割分担を提案した。
このように、相手の立場に立った具体的な行動まで落とし込むことで、初めてビジネスで通用する再現性の高い強みとして企業に伝わります。
周囲の人やチーム全体の変化を示す
企業が知りたいのは、あなたの働きかけによって周囲がどのように変化したかという結果です。
ついつい「売上を伸ばした」「目標を達成した」といった数字の結果ばかりをアピールしがちですが、この質問で評価が分かれる最大のポイントは、数字の裏にある人の変化を語れるかどうかにあります。
<評価される記述例>
・「最初は消極的だったメンバーが、自発的にアイデアを出すようになった」
・「意見が対立していたグループが、共通の目標に向かって協力して動き出した」
このように、周囲の行動や意識の変化を具体的に示すことで、組織にポジティブな影響を与えられる人材としての再現性が証明され、選考における評価を飛躍的に高めることができるでしょう。
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【実践】そのまま使える回答の組み立て方・テンプレート
何を書けばいいかわかっても、どう構成すればいいか迷ってしまうという人へ、面接官が当日の情景を鮮明にイメージできるエピソードに仕上げるための具体的なステップをご紹介します。
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まずは話の前提となる舞台設定を、簡潔に伝えます。「いつ・どこで・誰と・何を目指していたのか」を最初の一文で示すことで、面接官がその後の話を理解しやすくなります。
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「30人規模のサークルで渉外担当を務めており、年間最大の発表会を成功させることをチーム全体の目標としていた」といったイメージで、読み手が場面を具体的に想像できる粒度を意識しましょう。
【きっかけ】なぜ周囲を巻き込む必要があったのか
目標に向かう中で直面した課題と、巻き込みを決意した動機を伝えます。ここで意識すべきことは、「○○という問題が起きた」という事実の報告に終わらせないことです。
企業が知りたいのは、なぜ自分一人では解決できず、周囲を巻き込む必要があったのかという必然性です。周囲との温度差やリソースの不足、専門性の壁など、当時のボトルネックを論理的に言語化することで、課題を構造的に捉える分析力の高さが伝わります。
「メンバーの参加意欲にばらつきがあり、このままでは目標達成が難しいと判断した」など、自分がその課題をどう認識していたかをひと言添えるだけで、主体性の印象が大きく変わります。
【工夫】どのように働きかけたのか
この4ステップのうち、最も力を入れて記述すべきエピソードの核心となる部分です。反対意見を持つ人や、士気の低い人に対し、具体的にとった行動をプロセスに沿って詳しく描写してください。
ここでは「相手が抱える負担を明確にし、タスクを細分化して見えやすくした」「参加することで得られるメリットを、相手の視点に立って言語化し、個別に伝えた」など、自分で考え行動した証拠が伝わるよう心がけましょう。
たとえ地道な努力であっても構いません。むしろ、その泥臭い取り組みこそが、ビジネスの現場で通用する再現性として高く評価されることでしょう。
【変化】チームや結果はどう変わったか
最後は、あなたの働きかけによってもたらされた「成果」と「組織の変化」で締めくくります。「◯◯を達成した」という実績だけで終わらせてしまうのは、非常にもったいない書き方です。
企業が最も関心を持っているのは、あなたの行動によって周囲がどうポジティブに変わったかという変化です。
例えば「当初は消極的だったメンバーが自発的にアイデアを出すようになった」「対立していたメンバー間に信頼関係が生まれ、その後も自律的にチームが動くようになった」のように人の変化を言語化できると、「組織に良い影響を与えられる人材」という印象が強く残ります。
くわえて、売上・参加人数・達成率など数値で語れる結果があれば、積極的に盛り込みましょう。定量的な根拠がくわわることで、エピソード全体の客観的な説得力が増し、入社後の活躍イメージをより具体的に描かせることができます。
「周囲を巻き込んだ経験」がないときの対処法
「周囲を巻き込んだ経験なんて自分にはない…」と感じている人は少なくありません。しかしその多くは、経験がないのではなく、「巻き込む」という言葉のハードルを自分で上げすぎているだけです。
大きな組織を動かした経験だけが正解ではありません。まず、定義を少し書き換えることから始めてみましょう。
巻き込むのハードルを極限まで下げる
「周囲を巻き込む」とは、目の前の誰か一人の行動や意識を変えることから始まります。必ずしも大規模なプロジェクトや、大人数を動かした経験である必要はありません。
たとえば、こんな経験はありませんか。
・サークルに来なくなった友人と話し合い、もう一度練習に参加するきっかけを作った
・アルバイトでシフトが埋まらないとき、自分から同期に声をかけて調整した
・ゼミのグループワークで意見が出ない雰囲気を察し、最初に口火を切った
規模の大小は関係ありません。あなたが起点となって動いたことで、他者の行動や意識にポジティブな変化が生まれたという事実があれば、それは立派な巻き込み経験として成立します。
等身大の経験を、自信を持って言葉にしてください。
サポート役の観点から伝える
「自分はリーダータイプではなく、いつも後ろから支える側だった」という人も、心配はいりません。むしろビジネスの現場では、サポート役としての巻き込み力が高く評価される場面も多くあります。
たとえば、以下のような経験が該当します。
・リーダーが孤立しているときに間に入り、メンバーとの橋渡し役を担った
・不満を抱えていたメンバーの話を聞き、チーム全体のモチベーションを立て直した
・バラバラになりかけていたグループの関係を、地道な対話で繋ぎ止めた
前に出て引っ張るだけが、巻き込む力ではありません。周囲に寄り添い、崩れそうなチームの結束を保つ力は、組織の潤滑油として不可欠な協調性・共感力の証明になります。
周囲を巻き込むという表現に引っかかりを感じるなら、周囲を繋ぎ止めた経験として捉え直してみると、眠っていたエピソードが見つかるかもしれません。
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【まとめ】内定者の例文をヒントに、あなただけの「巻き込んだ経験」を形にしよう!
周囲を巻き込んだ経験は、就活における頻出設問のひとつでありながら、多くの就活生が「うまく伝えられない」「そもそも経験がない」とつまずきがちな難所です。
しかし、企業が求めているのは、エピソードの派手さや規模の大きさではありません。「なぜ動いたのか」「どう周囲に働きかけたのか」「結果として何が変わったのか」というプロセスを、論理的に自分の言葉で語れるかどうかが評価の分かれ目になります。
紹介した内定者の例文は、あくまで構成や言葉選びを参考にしつつ、最終的にはあなた自身のエピソードに落とし込む必要があります。たとえどんなに小さな経験でも、あなたが起点となって誰かの行動や意識を変えた瞬間があるなら、それは立派なアピール素材になります。
さらに多くの内定者回答を見てエピソードの引き出しを増やしたい方は、unistyleに掲載されている本選考ESをチェックしてみましょう。先輩たちが「巻き込む力」をどう表現して内定を勝ち取ったのか、具体的な事例が多数掲載されているのになるでしょう。
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