【文字数別例文9選】研究内容のエントリーシートの書き方を解説
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最終更新日:2024年11月08日
本記事では主に理系学生/理系院生に向け、"エントリーシート(ES)における研究内容の書き方とポイント・ES例文"などを解説していきます。研究が始まっていない学部生や文系に向けた例文も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
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- 本記事の構成
- 企業がエントリーシート(ES)で研究内容を聞く理由
- 研究内容のエントリーシート(ES)の書き方
- エントリーシート(ES)に研究内容を書く際のポイント・注意点
- 研究内容が決まってない就活生の対処法
- 研究内容のES例文一覧(研究が始まっていない学部生・文系向けも)
・研究内容のES例文【100字】:風力発電システム
・研究内容のES例文【200字】:原子力分野
・研究内容のES例文【300字】:高分子ガラス
・研究内容のES例文【400字】:接合の破壊メカニズム
・研究内容のES例文【500字】:摩擦係数
・研究内容のES例文【1200字】:発電効率向上
・研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(1)
・研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(2)
・研究内容のES例文:文系向け - まとめ
企業がエントリーシート(ES)で研究内容を聞く理由
企業はなぜ、エントリーシート(ES)の設問で「研究内容」を聞くのでしょうか?
企業側がエントリーシート(ES)で「研究内容」を聞く理由は以下の3点に大別することができます。
- 学生時代に学業面で取り組んだことを知るため
- 理系就活生の興味・関心を知るため
- 研究を通して得た学びを知るため
学生時代に学業面で取り組んだことを知るため
「学生の本分は学業」という言葉がありますが、それは大学生である就活生にも言えることであり、理系学生/理系院生は「学業=研究」という方が多いでしょう。
つまり、企業側はエントリーシート(ES)の設問で研究内容を問うことにより、学生時代に学業面で頑張ったことを知ることができるという訳です。
また、学生時代の研究における取り組みを知ることにより、「その就活生の能力・素養」を把握することにも繋がります。
研究における成果や実績だけでなく、研究における取り組み・その背景・活動プロセスを知りたいという企業側の意図があると言えるでしょう。
理系就活生の興味・関心を知るため
研究内容に関する設問を通じ、就活生の興味・関心を知ることにも繋がります。
「なぜこのような研究に取り組もうと思ったのか?」
「研究の過程において、どのような苦労や困難があったのか?」
上記のような観点を把握することが就活生の興味・関心を知ること、ひいては"その就活生のモチベーションの源泉"を把握することにも繋がります。
このモチベーションの源泉は企業の実際の業務にも紐づくものであり、企業とのマッチ度(相性)を把握することにも繋がりますので、そういった観点を企業側は見極めようとしているという訳です。
研究を通して得た学びを知るため
企業側は研究を通して得た学びから自社で活躍できる人材かどうかを見極めようとしています。
どれだけ素晴らしい研究をしていたとしてもその学びや経験が入社後に活きないものであれば人事の心には刺さりません。
そのため「研究を通して得た学びはどう会社に貢献できるのか」という観点からエントリーシート(ES)を作成することによって、より評価の高いエントリーシート(ES)になります。
エントリーシート(ES)では「なぜそれを聞くのか?」を第一に考えながら作成することが大切です。
研究内容を質問された就活生の本選考レポート
以下は、研究内容について実際に質問された選考通過者のレポートです。前に述べた通り、企業側は研究に取り組む姿勢だけではなく、就活生が入社後に自社で活躍できる人材かどうかを見極めようとしていることが分かります。
選考通過者本選考レポート:22卒大塚製薬(研究職)
研究内容のエントリーシート(ES)の書き方
企業がエントリーシート(ES)で研究内容を聞く理由を理解したところで、続いては「研究内容のエントリーシート(ES)の書き方」を解説していきます。
指定文字数によって差はあれど、エントリーシート(ES)の設問で研究内容について書く際は以下の流れに沿って書くのが一般的です。
(1)研究課題/研究テーマ/研究概要
⇩
(2)具体的な取り組み
⇩
(3)研究の成果・実績
⇩
(4)学び・志望企業(志望職種)での活かし方
それでは、上記の流れに沿って研究内容の書き方を詳しく解説していきます。
(1)研究課題/研究テーマ/研究概要
「私が取り組んできた研究内容は◯◯です。」
「◯◯に関する研究を行っています。」
上記のように、まずは自身の研究内容を端的に記載しましょう。
研究内容を書くのは理系学生/理系院生の方が多いかと思いますが、エントリーシート(ES)を評価する選考官はその研究内容に精通している方とは限りません。
選考官に研究内容をひと目見て理解してもらうためにも、まずは研究内容を簡潔に記載し、「どんな研究に取り組んだのか」を示すようにしましょう。
(2)具体的な取り組み
研究内容を簡潔に記載した後は「具体的な取り組み」を記載し、「どんな研究に、どのように取り組んだのか?」を選考官にアピールするようにしましょう。
その際に意識すべきことは、専門用語をできるだけ使用せずに誰が読んでも分かりやすいように書くことです。
上記でも説明しましたが、エントリーシート(ES)を評価する選考官はその研究内容に精通している方とは限りません。
専門用語はできるだけ使用せず、その上で「定量的に説明する・目標や困難を示しながら記載する」等を意識し、自分自身の研究内容を最大限アピールしましょう。
また、研究内容に関するES設問では、指定文字数が200~1,000文字以上と企業によって差があります。基本的には(1)・(2)・(3)・(4)の要素を全て盛り込むことが望ましいとされているため、文字数の調整は「(2)具体的な取り組み」の箇所で調整すると良いでしょう。
(3)研究の成果・実績
研究の具体的な取り組みに加え、研究の成果・実績も記載するようにしましょう。
というのも、研究に取り組んでいる理系学生/理系院生は学会での発表や論文の執筆を並行している場合が多く、それに関する成果や実績がいわば「研究における目標・目的」になるためです。
また、エントリーシート(ES)に書く際にも「◯◯という研究テーマにおいて、△△を目標とし、~~のように取り組みました。結果として□□という成果を上げることができました。」といったような文章構成になり、論理的な文章という印象を与えることもできるでしょう。
もちろん、具体的な成果・実績がないがゆえに嘘をついたり話を盛ったりすることはNGです。
具体的な成果・実績がある方のみ、記載するようにしましょう。
(4)学び・志望企業(志望職種)での活かし方
マストで記載すべき内容という訳ではありませんが、研究内容の他に「研究を通じて得た学び・志望企業(志望職種)での活かし方」等を書けるとより良いでしょう。
というのも、理系学生/理系院生であれば、自身の研究内容を活かすことのできる「業界・企業・職種」を志望する方が多く、研究内容と実際の業務内容が直結する場合が珍しくないためです。
そういった方であれば、研究内容と実際の業務内容を紐付けることで、「研究での学びを活かして働きたい・◯◯職は専門分野です」などと志望度の高さをアピールすることにも繋がります。
研究内容と志望企業の職種との関連性がある場合は、学びや実際の業務での活かし方を記載し、志望度の高さや自身の能力を示せると良いでしょう。
エントリーシート(ES)に研究内容を書く際のポイント・注意点
研究内容の書き方を紹介しましたので、続いては「書く際のポイント・注意点」を説明していきます。
エントリーシート(ES)に研究内容を書く際のポイント・注意点としては以下の3点があります。
- 専門用語の使用をできるだけ避け、誰が読んでも分かりやすいように書く
- 研究の成果・実績だけで勝負しない
- (企業や職種によっては)研究での学びや得たものを、実際の業務でどのように活かせるのかを具体的に書く
専門用語の使用をできるだけ避け、誰が読んでも分かりやすいように書く
『研究内容のエントリーシート(ES)の書き方』でも触れましたが、研究内容を記載する際は「その内容を評価する人が専門の人とは限らない」という点は注意する必要があります。
エントリーシート(ES)を評価する選考官が研究職の人とは限らないため、「研究内容を理解できずに何を伝えたいかが分からずに終わってしまう」ということは珍しくありません。専門でない人が読んでもしっかりと理解できるような内容を意識しましょう。
とは言え、研究内容に関しては、企業によっては文系でも分かるような内容を求めてくる場合もあれば、学会要旨のように専門的な内容で求められる場合もあるため、その辺りは臨機応変に対応するようにしましょう。
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アドバイザーから、就活全般のアドバイスに加えてエントリーシート(ES)の添削を受けることもできます。
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研究内容の成果・実績だけで勝負しない
研究内容を書く理系学生/理系院生は、学会発表などの研究成果・実績を記載する方も多いかと思いますが、別に成果・実績を出すことが全てではありません。
もちろん、学会や論文で大きな成果・実績を出しているのであればそれ自体が評価に値する場合もありますが、そのような理系学生/理系院生はごく一部だと思います。
成果や実績の大きさも確かに重要ではあるのですが、研究は成果・実績を出すことが全てではないため、「取り組んだ背景・最も苦労したこと」など、様々な視点から自身の研究内容を捉えてみると新たな発見があるかもしれません。
研究活動は上には上がいるため、出場回数や賞などによほど自信がある理系学生/理系院生以外は、成果・実績をアピールポイントとして主張するのは控えた方が無難でしょう。
成果・実績はあくまで補助として述べ、取り組んだ過程を通じて「その結果こういった実績を上げることができ、○回の学会発表や表彰にも繋がりました。」というような表現が望ましいと考えられます。
(企業や職種によっては)研究での学びや得たものを、実際の業務でどのように活かせるのかを具体的に書く
『研究内容のエントリーシート(ES)の書き方』でも触れましたが、理系学生/理系院生は、自身の研究内容を活かすことのできる「業界・企業・職種」を志望する方が多い印象を受けます。
そういった方であれば、研究内容に関するES設問を通じ、「研究での学びを活かして働きたい・◯◯職は専門分野です」などと志望動機にも根拠を持たせることができます。
具体例を挙げるのであれば、研究内容に関する設問で具体的なエピソードを述べたあと、志望動機に関する質問で「研究室で~~を学んでいるため、研究内容と直結する御社の◯◯職を志望しています。」というように回答することができます。
"大学で学んだ研究内容を仕事でも活かしたい"と考えている理系学生/理系院生であれば、実際の業務でどのように活かせるのかを具体的に書くべきでしょう。
経済産業省は「人生100年時代の社会人基礎力」を以下のように述べています。また、ここで述べられている社会人基礎力とは「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力のことです。
「人生100年時代の社会人基礎力」は、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力と定義され、社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置付けられる。
研究内容を書く際にも、自分が志望企業にどのように貢献できるのかといった部分をアピールするように心がけましょう。
研究内容が決まってない就活生の対処法
就活を始める人が多い時期である大学3年生の春や夏時点ではまだ研究が始まっていない人も多いと思います。
自分の研究内容が決まっておらず、エントリーシート(ES)が上手く書けないという就活生も多いのではないでしょうか?
ここではエントリーシート(ES)で研究内容について聞かれた際、どのように研究内容の欄を埋めればいいのか、対処法をご紹介します。
研究内容が決まってない理由を伝える
まず最初に研究内容が決まってない理由を伝えるようにしましょう。
「研究室に入り、研究が始まるのが4年からなので今は研究の基礎となる勉強をしています。」「研究室には入っているのですが、後期から授業が始まったばかりで研究があまり進んでいません。」
といったように本当の事を伝えるようにしましょう。
エントリーシート(ES)を空欄で出してしまったり、研究が決まってないのに嘘の研究内容を書くのはやめましょう。空欄で出してしまうと志望意欲がないと思われてしまいますし、嘘をついてバレた場合はほぼ確実に不合格になってしまいます。必ず事実ベースでエントリーシート(ES)を埋めましょう。
学びたい研究内容や入りたい研究室について伝える
研究内容が決まってない理由を述べた後に書くべきなのはこれから学びたい研究内容や入りたい研究室についての話です。
研究内容が決まってない理由を述べるだけでは「今は研究に向けた勉強はしていないの?」「学びたい研究内容や入りたい研究室とかないの?」と人事の方は疑問に思ってしまいます。
そのため、まだ研究内容が決まってないという旨を伝えた上で、自分の学びたい研究内容や入りたい研究室に関してそれを学びたい理由やその先でやりたいことを添えてエントリーシート(ES)を書くことで自分をアピールしましょう。
【文字数別】研究内容のES例文一覧(研究が始まっていない学部生・文系向けも)
最後に「研究内容のES例文」を紹介します。
本記事では、unistyleに寄稿された大手企業の選考通過者/内定者エントリーシート(ES)の中から一部を抜粋し、研究内容のES例文を9個紹介します。
- 研究内容のES例文【100字】:風力発電システム
- 研究内容のES例文【200字】:原子力分野
- 研究内容のES例文【300字】:高分子ガラス
- 研究内容のES例文【400字】:接合の破壊メカニズム
- 研究内容のES例文【500字】:摩擦係数
- 研究内容のES例文【1200字】:発電効率向上
- 研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(1)
- 研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(2)
- 研究内容のES例文:文系向け
研究内容のES例文【100字】:風力発電システム
現在取り組んでいる研究内容 (100字以内)
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研究内容のES例文【200字】:原子力分野
学業,ゼミ,研究室などで取り組んだ内容(200字以内)
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研究内容のES例文【300字】: 高分子ガラス
研究テーマの概要 (300文字以内)
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研究内容のES例文【400字】:接合の破壊メカニズム
研究内容を簡単にご記入ください。(400文字以内)
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研究内容のES例文【500字】:摩擦係数
研究内容 (500文字以内)
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研究内容のES例文【1200字】:発電効率向上
研究内容(1200)
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研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(1)
研究テーマが決まっている方は、研究テーマを分かりやすくご記入ください。研究テーマが未定の方は現在勉強していることを記してください。
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研究内容のES例文:研究が始まっていない学部生向け(2)
研究内容(250文字以内)
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研究内容のES例文:文系向け
ゼミ/研究内容をお書きください(300文字以内)
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まとめ
本記事では「エントリーシート(ES)×研究内容」にフォーカスし、"エントリーシート(ES)における研究内容の書き方とポイント・ES例文"などを解説してきました。
エントリーシート(ES)の設問に限らず、研究内容は面接でも頻繁に問われる事柄であるため、その書き方や伝え方を適切に理解しておく必要があります。
本記事の内容を参考にしていただき、ES対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。
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