エントリーシートのTOEICスコア欄は何点から書くべき?書き方や点数の目安を解説
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最終更新日:2024年11月08日
多くの企業がエントリーシート(ES)にTOEICのスコア欄を設けています。しかし、自分のスコアが企業から評価されるかわからず、正直にスコアを記入するべきか迷っている就活生も多いと思います。本記事では、TOEICスコアの平均点や何点持っていればTOEICスコアをアピールできるのかについて解説していきます。
TOEICのスコアの意味と平均点
「自分はTOEIC○○○点を持っているが企業からどのように評価されるのかいまいちわからない」、「自分のスコアが実際のビジネスシーンでどれくらい使えるのかわからない」といった疑問を持っている就活生も多いと思います。
ここでは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のホームページを参考にスコアの意味や平均点について見てみます。
TOEICのスコアの意味
TOEICのスコアは、以下の図のようにレベルA~Eの5つにランク分けされています。「どんな状況でも適切なコミュニケーションが取れる」のはレベルBの730点以上とされています。また、レベルCの470以上あれば、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲では業務上のコミュニケーションができる」と考えられているようです。
また、新入社員に期待するスコアとしては、425~645点とされているようです。ただし、企業や業種によっても求められる英語力は大きく変わってくるので、あくまで参考程度に捉えておくと良いでしょう。
TOEICの平均点
TOEICの平均スコアやスコア分布については、毎回テストごとに一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のホームページで発表されています。
TOEICの平均スコアは毎回580~590点台になるように作られているようです。
ただし、TOEICという資格の性質上、合格・不合格というボーダーがなく、受験にいたるハードルが低いと言えます。よって、大学受験や公認会計士など他の資格試験における平均点とは少し意味が異なるので注意が必要です。
エントリーシート(ES)にTOEICの点数欄があったら何点から書くべきか
エントリーシート(ES)にはTOEICの点数欄がありますが、「自分の点数に自信がなく、書かないほうが良いのではないか」、「550点を取ったがこれでは評価されないので650点と嘘を書いておいた方がいいのでは」と悩んでいる就活生も多いと思います。
そんな就活生に向け、TOEICの点数欄で書くべき点数の基準などについて解説していきます。
前提として、外銀や商社といった英語が実務に直結する業界・業種を目指す人や英語力をアピールポイントとしたい人は除きます。商社に求められる英語力については以下の記事を参考にしてみて下さい。
商社に求められる英語力は?TOEICの点数を例に解説
また、外資系投資銀行では、英語でエントリーシート(ES)の記入を求められることも多く、英語の基礎力は選考に挑むうえでも必須となってきます。
なお、エントリーシートや面接といった選考に不安があるという就活生には就職エージェントneoがおすすめです。
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TOEICの点数欄があったら何点から書くべきか
では、一般的に日系大手企業において、何点あればエントリーシート(ES)のTOEICスコアの欄に点数を記入すべきなのでしょうか。
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エントリーシート(ES)でTOEICの点数を気にすべきでない理由
新卒はポテンシャル採用
企業が新卒採用を行う際は、入社後すぐにスキルを発揮し、即戦力として活躍してもらおうとは考えていません。
将来のポテンシャルを重要視し、今後の成長が期待できる人材を採用するのが新卒採用です。
そのため、入社後に、必要な資格を取るための研修が行われたり、資格取得のための補助が会社負担で出ることが一般的です。TOEICの今のスコアよりも入社後のポテンシャルを見せることのほうが遥かに重要と言えます。
例えば、社内英語化が進んでいるとされている楽天においても、採用の段階からTOEICのスコアを重視することはないとしています。
「TOEICスコアが選考に影響することはございません。ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。内定後も弊社より800点取得に向けてのサポートを行っております。」
入社後のTOEIC受験を義務としていたり、昇進の条件としている企業もありますが、採用の段階からTOEICスコアの取得を条件としている企業はあまり多くありません。もちろん、そういった企業の選考においては、英語学習に前向きに取り組む姿勢をアピールしておく必要はあるかもしれません。
英語力は選考基準のほんの一部でしかない
エントリーシート(ES)そして選考全体を通して、企業は就活生のどんな部分を見て、採用を決めているのでしょうか。
ESや面接といった複数回に渡る選考フローの中で、企業側は"その就活生が企業の利益に貢献できる人物であるかどうか"を基準に就活生を見ています。
具体的に求められてくる能力は、企業や業界によって変わってきますが、英語力だけで採用を決める企業はほとんどありません。
自身のアピールポイントが英語力でない就活生は、TOEICのスコアに自信がないからといって引け目を感じる必要は全くありません。
就活生にどんな能力が求められているかについては以下の記事を参考に分析してみると良いでしょう。
英語が必要でない企業や職種においてはあまり関係ない
日系大手企業の中にも、実務の中で英語をほとんど使わない部署も存在します。そのような部署に就職する際には、英語力はプラスα程度にしか考えられないでしょう。
どのような企業や業種において英語が必要とされているかわからない就活生は、まずは業界・企業分析を通じて、求められている能力について考えを深めておきましょう。
入社後に求められるTOEICの点数の目安
エントリーシート(ES)を書く段階では、自分のTOEICのスコアについて気にする必要は無いと解説してきました。
しかしながら、入社後の昇進や海外駐在の際に、どのくらいのTOEICのスコアを要求されるのか知っておく必要はあるでしょう。
なぜなら、今の自分のTOEICのスコアが入社後に求められているスコアと比べてどれくらい足りていないのか、あるいは、入社後に求められているスコアを既に超えているのか把握することによって、面接時に英語力を聞かれた際の立ち回りを知ることができるからです。
入社後に求められているTOEICのスコアを超えていれば自分の強みとしてアピールすることができますし、足りていなければ努力する意思があることをアピールしていく必要があります。
入社後に人気企業でTOEICのスコアがどのように評価されるのか、以下の記事を参考にしてみて下さい。
エントリーシート(ES)でアピールしたい人は何点あればよいか
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エントリーシート(ES)におけるTOEICのスコアの書き方と注意点
次に実際にエントリーシート(ES)にTOEICのスコアを書く際の書き方や注意点を説明していきます。まず先に大切な注意点を一つ説明します。
「公開テスト」か「IPテスト」か
TOEICのテストには、以下の2種類のテストがあります。
- 個人で申し込み、公式認定証を受け取ることができる「TOEIC公開テスト」
- 学校あるいは企業が主催で行い、結果をスコアレポートとして受け取る、団体受験形式の「TOEIC IPテスト」
難易度に大きな差はありませんが、一般的に、TOEICのスコアというと「TOEIC公開テスト」のスコアのことを指しします。「TOEIC IPテスト」のスコアレポートをTOEICのスコアとして認めてもらえるかは企業によります。
「TOEIC IPテスト」の点数を記入する場合には、IPテストの点数がスコアとして認められているか、企業ごとに確認しておくと良いです。
エントリーシート(ES)におけるTOEICのスコアの書き方
エントリーシート(ES)にTOEICのスコア記入欄がある場合は、そのまま点数を記入すれば良いでしょう。
ただし、「資格欄」に記入する場合には、以下の書き方の例を参考に記入してみて下さい。」
- 「2020年1月 TOEIC公開テスト 925点」
- 「2018年9月 TOEIC IPテスト 845点」
以上のように、テストの日付、正式名称、点数を間違いなく記入しましょう。
まとめ
エントリーシート(ES)にTOEICスコア欄があった時の基本的な考え方についてみてきました。
自分のTOEICのスコアがアピールできるスコアであるかは、志望する業界・企業によっても大きく変わってきます。
もう一度、本記事を参考にしながら求められている英語力を考えてみると良いでしょう。
自己PRに関する設問
自己PR/長所(強み)/短所(弱み)
志望動機に関する設問
志望動機/実現したいこと/入社後にやりたいこと/将来の夢/キャリアプラン/10年後の自分
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する設問
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)/挑戦したこと/最大の困難/挫折経験/打ち込んだこと/苦労したこと/辛かったこと/成果を出した経験/異なる価値観の人と協力した経験/変化や変革をもたらしたエピソード/成長した経験/チームで成し遂げた経験
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ゼミ活動/研究/サークル活動/留学/専攻分野(テーマ)/課外活動/得意科目
パーソナルな設問
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