OB訪問やり方大全!OB訪問の目的から時期・質問内容まで徹底解説

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最終更新日:2024年07月31日

本記事では、OB訪問について、メールの書き方や当日の服装、すべき質問といった皆さんがOB訪問をするうえで必要な「how to」をすべて網羅し、解説します。

締切情報

OB訪問とは

OB訪問とはOB訪問とは、「就職活動を通して、疑問に思った事柄や自身が立てた仮設に対し、実際に該当する企業で働くOB(OG)からのフィードバックを受けることで、理解を深める場」とunistyleは定義しています。

そもそも、OB訪問はするべきか

unistyleの答えは、【OB訪問は「正しいやり方で」するべき】です。

なぜなら、正しいやり方でOB訪問を行うことで、以下3つの目的を達成できるからです。

OB訪問の3つの目的

OB訪問を行う目的OB訪問を行ううえでまず重要なのは、OB訪問を行う目的を明確にすることです。OB訪問を行う目的は、大きく分けて3つあります。

(1)自己分析の精度を高める

OB訪問での対話を活用し、皆さんの自己分析をサポートしてもらうことです。OB訪問を正しく活用すれば、あなた自身の自己PRの内容をブラッシュアップすることができます。

参考:簡単にできる自己分析のやり方8選!-やり方別のメリット・デメリットをunistyleが独自調査-
→自己分析のやり方を解説した記事です。まずは一度やってみて、OBの方に見ていただきましょう。

 また、自己分析の精度を高めたい就活生には就職エージェントneoがおすすめです。

アドバイザーからは、選考対策に加えて自己分析や業界・企業選びなど就活全般のアドバイスがもらえます。

少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。

就職エージェントneoの紹介

(2)業界研究の精度を高める

あなたの業界研究の結果が正しいかどうかを検証したり、四季報や記事などの2次情報では得られない情報にアクセスすることで、業界理解/企業理解をより確かなものへ改善することができます。

(3)高い評価を得て内定に近づく

ほとんどの企業では、OB訪問を行った回数、OB訪問での印象・パフォーマンス等を評価し、本選考を行ううえで、その評価内容を活用しています。OB訪問で高い評価を獲得することで、特別選考ルートに乗せてもらえたり、一部の選考ステップが免除になったりなど、内定獲得へと近づくことができます。

実際にunistyle編集部宛に以下の事例を20卒就活生から共有して頂きました。

OB訪問で最も大切な1つのこと

OB訪問で大切なことは自分の仮説を持つことOB訪問を行ううえで最も大切なことは、【自分の仮説をもつこと】です。

もう少し具体的に表現すると、特に「志望動機」 「学生時代頑張ったこと」 「自己PR」の3つについて、自分なりの答えを出しておくことです。

「仮説」とは、いわば「本当に正しいかどうかは分からないが、現時点では最も正しそうだと思われること」です。

したがって、皆さんがまず行うべきなのは、自分なりに「内定をもらえそうな」志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRを考え、それを文字に書き起こしてみることです。

仮説を立てるときは、ぜひunistyleが提案するフレームワークを活用してください。魅力的な志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRを書くためのベースになるはずです。

参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業の意図を踏まえながら解説していきます。志望動機作りに活用できるフレームワークを紹介しているので、ぜひご活用ください。

参考:ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-

学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。
参考:【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説

内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。「学生時代頑張ったこと」と「自己PR」の違いの説明や、論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、参考にしてみて下さい。

OB訪問で「仮説を検証する」

OB訪問でやること上記3つを自分なりに書き出したら、次にすべきことは1つ。

「自分で考えた志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRが、本当に内定を獲得できるものかどうか確かめる」ことです。

なぜなら、皆さんが考えた内容はあくまで「仮説」なので、それが企業の人事や面接官を説得できるかどうかは定かでないからです。

この、自分で考えた「仮説」が正しいかどうかを検証する場こそ、OB訪問です。

皆さんが会うOB・OGは、当然ですがその企業の選考を通過し、実際に働いているわけです。自分の仮説をOB・OGに伝えてフィードバックをもらうこと、より良い仮説を立てるために必要な情報を聞き出すことで、あなたの志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRを改良することができます。

OB訪問でするべき質問

OB訪問でするべき質問上記のようなプロセスで自分なりの「仮説」を持ち、OB訪問でそれを検証しようとする姿勢を持ち合わせていれば、自然とOB・OGからも評価してもらえるような質問をすることができます

なぜなら、それなりの仮説を立てようとすれば、おのずと必要最低限の自己分析や業界研究・情報収集をすることになるからです。

OB訪問を行ううえでは、前述した目的に沿って、以下3パターンの質問を前もって考えておくべきです。

(1)志望動機の仮説を検証するための質問

自分が考えている志望動機に説得力があるか、自分の志望動機の根拠になった情報が正しいかを確かめるための質問をしましょう。

【例】あなたの仮説:「グローバルな環境で働きたい」

・グローバルな仕事、具体的には〜〜のような仕事がしたいと考えていますが、これは御社で実現できますか?
・これまで海外と関わる案件を担当したことはありますか?
・社員さんの何割程度が海外とのやり取りを経験されていますか?
・業務での具体的な海外との関わり方はどんなものですか?
・私は「グローバルに働く」を〜〜と定義していますが、御社でのグローバルな働き方はこれに合致していますか?
・私の志望動機に対して、フィードバックをいただいてもよろしいですか?

(2)自己PRの仮説を検証するための質問

自分の自己PRが魅力的なものかどうかを検証するような質問をしましょう。

【例】あなたの仮説:「私の強みはリーダーシップだ」

・私はリーダーシップを〜〜と定義していて、それが自分の強みだと思っていますが、これは御社の面接で評価されるでしょうか?
・〇〇さんが実際に働くうえでリーダーシップが必要と感じたのはどのようなときでしょうか?
・私は自己PRのときに〜〜という点を工夫しているつもりですが、〇〇さんはどのように伝えていましたか?
・私の「学生時代頑張ったこと」の内容に対して、フィードバックをいただいてもよろしいですか?

(3)自己分析・業界研究に関する質問

上記の志望動機・自己PRという仮説の結晶にOBOGの方より指摘が入れば、引いてはその前提となる自己分析や業界研究にも不備があったとも言えます。

もちろん、志望動機や自己PRに指摘が入らずとも、自己分析や業界研究が十分に行えているとは限らないので、それぞれに関する質問は用意するべきでしょう。

・○○さんはどのように自己分析や業界研究を行いましたか?
・私はこのように自己分析・業界研究を行ったのですが、フィードバックをいただけないでしょうか?
・入社前後でのギャップはありましたでしょうか?
・現在のモチベーションや、この仕事の醍醐味は何でしょうか?
・競合他社と比べて、御社が優れているという点を教えていただけますでしょうか?

もちろん、これらの質問をひたすら列挙するようなのはNGです。質問会ではなく、あくまでOBの方とのコミュニケーションとして、流れの中で聞けるように注意しましょう。

OB訪問の質問集30選

OB訪問の質問集

以下ではOB訪問で聞いておきたい質問を紹介しています。

就活の進め方に関する質問

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業務について(仕事内容について)

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企業の実態について

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福利厚生 

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OB訪問におけるメール例文

OB訪問のメール例文以下で「依頼」「承諾のお礼」「当日のお礼」「進路決定報告」の4つのOB訪問に関する例文を紹介します。

OB訪問を依頼する際のメール

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OB訪問承諾のお礼メール

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OB訪問のお礼(当日)

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進路決定の報告とお礼メール

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OB訪問での注意点・マナー

OB訪問での注意点とマナー

連絡方法(メールor電話)

OB訪問をするにあたって、具体的に連絡を取りたいOBを見つけた後に待ち受ける関門が、実際に約束を取り付けるフェーズです。

OB・OGにお願いをするに際し、連絡方法としてメールか電話の二つが主に思いつきますが、unistyleではメールでの連絡を推奨しています。

電話でのアポが悪いというわけでは全くありませんが、相手のスケジュール状況や、こちらも緊張や不慣れさからやり取りがぎこちなくなるリスクを考えると、メールの方が安全かつ確実でしょう。

詳しいメールの書き方については、本記事内の「実践!OB訪問の6ステップ」をご覧ください。

もし電話でアポを取る際には、以下の点に注意しましょう。

  • 常識的な時間に連絡をする。(営業時間や、遅くとも20時ごろまで)
  • 必ず挨拶をし、次に大学名、名前、OB訪問を依頼したい旨を伝える。
  • 相手が出られなかった場合には、必ず留守電を残す。
  • 事前に候補日時を挙げておき、メモを取りながらハキハキと話す。

服装

選考でないとはいえ、リクルートスーツ就活カバンというのが一般的でしょう。

選考ほど気負う必要はないとしても、身だしなみもきちんと整えて、自身がOB訪問の時間を大切にしていることが伝わるようにしましょう。

持ち物

基本的には面接のときに持っていくものと変わりはありません。

ただ、OB訪問ならではのものとして、事前に用意した質問をプリントアウトした紙を持っていくといいでしょう。自身にとってもメモに使えますし、事前にメールなどで共有していたとしても、OB側も聞かれる質問がわかるので、出来れば2セット用意したいです。

また、名刺をいただく可能性もあるので、名刺入れも忘れずに持っていきましょう。

また、手土産をどうするのかという疑問を抱く方もいるかもしれませんが、基本的には不要です。

特に官公庁といった公務員の方に対しては収賄罪に該当する可能性もあるため、受け取っていただくことは無いでしょう。

ただ、どうしても感謝の気持ちを伝えたいと言うことでしたら、持ち帰るのに荷物にならない程度のものに控えるべきです。

OB側も自分もかつて上の世代にしてもらった恩返しや、業務の一環として行っていると思われるので、感謝の気持ちこそ持っても、過度なお礼は控えるほうが良いでしょう。

コミュニケーション

例えば一方的な質問で自分の聞きたいことだけを聞き、それにただ答えてもらうだけのやりとりを「コミュニケーション」と言えるでしょうか。

言えるわけがないと思いながらも、実はOB訪問ではこのタイプの学生がよく見られるそうです。

OB訪問の場で求められる「コミュニケーション」は、相手の言動にしっかりと反応もしくは、追加で質問をすることです。あくまでも社会人との会話であって、決して一方的な質問タイムではないということを理解しておいて下さい。

ですので、上述した質問例は、矢継ぎ早に聞いていくのではなく、「会話」の中で聞いていきましょう。

適切なコミュニケーションを取れればお互いにとって有意義な時間になるだけでなく、そこからの優遇を得られる可能性も高まります。

OB訪問をすべき時期・回数

OB訪問すべき時期と回数「OB訪問はいつ・どれだけするべきか」という問いに対してunstyleが提示する答えは、

「自分の仮説を持てているのであれば、OB訪問の時期は早ければ早いほどよく、回数は多ければ多いほどよい」です。

早いうちから就活の経験を積んでおくことは極めて重要ですし、広報活動解禁前(3月解禁であれば12月〜2月)のほうがOB訪問する就活生が少なく、アポも取りやすいと思われます。

また、仮説は検証する回数が多ければ多いほどブラッシュアップされますし、一部の企業ではOB訪問の回数をカウントしているであろうことを考えると、基本的には回数も多いほうが好ましいと言えます。

ただし、OB訪問で高い評価を受けると選考が有利になるのが事実なら、その逆もまた起こりうることには留意すべきでしょう。目的や仮説を持たず「とりあえず」OB訪問して生産性のない時間を過ごし、おまけに悪い評価をつけられてしまうくらいなら、何もしないほうがマシです。

OB訪問は早いうちから数多く実践すべきですが、それは十分な準備が整っているという条件のもとでのみ、ということには注意しましょう。

OB訪問を受けるOB・OGの本音

OB、OGの本音ここで、OB訪問を受けるOB・OGの立場を想像してみましょう。

会ったこともない学生から突然メールが飛んできて、彼/彼女のために自分の時間を割く。そのとき、あなたであれば以下のようなことを思うのではないでしょうか?

OB・OG側にメリットはない

学生にとっては就活を有利にすすめるためのヒントが得られる、というメリットがありますが、OB・OG側はどうでしょうか?

OB訪問を受けたからといって、お給料が増えるわけでもなければ、誰かに褒め称えられるわけでもなく、ただただ時間だけが奪われます。

OB・OG側はとても忙しい

「俺、いま忙しくて!」と口に出さない人でも、社会人であれば忙しいはずです。そんな中、見ず知らずの学生に貴重な時間を割くことは、OB・OGにとって喜ばしいことでしょうか?

もちろん、OB訪問の依頼に対して実際に不快感を示すようなOB・OGは少ないはずですが、以上2点のことは心に留めておくべきでしょう。それが自然と最低限のマナーと気遣いにつながるはずです。

実践!OB訪問の6ステップ

OB訪問のやり方上記を正しいOB訪問のための基本的な心構えとして理解したら、次は実際にOB訪問をしてみましょう。

このとき重要なことは、ただ1つ、躊躇しないこと

見ず知らずの社会人と会うなんて怖いし緊張するし、今度また気が向いたときにやればいいや、ではいつまで経っても何も変わりません。同じ企業を目指している何百人、何千人の学生たちはすでに動き出しています。

勇気と思い切りを持って実行しましょう。

以下、実際のOB訪問のフローを6つのステップに分けて解説します。

OB訪問のアポを取る

まずは、OB訪問のアポを取りましょう。

ここでのポイントは3つあります。

第一に、是が非でも志望企業のOBを見つけること

大学のキャリアセンターや部活・サークルのOB名簿、親や知人のツテ、OB訪問マッチングサービスなど、あらゆる手を駆使して志望企業のOBとコンタクトしましょう。

第二に、時間は平日のランチタイムが基本であること。

OB・OG側の都合を考えると、平日のランチタイムに1時間ほど(12:00〜13:00頃)時間を割いてもらうのが基本線になります(もちろん、OB・OG側から他の時間を提示された場合は臨機応変に対応しましょう)。

第三に、正しい作法・内容のメールでアポを取ること。

電話でのアポも悪くはありませんが、OB・OGのタイムスケジュール、そして緊張と経験不足から電話口でモゴモゴしてしまうリスクを考えると、メールのほうがベターです。

しかしアポを取ると言っても、どう取れば良いかわからない就活生も少なくないと思います。

そこで先輩(OB)の連絡先の入手方法を以下で紹介します。

  • 知り合い経由で入手する
  • 大学のキャリアセンターを利用する
  • 説明会やインターンシップから
  • SNSで直接コンタクト
  • アプリやサイトなどのWEB上のサービスを利用する

OBとの接触方法は実際いくらでもあります。その中でも自分に1番合っているものを探して、試してみてください。

OB訪問の準備をする

OB訪問のアポが取れたら、次はOB訪問当日に向けた準備に移りましょう。

ここですべきことは2つです。

第一は、自分の仮説を整理すること。

そして第二に、仮説を検証するための質問を列挙しておくこと。

「OB訪問でするべき質問の2パターンとその具体例」でもお伝えしたように、自分の仮説をブラッシュアップするためにはどんなことを質問するべきかを整理し、メモを作っておきましょう。

準備した内容をOB・OGに事前共有する

+αとして、準備した内容(=あなたの仮説)を事前にOB・OGに提示しておくと良いでしょう。

事前に話したい内容を共有しておくことで、OB・OG側も予め皆さんとの面会に備えることができ、OB訪問当日の時間がより有意義なものになるためです。

具体的には、OB訪問の前日までに下記4つを各100〜200字程度で簡単にまとめ、メールで送付しておきましょう。

  • 自分の志望動機
  • 学生時代頑張ったこと
  • 自己PR
  • 当日質問したい内容

あるいは、その企業のES(前年度のものでも可)を書いてみて、それを送付するのも有効なアプローチでしょう。

その際、「もしお時間があれば、目を通していただければ幸いです。」ということをきちんと伝えたうえで、

「現在私はこのように考えており、当日はこれらに関するフィードバックをいただければ幸いです。」
「また、一方で下記のような疑問も抱いており、これらに対する伊藤さんの見解をお聞きしたく存じます。」

など、丁寧にお願いしてみましょう。

OB訪問に行く

ここまで準備をすれば、生産性の高いOB訪問ができるはずです。

OB訪問当日は、以下4つに留意しておきましょう。

第一に、時間厳守

待ち合わせの1時間〜30分前には面会場所の最寄り駅に到着し、カフェなどで面会時間を待つのが理想的です。そうでなくとも、10分前には待ち合わせ場所に着いておきましょう。

第二に、自分の仮説と質問をA4一枚に印刷して持っていくこと。

前日までに準備し、OB・OGにメールで事前送付した仮説と質問は、プリントアウトして筆記用具とともに持っていきましょう。その場でペンを入れながらその内容についてフィードバックをもらうなど、より効率的なOB訪問をするためのツールになります。

同じものを2枚(相手用と自分用)用意しておくと、さらにgoodでしょう。

第三に、感謝の気持ちを忘れないこと。

「OB・OGの本音」でお伝えしましたが、相手はメリットもないなかで、貴重なランチタイムを見ず知らずの学生に割いています。OB・OGに会ったら開口一番、全力で「本日はお忙しいところ有難うございます!」を言いましょう。

第四に、食事はありがたくおごってもらうこと。

大半のOB訪問において、食事や飲み物はOB・OGがおごってくださると予想されます。

キチンと「ご馳走さまです!」と「有難うございます!」を伝えましょう。頑なに遠慮するのも問題ですが、「おごってもらって当然」は論外です。会計時はこちらも財布を出す、代金がいくらか尋ねるなど、(形式上でも)一定の支払う意思を示しておくべきでしょう。

お礼をする

OB訪問が終わったら、当然、きちんとお礼をしましょう。具体的には、以下2つの方法でお礼をするべきです。

第一に、別れ際にお礼をしましょう。

面会場所を出て解散するとき、もう一度「本日はお忙しいところ有難うございました!」を伝えるべきです。

第二に、即座にメールでお礼をしましょう。

OB・OGと解散して電車に乗り込んだ瞬間、お礼のメールの作成・送信を完了させましょう。
すぐに送信できるよう、あらかじめ下書きの土台を作成しておくのも手です。

このお礼メールでのポイントは大きく3つあります。

第一に、改めて感謝の気持ちを強調すること。

第二に、何に対する感謝なのかを具体的に述べること。

第三に、今後もお世話になりたい旨を伝えること。

このうち、3つめは忘れがちな点です。注意しましょう。ほかのOB・OGを紹介してもらったり、就職活動が進んだあとでもう一度相談させてもらったりなど、今後も頼らせていただきたい旨を丁寧にお伝えしましょう。

なお、以前もunistyleでお伝えしたように、同じOB・OGに複数回OB訪問をするのも効用が高いやり方のひとつです。

参考:OB訪問の流れ・メリット・2回目に繋げてもらうための方法を解説!

同じ人物にOB訪問を繰り返すことのメリットと、そのための方法を紹介した記事です。その他にも、社員の年代ごとに質問するべきことや、各社のOB訪問と本選考の関係性などにも言及しています。

お礼のメールの具体例は以下の通りです。

件名:【OB訪問のお礼】本日は有難うございました

□□部 △△課
〇〇様


お世話になっております。

先ほどお会いさせていただきました、

〇〇大学の(名前)でございます。

 

本日はお忙しいところ、貴重なお時間を頂戴し、

またおいしいお食事もご馳走していただき、
誠に有難うございました。

 

〇〇さんとお話させていただくなかで、
多くの示唆を得ることができました。

 

とりわけ、〇〇さんからご指摘いただいた
・志望動機と実体験を強いロジックで繋げること
・自信をもって1つの強みをアピールすること
の2点について、
今後より深く考えなければならないと感じております。


改めまして、本日は誠に有難うございました。

またご相談させていただければ幸いです。


引き続き宜しくお願い申し上げます。


-----------
〇〇大学□□学部△△学科
(名前)
TEL: 
MAIL: 
-----------

OB訪問の成果を仮説に反映する

一連のOB訪問ステップが終わったら、最後にOB訪問で学んだことや指摘されたことを整理し、自分の志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRに反映させましょう

OB訪問をしたからといって、ただ話を聞いて満足するだけでは意味がありません。

OBからもらった回答やフィードバックを書き出して整理し、それらを自分なりに咀嚼したうえで自分の仮説(志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PR)をグレードアップさせましょう。

このステップがあってはじめて正しいOB訪問のPDCAサイクルが完成します。

最後に

OB訪問のやり方のまとめ本記事では、OB訪問に必要な事前知識や心構えをすべて網羅しました。主なポイントは以下の通りです。

ポイント・OB訪問は「正しい方法で」するべき
・OB訪問の目的は3つ:自己分析、業界研究、評価獲得
・OB訪問に行くまえに「仮説を立てる」べき
・OB訪問で質問して「仮説を検証する」べき
・OB訪問は「正しい方法で」早い時期から数多く行うべき
・OB側にメリットはなく、しかも彼らは忙しい
・OB訪問では「コミュニケーション」をしっかり取る
・OB訪問は6つのステップで行うべき

OB訪問に限らず、記事を読むだけでは何も始まりません。必要な準備ができたと思ったら、物怖じせずにすぐ実行に移しましょう。

そして、OB訪問で迷ったときやOB訪問をする直前には、是非もう一度この記事に戻ってきて下さい。

皆さんがOB訪問をうまく活用し、効率的に就職活動を進められることを祈ります。

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