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【新卒|例文有】自己PRで責任感を上手くアピールするコツ8つ
最終更新日:2020年12月03日
1.【まず初めにこれを読もう!】自己PRとは?基礎知識を理解
2.自己PRすべき長所の見つけ方
3.自己PRの書き方
4.自己PR例文まとめ
(1)協調性の書き方と内定者例文
(2)責任感の書き方と内定者例文
(3)継続力の書き方と内定者例文
(4)真面目の書き方と内定者例文
(5)コミュニケーション力の書き方と内定者例文
(6)行動力の書き方と内定者例文
5.面接での自己PRの伝え方
「決められた約束は必ず守る」「最後までやり遂げる」など、好意的な意味で捉えられることが多い「責任感」という言葉。
皆さんの中にもサークルやゼミの幹事長など、自分の所属する組織の中で責任ある立場に就いた経験のある方もいるのではないでしょうか。そうした就活生の中には、責任感の強さをアピールした自己PRを作成する方も少なくありません。
しかし、「就活生の考える責任感」と「企業の求める責任感」の間にはズレがあるのか、企業から評価されない責任感をアピールした自己PRもちらほらと見かけます。
また「責任感」が自己PRに使えると分かっていても、具体的にどのような経験をどのようにアピールすれば良いのか分からない就活生も多いのではないかと思います。
本記事では、企業の面接官から評価される「責任感」をアピールした自己PRの作る際のポイントについて紹介していきます。
- 本記事の構成
- 企業が求める責任感とは
- 自己PRで責任感を伝える際の手順
- 自己PRで責任感をアピールする際のポイント
- 自己PRで責任感をアピールする際の注意点
- 責任感をアピールした自己PRのNG例
- 大手企業内定者の責任感を強みとした自己PR回答例
∟NTTドコモ内定者の責任感を強みとした自己PR
∟凸版印刷内定者の責任感を強みとした自己PR
∟日産自動車内定者の責任感を強みとした自己PR - 最後に
企業が求める責任感とは
そもそも、なぜ企業は責任感を持った人材を求めているのでしょうか?
まず初めに、企業における「責任感」とは何かについて考えていきましょう。
言葉の定義
国語辞典では「責任感」という言葉を以下のように定義しています。
せきにんかん【責任感】
自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ち。「ーの強い人」
参考:デジタル大辞泉
こうした定義からも、「責任感」という言葉には「自分の仕事を全うする」「やるべきことをやる」といったような好意的な意味で捉えられることが分かっていただけると思います。
企業における「責任感」の求められ方
ここからは、実際のビジネスの現場で「責任感」がどのようにして求められているのかについて考えてみましょう。
企業で働く以上は、何かしらの達成すべき目的・目標が存在しています。例えば、証券会社の営業職であれば個人ごとに金融商品の売上目標が設定されており、それを実現させて、売上実績を残すことが求められます。
つまり、「責任感」とは目標達成に向けた行動を起こすための原動力に過ぎないと言えます。企業が求めているのは「仕事で成果を出せる人材」であり、「やるべきことをやる」「自分の仕事を全うする」というのは、あくまでもそのための手段に過ぎないと考えられます。
自己PRで責任感を伝える際の手順
自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くことで、企業に評価される自己PRを書くことができます。
ここで大切なことはまず初めに結論を簡潔に伝えるということです。その次に結論の根拠となるエピソードとして「どんな努力や工夫をし、結果を出すことができたか」を伝えます。最後は自分の長所が会社にどう貢献できるかをアピールしましょう。
より詳細な自己PRの書き方は以下の記事・動画でわかりやすく解説しているので参考にしてみてください。
動画を通じて自己PRの書き方を確認したいという方は、下記の動画を参考にしてもらえればと思います。
自己PRで責任感をアピールする際のポイント
自己PRにおいて「責任感」をアピールする際は以下のポイントを意識して書くようにしましょう。
●「責任感の強さ」を「行動・実績」と結びつける
●"責任感"アピールできるエピソードを伝える
●"責任感"という言葉を具体化すること
●"責任感"という長所を仕事でどう活かすか伝える
●「一人で抱え込みやすい」と思われないようにする
それぞれについて以下で詳しく解説します。
「責任感の強さ」を「行動・実績」と結びつける
責任感とは行動を起こすための原動力に過ぎません。
自己PRをする際には「責任感の強さ」が具体的にどのような行動・実績につながるのかについて説明しなければなりません。そのためには、以下のような具体的な行動や成果につながる強みと合わせたアピールをする必要があります。
- 個人として努力し、成果をあげることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
- リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
- 価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
参考:ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?
こちらは「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」より、人気企業内定者が共通してアピールしていた5つの「強み」です。
それぞれの「強み」をアピールした自己PRがどこまで評価されるのかについては、業界によって差がある可能性が高いです。
例えば、様々な立場の関係者をまとめながら「街づくり」を推進するデベロッパーであれば「4. 価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる力」が重視されるでしょう。
このように各業界の特徴や求める人材を把握し、企業が求める強みに合わせた自己PRを作成することをオススメします。
"責任感"をアピールできるエピソードを伝える
責任感とはとても抽象的な言葉です。そのため「責任感があります」と一言で伝えても、面接官にはその人がどのような人なのかいまいち伝わりません。
抽象的な伝え方をしてしまうと、就活生と面接官の間で認識の差が出てしまい、伝えたいことが正しく伝わらない可能性もあります。
そうならないためにも、責任感をアピールする際は具体的なエピソードを伝えるようにしましょう。
具体的なエピソードを伝える際は以下の項目を入れるようにしましょう。
- 具体的に何をしたのか(どのような努力をしたのか)
- なぜ責任感を発揮できたのか
上記の項目を入れることによって、面接官にあなたの人柄や良さをよりアピールすることができます。
"責任感"という言葉を具体化すること
先程も伝えたように「責任感」とは非常に抽象的な言葉であり、話し手と聞き手の間に認識の齟齬が生じやすくなってしまいます。
そのため認識の齟齬を防ぐためにも、責任感という言葉を使わずに間接的に責任感をアピールするという方法もあります。
例えば、「私には責任感があります。」という自己PRであれば「私は何事にも当事者意識を持って取り組むことができます。」と言い換えることで面接官により具体的に伝えることができます。
"責任感"という長所を仕事でどう活かすか伝える
自己PRで責任感を伝える際は「過去の経験やエピソードを話して長所の信憑性を伝えること」はもちろん大切ですが、それだけでは企業側はいまいち魅力を感じません。
なぜなら、企業は"会社に貢献してくれる人材"を欲しているためです。ただ長所を伝えるだけでなく、自分の長所を入社後にどう活かすかを伝える必要があります。
自分の長所を志望企業でどのように活かせるかを知るためには企業研究をしましょう。志望企業の事業方針や仕事内容を理解しておくことで、どのような場面で自分の責任感を活かせるかをより具体的に伝えることができます。
「一人で抱え込みやすい」と思われないようにする
一般的に「責任感の強さ」は長所として捉えられることが多いですが、時には短所として扱われてしまうことがあります。
責任感が強い人は、仕事に全力で取り組もうとするあまりに、仕事の緩急をつけることができずに、上手く手を抜くことができずにストレスを溜め込んでしまうという特徴があります。また、自分一人でやり遂げようとするあまりに、一人で問題を抱え込みやすく 、周囲を頼ることができないため、協調性のない人物と思われやすい一面もあります。
そのため、自己PRで「責任感」の強さを伝える際には、「責任感が強いだけでなく、積極的に周囲の力を借りることもできるバランスの取れた人物」であることをアピールできると良いでしょう。
自己PRで責任感をアピールする際の注意点
ここからは、自己PRで「責任感」をアピールする際に多くの就活生が陥ってしまう落とし穴を紹介します。自分自身のESや面接での言動を振り返る際にご活用ください。
「与えられた仕事をこなしただけ」の経験をアピールしてしまう
責任感の強さをアピールした自己PRでは、「大変なアルバイトを頑張った」といったような、ただ与えられた仕事をこなしたただけのエピソードをよく耳にします。しかし、労働の対価として給料を受け取っている以上、与えられた仕事に真剣に取り組むことは当たり前のこののように思えます。
このように、与えられた仕事をこなした経験をアピールした自己PRは、ただ「当たり前のことをしただけ」だと思われ、面接官の評価につながらない可能性が高いです。また、自分から主体的に行動することのできない受け身な人物と思われてしまうかもしれません。
「責任感」の高さ自己PRでアピールする上では、与えられた仕事以上に、自分がどのように考え、具体的にどのような行動を起こしたのかについて説明する必要があります。また、取り組みの動機は「やることになっているから」「仕方がないから」といった受動的なものではなく、「どうしてもやりたい」といった主体的なものでなければなりません。
「役職」や「肩書き」ばかりを強調してしまう
こちらは、リーダーとしての責任感の強さをアピールしたい就活生が陥りがちな間違いです。
自分自身のリーダーシップを伝えようと、「部長」や「代表」といった肩書きをやたらと強調してしまう就活生は少なくありません。しかしながら、リーダーシップとは考え方や行動によって発揮されるものであり、「代表だったからリーダーシップがある」というような単なる肩書きをアピールした自己PRでは評価されません。
リーダーとしての責任感を伝える際にも同様のことが言えます。大事なのはリーダーといった肩書きではなく、あくまでも組織の中での自分の役割は何なのかを理解し、自分が組織に貢献するためには何ができるかを考え行動に移せる人材を企業は欲していると言えます。
苦労話ばかりで実績がともなっていない
先ほどで述べた通り、自己PRで責任感をアピールする際には「責任感の強さ」を「行動・実績」と結びつけて説明しなければなりません。しかしながら、自分はこれだけ努力したといった苦労話ばかりで、成果の伴わない自己PRをしている就活生をよく見かけます。
目標の達成に向けて一生懸命努力した経験はもちろん素晴らしいですが、仕事をする上では、ただ努力するだけではなく、求められた結果を出すことが大切になります。社会人においては、「目標は達成できなかったけれど頑張った」というような考え方では評価されません。
もっとも、企業も就活生を成果だけで評価している訳ではないのでご安心ください。しかし、自己PRをする以上は「出来なかったことが人並みに出来るようになった」といった、マイナスからゼロになった経験では評価されないことに気をつけてください。
責任感をアピールした自己PRのNG例
以下は自己PRで責任感をアピールしているNG例です。
このNG例文は全体的に非常に抽象的であり、責任感があるという長所の具体的なエピソードもありません。
先程も述べたように責任感とはとても抽象的であり、受け取り側によって解釈が変わってしまうため、具体的に何をしたのかについて述べる必要があります。
そのためこの自己PRの場合であれば、「仕事に対しては常に責任感を持ち取り組むようにしています。」という部分で、具体的には過去のどのような経験の際にどのような行動をとったのかまで書けると良いでしょう。
上記の回答がなぜNGなのかについては理解していただけたと思います。
続いては実際の大手企業内定者の責任感をアピールしている回答例を紹介します。どのようなエピソードが評価されているのか参考にしてみてください。
大手企業内定者の責任感を強みとした自己PR回答例
以下で大手企業内定者の自己PRの回答を紹介します。
それぞれ責任感をアピールしている回答となっていますので、自己PRで責任感をアピールしようと思っている方は参考にしてみてください。
NTTドコモ内定者の責任感を強みとした自己PR
自分を表すキャッチフレーズは何ですか?(30文字以内)
そのキャッチフレーズを踏まえて自己PRを記入してください。(200文字以内)
現在、担当した生徒は必ず第一志望校に合格させるという目標の下、家庭教師のアルバイトをしている。解説のため自分が当たり前と思うことのwhyを追求、指導時間前後の日常会話で生徒との距離を縮め、より質問しやすく親密な関係を構築。結果、担当した生徒は全員第一志望校に合格した。
参考:NTTドコモ内定者ES
家庭教師としての経験を通じて「責任感を持って物事をやり遂げる力」をアピールした回答です。
この内定者の自己PRでは、強みが形成されることになった過去の生い立ちを語られている点が評価できます。「強みの原点」を語ることができると、面接官の共感を引き起こしやすくなり、自己PRの説得力を向上させることができます。
また、強みの根拠となる「担当した生徒は全員第一志望校に合格した」というエピソードからは、責任感が強いだけではなく、具体的な行動や成果に結び付けることができる人物であることがうかがえます。
この回答でアピールされているような「相手との信頼関係を構築しながら相手の課題を解決した経験」は、通信事業で培った技術や顧客基盤を活かした新規事業を創出するために、パートナー企業との連携を進めている通信業界にもマッチすると思われます。
この後の面接の場面を想定すると、エピソード内容の深堀りをしておくと良いと思います。「自分が当たり前と思うことのwhyを追求」といった抽象的な表現を具体的な表現で言い換えて、取り組みの詳細が伝わるような工夫ができると良いでしょう。
1つ1つの取り組み自体は立派なのですが、内容があまり具体的ではないためか、家庭教師として「当たり前のことをしただけはないか?」と思われてしまう恐れがあります。
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最後に
ここまで自己PRにおける「責任感」をアピールするための方法について紹介してきましたが、先述の通り、「責任感」とはあくまでも行動を起こすための原動力に過ぎません。そのため、自己PRを行う際には、具体的な実績や行動につながる他の強みと組み合わせた自己PRを作成するべきでしょう。
その一方で、「責任感の強さ」は業界の分け隔てなくどの企業でも大切にされる素養であるため、自己PRに用いやすいというメリットもあります。本記事が、責任感をアピールした自己PRを作成したい皆さまの役に立てば幸いです。
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