「あなたの強みはなんですか?」面接での頻出質問と回答例12選を解説

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最終更新日:2024年11月06日

「面接で長所を質問された際、なんて答えるのが適切なの?」

「先輩たちは面接でどんな強みをアピールしていたの?」

上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないことでしょう。

長所(強み)に関する質問は面接の頻出質問であり、面接に臨む前に上記のような悩みを払拭しておく必要があります。

そこで本記事では"面接で長所(強み)をアピールする際のポイント・頻出質問と回答ポイント・回答例"などを解説していきます。

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企業が面接で長所(強み)を質問する理由

企業が面接で長所(強み)を質問する理由

面接官はなぜ、面接の場で「長所(強み)」を質問するのでしょうか?

その理由は主に以下の2点に分類することができます。

  • 企業側の求める人物像と合っているかを確認するため
  • 自己分析が適切にできているかを確認するため

企業側の求める人物像と合っているかを確認するため

長所(強み)に関する質問を通じ、自社とマッチしているかを企業側は確認しようとします。

もう少し具体的に述べると、「その長所(強み)を業務に活かすことができるのか?」、「採用したい就活生の特性としてその長所(強み)は必要なのか?」などです。

結局は"ミスマッチによって早期離職してしまうリスクがなく、その上で活躍してくれる素養のある人材"を企業側は欲していますので、長所(強み)に関する質問を通じてそういった観点を見極めています。

自己分析が適切にできているかを確認するため

面接官は長所(強み)に関する質問を聞くことにより、「適切に自己分析ができているか?」を判断しようとしています。

企業側から見ても、しっかりと自己分析を行った上で自身の長所(強み)を理解・認識することができている就活生は「その長所(強み)を活かしてうちで活躍してくれるだろうな」とイメージすることができます。

面接では単に長所(強み)を述べるだけでなく、「自分自身の長所(強み)は何で、それをどういった場面で活かしたことがあり、志望企業の業務ではどのように活かすことができるのか」まで述べる必要があるでしょう。

長所(強み)の見つけ方

長所(強み)の見つけ方とは

長所(強み)の見つけ方に関しては『自己PRすることがない!強みの見つけ方から回答例まで解説』の記事の内容を基に解説していきます。

長所(強み)を見つける手段は人それぞれではありますが、最も効果的な手段は「自己分析」と言われています。

自己分析をすることで過去の経験を洗い出し、自分自身の長所(強み)を見つけることができるでしょう。

一般的な自己分析の手順としては以下の通りとなります。

自己分析の手順

(1)自分史を作成する
 ⇩

(2)モチベーショングラフを作成する
 ⇩
(3)自己PRすべき強みを見つける

自己分析step(1):自分史を作成する

自分史とは、幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生というように、時系列ごとにポジティブな経験とネガティブな経験を書き出してくものです。

そうすることで、過去の経験をスムーズに整理することができます。

イメージしづらいという方は以下の図を参考にして行ってみてください。

自分史が作成できたら次はモチベーショングラフを作成します。

自己分析step(2):モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフとは過去の出来事を振り返った時に、自分はどんな時にモチベーションが上がり、どんな時にモチベーションが下がるのかをグラフにまとめたものです。

自分史の時系列に沿ってその時のモチベーションはどのくらいの高さだったかをグラフにします。

上記で作成した自分史をもとにモチベーショングラフを作成してみると以下のようなグラフになります。

このようにグラフにし過去の経験を可視化することで、簡単且つより深く自己分析を行うことができます。

上記のグラフを見ると「サッカーの大会でメンバーに選ばれなかった」という経験の際に最もモチベーションが下がっており、「学園祭で運営委員をしイベントを企画した」という経験の際に最もモチベーションが上がっていることがわかります。

自己分析step(3):自己PRすべき強みを見つける

モチベーショングラフを作成したら、一つ一つのエピソードを深堀りしてみてください。

例えば、「学園祭で運営委員をしイベントを企画した」というエピソードであったら、自分は委員としてどんな役割を担いどのように考え行動したのか、イベントを企画する際にどのような困難があり、その困難を乗り越えるためにどのような努力や工夫をしたのかなどが挙げられます。

一つ一つのエピソードを深堀りしていくと、あなたが取っている行動や考え方の共通点が見つかるはずです。もし複数のエピソードで共通しているものがあればそれがあなたの長所(強み)であると言えます。

このようにエピソードを深堀りし、行動や考え方の共通点を探すことで長所(強み)を見つけることができます。また、過去の経験に基づいている長所(強み)であるため、面接官に説得力のあるアピールをすることができます。

自分に長所(強み)がないと思っている人は、上記のようなやり方でもう一度自己分析をすることで長所(強み)を見つけ出すことができるため、参考にして行ってみてください。

ただ、大前提"企業の求める人物像に沿った上で"という観点は必要になります。

企業が面接で長所(強み)を質問する理由』の際にも述べましたが、長所(強み)に関する質問には「企業側の求める人物像と合っているかを確認するため」という目的があります。

長所(強み)なら何でもいい訳ではありませんので、この観点は忘れないようにしましょう。

より詳しい自己分析のやり方は以下の記事で解説していますので、詳細を知りたい就活生は本記事と併せてご覧ください。

また、自己分析以外でも"友達や家族などの周りの人に聞いてみる・短所(弱み)を長所(強み)に言い換える"という方法もあります。

自己分析をするのが一般的な方法にはなりますが、余裕のある方は上記で紹介した2つの方法も試してみてはいかがでしょうか。

面接で長所(強み)をアピールする際のポイント

面接で長所(強み)をアピールする際のポイント

自己分析などを通じ、自分がアピールすべき長所(強み)を見つけた就活生は、「面接でどのように長所(強み)をアピールすれば良いのか?」を理解しましょう。

アピールする際のポイントは以下の2点に大別されます。

  • 企業の求める人物像に沿った上でアピールする
  • 「結論→具体例→企業での活かし方」の順序で述べる

企業の求める人物像に沿った上でアピールする

本記事の冒頭でも紹介している内容になりますが、企業の求める人物像に沿った上でアピールすることは重要です。

以下でアピールする際の手順を紹介していますが、そもそも見当違いの長所(強み)をアピールしていては意味がありません。

企業が求めている人材を知るには』の記事の内容も参考にしながら、自身の志望企業の求める人物像を正しく理解し、適切なアピールをしていただければと思います。

また、unistyleでは大手企業を中心に「各社の求める人物像を考察した記事」があります。こちらからトップ企業ページに遷移していただき、あなたの志望企業が求める人物像を理解していただければと思います。

「結論→具体例→企業での活かし方」の順序で述べる

企業が面接で長所(強み)を質問する理由』でも紹介しましたが、単に長所(強み)を述べるだけでなく、「自分自身の長所(強み)は何で、それをどういった場面で活かしたことがあり、志望企業の業務ではどのように活かすことができるのか」まで述べる必要があります。

その観点を踏まえると、以下の流れで長所(強み)をアピールするのが望ましいでしょう。

長所(強み)をアピールする際の手順

【結論】
長所(強み)を一言で述べる
 ⇩
【具体例】
その長所(強み)を活かしたエピソードを述べる
 ⇩
【企業での活かし方】
その長所(強み)を業務でどのように活かせるかを述べる

 上記の手順に沿ってアピールすることで、論理的且つわかりやすくアピールすることができます。

より詳細な「アピールする際のポイント」に関しては、『文字数別で自己PRの書き方と例文を解説‐100字/200字/400字/500字/600字/800字‐』の記事をご覧ください。自己PRの書き方に関する内容になってはいますが、「面接で長所(強み)をアピールする」際に役立つ内容でもあります。

面接における話し方のポイント

面接における話し方のポイント

長所(強み)に関する質問はエントリーシートでも頻出の質問であるため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。

また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、同じ長所(強み)でも異なる部分が多くあります。

そのため、面接で長所(強み)を話す際は以下の3点を意識することが重要になります。

  • 話す順番を整えてから伝える
  • 暗記したものをそのまま話さない
  • 話す長さや時間に注意する

話す順番を整えてから伝える

話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。

というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。

面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。

また、面接のようなコミュニケーションの場では「結論→理由→具体例(証拠)→結論」の順序で話すことで論理的に伝えることができると言われているため、この順序も意識していただければと思います。

暗記したものをそのまま話さない

面接では何も「ESで書いた内容を暗記してそのまま話す」ことが正しいわけではありません。

面接官は「提出済みのESを基に質問を投げかけてくる」場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。

「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。

話す長さや時間配分に注意する

これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、「話す時間・時間配分」には注意を払う必要があります。

グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。

いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。

「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。

長所(強み)に関する面接頻出質問

長所(強み)に関する面接頻出質問と回答ポイント

続いては「長所(強み)に関する面接頻出質問」を紹介します。

以下、頻出質問の一覧になります。

  • あなたの長所(強み)は何ですか?
  • 人から言われたあなたの長所(強み)は何ですか?
  • その長所(強み)を活かしたエピソードを教えて下さい
  • その長所(強み)を弊社でどのように活かせますか?

それでは、各質問の回答ポイントを順番に解説していきます。

あなたの長所(強み)は何ですか?

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人から言われたあなたの長所(強み)は何ですか?

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その長所(強み)を活かしたエピソードを教えて下さい

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その長所(強み)を弊社でどのように活かせますか?

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長所(強み)の回答例10選

最後に「長所(強み)別の回答例」を紹介します。

掲載しているものは、大手企業の内定者・選考通過者のエントリーシート例文にはなりますが、面接の回答としても参考になる部分は多々ありますので、役立てていただければと思います。

【責任感】東京地下鉄(東京メトロ)

あなたの誰にも負けない強みは何ですか?具体的なエピソードと共に教えてください。(400字以内)

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【責任感】日本政策投資銀行(DBJ)

ご自身の「長所」と「短所」について、具体的にご記入ください。(450字以内)

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【協調性】積水化学工業

最も「あなたらしさ」がわかる自己PRを、実体験をもとにご自由にお書き下さい。(学業に限らず、趣味や特技、どんな事でも結構です。)(全半角300字以上400字以内)

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【気配り】商工組合中央金庫(商工中金)

自己PR(200字以内)

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【真面目さ】東京地下鉄(東京メトロ)

あなたの強みとそれが生かされたエピソードを教えて下さい。(400字以内)

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【集中力】日鉄エンジニアリング(旧新日鉄住金エンジニアリング)

あなたの特徴や長所を教えてください。(100文字以下)

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【コミュニケーション】堀場製作所(HORIBA)

「これだけは誰にも負けない!」というあなたの自慢・長所を教えてください。(400文字以下)

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【コミュニケーション】日本航空(JAL)

あなたの強みや長所など、あなた自身を自由にPRしてください。(300文字以下)

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【前向き】デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)

自分の長所・短所についてエピソードをまじえて教えてください。(250文字以下)

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【計画性】デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)

自分の長所・短所についてエピソードをまじえて教えてください。(250文字以下)

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長所(強み)のNG回答例とは

回答例と併せてNG回答例も解説します。

一般的に以下の長所(強み)はNGだと言われています。

アピールしようと考えている長所(強み)が該当していないか確認した上で、面接に臨むようにしましょう。

  • 企業の求める人物像に沿っていない長所(強み)
  • 汎用性がなく、企業で活かすことのできない長所(強み)
  • 具体的なエピソードのない長所(強み)

企業の求める人物像に沿っていない長所(強み)

企業が長所(強み)を聞く理由は企業側の求める人物像と合っているかを確認するためです。

採用担当者は長所を通して、志望している職種とマッチするかなどを判断しています。

企業は、入社後に長く活躍してくれる人材を求めているため、求めている人物像に沿っていないと早期離職につながるのではないかと懸念する可能性があります。

 企業の求めている人物像に合う長所が回答できるように自己分析を行いましょう。

汎用性がなく、企業で活かすことのできない長所(強み)

企業は、就活生の長所が、入社後も活かせる再現性のある長所かどうかもチェックしています。

せっかく良い長所でも、企業で活かすことのできない長所であれば、採用につながるのは難しいでしょう。

 企業で活かすことのできない長所を答えてしまうと、質問の意図を理解していないと判断される恐れもあります。

企業が「長所」を聞く意図を理解して、入社後にもどのような業務に活かせるかをアピールできるとよいでしょう。

具体的なエピソードのない長所(強み)

根拠のある具体的なエピソードは、企業がどのような長所なのかイメージしやすくなります。

企業は、就活生の長所から入社後どのような場面・業務で活かせそうかを見極めようとしています。

長所(強み)をアピールするときは、具体的なエピソードでどのような長所(強み)を活かして活躍したのかを伝えられるかが大切です。

まとめ

面接における長所(強み)のまとめ

本記事では「面接×長所(強み)」にフォーカスし、"面接で長所(強み)をアピールする際のポイント・頻出質問と回答ポイント・回答例"などを解説してきました。

再三お伝えしていますが、長所(強み)に関する質問は面接の頻出質問となります。

本記事の内容を参考にしていただき、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。

 

 

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