「会社の強み」面接でどう伝える?独自調査で見えた他の就活生と差別化する方法を解説
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最終更新日:2023年07月07日
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
面接で「当社の強みはどこにあると思う?」と聞かれるケースがありますが、多くの就活生は企業のコーポレートサイトやIR情報を使って志望している企業の強みを伝えています。
しかし、これらの情報は他の就活生と重複してしまう部分があり、「企業理解が浅い」という印象を与えてしまう可能性があります。
また、「それって○○社もそうだよね?」「うちじゃなくてもよくない?」「なんで当社なの?」と深堀されるケースもあり、面接に臨む際には差別化された志望動機(会社の強みを理解する)が必要となります。
そこで、本記事では就活を経験したインターン生に聞き取りを行い、オススメする会社の強みを調べる方法や6業界300人以上のESを調査してわかった会社の強みを効果的に伝える方法を解説していきたいと思います。
企業が面接で会社の強みを質問する意図
まず初めに、企業はなぜ面接で会社の強みを聞いてくるのでしょうか。
結論から言うと、「企業理解が正しくできているか」「志望度はどれくらい高いか」を見ていると思います。
志望している企業を正しく理解していないと志望度が低いと認識されるため、面接官に与える印象が悪くなってしまいます。
面接が進んでいくにつれて、志望度が重視されていくので、志望度が高い企業の面接を受ける際には、深い企業理解が必要になってきます。
企業理解は志望企業の研究をすればよいのではなく、その業界の動向や、競合他社との違いについても調べなければなりません。
時間のかかる企業研究ですが、unistyleの企業研究シートを使えば本格的な企業研究ができ、「この企業はどんな企業だったか忘れてしまった…」という場面でも、どんな企業だったか振り返ることができます。
ぜひ、企業研究シートを活用してみてください。
unistyleインターンがオススメする
面接で使える会社の強みを調べる方法3選
上述したように、会社の強みを理解するためには企業研究が必要です。しかし、志望企業の強みをどのようにして調べたらいいかわからない人も多いかと思います。
そこで、unistyleの24卒インターン生に聞き取りを行い、会社の強みを理解するためにどのような調べ方をしていたか調査しました。その中でオススメする調べ方を3つ紹介していきます。
- unistyleインターン生がオススメする会社の強みを調べる方法(1)企業HP・採用HP
- unistyleインターン生がオススメする会社の強みを調べる方法(2)インターンシップ
- unistyleインターン生がオススメする会社の強みを調べる方法(3)OB・OG訪問
unistyleインターン生がオススメする会社の強みを調べる方法(1)
企業HP・採用HP
志望企業の強みを理解するうえでオススメするのが企業HP・採用HPです。
外部媒体で最も気軽に情報収集が可能なのが企業HP・採用HPだと思います。インターネットの環境さえあればどこでも実施できる点では効率性が高いと言えます。
また、企業HPでは特にIR情報は投資家向けに出している情報なので、信憑性が高いです。
IR情報のページでは決算内容をかいつまんでわかりやすく解説した「決算短信」を公開していることが多く、決算短信の内容を読めば今後の方針や戦略はどのようになっているのかという概要をつかめます。
しかし、面接は企業に関する知識を披露する場ではなく、「あなたを採用すべき理由」を採用側に伝える場です。自分が企業の利益に貢献できる人材であることを示せるように、ただの情報収集に終止しないよう意識しておくべきでしょう。
就職活動において、避けては通れない面接の必要情報を徹底解説した記事です。企業が面接を課す意味や、頻出質問、やっておくべきことなど、改めて確認してみてください。
unistyleインターン生がオススメする会社の強みを知る方(2)
インターンシップ
企業研究を更に深めたいという就活生は、実際に興味のある企業のインターンシップに参加していみるのがおすすめです。
インターンシップは複数日かかるものもあれば一日で終わるものもあります。
インターンシップに参加することによって就業体験ができるだけでなく、実際に働いている現場社員の方と話す機会があり、働いている立場だからこそわかる会社の強みや会社の雰囲気、社員の人の雰囲気を知ることができます。
説明会とは異なり、選考があったり拘束時間が長かったりするので、すべての企業に参加することは難しいですが、特に興味のある業界や会社はインターンシップに参加してみると、会社の強みや魅力を感じることができると思います。
また、会社によってはインターンシップに参加することで本選考の優遇をもらえることもあるので積極的に参加しましょう。
unistyleインターン生がオススメする会社の強みを知る方法(3)
OB・OG訪問
3つの方法の中で一番オススメするのが、OB・OG訪問です。
OB・OG訪問は、現場社員の方と1対1では話すことができます。さらに、選考には含まれていないため、会社の強みややりがいについて本音で話してもらえることもオススメするポイントです。
自分自身が行った業界研究の結果が正しいかどうかを検証したり、四季報や記事などの2次情報では得られない情報にアクセスすることで、業界理解/企業理解をより確かなものへ改善することができます。
面接で会社の強みを回答するポイント3選
会社の強みを調べる際の注意点として、
次に、面接で会社の強みを回答するポイントを解説していきます。
面接で会社の強みを回答するポイントは以下の3点になります。
- 面接で会社の強みを回答する際のポイント(1)結論を簡潔に述べる
- 面接で会社の強みを回答する際のポイント(2)なぜその強みが良いのか述べる
- 面接で会社の強みを回答する際のポイント(3)競合他社との違いを明確にする
面接で会社の強みを回答する際のポイント(1)
結論を簡潔に述べる
1つ目は、まずは言い出しの部分である「会社の強み」を結論から述べるということです。
結論ファーストは、面接の場面で特に意識しなければなりません。
一方で、結論(言い出し)を簡潔且つ具体的に伝えることで、文章全体を論理的で一貫性のある文章にすることができエピソードをイメージしやすくなります。
文章全体でいえることではありますが、特に冒頭、言い出し部分は簡潔に伝えること意識してみてください。
面接で会社の強みを回答する際のポイント(2)
なぜその強みが良いのか述べる
ここが会社の強みを回答するうえで特に重要な部分です。
例えば、金融×ITを強みとしている企業を志望している人は、「なぜ金融×ITが良いのか」を説明しなければなりません。
この部分が明確化されていなければ、ただ調べただけで志望度が低いと思われてしまいます。
以下では、「なぜその強みが良いのか」という部分を回答する際の例文を掲載しています。参考にしてみてください。
御社の強みは「金融×IT」を事業内容としている点です。
私は知的好奇心が旺盛で、多様な経験をしながら学び続けていたいという思いがあります。さまざまな産業がある中で、特に金融とITは全産業に対して親和性が高く、さまざまな業界に対してアプローチすることができるのではないかと思いました。
また、御社ではプロジェクトごとに内容も変わってくるので、多様な経験ができると期待しています。
面接で会社の強みを回答する際のポイント(3)
競合他社との違いを明確にする
最後に競合他社と比べてどこに強みがあるかを明確にしておきましょう。
志望企業の強みを理解したとしても、他の競合他社にも同じような強みがある可能性もあります。
例えば、メガバンクや総合商社などは事業内容・領域が非常に類似しているので、明確な違いを見つけなければなりません。
そのために一般ルートでは入手できない情報をインターンシップやOB・OG訪問で入手する必要があります。
また、志望企業や競合他社の強みだけでなく、弱みも把握しておきましょう。たまに、意地悪な面接官が「当社の弱みはどこだと思う?」と聞いてくる時があります。
これも、企業理解ができているかを意図として聞いているので、弱みの部分も調べておく必要があります。
-どこに会社の強みを感じているのか-6業界300人以上のESを調査
会社の強みは、事業内容や社風、裁量権など多様にありますが、就活生は会社のどこに強み(魅力)を感じて、面接などで志望度をアピールしているのでしょうか。
unistyle編集部では、6業界(商社、金融、メーカー、コンサル、IT、不動産)合計300人以上の選考通過者ESを集計し、「志望動機の中でどこに会社の強み(魅力)を感じているのか」を調べました。
今回の集計にあたり、前提条件としては以下になります。
対象のES:unistyle上になる本選考ESの志望動機欄
対象業界:商社、コンサル、金融、IT、メーカー、不動産
その他:業界ごとに会社の強みが異なるため、業界別(各業界50社以上)に集計
さらに、業界ごとに選考通過者のES例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
会社の強み‐商社業界編‐
まず初めに商社のESを分析した結果を紹介していきます。
割合が一番多かったのは、「独自の事業内容・領域」でおよそ半数ほどの人が会社の強みとしてESで取り上げていました。
総合商社の強みとして、幅広いフィールドで規模の大きいビジネスに携わることができる企業が多く、その中でもどこの分野に力を入れているのかを調べておく必要があります。
以下では選考通過者ESを例文として紹介しますので、参考にしてみてください。
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会社の強み‐金融業界編‐
次に金融業界(銀行、証券、保険)はこのような結果になりました。
独自の事業内容が割合として一番割合として高いですが、商社との違いでは、裁量権や影響力を強みとして魅力に感じている人が多い印象がありました。
メガバンクを始めとする金融業界は事業内容が競合他社と類似するケースが多く、他社と差別化する必要があります。
以下では選考通過者ESを例文として紹介しますので、参考にしてみてください。
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会社の強み‐不動産業界編‐
次に不動産業界の結果を紹介していきます。
不動産業界の特徴としては、志望企業が携わった建物を取り上げて、自分の将来のビジョンとリンクさせて、志望動機にしている方が多くいる印象がありました。
また、インターンやOB訪問をすることで、競合他社との「社風」の違いをアピールすることができます。志望動機をより明確にするためにも、インターンやOB訪問は積極的に参加していきましょう。
以下では選考通過者ESを例文として紹介しますので、参考にしてみてください。
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会社の強み‐メーカー業界編‐
次に、メーカーの結果を紹介していきます。
メーカーの特徴としては、製品力や製品を作るための技術力を志望動機として書いている人が多い印象がありました。特に、to C向けのメーカでは、自分自身が普段利用している商品を取り上げて、製品力に説得力を持たせてることができるので、参考にしてみてください。
以下では選考通過者ESを例文として紹介しますので、参考にしてみてください。
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会社の強み‐IT業界編‐
次にIT業界の結果を紹介していきます。
IT業界の特徴としては、独自の事業内容が60%を占め高い割合となっています。特にSIerなどでは、ユーザー系、メーカー系、独立系のように分類されるケースが多いので、それぞれの特徴を押さえておく必要があります。また、IT業界ならではの「技術力」を強みとして取り上げている人もいました。
各社の違いを理解するためにも、志望企業や競合他社のHPで実績などを見ることで、技術力の違いを見つけることができます。
以下では選考通過者ESを例文として紹介しますので、参考にしてみてください。
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会社の強み‐コンサル業界編‐
最後にコンサル業界の結果を紹介していきます。
コンサル業界で特徴的なのは「影響力」です。コンサル業界では、国と関わる事業や、社会課題を解決するプロジェクトなど、規模の大きいビジネスに携わることができるため、影響力があることを魅力として取り上げている人が多いと感じました。
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独自調査からわかったこと
最後に6業界300人以上のESを調査してわかった会社の強みを考える上での重要なことを解説していきます。
選考通過者のESは、会社の強みを述べる前に将来のビジョンや自分自身の強みを記して、その内容と会社の強みに一貫性を持たせているESが多くありました。
志望動機の項目だけでなく、自己PR系の項目やガクチカで一貫性のある内容を示すことで、志望動機を納得感のある内容にすることができるのではないかと思います。
また、今回はESだけの調査のため、志望動機欄では簡単に見つかる会社の強みが多く、OB訪問やインターンを通じて一般的なルートでは入手できない情報を手にすることで他の就活生と差別化を図る必要があると感じました。
まとめ
本記事では会社の強みを見つける方法や面接での伝え方ついて解説してきました。
面接はESとは違い、志望動機に関して深く質問されます。十分な対策をしてから面接に臨むようにしましょう。