三井不動産|求める人材と解説付き内定者ES
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最終更新日:2024年05月17日
今回ご紹介するのは、就活生からの絶大な人気を誇る不動産業界、中でも特に志望者が多い、総合ディベロッパーと呼ばれる職種の内、国内最大級である三井不動産です。
三井不動産のエントリーシートは設問数・制限字数ともに比較的ボリュームが多く、どちらかといえば就活生自身の経験や資質を見るような設問が目立ちます。
採用ホームページから読み取れる同社の社風や求める人材像などをよく理解した上で、いかに自身がそれにマッチしているかをエントリーシートや面接でアピールできれば良いのではないでしょうか。
採用HPから働き方の引用(三井不動産が求める人材)
三井不動産の新卒採用ホームページには、「求める人材像」というタイトルのコンテンツがありません。しかし「採用への想い」として、同社で働くうえでの価値や想いについて社員の言葉が掲載されています。
「採用への想い」
街をつくり、未来をつくる。
未来は、与えられるものではありません。
自ら構想し、挑み続けることで変えていくべきもの。
そして、三井不動産で働くということは、
プロジェクトや街づくりを通じて、それを実践すること。
私は、そう考えて仕事をしています。
自分たちが取り組んでいることが、人々を幸せにする。
社会にとって、意味のある変化につながっていく。
その確信が、私たちを前に進ませる力になっています。
与えられる仕事というものは存在しません。
多くの人々の期待を受け止め、託された想いに応えるために
自ら主体的に発信し、周囲を巻き込んで、突き進んでいく。
それぞれの理想を語り合い、互いの意志を尊重しながら
チームとして一つの方向に舵をきるとき、
新たな未来を築くことができるのです。
あなたは、あなた自身の、日本の、そして世界の未来を
どのように想い描きますか。
その実現のために、どのようなアプローチで臨みますか。
まずは、ご自身の想いと向き合い、
自分らしい未来へと踏み出してください。
"未来は与えられるものではなく、自ら構想し、挑み続けることで変えていくべきもの"
"自ら主体的に発信し、周囲を巻き込んで、突き進んでいく"
"理想を語り合い、互いの意志を尊重しチームとして舵をきるとき、新たな未来を築くことができる"
歴史の長い三井不動産は、創立当初から不動産業界のリーディングカンパニーとして「新しい価値の創造」や「積極的な挑戦」を非常に大切にしてきました。
こうした姿勢は現在の三井不動産にもしっかりと受け継がれており、同社は今も数々のプロジェクトによって社会や人の動きに変化を与え続けています。新しいことを恐れず、自ら考えて果敢に挑戦していく力は、こうした三井不動産で働く上で必須とされる力なのではないでしょうか。
また、仕事をする上でもちろん個人としての努力は大切ですが、不動産のような規模の大きな仕事においては、周囲と協力して何かをやり遂げる機会も多くあります。
そうした場面でいかに仲間と意思疎通をし、周囲を巻き込んで成功を手にするか。周囲を巻き込むリーダーシップや求心力といった資質も問われていると思います。
これは、unistyleの関連記事「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」で紹介されている「努力して個人として成果をあげることができる」「関係者と信頼構築、課題やニーズを引き出して解決することができる」「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を達成することができる」「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」などといった強みによく関連していると思います。
さらに新卒採用ホームページには「新人奮闘記」として、新人社員の学生時代と三井不動産を志望するに至った理由についても紹介されています。
実際の社員の方々が大学時代にどのような経験をし、そこで身につけた力が不動産業界でどのように活きると考えたのか、ぜひ参考にされると良いのではないでしょうか。
ここでは一部を引用します。
商業施設本部 アーバン事業部 事業推進グループ
「多くの人と協調しながら、かたちあるものを残していく」
学生時代に特に力を入れて取り組んだのが、交渉学でした。
ゼミ活動の一環として、交渉の技能を競い合う大学対抗のコンペティションにも参加しました。交渉相手と顔をつき合わせ、コミュニケーションを重ねながら、互いの望みをかなえられるように交渉を進めます。
妥結した条件でその後も関係を続けていくことを前提としているので、一方的に自分たちの利益だけを優先することはできません。
自分が観察している対象の立場に身を置いて考え、相手が何を思っているのかを察して、それに応えていく。このプロセスを楽しんでいる自分に気づき、自分には人と対面で話して、協調しながら関係を築いていくような仕事が、合っていると思うようになりました。
就活の際にもう一つ意識していたのは、社会人になったら、人に語れるような日々を送りたいということでした。僕はこれをつくりましたと言えること、その成果がかたちとなって残っていく仕事に魅力を感じるようになっていました。
一人の少年が初めてのデートに使ったのは、自分が携わった施設だった。そんな物語をいくつも描いていけるのが不動産業だと思ったのです。
なかでも三井不動産の先輩たちは、自分の仕事を事細かく、饒舌に、誇りを持って語ってくれました。自分がやりたくてこの仕事をしているというオーラを感じて、率直にかっこいいなと感じ、そういう働き方がしたいと惹きつけられました。
三井不動産設問
・あなたが三井不動産を志望する理由についてお書きください (400文字以下)
・今のあなたを形成するうえでの重要な経験(競った事、失敗した事、成功した事等)についてお伺いします。以下期間における経験内容の詳細・経緯、またその経験が、今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。(大学入学前について1つ、大学入学後について2つ書く。それぞれ『取り組んだ理由』は150文字以下、『経験の詳細とそれが今の自分にどうつながっているか』は350文字以下)
・あなた自身が働くことを想像した際に、「これだけは譲れない」と考えることについて自由にお書きください (300文字以下)
一つ目の設問
あなたが三井不動産を志望する理由についてお書きください (400文字以下)
これまで見てきた三井不動産の社風や求められている資質と、自分の強みがどのようにマッチして志望に至ったのかを分かりやすく書くことを心がけましょう。
その際、先に引用した現役社員のコラムなども参考にしながら、学生時代に自身が経験したことやそこから得た価値観が三井不動産を志望する理由につながった点を特に詳しく記述できると良いのではないでしょうか。
ただし、この設問の後に学生時代の経験について詳しく書く設問が続きますので、エントリーシート全体の構成をよく考えながら、この設問では自身の経験をどこまで詳しく書くかをよく考える必要があります。
【参考】三井不動産内定者の回答
【参考】三井不動産内定者の回答 (志望理由)「あなたが三井不動産を志望する理由についてお書きください」
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三つ目の設問
あなた自身が働くことを想像した際に、「これだけは譲れない」と考えることについて自由にお書きください (300文字以下)
この設問はあなた自身の仕事に対する価値観を問うもので「就職活動におけるあなたの軸」を問われていると解釈することもできると思います。
ここでも意識して欲しいのは「これは譲れない」と思うことがあるとすれば、そう考えるようになった経緯もしっかり説明しておくべきだということです。
ただし16卒はこのテーマでしたが、15卒はまた別の質問だったため年度によって内容が変わる可能性があります。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は大手総合ディベロッパー・三井不動産のESと新卒採用ホームページから、同社の社風や求める資質について考えました。
どの企業も独自の企業文化や想いを持っていますので、まずはこうした情報になるべく多く触れ、志望企業を「知る」ことが必要です。
そして例えば企業文化に共感して三井不動産を志望するのであれば、こうした企業文化に自分の何が響いたのか、をしっかりと伝えられるようにしましょう。
エントリーシートには「企業への想い」と「論理性」が必要だと思っています。
「あなたがその企業のどこにマッチするのか」を「誰でもわかる明確な論理立て」で書くことが大切なのではないでしょうか。