ケース面接とは?フェルミ推定との違いや出題業界について解説
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最終更新日:2024年07月30日
外資系コンサルティングファームの選考で課されることが多いケース面接。
フェルミ推定の応用とも言われており、すぐに答えの出せない質問を出題することで、妥当と思われる仮説を立てながら、論理的に回答する必要があります。
本記事では、よく比較されるケース面接とフェルミ推定の違いやケース面接が出題される理由、ケース面接が課される業界等を解説します。
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- 本記事の構成
- ケース面接とは
└ケース面接とは
└ケース面接が課される理由 - ケース面接とフェルミ推定の違いは?
- ケース面接の出題例
- ケース面接が出題される業界
└コンサルティングファーム
└投資銀行
└総合商社 - 関連記事一覧
ケース面接とは
ケース面接は、与えられたお題に対して制限時間内に施策を検討する面接方式です。出題内容はコンサルティングの業務で取り組むような経営課題が多く、自ら課題の仮説を立て、それに対する解決策を考えることが必要になります。
通常の企業のグループディスカッション(GD)で行うことを個人で行うと考えればわかりやすいでしょう。ケース面接では次のようなお題がよく出題されます。
<面接時間>
一般的には20分〜40分程度
<お題>
・地方私立大学の生き残り戦略を立案せよ
・駅前にあるカフェの売上を2倍にする施策
・売上の落ちている水族館の売上を向上させる方法
実際に面接官と次のような会話になります。
面「うーんっと(ESや履歴書を見ながら)、○○学研究科。どんな研究しているの?」
私「研究は、〜を〜する研究をしています」
面「え、それって・・・ってこと?」
私「はい、まさしくその通りです!」
面「ふーん。・・・じゃあ今からケース面接をします。お題は、・・・そうだなー、年間の東海道新幹線の利用者数を計算してみて。」
(あ、研究関係ないんだ。)
私「利用者数というのは新幹線の乗り降りした人の数ということでよろしいでしょうか。」
面「うーん、まぁそれでいいでしょう」
私「えーと、少し時間を頂いてよろしいでしょうか?」
面「分かりました。(時計を見ながら)では1分時間をあげましょう。」
私「ありがとうございます。」
(年間の東京駅(or新大阪駅)のぞみ利用者数=運行時間/発車間隔×定員×乗車率×365という式を書く)
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参考:【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継
ケース面接が課される理由
ケース面接が課される理由としては、ケース面接を課すコンサルティングファームや投資銀行は、クライアントが持つ課題を発見して課題解決に導くことが仕事であり、そのような素養を持つ人材を採用したいと考えているからです。
つまり、ケース面接を通して「論理的思考力・コミュニケーション能力・思考の柔軟性」などの業務に必要な素養があるかどうかを判断しているのです。
ケース面接の評価項目に関しては【現役コンサルタントが解説】ケース面接の評価基準と対策まとめを参考にしてみて下さい。
ケース面接とフェルミ推定の違いは?
ケース面接と混同されやすいのがフェルミ推定と呼ばれるものです。フェルミ推定とは、一見出せそうもない数字をいくつかの手がかりを元に導き出していくものです。
有名な問題ですと、「シカゴにいるピアノ調律師の人数」や「日本にある電柱の数」などがあります。
コンサルティングファームの面接では、どちらかだけが出題されるというよりは、フェルミ推定の概算をもとにケース面接を行うといった流れが多いです。
フェルミ推定に関しては、『フェルミ推定とは?解き方や対策方法、よくある例題を紹介』の記事を参考にしてみて下さい。
【フェルミ推定例題】日本にあるコンビニの数は?
ケース面接の出題例
ここでは、実際のケース面接で出題されたお題の過去問をご紹介します。
以下、その一例になります。
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ケース面接が出題される業界
ケース面接と言えば外資コンサル業界というイメージがあるかもしれませんが、実際には総合商社など他の業界でも出題される傾向があります。
ここではケース面接の出題例がある業界を3業界ご紹介します。
ケース面接が出題される業界:コンサルティングファーム
ケース面接が課される理由でも触れましたが、コンサルタントの業務は「企業をはじめとするクライアントが抱える問題を解決していくこと」です。
ケース面接は、コンサルタントとして必要とされる論理思考力や仮説構築力、ビジネスセンス、計算のスピードなどの基礎的な能力を見極めるのに適切だと考えられます。そのため、多くのコンサルティングファームでこの面接方式が採用されています。
【業界研究】外資コンサルの仕組み・ランキング・企業別選考対策を一挙大公開
【業界研究|コンサルティング】コンサルティング業界とは何かから選考対策までを解説
【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ
【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開!
ケース面接が出題される業界:投資銀行
投資銀行の選考でもケース面接が課される場合があります。志望する部署にもよりますが、業務の中で最も推定力が必要とされているIBD部門では特にこの素養が重視される傾向にあります。
IBD部門は、企業のM&Aや資金調達の提案をしていく「財務のコンサルタント」です。この業務で必要となる思考力と提案力を測るために、ケース面接が課されるのでしょう。
ケース面接が出題される業界:総合商社
コンサルティングファームや投資銀行だけでなく、近年では総合商社でもケース面接に近いお題を面接やGDで課されるようです。
ケース面接を取り入れている理由としては、(1)外資系コンサルティングファームで優秀な人材が採用できており、その採用手法を取り入れたため(2)筆記試験や従来通りの面接に加え、ケース面接を課すことでより複合的に人材を評価したいためという2点が挙げられます。
実際の出題例を見てみましょう。
・あなたがしてきたスポーツを世界レベルに引き上げるためにはどうすればよいか?(三菱商事)
・三井物産の地下のコーヒーチェーン店の売上の推定と二倍にする施策を考えよ。(三井物産)
1.【業界研究】今更聞けない総合商社とは?仕事・歴史・年収をわかりやすく解説
2.【業界研究】総合商社の年収の全てが一目で丸わかり!
3.【業界研究】理解している?総合商社と専門商社の違い
4.【業界研究】五大総合商社比較
5.【業界研究】就活に役立つ総合商社の歴史を解説
6.【業界研究】総合商社とは?歴史・仕事内容・年収などを徹底比較|選考対策付き
7.【業界研究】総合商社の最新動向まとめ
関連記事一覧
最後に本記事の関連記事を紹介します。
下記に掲載した関連記事も参考にし、業界・企業研究や選考対策を進めていただければと思います。
ケース面接・フェルミ推定の対策をしたい方はこちら
・ケース面接とは?フェルミ推定との違いや出題業界について解説
・ケース面接の評価基準と対策まとめ【現役コンサルタントが解説】
・ケース面接の解き方と対策方法を徹底解説【外コン過去問付き】
・ケース面接対策に役立つフレームワーク、おすすめ本、数値を徹底解説
・ケース面接対策に読むべき本6冊
・外コンの本選考で課されたケース面接過去問まとめ|レポート付
└アクセンチュアのケース面接過去問まとめ
└BCG(ボストン コンサルティング グループ)のケース面接過去問まとめ
└デロイト トーマツ コンサルティングのケース面接過去問まとめ
・フェルミ推定とは?解き方や対策方法、よくある例題を紹介
・【業界研究】外資コンサルの仕組み・ランキング・企業別選考対策を一挙大公開