【ケース面接完全攻略】解き方や評価基準、対策に役立つフレームワーク・例題・本を徹底解説

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最終更新日:2025年05月27日

【ケース面接完全攻略】解き方や評価基準、対策に役立つフレームワーク・例題・本を徹底解説

外資系コンサルティングファームなどの選考でよく出題される"ケース面接"。本記事では、ケース面接の概要や対策方法、また実際にコンサルティングファームで出題されたケース問題まで徹底的に解説していきます。 

ケース面接の解き方

前提確認:抽象的なお題に対し厳密な条件を与え具体化する。

現状分析:現在どのような課題を抱えているのか、構造化を用いて把握する。

ボトルネック特定:実行できる可能性が高く(実行性)、解決すると効果が出やすい(実効性)課題を探す。

打ち手の立案:特定したボトルネックを解決するような施策を考える。

評価:立案した施策に優先順位を付ける。

ケース面接とは?

ケース面接は、与えられたお題に対して制限時間内に施策を検討する面接方式です。

出題内容はコンサルティングの業務で取り組むような経営課題が多く、自ら課題の仮説を立て、それに対する解決策を考えることが必要になります。

通常の企業のグループディスカッションで行うことを個人で行うと考えればわかりやすいでしょう。ケース面接では次のようなお題がよく出題されます。

ケース面接例題

<面接時間>
一般的には20分〜40分

<お題>
・地方私立大学の生き残り戦略を立案せよ
・駅前にあるカフェの売上を2倍にする施策
・売上の落ちている水族館の売上を向上させる方法

以下の記事では、ケース面接の概要から選考で出題される業界まで分かりやすく解説しています。

ケース面接とは?フェルミ推定との違いや出題業界について解説

 

●ケース面接とは
└ケース面接とは
└ケース面接が課される理由
●ケース面接とフェルミ推定の違いは?
●ケース面接の出題例
●ケース面接が出題される業界
└コンサルティングファーム
└投資銀行
└総合商社
●関連記事一覧

ケース面接の評価基準

ケース面接は、面接官と1対1で行うものやGDの一貫として扱うこともあります。それぞれ形式は異なりますが、ケース面接では、テーマに対して一人一人の能力を評価しているので面接官が見ている点は等しいと言えるでしょう。

人事がケース面接で見ているポイントをまとめると以下の3点になります。

ケース面接で人事が見ている3つのポイント

・論理的思考力

・コミュニケーション能力

・思考の柔軟性

以下の記事では、ケース面接で人事が見ているポイントを細かく解説しています。さらに現役コンサルタントによるケース面接の傾向と評価点も掲載しています。

【現役コンサルタントが解説】ケース面接の評価基準と対策まとめ

●ケース面接の評価基準は?
└論理的思考力
└コミュニケーション能力
└思考の柔軟性
●現役コンサルタントによるケース面接の評価と対策
●関連記事一覧

ケース面接の解き方

「ケース面接の練習・対策」を行うのは中々難しく、「十分な対策を積むことができずに選考に臨み、うまく対応することができなかった」というパターンに陥ってしまう就活生も少なくありません。
「東大生が書いた問...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。

ケース面接の代表的な例題

ここでは、ケース面接の代表的な例題をご紹介します。
ケース面接で問われる代表的な例は下記の5つのパターンに分類されます。

ケース面接の代表的な例題
■売上を上げる施策を問うパターン
・売り上げの伸びが鈍化しているアメリカのジーンズ会社について、売り上げを上げる施策を考える
(マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKins...
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。

ケース面接を解く際のコツとは

ケース面接を解く際は、下記に注意して解きましょう。

  • 結論から述べる
  • 一つひとつに時間をかけすぎない

結論から述べる

ケース面接では、結論から最初に述べるように心がけましょう。

ケース面接の解き方を5つのステップに分けて解説しましたが、これらを順に説明するだけでは、何を伝えたいのかが相手に理解されず、評価されにくくなってしまいます。
ケース面接の回答を伝える際に、結論から最初に述べ、その後に根拠や具体例を伝えるようにしましょう。

一つひとつに時間をかけすぎない

ケース面接では、前提確認における厳密な条件設定や現状分析による課題の把握が重要であると解説しました。しかし、これらに時間をつかいすぎてしまうと、結論が出せないまま終わってしまうケースがあります。

また、ケース面接では論理的思考力、コミュニケーション能力、思考の柔軟性の項目が評価基準とされているため、正確さのみにこだわる必要はありません。

時間配分や企業が見ているポイントを押さえて、回答をするようにしましょう。

ケース面接の対策方法

ケース面接は、コンサルタントに不可欠な知的好奇心や傾聴力、論理的思考力、さらにそれらを総合した地頭力を評価されるため難易度が高い選考ステップと言えます。そのため早い時期からの入念な対策と、繰り返しの練習が必要です。

ケース面接で問題を考える上ではまずお題を俯瞰し構造化する必要があります。この時「フレームワーク」を使いこなせれば、短時間でMECE(抜け漏れがない)に構造化することができます。

対策の一つとして以下にフレームワークの具体例を紹介します。

フレームワーク例

3C:「市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)」

4P:「製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)」

AIDMA:「注目(Attention)、興味(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、購買行動(Action)」

SWOT:「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」

など

以下の記事では、ケース面接の対策に役立つフレームワーク・おすすめ本・数値などの知識をご紹介していきます。

ケース面接対策に役立つフレームワーク、おすすめ本、数値を解説

●ケース面接対策に役立つフレームワーク
●ケース面接対策に繋がる「おすすめ本」
●ケース面接対策に必要な「数値一覧」
└日本の数値
└世界の数値
└その他・公式
●関連記事一覧

ケース面接を解く際のコツとは

ケース面接でぼろぼろになってしまう理由として、下記があります。ぜひチェックしてみてください。

  • 時間配分ができていない
  • 基本的なデータを押さえていない

時間配分ができていない

ケース面接の解き方で解説した5つのステップで時間配分ができていないと、時間内に結論を出すことが出来なかったり、正確性にかける回答を出してしまう可能性があります。

何にどれくらいの時間をかけるかを確認し、面接に臨むようにしましょう。

基本的なデータを押さえていない

ケース面接では、結論から最初に述べるように心がけましょう。

ケース面接の解き方を5つのステップに分けて解説しましたが、これらを順に説明するだけでは、何を伝えたいのかが相手に理解されず、評価されにくくなってしまいます。
ケース面接の回答を伝える際に、結論から最初に述べ、その後に根拠や具体例を伝えるようにしましょう。

  • 日本の人口:1.2億人(2050年1億人、2060年9000万人)
  • 世帯:5000万世帯
  • 平均世帯人数:2.5人
  • 平均寿命:84歳
  • 平均年収:430万円
  • 給与所得者:5000万人
  • 1年に生まれる子供の数:約100万人
  • 東京都の人口:昼間人口1500万人:夜間人口1200万人
  • フリーター人口:200万人(若年層)
  • 日本の国土面積:38万㎢(30%平地、70%山岳地)

他にも基本的なデータを見たいという方は下記記事をチェックしてみてください。

ケース面接のおすすめ対策本

【厳選】すべての就活生が読んでおくべき4冊の必読書」では、(1)キャリアを深く考えるための土台ができることと、(2)思考法や伝え方の原則を学ぶことで選考で評価されやすくなることの2点を本を読む効果としてご紹介しました。

コンサルティングファームを受ける上では、(2)の内容を理解することが大切になります。なぜならコンサルティングファームは、選考の段階でケース面接やフェルミ推定といった就活生の思考力やコミュニケーション力を測る面接が存在するからです。

そのためにも対策本を読み、必要となる思考法や知識を頭に入れておくことが選考を通過するためには重要な要素になります。

以下の記事では、コンサルティングファームの志望者には是非呼んでいただきたい対策本6冊を紹介します。

【コンサル志望者必見】ケース面接対策に読むべき本6冊を紹介!

●なぜ本を読む必要があるのか
●ケース面接とは
●ケース面接で人事が見ているポイント
●コンサルティングファーム志望者が読むべき本・6選
└『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』
└『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 』
└『過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題』
└『戦略コンサルティング・ファームの面接試験—難関突破のための傾向と対策』
└『ビル・ゲイツの面接試験—富士山をどう動かしますか?』
└『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』
●番外編
└『考える技術・書く技術ー問題解決力を伸ばすピラミッド問題』
└『ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務』
└『外資系コンサルのスライド作成術ー図解表現23のテクニック』
●最後に

ケース面接の過去問まとめ

ここでは実際にコンサルティングファームの面接で出題されたケース問題を企業ごとにご紹介しています。是非参考にしてみてください。

企業によっても出題されやすい傾向にあるケースの種類があるため、自分が志望している企業ではどんな問題が出題されるのかなども視野に入れ練習すると良いでしょう。

以下の記事では、ケース面接対策の一つとして、「外コンの20卒本選考で課されたケース面接の過去問」を紹介しています。

外コンの本選考で課されたケース面接過去問まとめ|レポート付

●ケース面接とは
●外コンの本選考で課されたケース面接過去問まとめ
●マッキンゼー・アンド・カンパニー
●ベイン・アンド・カンパニー
●A.T.カーニー
●アクセンチュア
●デロイト トーマツ コンサルティング
●PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社
●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
●KPMGコンサルティング
●最後に

BCGのケース面接過去問まとめ(ボストン・コンサルティング・グループ)


BCGのケース面接過去問まとめ(ボストン・コンサルティング・グループ)
・高層ビルの総工費を求めよ
・腕時計の市場規模を増やす施策を検討せよ
・JRが利益を最...
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?きっと人事の方はこう言うでしょう。
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、

デロイトトーマツコンサルティングのケース面接過去問まとめ


デロイトトーマツコンサルティングのケース面接過去問まとめ
・​​貨客混載の普及に関するケース問題
①用意されているファクトを自分なりにまとめてメリットデメリットを整理
②整理した内容から自分の賛否を...
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように、学生の人気というものは年々変遷していきます。自分が将来成し遂げたいことはなんであって、そこに対して自分が就職活動で持つべき企業選びの軸はどこにあるのかを考えた。
また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように。
実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。

アクセンチュアのケース面接過去問まとめ 


アクセンチュアのケース面接過去問まとめ
・フィットネスジムの売上を推定して売上向上施策を考えよ
・自動販売機の売上を向上させる施策を考えよ
・コーヒー店のオーナーとして、売上を2倍にする施策を考えよ...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。
ケース面接の関連記事一覧

最後にケース面接、そしてコンサル業界に関する記事をまとめて掲載します。
本文中でもいくつかの記事をご紹介していますが、unistyleにはケース面接に関する記事が数多くあり...
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。

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