フェルミ推定とは?解き方や対策方法、よくある例題を紹介
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最終更新日:2023年09月26日
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コンサルティングファームや投資銀行の選考プロセスで課されるフェルミ推定。多くの学生にとってはあまり馴染みがないかもしれません。
本記事では、フェルミ推定の概要とその解き方を例題を示しながら分かりやすく解説していきます。
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しい数量や規模をいくつかの手がかりをもとにしながら、最低限の知識で論理的に概算することです。
もう少し簡潔に言うと、フェルミ推定とは、想像もつかないような数字を論理的思考能力を使い概算することです。
フェルミ推定の設問例としては、「東京都内のマンホールの蓋の数」、「とあるスターバックスの1日の売上」などがあります。
なぜフェルミ推定が課されるのか?
フェルミ推定が課される理由としては、フェルミ推定を課すコンサルティングファームや投資銀行は、クライアントが持つ課題を発見して課題解決に導くことが仕事であり、そのような素養を持つ人材を採用したいと考えているからです。
フェルミ推定は問題解決能力を測るのには最適な試験であり、日々課題検証を行うコンサルティングファームにおいては、採用現場だけでなく、日々の業務においても論理的思考力などを測る基準の一つとして取り入れられています。
フェルミ推定が求められる業界
様々な能力が必要なフェルミ推定ですが、全ての業界で選考プロセスの中に取り入れられているわけではありません。では、フェルミ推定はどのような業界で求められているのでしょうか。代表的な業界をご紹介します。
選考過程の中でフェルミ推定がほぼ確実に課されるのがコンサルティングファームです。コンサルティングとは、相手の抱える課題に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のことを言います。
フェルミ推定や、ケース面接がコンサルティング業界志望の学生に課される理由としては、クライアント企業に対して戦略案や、解決策を提案をする立場である以上、相手を納得させるためにどんな意見にも根拠が求められるからであると言えます。
そのため、コンサルティングファームは選考過程にフェルミ推定やケース面接を設けることによって学生の「論理的思考力」を見ています。
【業界研究|コンサルティング】コンサルティング業界とは何かから選考対策までを解説
コンサルティングファームと同様に、フェルミ推定の問題が出題される業界として挙げられるのが投資銀行です。
業務内容的にフェルミ推定と最も関連深いのが、「IBD(投資銀行)部門」でしょう。IBD部門とは、企業のM&Aや資金調達のための手段などを提案していく、いわば「財務のコンサルタント」です。
IBD部門も上記のコンサルティングファームと同様にクライアント企業に対して、クライアント企業の新しい問題や課題をデータベースやネットワークを駆使して調査し、クライアントにとってのソリューションを考え、提案・アドバイスをしていきます。
そのため、このIBD部門での業務において必要になるのが、既に述べたコンサルティングファームで求められる「論理的思考力」に加え、「提案力」も必要な能力だと言えるでしょう。
面接官が見ている点
面接官が見ている点を3つご紹介します。
(1)論理的思考力
上記で述べたように、コンサルティング業界といえばロジカルシンキングと言われるほど、論理的思考力は重視されるポイントになります。
論理的思考力は、問題解決を効率的、かつクライアントを確実に説得できるようにするためにも必要な能力です。
(2)コミュニケーション能力
コンサルティング業界は、あまりコミュニケーション能力を重視されないイメージがあるかもしれません。
しかし、コンサルタントとして関わるクライアントが抱える本質的な課題を発見し、解決するために信頼関係を築くことは必要不可欠です。
また、企業によっては、1つの案件を自分の担当分野以外の人達と協力して携わることもあります。円滑にモノゴトを運ばせるためにも、コミュニケーション能力は必要な能力であると言えるでしょう。
上記で述べた、投資銀行で必要とされる「提案力」はこのコミュニケーション能力に該当します。
(3)思考の柔軟性
いくら地頭が良く、優秀な人材であっても人の意見を聞けない人は受け入れられにくいと思われます。
フェルミ推定では、面接官とディスカッション方式で行う場合だと、面接官からのフィードバックがあることがあります。
その時に自分の考えと異なる提案や、思いもしなかった質問をされることもあります。そういった時に人事は頭の回転の速さや、指摘を素直に受け入れることができる素直さを評価しています。
(1)論理的思考力
(2)コミュニケーション能力
(3)思考の柔軟性
フェルミ推定の基礎・よくある例題
フェルミ推定では、日本の人口や国土面積などのデータを知っておくと有利に働くことがあります。
覚えておくと便利なデータをご紹介します。
フェルミ推定の基本的なデータ
- 日本の人口:1.2億人(2050年1億人、2060年9000万人)
- 世帯:5000万世帯
- 平均世帯人数:2.5人
- 平均寿命:84歳
- 平均年収:430万円
- 給与所得者:5000万人
- 1年に生まれる子供の数:約100万人
- 東京都の人口:昼間人口1500万人:夜間人口1200万人
- フリーター人口:200万人(若年層)
- フリーター平均年収:100万円
- 日本の国土面積:38万㎢(30%平地、70%山岳地)
- 小学校の数:2万校
- 中学校の数:1万校
- 高校の数:5千校
- 短期大学の数:300校
- 大学の数:750校
- 大企業の数:1.1万社
- 中企業の数:55万社
- 小企業の数:330万社
- 市の数:800箇所
- 町の数:750箇所
- 村の数:200箇所
フェルミ推定でよくある例題
- とあるスターバックスの一日の売上は?
- 新幹線の中のコーヒーの売り上げは?
- 日本にあるコンビニの数は?
フェルミ推定の例題とその解き方
フェルミ推定をする際の一般的な解き方をご紹介します。
フェルミ推定を解く際には基本的に下記の5つのステップに沿って解いていくと良いでしょう。
今回は、「日本にある傘の本数を求めよ」という問題を解きながら解説していきます。
1:前提確認
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2:アプローチ設定
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3:モデル化
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4:数値計算
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5:評価
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フェルミ推定の注意点
以下、フェルミ推定をする際の注意点をまとめておきます。フェルミ推定をする時に頭の片隅に置くと良いでしょう。
- 基本的なデータを頭に入れておく
- いきなり答えを出そうとしない
- 後から混乱が生じないように初めに定義を決定し、面接官と前提条件を共有する
- フェルミ推定はおおよその数を求めるのが最大の目的
まとめ
実際の選考現場におけるフェルミ推定では数値そのものよりは思考過程に抜け漏れがないか、根拠に基いて論理的に考えられているか、面接官との議論の中で素早く修正できるかどうかを重要視されていると思われます。
コンサルティングファームを受ける人は選考過程で必ずと言っていいほどこのようなフェルミ推定のステップが設けられているので、書籍を購入するなり対策をして臨みましょう。
unistyleでは過去出題されたフェルミ推定の次のステップである、ケース面接のお題を複数掲載しているので気になる方は是非参考にしてみてください。
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