【大手企業ES例文9選】ガクチカで塾講師をアピールする書き方を解説

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最終更新日:2024年01月18日

【大手企業ES例文9選】ガクチカで塾講師をアピールする書き方を解説

本記事では塾講師のアルバイトを魅力的なガクチカにするために、アピールできる強みやガクチカにするコツを紹介し、強み別、文字数別の例文を紹介します。

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塾講師のガクチカでアピールできる強み

まず最初に塾講師のガクチカでアピールできる主な強みを紹介していきます。

塾講師のアルバイト経験は、ガクチカだけでなく、自己PRでもアピールすることができます。自分のこれまでの経験とエピソードから共通する強みは必ずあるので、アピールできるようにしましょう。

また強みをアピールする際には必ず選考を受ける企業の採用HPなどで「求める人物像」を確認しておきましょう。その人物像に沿った強みをアピールすることで高い評価を得ることができます。

以下が塾講師の経験から得ることができる強みになります。自分に合う強みがあったら参考にしてみてください。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(1)傾聴力

塾講師のガクチカでアピールできる強み1つ目は傾聴力です。

傾聴力とは、人と会話をする際に相手の話をなんとなく聞き流したり自分ばかりが話すのではなく、相手が話していることを集中して聴く能力を指しています。

塾講師のアルバイト経験でも、生徒の勉強に対する悩みを聞くことや、結果が出ない場合ヒアリングを通して弱点を導き出したりすると思います。

傾聴力はビジネスにおいて、取引先との信頼関係を強化したり、上司と部下との間でよりスムーズなコミュニケーションが可能になります。

傾聴力は自己PRでもアピールすることができるので以下の記事を参考にしてみてください。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(2)信頼関係構築力

塾講師のガクチカでアピールできる強み2つ目は信頼関係構築力です。

信頼関係構築力とは「お互いがお互いを信じ、頼りにし合う関係性を築く力」と説明することができ、社会人はこの信頼関係構築力があらゆる場面で重要となります。

塾講師のアルバイト経験でも、生徒と講師という立場でコミュニケーションを軸とし、信頼関係を構築していくと思います。

社内であれば「上司や部下との信頼関係を築き、より成果を出しやすい環境を自ら創り出す」、社外であれば「取引先の顧客に信頼してもらい、より多くのサービスを利用してもらうことで利益を上げる」といったように、信頼関係の構築はあらゆる仕事の根幹とも言えるものです。

塾講師のガクチカでアピールできる強み(3)問題解決能力

塾講師のガクチカでアピールできる強み3つ目は問題解決能力です。

問題解決能力は問題を発見する力解決策を考えて実行する力に分けることができます。

塾講師として、生徒の成績を上げるために様々な施策を講じると思います。その中で工夫したことや意識したことをESや面接などでアピールすることで問題解決能力があることをアピールすることができます。

また、塾講師のガクチカを作りたい人や、ガクチカで困っている人は就職エージェントneoがおすすめです。

アドバイザーから、過去のエピソードやガクチカを書く方法についてアドバイスがもらえます。

少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。
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塾講師アルバイトのガクチカ例文

強み別や文字数別に大手企業から9つ厳選したESを掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。

塾講師アルバイトのガクチカ例文【課題解決能力】:野村総合研究所

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【目標達成力】:三井住友海上火災保険

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【傾聴力】:日本生命

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【信頼関係構築力】:三菱地所

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【負けず嫌い】:NTT東日本

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【500字】:三菱UFJ信託銀行

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【400字】:三菱商事

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【350字】:デロイト トーマツ コンサルティング

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塾講師アルバイトのガクチカ例文【200字】:キリンホールディングス

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基本的なガクチカの書き方

ガクチカの書き方

続いては「ガクチカの書き方」を解説していきます。

ガクチカは基本的に上記のフレームワークに沿って書くと論理的な文章になると言われています。

今回は、下記のガクチカを具体例として解説していきます。

下記は野村総合研究所(NRI)内定者のESです。フレームワークに沿ってかなりレベルの高い内容にまとめ上げられています。

※下記でそれぞれ解説しているフレームワークの6つの要素に関しては、「全ての要素を必ず盛り込まなければならない」というわけではありません。ESの設問形式や指定文字数を考慮しながら、構成を調整していただければと思います。

(1)結論
学生時代、スポーツ科学とトレーニングに関するWebサイトを立ち上げに力を注いできた。
 ⇩
(2)動機
地方出身の私は信頼性の高いスポーツ科学情報が少ない事に疑問を感じていた。
 ⇩
(3)目標・困難
そこで「スポーツをする人に正しい知識を知ってもらい、成功体験に繋げてもらいたい」という想いで信頼性の高い情報配信サイトを作る活動を始めた。活動の中での一番の挫折経験は、団体が解散してしまった事だ。設立当初数名で活動していたが、プログラマが抜ける致命傷を受けてしまった。そこから次第に団体のガバナンスが取れなくなり、結果解散するに至った。
 ⇩
(4)取組み・工夫とその結果
しかし、ここで諦めたら諦め癖がつくと思い、サイト作成に再挑戦する決意をした。プログラミング独学によるサイト構築、周囲と協力しコンテンツ作成する事の二点が難点であったが、持ち前の勤勉さとビジョンに共感してもらう説得力で成し遂げてきた。サイトを公開と同時にSNSを通じて宣伝した結果、月に千人近くの方に利用して頂く所まで辿り着く事が出来た。
 ⇩
(5)人柄
社交的な人柄が、団体立ち上げの際に活かされた。また基本的に真面目なため、最後までやりきろうとする姿勢が周りにも伝わり、最終的なWebサイトの立ち上げに繋げることができた。
 ⇩
(6)学び
団体解散という挫折経験から窮地の時こそ冷静に対処する判断力と粘り強さ、そして何より周りを巻き込むには「絶対に成し遂げる」という情熱が大切である事を学ぶ事が出来た。

フレームワークの各項目の具体的なポイントは、以下に記載した記事からご覧ください。

【参考】
ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-
→フレームワーク含め、「ガクチカの書き方」について網羅的に解説している記事になります。「ガクチカをうまく書けない」と悩んでいる就活生にとっては必読の記事になります。

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ3選

冒頭でもお伝えした通り、ガクチカで塾講師のアルバイトをアピールしている就活生は多いです。そのため、ありきたりな内容になってしまったり、強みが被ってしまう可能性があります。

そこでガクチカを考える中で自分自身のオリジナルなガクチカになるようにするためのコツを解説していきます。

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツは以下の3つになります。

  • アルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみる
  • 苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのか思い出す
  • 企業での活かし方を述べる

アルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみる

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ1つ目は同じアルバイト仲間にどんなところを頑張っていたのか聞いてみることです。

ガクチカを考える際にありがちなのが、主観的な捉え方ばかりしてしまい自分自身では気づかない潜在的な部分の強みを伝えられないことです。

そこで同じバイト仲間や先輩などから客観的な視点での自分の強みを聞き出し、エピソードに交えることでオリジナル要素のあるガクチカにすることができます。

苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのかを思い出す

ガクチカで塾講師をアピールする際のコツ2つ目は苦労していた時期にどんな感情を持って行動していたのかを思い出すことです。

上記のガクチカの基本的な書き方の中に「どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?」という項目がありましたが、そこにプラスαとしてこの部分を加えると差別化できるガクチカになります。

苦労や困難に直面した時にどのような感情に陥りどう乗り越えようとするかでその人の素の人間性や思考プロセスを知ることができます。諦めて逃げてしまうのか、解決のために必死に努力するのかなど、立ち直り方は人それぞれです。

そのため選考官は面接でも”苦労したこと”を聞くことが多いです。質問意図としてはその人の人間性を知り、入社後の働き方をイメージしているということが言えます。

企業での活かし方を述べる

ここがガクチカでの最重要ポイントです。

その企業の仕事内容をしっかりと理解した上で、塾講師の経験が入社後にどのように活かされるのかを提示しましょう。

企業側が重視するのはあくまでも「あなたが企業の利益に貢献できる(=企業で活躍できる)人材かどうか」です。したがって、これまで経験してきたことが、入社後にその企業に貢献するための武器になるものでなければ意味がないと言えます。

ガクチカの最後に「その企業での仕事内容」と「これまでに培ってきた経験から得られた強み」が結びついていることを示し、あなたがその企業にとって「採用すべき人材」であることを証明しましょう

まとめ

まとめ
ガクチカはESでも面接でもよく聞かれる質問です。普通に塾講師をしてきたからといって「何も書けることがない」と落ち込まず、これまでの自分の経験を信じて、何か学んだことがないか探してみてください。

どんなにすごいエピソードでも、学んだことがなければ人事の印象に残るガクチカを書くことはできません。重要なのはどんなエピソードかではなく、何を学んだかです。

大学生に人気のアルバイトランキング等でも常に上位にランクインする塾講師・家庭教師。

工夫のし甲斐もあるゆえ、熱量を持って取り組む方も多く、それゆえこうした経験をESでの自己PRやガクチカ、志望動機で打ち出したい、と考える方も多いかと思います。

実際に書く際は、本記事を参考にしながら、他の就活生と差別化できるように意識して書いてみてください。

ガクチカ完全攻略記事一覧
1.そもそもガクチカって何?
2.ガクチカがない人の対処法
3.ガクチカの書き方を徹底解説
4.ガクチカの例文を紹介
(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには
(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには
(3)ガクチカで留学経験をアピールするには
(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには
(5)ガクチカでボランティアをアピールするには
(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】
(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには
(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには
(9)ガクチカで趣味をアピールするには
(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには
ガクチカでカフェアルバイトをアピールするには
ガクチカで塾講師アルバイトをアピールするには
ガクチカで飲食店アルバイト(居酒屋・焼き肉・レストラン)をアピールするには
ガクチカでカラオケアルバイトをアピールするには
5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選

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リップルウッドに参画、ハーバードMBA取得後に「生命保険をネットで売る」という革新的な事業の立ち上げに成功されました。同氏は『入社1年目の教科書』などの著作でも知られており、日本を代表するビジネスパーソンのひとりであると言えるでしょう。〈例3〉松本恭攝氏(ラクスル創業者CEO/元A.T.カーニー)慶應義塾大学/商学部卒2008年A.T.カーニー入社2009年ラクスル創業/CEO就任【参考】RakSul役員紹介印刷を効率化する仕組みを提供するベンチャー、ラクスルの創業者・松本氏はA.T.カーニーのアルムナイです。同社で印刷業界のプロジェクトにアサインされた際、同業界の非効率な業務構造に気づいたことが起業の契機になったようです。「様々な業界にコンサルタントとして入り込んでいくなかで起業のヒントに出会い、事業化に成功する」という、ひとつの理想的なキャリアパターンの代表例だと言えるでしょう。〈例4〉坂本教晃氏(U-TEC東京大学エッジキャピタル/元マッキンゼー)東京大学/経済学部卒コロンビア大学/大学院/MBA・経済産業省入省・流通事業会社入社/副社長就任・マッキンゼー・アンド・カンパニー入社・U-TEC参画/プリンシパル【参考】UTECTEAM東京大学の「技術移転関連事業者」であるベンチャーキャピタル・U-TECにも、マッキンゼー・アルムナイである坂本氏がいらっしゃいます。経済産業省でキャリアをスタートさせた同氏は、事業会社でのマネジメント経験やコロンビアMBA、そしてマッキンゼーでの勤務経験を経て、ベンチャー支援のフィールドに軸足を移されました。比較的珍しいキャリアに映るかもしれませんが、「マッキンゼー・マフィア」の多様性を印象づけるキャリア例として注目すべきでしょう。最後に以下、本記事のサマリーです。◆外資系コンサルは転職にポジティブな文化を持つアルムナイの概念に見られるように、外資系コンサルには転職しやすい環境が整っている。◆戦略ファームは多種多様な転職ルートを持つアルムナイたちは、ポストコンサルとして様々な事業会社や金融機関に散らばっていく。◆戦略ファームは全業界の中でもトップクラスの優秀層が集う投資銀行や総合商社と比較しても、より多くのエリート転職者を輩出している。◆特にマッキンゼーの人材力は群を抜いているなかでも、マッキンゼー・アンド・カンパニーの人材力は転職者数に現れている。〈重要なポイント〉あなたが目指すのはコンサルタントか、エリートか外資系戦略コンサルを志望するにあたって、①「コンサルタント」という職業自体の魅力②「エリートキャリアへのエントランス」としての魅力自分がどちらに惹かれているのか、予め明確にしておくべきでしょう。日系戦略ファームであるコーポレート・ディレクション(CDI)は、コンサルティングファームとしての自社について、「固有の経営課題の創造的解決と克服に、クライアントと共に取り組むことを専門に業(なりわい)とする「職人集団」と自称しています。【参考】CDI「私たちの仕事」【CDI現役コンサルタントが語るシリーズ】自分がコンサルタントという「職人」を志しているのか、あるいはその後のキャリアの広がりや収入に惹かれているのかという問いは、ファーストキャリアとして戦略コンサルを検討するうえで答えを出しておくべきポイントのひとつになるでしょう。【unistyle転職シリーズ】〈#1〉〈#2〉〈#3〉【unistyle選考対策】外資系コンサル業界研究外資系コンサルのES・選考情報コンサル業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際にコンサル業界志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。 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「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 2017年11月13日。街中では年賀状の売出しが徐々に始まり、同日には紅白歌合戦の司会が発表されるなど、年末年始の話題が増えてくる時期となりました。そんな年末・週末へと未来に目を向けたくなる週明け月曜日、18卒就活生にとっては過去に引き戻されるような話題がニュースで取り上げられました。参考:リクルートキャリア就職みらい研究所【確報版】「2017年10月1日時点内定状況」|【学生の内定辞退率64.6%】【空前の売り手市場影響か】|そんな見出しのもと、各媒体がこぞってこの話題を取り上げました。当事者である18卒だけでなく、もちろん19卒以降の学生にとっても、ダイレクトに自分の就活に関連する話として関心を持った方は多いことでしょう。今回はこの「内定辞退率64.6%」という数字について、その定義や理由を中心に大学で学ぶ経済学用語と関連付けて解説していきたいと思います。「内定辞退率」とはー何社辞退しても数値上は同じ上記リクルートキャリアの調査書では、【内定辞退率=就職内定辞退人数÷就職内定取得人数】という形でこの用語を定義しています。もう少し詳しく言えば、「企業から1社以上の内定を得た学生のうち、1社以上内定を辞退した割合」と説明できるでしょう。この言葉について考えるうえでは、「同じ学生が複数社辞退したとしても、率自体には影響を与えない」という点を把握しておく必要があると思っています。例えば、「2社内定して1社辞退した学生」と「10社内定して9社辞退した学生」では、企業に与える影響度合いは大きく異なるでしょう。この点が数値上反映されないため、例えば「100人内定を出したら平均65人が辞退する」という意味にはならないことは認識しておくべきだと思います。もちろん、内定辞退をする学生の大半は複数内定を獲得していたでしょうから、学生から見た内定辞退率と企業から見た内定辞退率の間には当然相関はあると考えられるでしょう。また、一口に「企業」と言っても社員数が1桁のような中小企業から万単位を誇る大企業までその種類は様々です。国内の全従業員者数のうち、70%程度が中小企業で働いているわけですから、多くの就活生が志望する人気大手企業以外にこの数値が大きく左右されることも理解しておくべきでしょう。参考:独立行政法人経済産業研究所2016年版中小企業白書なぜ「内定辞退率」が高まったのか?ー「エントリー数」と「就活の期間」この点について、多くの媒体では「景気の改善による採用数の増加」というブーム的な要因として辞退率の高さを説明しています。もちろんそれは一つとして、ここではもう少し長期的な要因について考えていきたいと思います。理由1:大量エントリーシステム(需要と供給)大学以前にも、高校の政治経済の授業で学ぶ「需要曲線・供給曲線」。労働市場においては、求職者(=学生)が供給側・採用側(=企業)が需要側に該当します。需要側の実数が増えなくてものべ人数が増えるのであれば、企業側が採用人数を増やさない限り、内定辞退者数が高まるのは当然と言えば当然です。1995年にマイナビ(当時は「毎日就職ナビ」)・1996年にリクナビ(当時は「RBontheNET」)がサービスを開始するなどして以来、就活におけるエントリーはWeb媒体でボタン一つで完了というケースが徐々に増加していきました。今では当たり前になった"エントリーシート(ES)"という選考形式が始まったのもこの時期と言われています。それ以前は、個別に企業から資料を取り寄せてエントリーし、手書きで履歴書を作成するという形式が一般に取られていました。現在では、一企業のESをコピペ+一文改変することで複数の企業へエントリーシートを送信することができ、50社・100社といった"大量エントリー"が可能になっています。ナビサイトは、企業側から期間ごとの掲載料形式で収益を得ています。そこからのエントリー数の成果は、それが直接収益金額に結びつくわけではありませんが、来年度以降の継続的な利用を促すうえでは重要な指標になります。社内に目を向けても、「学生1人あたりのエントリー社数」のような指標を重要業績評価指標(KPI)として設定している可能性は高いと考えています。ちなみに、学生にそんな形で大量エントリーを促す一方で、「内定者フォロー」という名目で内定辞退を防ぐコンサルサービスまでやっているということです。そういったビジネス的な背景を見ると、現在の就活システムで学生が「踊らされている」と表現されるのもある意味納得かもしれませんね。しかし、どんなにエントリーしたとしても、いつの時代でも最終的に入社できるのは1社のみであり、それだけ「内定辞退者」が増える要因にも繋がります。そのため、現在ではあえて手書き郵送のエントリーシートを課す・説明会に参加した学生のみエントリーできるなどの策を講ずることで「とりあえずエントリーする」層を減らし、本当に入りたいと考える学生に受けてもらおうとする企業も一定数存在しています。理由2:情報の非対称性(モラル・ハザード)学生がエントリー数を増やす要因は、何も就活ナビサイトやマイページといったシステム上の話だけではありません。学生が受験する企業を選ぶにあたっては、その企業の情報を知ることが必要となります。その手段としては採用HP・ナビサイト・企業説明会など様々ですが、基本的にそれはどれも「エントリーしてもらうため・企業のイメージを高めるために提供する情報」であることは考慮しておくべきだと思います。ナビサイト上でよく見られる「人気企業ランキング」などについても、その企業でやりたいことがある人がそれだけ多いというわけではありません。「人気だから人気」すなわち「ランキングに載っているから」という理由でスパイラル的にアクセス数・エントリー数が増えているのだと考えられます。そもそも広告料を多く払った企業がトップページに掲載されるなどして、学生の「人気」が形作られているという側面ですらあります。さらに、就職活動で「自分をより良くみせよう」とするのは何も企業側だけでなく学生側にも近いことが言えると思います。「優秀な人材を採用したい」「より上位の企業から内定を貰いたい」という双方の考えが、結果的に「逆選択」(=優良企業・優秀な学生が選択されず、両者の間にミスマッチが生じること)を生み出していると言えるでしょう。経済学的に言えば、「最適な資源配分がなされていない」という市場の失敗の状態に陥っていると言い換えられると思います。理由3:就職活動の早期化・長期化(囚人のジレンマ)上記2つの理由ではエントリー数に焦点を当てて述べていきましたが、経団連に属する大手企業に限ればもう一つ、就職活動の期間についても一つの要因があると思います。16卒の「3月解禁・8月内定」と言われた採用活動期間の後ろ倒し以来、毎年のようにその年の就活スケジュールがどう設定されるかに注目が集まっています。しかし、多くの企業はその後ろ倒しとなったスケジュールを守らず、「インターン」「面談」「座談会」といった形で早期から学生との接点を持つような企業が増えています。学生側もその企業の動きに合わせて、広報活動解禁のずっと前からインターン選考への参加を中心とした動き出しが当たり前のようになっています。その多くが、「他の人がやっているから自分もやらなきゃ」という意識によるものだと考えています。経団連が学生の学業への影響などを考えて設定したこのスケジュールが、結果的に就活の早期化・長期化をもたらし負担を増やすことになったのは皮肉と言えるかもしれません。少なくとも、「インターンがあるから授業を欠席する」といった学生の態度を経団連側が望んでいたとはとうてい思えないでしょう。図:学生側にとっての就活の早期化と囚人のジレンマ〜就活の早期化〜自分早めに動く早めに動かない他の学生早めに動く競争激化無い内定早めに動かない余裕で内定競争正常化このような学生の動き出しの早まりは、しばしば経済学用語の一つである「囚人のジレンマ」に当てはめて説明されます。上図のように、・学生個人(自分)としては、自分は一人だけ早く動き出し他人は自粛している状態が最も有利に働くでしょう。いわゆる"フリーライダー"という状態です。=余裕で内定・次点で好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しを自粛している状態です。=競争正常化・その次に好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しをしている状態です。=競争激化・最悪なケースは、他の学生は早期に動き出しをしているのに自分だけが何もしていない状態です。=無い内定「学生」という全体集団で見れば、皆が早期に動き出すよりは自粛した方が良い"パレート優位"なはずなのに、自分だけが何もせず出遅れていく「無い内定」の状態を避けるために、結果的に早期からの動き出しを選択するという説明になります。就職活動が早期化・長期化すれば、学生にとっては企業との接点が増え「(就職する気はないけど)早めに内定を貰う」といった、時期によるポートフォリオの形成・志望度の低い企業の内定獲得へのインセンティブが働きます。このことが、内定辞退率を高める一因となっていると考えられるでしょう。最後にと、これまで内定辞退率が高まる要因について分析をしていきましたが、もちろんunistyleでは何も現状の新卒採用システムを頭ごなしに否定しているわけではありません。特に早期からの動き出しは「理由2:情報の非対称性」を多少なりとも減らすことに繋がるため、競争激化のデメリットを考慮しても意味のある行為だと考えています。いずれにせよ、何十万人といる他の就活生の動きをどうにかすることはできないわけですので、現状では競争激化を覚悟で自ら早く動き出すしか勝ち抜く術はないでしょう。いずれにせよ、「内定率が高いから自分たちの就活も楽勝」と考えたり、一時的なデータに惑わされたりすることなく、その数字の意味や背景にまで目を向けることが、今後の納得のいく選択をしていくためには大切になるのではないでしょうか。その際、本記事のように大学で学んだ内容を簡単でいいので当てはめてみると、学業・就活の双方向の活動に役立てることができるかもしれません。参考:photobyChrisPotter 13,340 views
【SPI 言語】テスト直前10分で見返す頻出語彙80選・問題の解き方 【SPI 言語】テスト直前10分で見返す頻出語彙80選・問題の解き方 インターン選考、本選考のいずれの場合でもSPIの受験を求められることは多くあります。その中でも言語の範囲では、日常生活では使わないようなニッチな語彙の問題が出題されます。言い換えれば、ある程度対策することで高得点をマークすることが可能です。そこで今回は、SPIの言語で出題される問題の出題形式をおさらいしながら、テスト直前に見返してほしい頻出語彙を対策本を参考にまとめました。前半でWEBテスト・テストセンターでの出題範囲の違いについて解説していますが、テスト直前対策部分のみ見たい方はこちらから飛んでください。本記事では要点を簡潔にまとめていますので、テスト直前に見返せるように是非ブックマークしていただければと思います。SPI言語の出題形式・SPI言語の頻出語彙の確認はこちらSPI言語の出題形式・SPI言語の頻出語彙を確認するには会員登録が必要です。上記のバナーからご登録下さい。SPI言語の7つの出題形式(1)二語関係〔テストセンター〕(2)熟語の意味〔テストセンター〕(3)熟語の成り立ち〔WEBテスト〕(4)語句の用法〔テストセンター〕(5)文の並び替え〔テストセンター・WEBテスト〕(6)空欄補充〔テストセンター・WEBテスト〕(7)文章読解〔テストセンター・WEBテスト〕1つずつ例題を見ながら出題形式を確認して下さい。(1)二語関係例題:提示された二語の関係を考え、同じ関係のものを選びなさい。人間:哺乳類ア:鉛筆:文房具イ:教会:牧師ウ:日食:月食A:アだけD:アとイB:イだけE:イとウC:ウだけF:アとウ正解:A(2)熟語の意味例題:下線部の言葉と意味が合致するものを、AからEの中から一つ選びなさい。いみじくもA適切にBはぐらかすC大いにDそれでもEむげに正解:A(3)熟語の成り立ち例題:以下の熟語の成り立ち方として当てはまるものを、AからEの中から一つ選びなさい。強弱A主語と述語の関係であるB動詞の後に目的語をおくC似た意味を持つ漢字を重ねるD反対の意味を持つ漢字を重ねるE前の漢字が後の漢字を修飾する正解:D(4)語句の用法例題:下線部の語が最も近い意味でつかわれているものを、AからEの中から一つ選びなさい。電車でいくA熱で休むBコンビニで買うC夫婦で暮らすD飛んできたものEギターで華を添える正解:E(5)文の並び替え例題:AからEの語句を空欄〔1〕から〔5〕に入れて意味が通る文を完成させたとき、〔4〕に当てはまるのは次のうちどれか。カシやナラで作る白炭は〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕〔5〕吸収する力もあるA遠赤外線を放射するB特性に加えてC安定した火力でD汚れや臭いをE着火が難しいが正解:B(6)空欄補充例題:文中の空欄に入る最も適切な表現は次のうちどれか。特に、山間部では危機的だと言われている。若者が都市部に働きに出てしまい、現地で結婚してしまうため帰ってこないのだ。ここで人口の〔〕が進んでいるということだ。A空洞化B複雑化C帰化D簡略化正解:A(7)長文読解長文を読んで設問に答える形式SPI言語の頻出語彙80選SPIでは、読み方が難しいものや意味が漢字から読み取りにくいものがあります。今回まとめた語彙はSPIで特に頻出のものばかりなので、読みと意味を合わせて暗記しておきましょう。SPI言語の頻出語彙80選1.伝播(でんぱ)広く伝わること2.迎合(げいごう)自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること3.鳥瞰(ちょうかん)高い所から広い範囲を見おろしながめること。全体をひと目で観察すること4.吹聴(ふいちょう)言いふらすこと5.趨勢(すうせい)ある方向へと動く勢い。社会などの、全体の流れ6.殊勝(しゅしょう)心がけや行動などが感心なさま。けなげであるさま7.卑近(ひきん)手近でたやすいこと。身近でありふれていること8.いみじくも適切にも。巧みにも9.闊達(かったつ)度量が大きく、物事にこだわらず心のままに行動するさま10.出色(しゅっしょく)他より特にすぐれていること。きわだって見えること11.泰然(たいぜん)落ち着いていて物事に動じない様子12.腐心(ふしん)心をなやますこと。ひどく心を使うこと13.斡旋(あっせん)間に入って両者をうまくとりもつ事14.恭順(きょうじゅん)命令につつしんで従う態度をとること15.斯界(しかい)この分野16.たゆたうゆらゆらと揺れ動いて定まらない17.ことほぐことばで祝福する。よろこびを言う。祝福する18.ぞんざい物事をいいかげんにすること。また、投げやりなさま19.粉飾(ふんしょく)立派にみせかけること20.進言(しんげん)目上の人に対して意見を申し述べること21.うつつこの世に現に存在しているもの。現実22.軋轢(あつれき)葛藤(かっとう)の生じること。仲が悪くなること23.僭越(せんえつ)自分の身分や資格をこえて、出過ぎたことをすること24.垂涎(すいぜん)あるものを手に入れたいと熱望すること25.詭弁(きべん)道理に合わないこじつけの弁論26.あげつらう物事のよしあしについて論じ合う。また、欠点・短所などをことさらに言い立てる27.漸進(ぜんしん)順を追ってだんだんに進むこと28.伍する(ごする)他者と同等の位置にある。かたをならべる29.会得(えとく)物事の意味、本質などを理解し悟ること30.符合(ふごう)完全に一致すること31.比肩(ひけん)肩を並べること。同等なこと32.脆弱(ぜいじゃく)もろくて弱いこと。また、そのさま33.披瀝(ひれき)心の中の考えをつつみかくさず、打ち明けること34.おしなべて凹凸を押して並べたように、すべて一様に。総じて35.再三(さいさん)たびたび、何度も36.桎梏(しっこく)人々を手かせ足かせのように縛るもの37.英知(えいち)深遠な道理を知りうるすぐれた知恵38.斟酌事情をくみ取り、手加減すること39.英断(えいだん)思いきりよく事を決すること。すぐれた決断40.焦眉(しょうび)まゆげを焦がすばかりに火が迫るように、危難が迫ること41.言質(げんち)あとで証拠となる約束の言葉42.気鋭(きえい)意気込みが鋭いこと43.呵責(かしゃく)責め苦しめること。しかり責めること44.杞憂(きゆう)心配しないでいい事を心配すること。とりこし苦労45.傀儡(かいらい)あやつり人形。人の手先となって思いのままに使われる者46.甘受(かんじゅ)甘んじて受けること47.機知(きち)その場に応じてとっさに働く鋭い知恵48.漸次(ぜんじ)次第に。だんだん49.懐柔(かいじゅう)うまく手なずけ従わせること50.看破(かんぱ)みやぶること51.義憤(ぎふん)道にはずれたことに対して発するいかり52.奸知(かんち)ずる賢い知恵53.崇高(すうこう)気高く尊いさま54.不憫(ふびん)かわいそうで哀れむべきこと55.沿革(えんかく)物事の移り変わり56.断腸(だんちょう)はらわたがちぎれるほど、非常に悲しいこと57.雄飛(ゆうひ)勇ましく盛んに活動すること58.罷免(ひめん)職をやめさせること。免職59.席捲(せっけん)はげしい勢いで、自分の勢力範囲をひろげること60.顧慮(こりょ)考慮に入れて心遣いをすること。気づかうこと61.邂逅(かいこう)思いがけなく会うこと。めぐりあい62.釈然(しゃくぜん)疑い・恨みなどが消えて心が晴れ晴れするさま63.透徹(とうてつ)澄んで濁りのないこと。筋が通っていてすみずみまではっきりしていること64.落伍(らくご)仲間・集団の列からおくれ、ついてゆけなくなること65.消長(しょうちょう)物事が衰えて消えるか伸びて盛んになるか、というなりゆき66.私淑(ししゅく)密かにある人を師と考え、模範として学ぶこと67.狼狽(ろうばい)うろたえ騒ぐこと。あわてふためくこと68.金言(きんげん)模範となるような優れた格言69.流布(るふ)世間に広まること70.躍如(やくじょ)生き生きと現れているさま71.至言(しげん)いかにも正しいところを言いあてた言葉72.逓減(ていげん)次第に減ること、減らすこと73.委細(いさい)くわしいこと。こまごましたくわしい事情74.謬見(びゅうけん)まちがった考えや見解75.狡猾(こうかつ)悪賢いこと76.困憊(こんぱい)苦しいこと続きに疲れ果てること77.尊大(そんだい)人を見下したような偉そうな態度をとること78.憐憫(れんびん)ふびんに思うこと。あわれみの気持79.営々(えいえい)せっせと一生懸命に働くさま80.胆勇(たんゆう)ものに動じない勇気があること参考:史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集最後にテスト直前に本記事を確認し、暗記漏れのミスによる減点がないように対策していただければと思います。他にも、unistyleではSPIについての対策記事がありますのでこちらもぜひ参考にしてください。SPI対策完全攻略記事一覧・SPIとは・SPIの対策∟SPI対策初心者向け~上級者向けまとめ∟SPI言語対策∟SPI非言語対策・SPI対策用の本・SPIテストセンターについて∟SPIテストセンター対策∟SPIテストセンター高得点の判断基準とは・SPIを使用している企業一覧・【unistyleオリジナル】SPIテストセンター問題集(非言語ver)|解答・解説・【SPI・言語】直前10分で見返す解き方・頻出語彙80選また、unistyleの公式YouTubeチャンネルでもSPI(言語)対策に関する動画を多数公開しています。記事だけでなく、動画を通じてもSPI(言語)対策に取り組みたいという就活生は、ぜひ下記の対策動画をご視聴ください。SPI(言語)の二語関係・語句の用法対策動画はこちらSPI(言語)の文の並び替え・空欄補充対策動画はこちら 456,256 views
就活塾に対する疑問を就活塾経営者にぶつけてみた 就活塾に対する疑問を就活塾経営者にぶつけてみた 先輩や社会人、就活本、Webサイトなど就職活動のためのツールは複数あります。そうした中、その実態が分かりにくいものの一つが「就活塾」ではないでしょうか。就活本の購入などであれば数千円の費用で済みますが、就活塾では安くても数万円以上かかり相対的には高額となっています。大学受験の予備校代に比べればはるかに安い価格ではありますが、受験の点数のような定量的な指標が無いのが就職活動。利用に及び腰になるのも仕方ないのかもしれません。今回は、そんな就活塾について気になることを、これまで5年以上にわたり1,000名を超える学生に就活コーチングを実施してきた就活コーチ代表の廣瀬泰幸氏にうかがってきました。就活塾と聞くと「内容がよくわからない」「就活本に書いてあることを教えているだけで役に立たないのでは?」「本当に役に立つのか?」といったイメージを抱いている人もいるのが現実です。イメージの元となっている良くない就活塾が存在するのも事実なのでしょうか?—残念ながら役に立たない就活塾も存在していると思います。現在、関東圏だけで50以上の就活塾があります。学生さん相手の仕事のため参入障壁が低く、ノウハウの乏しい就活塾が生まれてしまうというケースが見られます。また、「ESの書き方」「グループディスカッションの仕方」「面接の受け方」など、ありきたりのテクニックを学生に教えるだけで、就活本を読めば十分といった就活塾もあります。併せて、よく広告に用いられる「内定率◯◯%」「トップ企業△△へ内定者輩出」という情報に関してですが、安易にそれを鵜呑みにすることは危険だと思っています。(1)受講生が何名いて、そのうち何人が内定を獲得したのか。→「内定率=内定数÷受講生数」として算出している場合、少数の学生が複数内定を得ているだけかもしれません。(2)いつの受講生の内定実績なのか。→何年も前の内定実績をあたかも直近の情報であるかのように掲載している場合もあります。それでは就活塾の良し悪しは、どのような観点から判断するのがよいのでしょうか?—まずは塾の歴史の長短です。3年未満は運営が軌道に乗っていない場合が多く、サービスの質にムラがあったり、いきなり事業をクローズするということもありえます。ノウハウの蓄積にも不安がありますね。次に、経営者の略歴とポリシーです。就活塾の経営母体は、現在のところ100%中堅・中小企業か個人経営です。従って、経営者の略歴やポリシーが明示されていない塾は要注意と言えます。それからやはり、講師の質です。講師の経歴の記載がぞんざいなところは悪い就活塾だと思っていただいて構いません。併せて、カリキュラムの質です。筆記試験対策など、そもそも対面指導の必要性が薄いものに無駄に注力していたりはしないか。論理性があるか。受講生1人1人に対して親身に対応する体制がとれているか。はとても大切なことだと思います。最後に、利用者の声です。就活塾サイドのメッセージは極端に言えば、何とでも書けるし言えます。本当に大切なことは、今までの受講生の感想です。利用者の声がないのは、論外だと思います。また、受講者の声が掲載されていても、元々優秀な受講生の声しか掲載されていなかったとすれば、要注意だと思っていただくのが賢明だと思います。正直なところ、就活塾にも向いている人と向いていない人がいるのではないかと考えています。どのような人が就活塾を利用することに向いているのでしょうか?—たしかに就活塾を利用するのにも向いている人と向いていない人がいるのも事実です。これまでの経験から、向いている人と向いていない人の違いは以下のようにあると考えています。(1)就活塾に向いている人まずは、学歴などのスペックはあっても、特筆すべき実績の無い学生さんは向いていると思います。「大学時代はゆるいサークルで友人とつるんでいたけど、どう自己PRすればいいのかわからない。そもそも就活って何をどう頑張ればいいの?」といった学生さんは、就活塾で努力の方向性を示されれば化ける可能性は大きいと思います。次に、勉強はよくやってきたけど、それをどう面接などでアウトプットすればいいのかわからない学生さんです。就活塾で場数を踏み、伝え方を学べば内定出来る可能性は高くなります。そして、自分がどういった業界や企業に適性があるのかよくわかっていない学生さんは、社会や企業をよく知っている講師が的確に導いてくれる可能性が高いですね。併せて、そもそも、自分に自信のない学生さんは、個人をよくみることができる講師が、その人が持っているいい点を気づかせ、伸ばしてくれると思います。(2)就活塾に向いていない人逆に向いていない学生さんは、「就活塾を利用する→内定獲得」と考えている学生さんです。「就活塾を利用する→本人が努力する→内定獲得」が正しい図式です。大学受験予備校でも、ただ何となく周囲が通っているから自分も、というタイプの人は良い結果を得られていないのではないでしょうか。また、元々素晴らしい経験をしていたり、地頭が優秀な学生でかつ、説得力を持って伝える力がある人は自力で十分良い結果が得られると思います。しかし、このタイプの学生さんは少数かもしれませんね。採用する側の企業から見た場合、就活塾などが面接ウケを良くするための小手先のテクニックや付け焼き刃的なスキルを指導することで、学生本来の資質や能力などを見えづらくしてしまい、本当に企業が求めている人材を獲得する妨げになってしまうという危険性はないでしょうか。—もちろん模擬面接などを通して、実際に内定を獲得できるように指導しています。顧客である学生さんや親御さんからお金をいただいている以上、顧客の成果にコミットするのは当然のことです。しかし、就活塾の本来のミッションは、学生さんのレベルを企業側の求める水準まで高めることだと考えています。現状、企業サイドからの視点に欠け、独りよがりの自己PR/志望動機を展開し、採用に至らないという就活生が多く見られることは、とても残念なことです。他方で、就職活動をサポートする側においては、小手先の就活テクニック指導に偏重していることも多いと言えます。しかし付け焼刃のスキルで通用する程、企業側が求めていることは浅くはありません。これらのミスマッチを解消させるべく尽力することこそ、就活塾の存在意義だと考えています。今回の話をまとめますと、一口に就活塾と言っても質にはばらつきがあるのが現状です。就活塾利用に向いている学生さんとそうでない人もいると思っています。塾の見極め及び自分自身の利用適性の見極めには無料相談を使うのがいいですね。支払うコストに見合ったリターンが見込めそうか、まずは一度相談してから判断してみてください。廣瀬さん、貴重なお話をありがとうございました。就活コーチ代表廣瀬泰幸氏慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、株式会社リクルート入社。大企業からベンチャー企業まで1000社を超える企業の採用と人材育成を支援。その後、一部上場企業の人事部採用責任者として年間500名の採用と人材育成を行う。2004年より、株式会社リンクアンドモチベーションの講師として、主として大企業の10,000人を超える社員に教育研修を実施。2010年株式会社オールウェイズを設立し、「就活コーチ」を主催。以降1,000名を超える学生に就活コーチングを自ら実施している。日本で初めて就活に誰もが成功するために「新卒採用基準の公式」(200点満点)をわかりやすく、具体的に定義。新卒採用基準=【「有能感」+「仕事力」×「表現力」×「就活スキル」+α。】「就活コーチ」のHPから、誰もが現在の自分の基準を自己診断できる。就活コーチへの就活無料相談はこちらからphotobyPhilRoeder 20,598 views

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