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JFEスチール・日本製鉄の違いとは⁈【強み・社風・選考比較】
最終更新日:2022年02月01日
メーカー志望の学生であれば、事業の規模の大きさなどから鉄鋼メーカーに興味を持っている学生も多いと思います。
今回は、粗鋼生産量世界トップ10に入る、日本製鉄(2015年度3位)とJFEスチール(2015年度8位)(JFEホールディングスの中核企業)を比較しながら、鉄鋼メーカーの事業・社風・選考について紹介していきたいと思います。
1.鉄鋼メーカーの事業内容・ビジネスモデル
2.事業内容から考える鉄鋼メーカーが求める人材
3.大手2社の粗鋼生産量・決算状況
4.日本製鉄とJFEスチールの社風・組織風土
5.日本製鉄とJFEスチールの選考について
6.最後に
鉄鋼メーカーの事業内容・ビジネスモデル
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事業内容から考える鉄鋼メーカーが求める人材
メーカーは取引先のニーズを的確に満たすような商品を提供することが重要で、メーカーで働くにあたっては相手のニーズを引き出す力が求められ、それは鉄鋼メーカーも例外ではありません。
また、「鉄鋼メーカーの事業内容・ビジネスモデル」でも触れたように、鉄鋼メーカーは原料である鉄鉱石を輸入し、それをもとに鋼材を生産し、その鋼材を取引先に売るというプロセスを踏んでビジネスを展開しています。
そのため、各々の立場の異なるプロセス間の円滑なチームワークも大変重要になってくるでしょう。
また、鉄鋼メーカーにおいては、究極的には「鉄」という商品を生産するという社員共通の目標の下一致団結する必要があります。以上を踏まえつつ「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らしあわせて鉄鋼メーカーが求める人材を考えると、以下のようになるでしょう。
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
- リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
- 価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
以上のような能力が求められると考えられます。エントリーシートや面接では、以上のような能力が自分に備わっていることを伝えられれば良いということになります。
大手2社の粗鋼生産量・決算状況
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日本製鉄とJFEスチールの社風・組織風土
日本製鉄の社風・組織風土:官営の流れを汲む官僚的・体育会的な風土
日本製鉄は2012年10月に新日本製鉄と住友金属工業が合併する形で設立されました。
母体となっている新日本製鉄は官営八幡製鉄所の流れを汲む会社であり、歴史的に日本の国策と関わってきました。
当初は農商務省管轄でその後商工省管轄になるなど、八幡製鉄所は政府の管轄下にありました。
その後日本製鐵として他の製鉄企業として合併し、戦後は過度経済力集中排除法の適用を受けるほどの大企業になったという歴史があります。
このような官営の流れを汲んでいる巨大企業なので、日本製鉄には官僚的・体育会的な気質が残っているのではないでしょうか。
しかし、最近はそのような雰囲気が変わりつつあり、若手の意見にも耳を傾けたりするなど、若手が活躍できる環境も整ってきているようです。
JFEスチールの社風・組織風土:民営の流れを汲む自由闊達で挑戦的な社風
旧NKK(日本鋼管)は1912年(明治45年)設立、民営初の高炉メーカーとして近代日本の経済発展を支えながら、厳しい戦時統制の時代も常に自主独立を貫く、高い志を持った企業でした。
一方、旧川崎製鉄は1878年(明治11年)、川崎正蔵が東京築地に川崎築地造船所を創業したことに始まり、後の川崎重工の製鉄部門として発展。第二次大戦後の1950年に独立し、自由闊達で大胆な成長戦略によって、戦後日本の復興・成長を支えた鉄鋼メーカーでした。
産業界では当時、旧NKKは「紳士的な次男坊」、旧川崎製鉄は「野武士的な風雲児」という言葉で両社を表現していました。
しかし、この一見異なる風土の根底には、共に民営企業として自由を尊び、挑戦心にあふれる企業であるという共通点もあったのです。
(中略)
新会社「JFEスチール」の行動規範は「挑戦・柔軟・誠実」。ここには、旧NKK、旧川崎製鉄の両社に共通していた特色、「独立心に富んだ自由な精神で、果敢に未来を切り拓いていく」という精神がDNAとして受け継がれ、息づいています。
グローバル市場で確固たる地位を築いていくために、JFEスチールは持ち前の自由闊達で柔軟な行動力と、社会から広く信頼される誠実さで、新たな挑戦を続けていきます。
JFEスチールはJFEホールディングスの中核企業で、2003年に日本鋼管(NKK)と川崎製鉄(川鉄)が統合する形で発足しました。
日本鋼管は民営初の高炉メーカーとして発足し、厳しい戦時下でも自主独立を貫いてきた歴史があります。
一方、川崎製鉄は川崎重工の製鉄部門が独立して発足し、独立した民営企業として自由闊達で大胆な成長戦略によって成長してきた経緯があります。
いずれも民営企業として自由を尊び、果敢な挑戦を続けてきたという共通点があります。
こういった歴史的背景を持つ2社の「自由を尊び果敢に挑戦する」雰囲気をJFEスチールは受け継いでおり、実際に社員もそれを感じているようです。
根拠を示せばやりたいことに自由に携わることができ、若手社員にも大胆に仕事を任せており、失敗を恐れずにチャレンジををしようという雰囲気があるようです。
日本製鉄とJFEスチールの選考について
最後に日本製鉄とJFEスチールの選考プロセス、並びに選考対策について解説します(掲載している選考プロセスは2016年卒以前の情報になります)。
日本製鉄の選考プロセス・対策
選考プロセス
エントリーシート(締め切りの一週間後にメールで連絡)→エントリーセミナー(一週間後に電話でリクルーター面談の案内)→社員とカフェで面談6回(毎回1日後に電話で連絡)→社員とのディナー(1日後に電話で連絡)→製鉄所見学と懇親会(2日後に電話で連絡)→社員とオフィスで面談3回(毎回1日後に電話で連絡)→最終面接(その場で内定連絡)→内定
参考:日本製鉄 本選考情報
日本製鉄の選考はエントリーシートとwebテスト受験後、リクルーター面談の案内が来てそれ以降はリクルーター面談を多く行い、最後に面接を行う形になります。
webテストは自宅版のSPIテストが採用されているようです。
リクルーター面談では学生時代の経験や志望動機の深掘りが徹底して行われるため、事前に自己分析と企業研究を徹底的に取り組んでおく必要があるでしょう。
奇をてらうような質問はあまりなされないようなので、自己分析や企業研究といった基本的なことを疎かにしないようにしましょう。
リクルーター面談が数多く行われるため、面談の都度リクルーターの方からフィードバックをもらい、次の面談につなげていくのも有効なやり方だと考えられます。
JFEスチールの選考プロセス・対策
JFEスチールの選考はリクルーター面談と人事面談を数回行い、それを突破すると最終面接、という形になります。
セミナーに参加すると企業から電話がかかり、リクルーター面談の案内が来るようですが、プレエントリーだけでもリクルーター面談の案内が来ることもあるようです。
リクルーター面談では会社に合うかどうかを見られており、人事面談の段階で志望度を深く突っ込まれるようです。
最終面接にはもう会社に入社するという前提で案内され、内定を出す代わりに他社の選考辞退を求められるようです。
最後に
いかがだったでしょうか。
鉄は産業の米と呼ばれ、形を変えて様々なものの素材となり社会の産業を支えているため、鉄鋼メーカーで働くことは非常にやりがいのあることだと思います。
現在の鉄鋼市場は苦しい状況が続いていますが、2020年の東京オリンピックに伴う鉄の需要増なども見込まれると考えられるので、まだまだ注目を浴びる業界であることには間違いありません。
今回の記事が皆さんの企業研究や選考突破に役に立てれば幸いです。
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