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NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

掲載開始日:2016年08月31日
最終更新日:2017年01月06日

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今日の生活ではもはや欠かすことの出来ない携帯電話・スマートフォン。多くの学生が日頃利用していることもあり、これらモバイル事業を扱う通信キャリア業界は学生人気が高く、毎年様々な層の学生が志望しています。今回はそんな学生人気の高い通信キャリア業界について、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社について着目し、各社の業績や強み、社風に至るまで、徹底的に比較していきます。今後就職活動を進めていく上で必ず役に立つポイントについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。


事業内容から考える通信キャリア業界が求める人材

今回はエンジニアやマーケティング、財務・法務などの専門性の高い職種についての事業内容や省略し、文系学生などの多くが志望するであろう法人営業や代理店営業の働き方について考えてみましょう。

法人向けのICTソリューションの営業を行っています。デバイスからアプリまでワンストップで提案し、お客さまのワークスタイル改革の実現を目指しています。取り扱う商材は固定電話、携帯電話、タブレットなど、通信を伴う商材を軸としてクラウドサービスや、インターネット広告など多岐にわたります。商材を幅広く扱う当社だからこそ、お客さまのご要望に柔軟に対応ができると感じています。部署をまたいで企業様を担当し、私はお客さまの窓口担当として対応しています。常に意識しているのは、「お客さまの課題を解決するために何ができるか」という視点です。普段のお客さまとのやり取り、会話の中からどのようなことでお役に立てるか、常にヒントを探しています。

参考:ソフトバンク 2017年度新卒採用 PEOPLE(法人ソリューション営業)

 

代理店営業は仕事の幅が広く、何でもやる(できる)ことが多い業務で、まさしくマルチな能力が必要とされます。そのなかでも時間を割くことが多い業務は、販売代理店への販売戦略立案を行った上で、代理店責任者やドコモショップへの提案です。私の場合、代理店責任者への提案は月1回以上行っています。モバイル業界の傾向や近未来起こりうる市場を予測した上でドコモショップの経営方針を立て、代理店責任者と方針を合わせ、販売実績の数値管理などを行っています。また、商談相手は代理店責任者だけではなく、お客さまと接するスタッフさまとも意見交換や店作りを一緒に行います。できるだけお店が混むことがない時間帯に訪問し、普段からスタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取ることでお店が抱える課題の把握に努めています。

参考:NTTドコモ 2017年度新卒採用 ワークフィールド(販売コンサルティング)

通信キャリア業界の営業職には大きく分けて2つあり、法人向けにトータルにICTサービスの提案を行う「法人営業」と、販売代理店(携帯ショップ、家電量販店等)のマネージャーとして販売戦略立案や店舗の課題解決を行う「コンシューマ営業」に分かれます。それぞれに分けて確認していきましょう。

まず法人営業です。通信キャリア業界が提案するものはデバイスからアプリまで多岐にわたっており、しっかりと顧客企業が抱える問題点を洗い出し、それに対して最も適した提案をすることが重要なスキルになってきます。そういった業務内容から推測される求められるスキルについて考えてみましょう。以前unistyleでも紹介した「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」と照らし合わせて考えてみると、「1.個人として努力し、成果をあげる事ができる」、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことが出来る」の2つの強みが求められると思われるでしょう。

同様にコンシューマ営業についても考えてみましょう。NTTドコモの社員が語っている通り、コンシューマ営業の業務範囲は非常に多岐に渡っています。販売戦略の立案をはじめ、営業スタッフの教育や、販売実績の数値管理など、営業代理店をサポートするマネージャとしての業務が主な事業内容になっています。そういった点から推測されるスキルについて考えてみると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことが出来る」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することが出来る」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果を上げることが出来る」の以上3つの強みが求められているでしょう。


各社の事業の特徴

通信料収入や端末販売を主な収益源としてビジネスを展開している通信キャリア業界。根底となるビジネスモデルに大きな違いはありませんが、各社モバイル事業から派生した独自のコンテンツやサービスの提供を行っています。また、各社モバイル事業以外の領域にも特徴があり、例えばKDDIはモバイル通信と固定通信をトータルに扱っているのに対し、NTTドコモはモバイル通信に特化した事業を行っています(固定通信はNTT東西、NTTコミュニケーションズが主に扱っている)。そこで今回は決算数値に着目するのではなく、各社の社風や事業内容が色濃く出ている「事業戦略における動向」にフォーカスして紹介したいと思います。


NTTドコモ

基盤のモバイル通信事業が回復傾向にあるNTTドコモ。業界における国内契約数シェアは長年第一位を維持続けており、2015年12月の段階でそのシェアは45.1%です。これに加えて、コンテンツソリューション分野のスマートライフ事業が近年好調です。スマートライフ事業は「dマーケット」と「+d」を2本柱に収益を伸ばしています。少子高齢化によりモバイル通信事業の成長が鈍化し、将来的に大きな伸びが期待できない中で。利益を生み出す新たなドライバーとして業績に貢献することこそがスマートライフ事業に課さられた役割といえるでしょう。

dマーケットはいわゆるスマートフォン・タブレットでコンテンツや商品を販売するeコマース事業であり、dマガジン、dグルメ、そしてdTVなどを提供しています。一方、+dの展開はBtoBの事業になっており、パートナー企業とドコモ間の協創により新たな付加価値を提供する事業になります。

「競争」から「協創へ」

ドコモはこれまでのモバイル通信企業から「付加価値協創企業」への転換を図っています。自治体や企業、研究機関などさまざまな分野のパートナーの皆さまとのコラボレーションにより、皆様の生活をより便利にするとともに、地方創生や社会的課題の解決に取り組みます。

「農業」「教育・学習」「医療・健康」「IoT」などの分野において、+dの取り組みを始めています。ドコモにはモバイルネットワークや顧客基盤、安全な決済システムや送客の仕組みなどのさまざまなビジネスアセットがあります。この資産を、専門性や知恵をお持ちのパートナーの皆さまに利用していただくことで新たなビジネスを創出し、新たな社会価値を「協創」できると考えています。

今後も、さまざまな分野に向けて+dの取り組みを拡大していきますので「協創」が生み出すイノベーションにご期待ください。

参考;NTTドコモ 公式HP 社会的課題の解決を目指す +dの挑戦

これらのスマートライフ領域は、近年飛躍的に営業利益を増やしている事業であり、14年度に322億円だった利益は15年度に787億円を計上するまで事業規模を拡大しました。今後もより市場規模が拡大することが予想され、「スマートライフのパートナー」として顧客のロイヤリティをより強固なものにすることが期待されます。


ソフトバンク

他社と比較すると積極的なM&Aが目立つソフトバンク。モバイル通信におけるシェアは未だ業界第3位を位置していますが、堅調に契約数を増やしており、業界第2位のKDDIを契約数で抜く時はそう遠くないかもしれません。以前は通信環境の不安定さが問題視されていたソフトバンクですが、ドコモとKDDIが運用する900MHz帯域の電波・通称「プラチナバンド」を手に入れ、つながりにくさの克服を一気に加速させました。近年はLTEが主要な技術となってしまいやや注目度が落ちましたが、安定性向上に向けた取り組みは積極的に行っているようです。

また海外展開にも力を入れています。2013年7月10日には米国の大手計携帯電話事業者であるSprint社を買収しました。Sprint社はソフトバンクのノウハウを活かし国際的なプランの展開も積極的に行っているようで、北中米をメインに無線3G回線の提供を始めています。今後の展望にも期待できそうです。

ソフトバンクにとっての他社との大きな違いは、Yahooを始めとするインターネット事業もモバイル通信と同様に「収益の柱」として抱えている点でしょう。ディスプレイ広告による収入だけではなく、イーコマース事業である「Yahooショッピング」の成長率も著しいです。

また2014年6月にソフトバンクにより発表された感情認識機能を持つパーソナルロボット「Pepper」も同社を代表する事業の1つでしょう。一般販売が2015年7月から開始されているPepperですが、ネスレ日本が店頭販促への導入を行ったことや、サントリーがCMに起用するなど企業と個人に大きなインパクトを与えており、ロボットブームを牽引する存在になっています。「なんでソフトバンクがロボットを手がけたのか」と疑問に思う学生も多いと思いますが、以下のインタビューにおいてソフトバンクロボティクス・プロダクト本部長の蓮実氏がその理由について語っていますので、ぜひ参考にしてください。

根本的な質問になるのですが、なぜ、ソフトバンクがロボットを手掛けるのでしょう。また、ロボット事業に参入する企業が多い中、ソフトバンクの「らしさ」はどのように出していくのでしょう。

蓮実氏:ソフトバンクの経営理念は「情報革命で人々を幸せにする」です。その理念に沿って事業を行い、創業30周年を迎えた2010年に掲げた「新30年ビジョン」ではロボット分野を大きく取り上げています。そしていま、ロボットが普及するかの可能性は問うまでもないでしょう。

ロボットが普及するなか、「ソフトバンクらしさ」をどのように出していくかは大切なことです。私たちは「ソフトウェア」と「低価格」をポイントにしたいと思っています。

私たちが考えるロボットの特徴とは、ハードウェアによって実現される「歩く」や「飛ぶ」などの機能ではなく、ソフトウェアによって実現される「ヒトとのコミュニケーション」です。人間の感情や情報を伝える際のインタフェースこそ、ロボットの役目としてふさわしいと考えています。インタフェースというより、クラウドを含めた「情報ハブ」であることが重要だと思います。

参考:MONOist ロボットと家族になりませんか? ソフトバンクがPepperで描く未来


KDDI

2015年度のモバイル事業市場において、第2位に位置しているKDDI。また、固定通信市場でもそのプレゼンスは高く、特にケーブルテレビ事業を専門としている「J:COM」は圧倒的なシェアを誇り、業界において49%の市場規模を占めています。このように、業界の中でもモバイルと固定通信事業と総合的に提供しているのはKDDIのみであり、顧客に対して一括して幅広い提案をできるという強みを上手く活用した戦略を取っています。

今後の事業戦略としては「お客様体験価値を提供するビジネスへの変革」を追求することで、「国内通信事業の持続的成長」、「au経済圏の最大化」、そして「グローバル事業の積極展開」の3つを図っていくとIR情報でも説明しています。

この中でも「au経済圏の最大化」戦略は、通信事業からライフデザイン企業への変革を目指すことを目標としており、NTTドコモの「スマートライフ領域」の取り組みと非常に似ているモノになっています。食品や日表品のEコマース事業だけでなく、生保・損保など、「auWALLET」を始めとする金融サービスも展開しています。

また、「グローバル事業の積極展開」についてKDDIが特に注力しているものはミャンマーのおけるモバイル通信事業です。2014年7月16日に同社は住友商事と共同でミャンマーの通信市場に参入すると発表しました。現地で最大手の通信事業社であるMPTと連携する形で、MPT社の店舗網拡大、そしてネットワーク品質の向上に取り組んでいます。KDDIの功績もあって、MPTモバイル契約者数は共同事業契約締結時の約600万人から約1900万人へと劇的に成長を遂げました。

各社の社風・組織風土について


NTTドコモ:挑戦心×行動力を軸に、個性を存分に活かせる社風

個性に真剣に向き合います。

ドコモは、生活にかかわるあらゆるモノやコトをつないで、いままでになかった快適や感動をかなえていくことに挑戦しています。「いつか、あたりまえになることを」創っていくために、これまでなかったことに挑戦するわけですから、これまでのドコモにはない価値観やひらめき、みなさん一人ひとりの可能性を、私たちは求めています。

だからこそ、私たち採用チームは、みなさんの個性(私達にとっての長所)と、心に向き合います。専門性は問いません。あなたの大好きなこと、得意なこと、かなえたいことを聞かせてください。お会い出来る日を楽しみにしています。

参考:NTTドコモ 新卒採用HP コンセプト

 

千葉の支店で法人営業をしていたとき、興味がある企業や団体に「こんにちは〜ドコモです、このプロジェクトを一緒にやりましょうよ!」といった感じで、訪問して歩いていました。成田国際空港様と一緒につくった「NariCo」もその一例です。ドコモの法人営業が提案するものには、決まった形がありませんから、自ら想像したり、考えたり、お客さまに直接聞いたりしながら、サービスと同時にビジネスをつくります。ですから、お客さまも、使う技術も、組むパートナー様も、相談する社内外の専門家も、その人次第で選ぶことができるんです。そこは、既存の商品やサービスを販売する仕事より、私は面白いところだな、と思います。

参考:NTTドコモ 新卒採用HP 社員紹介

NTTドコモは、新卒採用のHPにおいて実際の採用活動におけるコンセプトを明確に提示している所が特徴的ではあります。学生個々の個性、そして考え方を重んじ、斬新、そして柔軟な発想力がある人物を求めていることが分かります。

また実際に現場で働いている社員のインタビューからもそういった社内の文化が伺えることが分かります。ドコモの法人営業では形のないアイデアやサービスを提案する機会があり、営業担当自らが想像し、そして顧客のヒアリングを通して新しいサービスを作っていく働き方をしていることが分かりますね。


KDDI:挑戦&変化を楽しみ、チームで助け合う文化

私が思う当社に求める人材は、チャレンジ精神を持ち、変化を求め楽しむことのできる若者。失敗にくじける事なく、前に進むことの出来る若者。 
私自身、これまで何度も異動を経験してきました。またその中で多くの失敗を乗り越えてきました。各々それぞれの責任があり、そこでのプロジェクト、世の中の変化に応じた事業の変化、サービスの変化、働く仲間の変化を経験してきました。どれもこれもが楽しかったかと言えば、正直辛く苦しかったことも多くあったのが本音。

「仕事」は決して甘いものではなく、厳しいものです。 
でも改めて振り返ると、多くの仲間や多様な事業を知ることができ、その中で多くのコミュニケーションがあり、信頼の構築があり、どれも良い思い出ばかりです。 結果、私自身を豊かにし成長させてくれたと感じています。 
最近は自分で自分の業務分野を最初から限定している学生を多く見受けます。私は、会社に入ったら、自分の可能性を限定することなく、社命に従い素直に新たな業務に向き合い、トライ、チャレンジする、そういった姿勢、それを自ら乗り越え楽しもうとする姿勢のある学生を求めています。

参考:KDDI 新卒採用 人事部長メッセージ

 

お二人の部署はどんな雰囲気でしょうか?

小池/ とても和気あいあいとした雰囲気だと思います。アプリの抽選やお得なサービスを使って、昼休み中とかに「当たった」「当たってない」ってワイワイ盛り上がったりしてますよね(笑)。
中澤/ みんなけっこうノリがいい(笑)。異動してきた私に、「皆の知らないことを教えてくれ」と歓迎してもらっています。仕事内容は専門的ですが、それぞれの知識をお互いに教え合ったりして全体の雰囲気はとてもオープンなんですよね。この部署で自分の経験を活かして、持っている知見もどんどん広めて応用していければいいなと思っています。

参考:KDDI  新卒採用HP 働く環境(技術系)

 

職場はどんな雰囲気でしょうか?

小田/ 分からないことがあればいつでも聞ける雰囲気にするよう気をつけています。若手が抱え込みすぎてしまったり、「忙しそうだから聞けない」ということが無いように。
伊丹/ 1年目の末に小田さんと一緒にやっていた案件覚えてますか? 最初はうまく進んでいたんですけど、私の知識が足りない部分もあって、上司にもうまく相談できなくて...最終的にお客さまにご迷惑をおかけしてしまいました。もっと先輩を巻き込んで動くようにしなきゃと、後悔してます。
小田/ 覚えてますね。そのときに気付いてあげられなかったのもアドバイザーとしては申し訳なかったので、私としてもそれは反省です。

参考:KDDI 新卒採用HP 働く環境(営業系)

人事担当が話している通り、KDDIは学生に社命に従い素直に新たな業務に向き合い挑戦していくことを求めており、実際そういったマインドを備えた社員が多いと思われます。仕事における失敗・苦労を前向きに受け止め、自ら乗り越え逆境を楽しむことができるような人物がKDDIに向いているでしょう。

また、社員の対談からも分かる通り社内は明るくオープンな環境が整っていることも分かります。年次問わず社員同士で上手く関係を築き、助け合うことが出来るような人材が多く、そういった風土が根付いているようです。


ソフトバンク:「ソフトバンクバリュー」の行動指針のもと、努力を楽しむ風土

世界No.1になるために。
どのような心構えで日々の仕事に取り組むのか。

困難や無理難題に向かって突き進み、その壁を乗り越える。
つらいし大変だけど、乗り越えた先には、達成感やお客さまの笑顔がある。
そのための努力を、われわれはいとわない。
同じ努力でも、その努力は決して苦しいことではなく、努力自体が楽しい。

300年成長し続ける、ソフトバンクグループのDNA。
それが、ソフトバンクバリュー「努力って、楽しい。」です。
そして、特に大切にしたいバリューを明確にしました。

「No.1」 「挑戦」 「逆算」 「スピード」 「執念」
これはソフトバンクグループで仕事をする上での行動指針です。

激しく変化する事業環境の中で勝ち抜くために、5つのバリューを実践することで、あらゆる局面も乗り越えることができると考えています。

参考:ソフトバンク 新卒採用HP ソフトバンクバリュー

 

ビジネスに対しても同じ。やる気のある人間には積極的に機会を与える。失敗に対しても寛容だ。次のチャンスが用意される(ただし同じ失敗に対しては厳しい)。もちろん、やる気だけで事業が成り立つわけではない。個々人の評価は能力や貢献度など、様々な基準で決まっていく。そこで高い評価を得た人材に、重要なミッションを与えていく。

成功すれば、さらに高いミッションが与えられ、失敗すれば元にもどり、次のチャンスを待つ。

評価を決めるのは仕事の場だけではない。ソフトバンクでは、ソフトバンクアカデミアや、新規事業提案を募集するソフトバンクイノベンチャー制度などがある。アカデミアでは、事業プランのプレゼンなどが行われており、イノベンチャーでは、年間1000件もの新規事業のアイデアが寄せられる。それぞれ決勝大会が開かれ、優秀者は自らのアイデアやプラン・ビジョンを、孫社長ほかソフトバンク幹部の前で発表する機会を得る。これもまた、人材を評価する場となっている。

「このように、ソフトバンクにはチャンスがあふれている。やる気のある人間にとっては非常にやりがいのある環境です。でも自分から仕掛けることができる人間でないと、むしろ不幸になると、新卒採用でも学生たちに伝えています」(青野氏)

参考:月間BOSS×WizBiz 「自ら働く社員にチャンスを」ソフトバンクの人事システム

新卒採用において「学生に価値観がソフトバンクバリューとマッチしているかどうか」を重んじているソフトバンク。行動指針として社員全員が重要視しているマインドセットであり、やる気があり、挑戦・努力を好む人材が多いことが分かります。

また人事制度も非常に透明かつ風通しが良いことが執行役員人事部長のインタビューからも分かります。やる気がある社員には積極的にチャンスを与え、たとえ業務でミスをしても「その経験から学べば良い」という考えのもと、次のチャンスをしっかりが用意されるようです。主体的に行動し、自らビジネスチャンスを掴もうとするハングリーな人材には非常に向いている環境だと言えるでしょう。

各社の選考について


NTTドコモ

-選考プロセス-

ES(即日連絡)→1次面接(2週間後結果連絡)→2次面接(3日後)→最終面接(5日後)

NTTドコモは学生の個性に重きを置く採用方法を取っています。先ほども紹介した新卒採用HPに記述している「コンセプト」についても確認してみましょう。

個性に真剣に向き合います。

ドコモは、生活にかかわるあらゆるモノやコトをつないで、いままでになかった快適や感動をかなえていくことに挑戦しています。「いつか、あたりまえになることを」創っていくために、これまでなかったことに挑戦するわけですから、これまでのドコモにはない価値観やひらめき、みなさん一人ひとりの可能性を、私たちは求めています。

だからこそ、私たち採用チームは、みなさんの個性(私達にとっての長所)と、心に向き合います。専門性は問いません。あなたの大好きなこと、得意なこと、かなえたいことを聞かせてください。お会い出来る日を楽しみにしています。

参考:NTTドコモ 新卒採用HP コンセプト

同社は就活生に対して、これまでになかった価値観やひらめきを持つ個性的な学生を求めていることが分かります。ESの設問でも「ドコモはまだまだつまらない。あなたならどう面白くしますか。またどう貢献しますか」という項目があることからもそういった傾向があることが予想出来ます。

選考プロセスは非常にオーソドックスになっており、人事部社員との面接×3回を通過して内定となります。

選考の序盤における質問は学生の性格や個性について問うものが多く、学生時代に頑張ったことに対する質問を始めとして、どのような価値観を重要にしているかに関する質問が多いようです。しかし、最終面接ではやはり学生の入社意志や「なぜKDDIやソフトバンクではダメなのか」など、学生の本気度を試す質問がメインになるため、やはり徹底的な企業分析を通して志望動機をブラッシュアップする必要があるでしょう。


KDDI

-選考プロセス-

ES提出、webテスト受験(1ヶ月半後通過連絡)→ 一次面接(当日通過連絡)→ 二次面接、演算試験(当日通過連絡)→ 最終面接(10日後内々定連絡)

NTTドコモと同様にかなりオーソドックスな選考プロセスであるKDDI。面接の回数は合計で3回であり、同社は一次選考からしっかりと志望動機を深掘りしてくるようです。その他にも、二次面接を行う日と同時に簡単な演算試験を行うようです。難問奇問が出題されるわけではないので特別な対策は必要ないと思われますが、四則演算に苦手意識がある学生は多少なりとも事前に練習をしておくと良いと思われます。

また、その他面接において問われた質問としては、「具体的なキャリアプラン、何年間何をやって、どのように成長して、将来何を成し遂げたいか」というものがあったようです。事前に回答を用意していないと間違いなく答えづらい質問であるため、描いているキャリアプランについてもしっかりと根拠のある準備をして選考に望みましょう。


ソフトバンク

-選考プロセス-

エントリーシート、webテスト(一週間以内に連絡)→グループディスカッション(3日後にメールで連絡)→1次面接(3日後にメールで連絡)→2次面接(3日以内にメールで連絡)→人事面談

ソフトバンクは個人面接の前にGDを設けています。その後、計3回の面接が設けられています。選考において最も学生に求められている点としては、「学生の素質がソフトバンクバリューに合致しているかどうか」でしょう。

事前に提出するESの設問には、「①ソフトバンクバリューの5つの項目の中で、あなたの強みと合致する項目を教えて下さい。また、その強みを発揮して成し遂げたエピソードを教えて下さい」というものがあります。実際の選考では、ソフトバンクバリューに合致する強みを発揮して行ったエピソードの深掘りをエントリーシートに沿って行い、その後に入社後に行いたい事業内容を具体的に聞くという流れになっているようです。

また、3次選考まで進むと個別の社員訪問の機会を2回ほど提供されるようなので、そこで実際の社員の働き方や雰囲気を知ることで志望動機をよりブラッシュアップすることも出来るようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は就活生に高い人気を誇る通信キャリア業界に関して、様々な視点でその特徴を紹介させて頂きました。皆さんの足でOB・OGの方にお会いし、各社の「ヒト」の違いを肌で感じていただくのも、とても大事な企業研究になりますが、今回紹介させていただいたような特徴を踏まえ、各社の違いをしっかりと抑えることも、みなさんが本当には入りたい企業を見つける上でとても大切なことだと思います。是非、この記事が皆さんの就職活動の助けになれば、幸いです。

 

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photo by Lammyman

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