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伊藤忠商事の事業・選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

掲載開始日:2016年09月14日
最終更新日:2017年01月18日

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例年、数多くの上位校生が志望するのが、総合商社業界ではないでしょうか。
そんな総合商社業界の中でも、近年急速に注目を浴びる存在になったのが伊藤忠商事でしょう。事実、同社は2016年3月期の連結決算で2,400億円の最終利益を計上し、資源価格の下落で巨額の業績赤字を計上した三菱商事・三井物産の2社を尻目に、初の業界トップに躍り出ました。
今回は、現在絶好調な伊藤忠商事に関して、事業や選考をはじめ、幅広く考察していきたいと思います。是非参考にしてみてください。


セグメント別収益と事業内容

ここでは、伊藤忠商事の収益構造を、2014年度、15年度に分けて考察していきましょう。
同社が好調な理由を、数字から読み取ることができるのではないでしょうか。(単位(億円))

◆セグメント別利益      
    2014年度 2015年度
資源分野 エネルギー ▲149 367
  化学品 173 187
  金属 112 ▲167
非資源分野 繊維 320 145
  機械 546 484
  食料 1,144 255
  住生活・情報 790 740
その他、調整・消去   70 392
合計   3,006 2,404

 

14年度から15年度にかけて、同社の合計純利益は600億円ほど減少していますが、三菱商事(14年度:4,006億円→15年度:▲1,494億円)や三井物産(14年度:3,065億円→15年度:▲834億円)が資源価格の下落に伴い、16年3月期に巨額の赤字を計上したことを踏まえると、約2,400億円の純利益がどれほど優れた数字であるかがおわかりになるのではないでしょうか。
裏返せば、伊藤忠商事には、資源価格の下落に影響を受けない収益構造が構築されていると考えられます。実際に上図を見ると、金属分野こそブラジル鉄鉱石事業での減損損失の影響を受けましたが、それ以外では非資源分野を中心に、バランスの良いポートフォリオが形成されており、「非資源商社」と呼ばれるにふさわしい収益基盤が構築されています。


以下では、伊藤忠商事の実際のプロジェクトを、セグメントに分けて紹介していきます。
皆さんにも馴染みのある事業を紹介するつもりですので、是非参考にしてみてください。


資源分野

①エネルギー事業

他商社に比べ、資源分野への注力度合は低い同社ですが、1996年からカスピ海における油田開発に参画しています。アゼルバイジャンのACGプロジェクトでは、オペレーターを務めるBP社他、大手7社のエネルギー会社と共同で権益を保有しており(伊藤忠商事の持ち分は約4.3%)、総合商社ならではの大規模な事業を展開しています。
同社は、今後も生産プラットフォームの設置や、新たな開発井の掘削等を通じ、本鉱区の価値を高めることに寄与していくようです。

②化学品事業

「総合商社の化学品ビジネス」と言われても、なかなか事業内容をイメージしづらいのが正直なところではないでしょうか。そんな化学品事業ですが、ここでは肥料ビジネスを紹介しましょう。伊藤忠商事は2012年、マレーシア最大級の肥料製造販売会社であるアグロメイト社の株式を25%取得しました。世界的に人口が増大する現代において、食料・肥料に対する需要は年々急激に高まっています。伊藤忠商事は今後、アグロメイト社と共同で、アジア域内を中心に強固な肥料の販売体制構築を目指していくようです。

③金属事業

近年、その再稼働で世間を賑わせている原子力発電。東日本大震災を機に、一時は国内の全発電所で発電がストップしましたが、今後も我が国における重要な発電源であることに変わりはないでしょう。伊藤忠商事は2011年、ウズベキスタン政府と、原子力発電の原料であるウランの、長期大型売買契約成立に合意しました。国内では何かと物議をかもす原子力発電ですが、環境負荷が低い発電様式に併せ、今後世界中でその導入が進んでいくと思われます。同社は世界有数のウラン生産国であるウズベキスタンとの契約に基づき、対日本資源確保を推進すると共に、今後急成長が見込まれる原子力発電新興国への燃料供給を目指します。

 

非資源分野

①繊維事業

タレントの体型が、数週間で劇的に改善する様子を映したCMで有名な「RIZAP(ライザップ)」。
伊藤忠商事は2016年、RIZAPを展開する健康コーポレーション株式会社との提携を発表しました。朝型勤務を導入する等、社員の健康管理に気を遣うことで有名な伊藤忠商事ですが、国内市場でも2020年の東京五輪に伴って「健康」に対する需要が今以上に喚起されることを見据え、今回の契約締結に至りました。
今後はスポーツウェアの販売を中心に、RIZAPのブランドイメージを前面に押し出すことで、3年以内に20億円の売上目標を達成することにコミットしていくようです。

②機械事業

我々の生活に欠かすことのできない「水」。
人口増加に伴い需要も急増している生活必需品ですが、現在、飲料用の水不足は世界的な課題となっています。そのような中、2016年、伊藤忠商事はオマーン政府傘下のオマーン電力・水公社と提携、海水淡水化事業契約に合意しました。オマーンでは今後水需要が年間約6%成長すると予測されており、今回のプロジェクトは同国への水の安定供給において重要な役割を果たします。
同社は、世界的な人口増加や地球温暖化等に起因する水需要の増加を背景に、海水淡水化や上下水事業をはじめ積極的に水ビジネスを拡大してきており、今後も水資源の有効活用に寄与する事業を一層推進する方針を掲げているようです。

③食料事業

この記事を呼んでくださっている皆さんの中にも、Doleのバナナを食べたことがある方は多いのではないでしょうか。伊藤忠商事は2012年、Dole社が現在保有するアジアにおける青果物事業とグローバルに展開する加工食品事業の買収を発表しました。
1851年の創業以来、世界90ヶ国以上で、バナナやパイナップルを生産する青果物事業及びフルーツや野菜の加工食品を製造する加工食品事業を展開する、世界最大の青果物メジャーであるDole社。伊藤忠商事は今提携を通じ、Doleブランドを活用した新規商品・ビジネスの展開や、総合商社のネットワークを活かしたDole既存商品の販路拡大に貢献していくようです。

④住生活・情報事業

Amazonやアリババの台頭に伴い、近年急速に市場規模が拡大しているネット通販事業。2015年、伊藤忠商事は上海市政府やタイ最大財閥チャロン・ポカパン(CP)グループなどと、中国でのネット通販事業に取り組む覚書に調印しました。2014年時点で、中国のネット通販取引額は50兆円に達し、現在はアリババが過半のシェアを握っています。伊藤忠商事は、共同事業会社「見見面」の設立によって、日本からの輸入品をネット経由で割安に販売するなど、拡大する中国の個人消費を取り込み、アリババの対抗軸形成を目指していくようです。


事業内容から考える伊藤忠商事が求める人材

ここまで、伊藤忠商事のセグメント別業績及び事業例を紹介してきました。これ以降では、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら、同社が就活生に求める素質を考えていきましょう。ここでは、実際に同社が手掛けた物流ビジネスを紹介します。

投資額280億円。床面積は東京ドームの4倍。2014年春、世界最大規模の物流施設「Amazon 小田原フルフィルメントセンター(FC)」が完成した。この事業の立役者である岡本は、確信を得て新たなプロジェクトを発足。巨大企業の専用センターだけでなく、複数の企業が利用可能な”マルチテナント型物流施設”市場に参入することを決意したのだ。〈中略〉

「Amazon様との取引が上手くいったことで、物流センターに対する大きな可能性を感じていたんです。まだまだ商社にできることがあるのではないかという想いが芽生えました」と語るのはプロジェクトの統轄を務める岡本秀彰。「E コマースの革新によって物流へのニーズは大きく様変わりしました。ワンクリックするだけで、その日のうちに商品が届く。そんな市場で戦っていくには、従来のように1週間も2週間も輸送に時間を費やすわけにはいかない。物流企業の多くが、大きな課題に直面しているのは明らかでした」。〈中略〉

これまで伊藤忠は“一社専用物流施設”市場で実績を積んできたが、ターゲットは少数の企業に絞られていた。そうした中、新たな物流企業にコンタクトを取りたくても、チームとしての取引はゼロの状態だった。「私が最初に目をつけたのは、商社の強みとも言える事業規模の広さでした。繊維カンパニーや食料カンパニーなどは物流企業との取引も多いため、各担当者にお客様を紹介してもらえるように協力を仰いだんです」と当時を振り返る杉山。しかし、それでも調査に必要な数には遠く及ばない。自分で検索しては電話をかけ、足を運び、物流施設に対する課題、ニーズを拾い集めていった。その数、なんと500社以上。次第に「配送スピード強化の必要性は分かっているが、今の倉庫では作業スペースが狭く、仕分けや出荷を担当するスタッフを増やすことができない」といったニーズが浮き彫りになっていく。杉山は“生の声”をもとに調査資料を作成。岡本はチームの魂を引き継ぎ、社内承認のためのプレゼンに臨んだ。投資総額は1,000億円。当然、この時点ではテナントが埋まるかどうかも未知数。伊藤忠にとっても大きな賭けだったが、最終的な返事は「GO」。決め手はデータではなく、自分たちの足で稼いだ“生の声”だったと岡本は言う。〈中略〉

最先端かつリーズナブル。二人が目指した理想の施設が、ようやくスタートを切ろうとしていた。しかし、開発を請け負うゼネコンからの連絡に、岡本と杉山は凍りつくことになる。「オリンピック需要が高まっていることもあり、予算が数十億円規模で跳ね上がってしまったんです」と語る杉山に、岡本が続く。「正直、プロジェクトの頓挫も覚悟しました。土地はすでに購入していましたし、“塩漬け”になる可能性があった」。しかし、これで諦めるような商人たちではない。杉山は知恵を絞り、ゼネコンとの議論を何度も重ねた。岡本も「ビジネスパートナーとの間に交渉決裂なんて存在しない。あっちもプロの商売人。膝と膝を突き合わせて、道を切り拓け」と檄を飛ばした。交渉の焦点となったのは“機能性の維持”。杉山の熱意はやがてゼネコンにも伝播し、先方からも具体的な解決策が提案されるようになる。この間、6ヵ月。ようやく光明が見え始める。「地盤を改良してから建設する」「強度を維持しながら柱を減らす」などの工夫が功を奏し、数十億規模のコストダウンに成功したのだ。「ゼネコンの担当者様とは『絶対いいものをつくりましょう』と話していますし、パートナーとの信頼関係がなければ危機を脱することはできなかったと思います」。暗礁に乗り上げたはずのプロジェクトが、もう一度大海原へ出航しようとしていた。


引用:物流の新時代を築け、日本の未来に挑んだ二人の商人

今回の事業において、伊藤忠商事は、Amazonはじめネット市場の急成長を察知し、その宅配に必要な物流施設の建設に携わりました。多くの物流企業が何らかの課題に直面しているという現状を変えるため、同社の担当者は500以上の企業のニーズを集め、事業への投資決定にまでこぎつけました。途中、東京五輪需要で建設予算が跳ね上がるというトラブルも経験しましたが、ゼネコン関係者との度重なる交渉を通じ、信頼関係の構築及び大幅なコストダウンに成功しました。

以上の点を踏まえると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」といった素質を持っていることはもちろんのこと、同社がこれまで挑戦してこなかったマルチテナント型物流施設を作る、という目標を、社内の異なる部署と協力しながら達成したという点で、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」点も備えている必要があると思われます。


社風について

ここからは、「三菱・三井・住友・伊藤忠・丸紅5大総合商社の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】」を参照しながら、伊藤忠商事の社風について考察していきます。

伊藤忠商事の強さ、それは卓越した「個人の力」にあります。
「野武士集団」とよく評されるように、豊かな個性を持った人の集まりであること、自由闊達な風土を持った組織であること、「個の力」が強いことを意識しました。
社員一人ひとりが、ビジネスの現場で、マーケットが求めている商品やサービスをお届けし、広く社会に豊かさを提供し続けること、また「商うこと」の先に広がる豊かさを提供していくことが、社会に存続を許され続けるためには不可欠です。これらはまさに、創業者である伊藤忠兵衛をはじめとする近江商人の経営哲学である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」と一致する持続的発展の道筋であり、当社が果たすべき「使命」です。

引用:コーポレートメッセージ

三菱、三井、住友の財閥系商社とは異なり、丸紅などと同じく非財閥系商社の1つに数えられる伊藤忠商事。同社を表すキーワードは、大きく2つあると思われます。
1つ目に、組織よりも「個」の力を重視する点が挙げられます。一人ひとりが「商人」として、各々の個性を大切にしながら、自由闊達に仕事をする文化が、伊藤忠には根付いているようです。
また、2つ目のキーワードに、「三方よし」があります。これは、創業者である伊藤忠兵衛が事業の基盤としていた近江商人の経営哲学であり、三方とは「売り手」、「買い手」、「世間」のことを指します。伊藤忠商事では「売り手にも、買い手にも、世間にも、最善の商いになるよう事業を展開する」という教えがあるようです、


内定者のES解説

ここからは、実際に伊藤忠商事に内定した方のエントリーシートを基に、同社が求める人材を考えていきましょう。

①あなたの強みは何ですか。(20) 
②あなたの弱みは何ですか。(20) 
③伊藤忠商事を志望する理由を教えて下さい。(50) 
④あなたの信念を教えて下さい。(30) 
⑤やりがいを感じる時はどのような時ですか。(30) 
⑥日頃、継続している習慣を教えて下さい。(30) 
⑦困難に直面した時、どのように克服しますか。(30) 
⑧リーダーにおいて必要なものは何ですか。(30) 
⑨ストレスを感じるときはどのように対処しますか。(30) 
⑩コミュニケーションの際に気を付けていることを教えて下さい。(30) 
⑪今までの人生で最大の決断は何ですか。(30) 
⑫あなたの人生の夢を教えて下さい。(30)

引用:伊藤忠商事 本選考情報

同社のESの特徴として、設問数が多く、一問あたりの制限字数が少ないことがあります。
例えば⑧の設問では、企業にアピールすべき5つの強みの中で「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」という点に関して聞かれていると思われます。自身が過去にリーダーシップを発揮した経験から、リーダーに必要なものが何かを考えてみるといいでしょう。
また、⑩の設問では、自分なりのコミュニケーション方法を述べることで、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」といった能力があることを、面接を通じてしっかりとアピールする必要があるでしょう。
また、③と⑫では、伊藤忠商事を志望する理由並びに将来の夢が問われており、志望動機に関係した設問だと考えられます。
いずれの設問でも、自分の経験に基づいた回答をする必要があると思われるため、自己分析をしっかり行うことが、同社のESの最大の対策になるのではないでしょうか。

以下では、実際に伊藤忠商事に内定した就活生の解答例を参照していきます。
上記で解説した設問③、⑧、⑩、⑫を中心に考えていきましょう。
その他の設問に関する解説は、「伊藤忠商事のESと採用HPから考える伊藤忠商事の求める人材」を参照してみてください。

内定者A

①仲間と信頼関係を築く力

②納得する決断をするのに時間がかかる点

③若手から裁量権の大きい環境下で日々自身を磨き、世界中で信頼関係の深い仲間を作りたいから

④妥協せずに意思を貫くこと

⑤仲間と共に困難を乗り越えるとき

⑥行動する前に計画を立てること

⑦周囲と相談しつつ、自分の出来る事を諦めずやり続ける

⑧周囲と信頼関係を築くための人間性

⑨自身の理想と現実の間に大きなズレが生じたとき

⑩遠慮せずに自分の意見をはっきり伝えること

⑪大学受験の時、合格確率の低い第一志望校への受験を決めたこと

⑫世界中に生涯付き合える仲間を作ること

 

参考:伊藤忠商事 エントリーシート

【解説】
内定者Aは、⑧の設問を通じて、リーダーには「周囲と信頼関係を築く」能力が必要だと考えているようです。先ほど紹介した物流施設事業においても、ゼネコン関係者と信頼関係を築く社員の姿が描写されていましたが、他者と信頼関係を築く力のあるリーダーになれれば、商社マンとしても活躍できるという印象を面接官に与えられるでしょう。

また、設問⑩に関して、この内定者は遠慮せずに自分の意見を伝えることが、コミュニケーションには必要だと考えているようです。伝え方に工夫する必要があることはもちろんですが、実際に関係者のニーズを聞き出したり、価値観の異なる者とビジネスを行ったりするためには、自分の意見・考えをしっかりと伝えることは避けて通れないでしょう。

最後に設問③と⑫から、「裁量権のあるフィールドで働き、世界中に仲間を作ること」を志望動機にしていることが伺えます。なぜ「裁量権が欲しいのか」、「なぜ世界に友人を作りたいのか」を、自身の過去の経験からしっかりと説明することができれば、内定に近付くことができると思われます。

 

内定者B

①所属する組織の価値を上げる事へのこだわり

②一つの物事に集中し、他が疎かになる事

③個の力を重視しており、私の夢を達成できると考えた為。また社員の方、一人一人が強く記憶に残っている為。

④常に当事者意識を持って物事に取り組む事

⑤自分の所属する組織の価値が上がった時

⑥毎朝6kmのランニング、腹筋トレーニング

⑦原因を解明するためにデータを収集し、検証を行う。

⑧常に進むべき方向に向いており、細かい仕事はメンバーに任せる力

⑨自分の所属する組織の評価が低かった時

⑩結論を初めにし、10を伝えたいならば10伝わるよう心がける事

⑪大学入学時における体育会テニス部への入部という決断

⑫世界で勝負し日本の価値を上げる事である。

 

参考:伊藤忠商事 エントリーシート

【解説】
ここからは2人目の内定者のESを解説します。

設問⑧においてこの内定者は、「常に方向性を示し、メンバーに仕事を振ること」がリーダーには必要とされていると考えているようです。総合商社では、出張や駐在、子会社への出向等で、社を代表してビジネスを行うことが求められるシーンも多いと考えられます。その際に、自分1人で抱え込むのではなく、しっかりと方向性を示しながら、周囲を巻き込んでビジネスを行う力も求められていると考えられ、この点をアピールすることは非常に重要でしょう。

また、⑩から、コミュニケーションの際、「結論ファーストで、伝えたい事はすべて伝える」姿勢を意識しているようです。内定者AのESでも解説しましたが、自分の意見を簡潔にわかりやすく伝えることが、立場の異なる相手とビジネスを行う上で不可欠だと考えられます。

最後に、③と⑫に関して、まず③では「個」を重視する同社に共感した旨が記されています。説明会やOB・OG訪問で感じたであろう社員の方の雰囲気も織り交ぜられており、同社に対する強い志望度が伺えます。また⑫では、「世界における日本の価値向上」を自身の夢に掲げています。
自身の夢が、自分の過去の経験とどう関係しているのか、しっかりと説明できるよう、自己分析はしっかりと行いましょう。
 

選考について

最後に同社の選考フローを見ていきましょう。面接に臨む前に、ぜひ一度参考にしてみてください。

-選考プロセス(総合職)-

エントリーシート、テストセンター→一次面接(集団)→二次選考(GD・グループ面接・作文テスト)→最終面接(個人)

引用:伊藤忠商事 本選考情報

他商社同様、伊藤忠商事も総合職と一般職で別々に採用を行い、総合職ではおよそ150名の学生を採用しているようです。
具体的に選考フローを見ていきましょう。

一次面接や最終面接では、基本的にESに沿って、頑張ったことや挫折経験などの質問がなされるようです。しかし、最終面接では、「この場で踊れと言ったら踊る? 」といったような突拍子のない質問がなされるケースもあるようで、会話を楽しむ気持ちで面接に臨む心づもりが必要でしょう。

二次選考では、まず学生4人〜6人でGDを行うようです。過去に出された論題としては、「日本の文化で海外に最も発信すべきだと思うもの」や「コンビニエンスを出店する都道府県を選んで理由も述べよ」といったものがありました。資料が事前に配布されており、それに基いて30分ほど議論し、3分程度で社員の方にプレゼンテーションすることが課されているようです。自分の考えを述べるだけでなく、他人の意見も尊重しながら、周りの人を巻き込んで議論を活性化させることを意識すると良いでしょう。
GDの後には、グループ面接が用意されており、自己紹介や頑張ったことなどのオーソドックスなことに加え、「GDの際に意識していたこと」も聞かれるようです。

またテストセンターのボーダーラインも高いようですので、しっかりと準備してから本選考に臨みましょう。


最後に

いかがだったでしょうか。
今回は、非資源分野を得意とし、2015年度に初の業界首位に君臨した伊藤忠商事を紹介させていただきました。野武士集団と称され、強い「個」を重んじる同社は、今後も資源価格の影響を最小限に留め、業界内で大きな存在感を放っていくと考えられます。是非、この記事を参考に、同社の企業研究を行ってくだされば幸いです。

 

photo by Shinichi Higashi

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