【ソフトバンクの面接過去問23選】就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2024年07月04日
ソフトバンクは、テレビCMを始めとしたプロモーションで有名な移動通信事業だけでなく、近年はICTソリューション・専用線サービスなど、そのベンチャー気質からスピード感あふれた事業展開をしている企業です。
選考フローはES→テストセンター→GD→面接(4回程度)が通常となっているようです。最終面接通過後にも複数回人事面談が課され、総じてかなりの数の面接をこなすことになり、ソフトバンクにふさわしい人材か・本当にソフトバンクに来てくれる人材かをかなり厳しく見極めているようです。
それでは、過去の内定者の声を参考にソフトバンクで実際に問われた質問内容についてみていきましょう。
参考:【ソフトバンクのES・選考レポート一覧】
→ソフトバンクの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代に意欲的に取り組んだことについてその内容を具体的に述べてください。
- あなたのこれまでの人生で、一番の挑戦・挫折は何でしたか。
- あなたの経験でモチベーションとなったのは何ですか。
- その経験の中で、あなたはチームでどのような役割を果たしましたか。
- あなたが取り組んだことにおける課題点克服のために、今振り返ってみて何か行うとしたら何をしますか。
- なぜその方法を選択したのですか?他に選択肢はなかったのですか?
「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」で問われている内容に加え、少し尋ね方を変えた質問が並んでいます。特に「他に選択肢はなかったのか」は面接では頻出の質問ですので、困難に対して複数の選択肢からなぜそのアプローチをとったのかは自分なりに考えておく必要があるでしょう。
参考:【大手ES例文10選】"困難を乗り越えた経験"がない場合には〇〇〇〇をするべき!
→これまでの人生最大の困難や挫折経験は、選考においてよく訊かれる質問です。もっとも、多くの学生は「普通に生きてきただけで、挫折なんてよくわからない」というのが本音だと思います。そのような方々は内定者の回答をもとに考えてみると自分では気が付かなかった経験が見つかるかもしれません。
あなた自身に関する質問
- 自己紹介をしてください。
- 自身の強みと弱みについて教えてください。
- 周囲からどんな人だと思われ、自分ではそれをどう思いますか。
- あなたの幼少時代について教えてください。
上3つは全て「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」に記載されている質問となります。全て他の企業でも頻出の内容となりますのでしっかりと用意しておきましょう。
幼少時代については以下の記事で述べているように自己PRに説得力を持たせるうえで有効な手段であるだけでなく、先ほどの「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」の⑤人柄を述べるうえでも重要となってきます。
他の企業でもこのように直接問われることはあり、例えば東京海上ではインターンの段階でも幼少期から自身の生い立ちについて深く問われているようで、しっかりとした自己分析が要求されます。この項目は多くの就活生が見落としてしまっている要素となりますので、この点をしっかりと語ることができれば大きく一歩差をつけることができる質問となるでしょう。
→人は過去の経験の蓄積により人格が形成されていると言っても過言ではないでしょう。そのため、自己PRするに際しても、「強みの原点」として、強みが形成されることになった過去の生い立ちやきっかけとなる経験を語ることで自己PRの説得力が格段に増します。
志望動機に関する質問
- 就職活動の軸を教えてください。
- 具体的に会社に入ったら何がやりたいですか。
- KDDI・NTTドコモとの違いを教えてください。
- 業種の志望理由を教えてください。
- 他社の選考状況について教えてください。
- 第一志望かどうか本音で答えてください。
- 他の志望度の高い企業があるならば、ソフトバンクの選考を受けるのをやめてはいかがですか。
- あなたからこちらに質問してください。
- あなたが共感するソフトバンクバリューについて教えてください。
- 通信業界について今後の展望は
- ソフトバンクの電波状況についてあなたはどう思いますか。
ソフトバンクではこの志望動機が最も重要となります。過去には大量辞退者が出たこともあり、「選考を受けたらやめたら?」のような厳しい質問から就活生の志望度をしっかりと見極めたいという意図が込められていると考えられます。
KDDI・ドコモの他社通信キャリアとの違いは必ず問われる内容のようですので、自分なりにしっかり差別化を図ってソフトバンクでなければならない理由について明確に伝える必要があります。しかし、以下の内定者の声のように、ソフトバンクのベンチャー気質に基づいた一般的な違いについて述べてもあまり評価されない可能性がありますので、しっかりとした企業比較が求められる質問となっています。
他社の選考状況を始めとした志望度を問う質問についても、内定辞退リスクを避けるためかなり突っ込んで聞かれるようです。ソフトバンクが第一志望であることを伝えるうえでも、なぜ志望度が高いのか自身の企業選びの軸をぶらすことなく論理的に伝えなければなりません。
No.1・挑戦・逆算・スピード・執念の5項目からなる「ソフトバンクバリュー」については、ESだけでなく面接の段階でも取り上げられることは多いようです。項目を見ても、典型的な日本企業での働き方を好む安定志向の学生は求めていないと考えられます。経験から導かれる強みやあなたの外見・話し方からくる印象がソフトバンクバリューを体現する企業としてふさわしい内容であるかは常に意識しておくようにしてきましょう。
一番下2つの質問についてはソフトバンクについて理解が進んでいるか、鋭い洞察が進んでいるかという意図が込められています。発想の斬新さというよりも、なぜそのように答えたのかというあなたの考え方が重要になります。
参考:【ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天を比較】通信キャリア4社の強み・社風・選考の違いとは
→各通信キャリアについて比較し、各社の強みや社風についてまとめました。各企業とも本選考においては「競合他社ではなくなぜ当社なのか」ということが問われることが想定されるため、企業比較を入念に行う必要があります。
少し気になったのが、競合他社との比較で「意思決定が早い、スピード感に惹かれた」と言ったところ、面接官は聞き飽きているようで不満げな顔をしていたので、詳細を語れる様に会社の近頃のニュースや動向を調べて話せる準備をしておくことが良い。
学業に関する質問
- ゼミの活動内容について教えてください。
ソフトバンクでは学業について問われることは少なく、「ゼミに所属していません」と答えるとその後の選考で一切触れられなかったということもあるようです。ゼミ等で専門的に取り組んでいた研究がある場合は、それについてまったく無知の面接官にもわかりやすく質問できるようにするといった最低限の準備をしておけば十分であると考えられます。
参考:【ES例文22選付】学業で力を入れたことの書き方(ゼミ・研究・留学・資格など)
→ESでは学業に関して問われることも多いため、前もって準備しておくことが重要です。学業に力を入れてこなかったと感じている学生も、何かアピールできる経験があるはずでので、内定者の回答をもとに考えてみてください。
その他の質問
- もしソフトバンクが化粧品会社に営業をかけるのであればどのように営業すればいいと思いますか。
面接の途中にこのような質問が唐突に投げかけられることもあるようです。海外での積極的なM&Aなど大規模な投資案件が目立つソフトバンクでは、既存のやり方にとらわれずに、これまでにない考え方や仕組みを提案できる人を求めているため、と考えられます。
この手の質問はいわゆるセンスだけが問われているのではなく、ソフトバンクだからこそできることかどうか、自身の経験や得意分野に基づいた内容であるか、というその他一般に問われる質問と共通した意図も込められています。
参考:「新規事業を提案してください」というES設問の回答例と解説
→企業によっては今後の事業展開について意見を求められることがあります。これは、企業研究をみているだけでなく、入社後何を実現したいのかをきちんとイメージすることができているかを確かめるための質問といえます。
最後に
冒頭で述べた選考プロセスの多さに多少尻込みしてしまったという方もいるかもしれません。しかしソフトバンクは、2週間以上に渡る就業型インターンの参加で本選考でも大きく優遇され、本選考自体も比較的日程が早く設定されていることから、早い時期から意欲的に動いてる方にとっては受けるべき絶好の機会と言えるのではないでしょうか。
「第一志望です」といわなければ基本的には内定は出さない姿勢のようですが、志望度に差があってもソフトバンクの選考にチャレンジすることは、他の企業の選考に臨むうえでも間違いなくプラスになることでしょう。是非、自身の実力を知るきっかけという意味でも積極的に選考にチャレンジしてみてください。
面接に関する詳細な情報をより知りたいという方は、以下の完全攻略記事を参照してみてください。