【NTTドコモの面接過去問25選】就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2024年07月04日
「NTTドコモはソフトバンク・KDDI」と並ぶ国内大手通信キャリア3社の一角を担い、知名度・就職活動での人気度共に高い企業となっています。
NTTグループと言うとやや「お堅い」イメージがあるという方が多いかと思いますが、「NTTドコモの特徴を解説|業績や社風から見る就活対策・企業研究」や今回紹介する質問内容からも読み取れるように、グループの中では「攻め」の姿勢を重視し、効果的な付加価値戦略の策定から事業の拡大を図っているようです。
そんなNTTドコモの選考フローは「ES+Webテスト→GD→面接(3回程度)」となっているようです。GDはお題が与えられておらず、各自が案を持ち寄ってテーマの決定から話し合うという点が特徴的となっています。
それでは、NTTドコモの面接で実際に問われた質問について見ていきましょう。
志望動機に関する質問
- なぜインフラ業界を志望するのか教えてください。
- なぜ通信業界を志望するのか答えてください。
- NTTドコモでどのような仕事をやってみたいか教えてください。
- 将来どのような働き方をしていたいか教えてください。
- なぜ通信業界の中でもNTTドコモなのですか。ソフトバンクやKDDIではない理由は何ですか。
- あなたの就職活動の軸を述べてください。
- 勤務地に希望はありますか。転勤の場合でも問題ないですか。
- 就活の状況はいかがですか。
- (内定先を伝えた就活生に)その企業と弊社はどういった関係性があるのですか。
- (営業志望の学生に対して)営業の仕事で求められる素質は何だとお考えですか。
- 逆質問
「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」に照らし合わせてみると、「(3)企業選びの軸(4)業界比較(5)取り組みたい仕事(6)同業比較」に該当する質問が尋ねられています。
「【KDDIの面接過去問26選】就職活動での頻出質問と選考意図とは」「【ソフトバンクの面接過去問23選】就職活動での頻出質問と選考意図とは」の記事にもあるように、通信キャリア大手3社において同業比較は必須であるようです。併願して受けている場合は、同記事も参考に差別化できるよう準備しておく必要があるでしょう。
内定先とNTTドコモの関係性や企業選びの軸を尋ねていることから、ただ「有名な企業だから」などではなく、成し遂げたいことから導かれる一貫した軸に基いて就職活動を行っているかを見ようしていることも伺えます。
面接の場では「あなたがNTTドコモでやりたいこととあなたがやってきた経験は結びつかないと思うのですが?」と厳しく問われることもあるようなので、フレームワークに沿った形で論理的に説明できるかが重要になると考えられます。
一番下の質問は文系学生の多くが配属されることになる営業職種について正しい理解が進んでいるかを問う質問です。営業というと「取引先を回るなかでとにかく訪問件数を増やし、頭を下げるような形で契約を勝ち取る。」「その成績が個人ごとにオフィスに張り出される」いったような姿がイメージに浮かぶという方が多いかもしれません。
しかし、「エントリーシート(ES)や面接で選考官に仕事理解を示すには、興味のある部門と職種内容を語る」にもあるように、ひとくちに「営業」といっても、「既存営業か新規営業か」「既存品の販売かカスタマイズ製品の販売か」などによって大きく働き方が異なります。
NTTドコモでの営業での働き方とはどのようなものであるか、その仕事理解を示すためにはやはりOB訪問・OG訪問を始めとした方法で実際に働いている社員の声を聞くのが最も有効です。
そういった正しい仕事理解が、質問にあるような営業に求める素質を考えるうえでも重要になってくるでしょう。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代に力を入れたことは何ですか。
- 学生時代に最も苦労したことは何ですか。
- 学生時代の経験についてESで記入した内容以外に挙げてください。
- あなたがその経験をしたコミュニティーにおいて、他に何か力を入れたエピソードはありますか。
- 学生時代の経験についてサークル・アルバイト・ゼミ以外について述べてください。
「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」の内容がそのまま尋ねられるということは少ないようです。全体としてNTTドコモでは複数エピソードを求める質問が並んでいることが特徴だと言えます。
一般に「持ちネタ」とする学生時代の経験は一つだけだと不十分であると考えられます。そもそも面接官が経験について深掘りを重ねるのは、そのエピソードを知ることで、学生がどのような価値観を持った人物なのか、どのような強みを持った人物なのかを知り、本当に企業に貢献できる素質を持った人材なのかを見極めるためです。
面接官は複数の経験について聞くことでそれらについてより深く知ることができるため、このような質問が並んでいるのだと考えられます。
特に一番下のように多くの就活生が経験として挙げるサークル・アルバイト・ゼミ以外と指定された形でエピソードを求めることもありますので、大学入学以前の経験やあなたが日常で取っている行動についてでも構わないので、ある程度異なった観点から語れるように準備しておく必要はあるでしょう。
参考:自己PRに複数のエピソード・強みを用意すべき?理由から対処法まで徹底解説
→複数エピソードを用意して自己PRの説得力を増しておく重要性について説明します。
あなた自身に関する質問
- 周囲からどのような人だと言われることが多いですか。その具体的なエピソードまで教えてください。
- 長所と短所を述べてください。
- チームで動くときはどのような役回りになることが多いですか。
- あなたの「苦手なこと」を教えてください。
- あなたの人生に一番影響を与えた人物はどんな人ですか。その影響を受けたエピソードと共に述べてください。
- あなたが尊敬する人物はどのような人ですか。
- 対人関係で苦労する方ですか。ある場合、それをどう乗り越えましたか。
「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」にあるような多くの企業で尋ねられる質問が多いようです。特徴としては、回答の根拠となるエピソードを同時に挙げるよう指定してくる質問が多いようです。
「自己PRに複数のエピソード・強みを用意すべき?理由から対処法まで徹底解説」にもあるように、自身の強みを述べることをはじめとした自己PR系に分類される質問では、その理由付けとして具体的な経験について語っていくことになります。
また、周囲からの評価やチームでの役回りなど、集団の中であなたがどのような働きをする人間なのか問う質問も多いようです。
このことから、自身の強みについて述べるうえでも、個人としての強み(責任感、問題解決能力、粘り強さ)よりも集団の中で発揮される強み(周囲と信頼関係を構築、周囲を巻き込むことができる)をアピールした方が評価が高いと考えられます。
参考:【三菱UFJ銀行の選考対策】尊敬する人は?の設問意図と解説付き内定者ES
→この質問では「誰」を尊敬しているのかではなく、「どのような点を」尊敬しているのかというところが重要です。
その他の質問
- NTTドコモは「CANではなくWILL」を大切にしています。この意味についてあなたなりの考え方を述べてください。
- NTTドコモが未来を覗けるスマートグラスを開発しました。それを使って○年後の未来を覗いてみたところ、あなたのとびっきりの個性をテーマにした本が日本でベストセラーになっていました。その本のテーマは何ですか。
発想系に分類されるような質問が2つ並んでいます。上の質問については「あなたなりの考え」とあるため回答自体に正解はないと考えられますが、NTTドコモの採用方針を意識した答えを準備しておくべきでしょう。
NTTドコモの新卒採用では、その下の質問でもあうように「個性」というのが一つのキーワードとなっています。「個性」とは「他の人とは異なるその本人特有の性質や性格」のことであり、「自分はこういう人間なのだ」というメッセージをより明確に示すことが選考においては重要になるでしょう。
一方、言葉の意味から考えると「CAN」とは「できる」、「WILL」は未来表現でありかつ「しよう」という意志を表す語でもあります。
このことから、自分の現状の能力に満足することなく、常に向上心を持ち、未来に向けた成長へと繋がる行動ができる人材が求められているとまとめることができるのではないでしょうか。
もちろん、他にも考え方はあるでしょうから、この方針に大きくズレがない範囲であれば、他のアプローチを考察してみるのもいいと考えます。
下の質問については〇年後のキャリアビジョンを述べる質問であると考えると、志望動機に関する質問に分類されるという見方もできると思います。
「NTTドコモで自分がこんなすごいことをやってのけた」という方針にするにせよしないにせよ、現在のあなたの価値観から未来の個性を導くような形で、一貫性のある回答をすることが重要になってくるでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。NTTドコモの面接では、全体としてとにかく理由付けとしての「経験」が多く尋ねられる傾向が見受けられました。
うわべだけの回答ではなく、その内容が自身の価値観に根付いたものであるかの判断を通して、学生の人となりを詳しく見ようとする意図があると考えられます。
NTTドコモに限らず、特に日系企業の選考では、志望動機であれ自己PRであれ、多くの内容を自身の経験をベースとして語っていくことになります。就職活動用としてさまになるようなエピソードをつくりあげるのではなく、普段の日常生活や大学以前を含めて、自分がどう考えどう行動してきた人であるのか。深さ・広さ共に水準の高い自己分析が重要であると言えるでしょう。
そのため、志望度に関わらず、上記のようなNTTドコモの質問は他社の選考を受けるうえで参考になる点が多いと考えます。自身の経験を整理するうえでも、本記事を活用し皆さんの就職活動に役立てていただければ幸いです。