ゴールドマン・サックスのインターン選考対策(ES・Webテスト・面接)
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最終更新日:2024年11月07日
トップ大学生の間で特に高い人気を誇る外資系投資銀行。その中でも世界最大級規模を誇る米系投資銀行に当たるのが、今回紹介するゴールドマン・サックスです。
業界トップクラスの強力な資金力を武器に、事業法人・金融機関・政府機関などの多岐に渡る顧客層に対して、投資銀行業務・証券業務および資産運用業務における幅広いサービスを提供しています。
本記事では、ゴールドマン・サックスのインターン内容から具体的な選考対策までをご紹介します。
- 本記事の構成
- 外資系投資銀行とは
- ゴールドマン・サックスとは
- ゴールドマン・サックスのインターン内容
- ゴールドマン・サックスが求める人物像
- ゴールドマン・サックスのインターン選考フロー
- ゴールドマン・サックスのインターン選考:エントリーシート(ES)対策
- ゴールドマン・サックスのインターン選考:webテスト対策
- ゴールドマン・サックスのインターン選考:面接対策
- 最後に
外資系投資銀行とは
外資系投資銀行とは法人向けに証券業務を行う銀行のことを指し、日本で言う"証券会社”に当たります。顧客は一般企業や金融機関、そして機関投資家まで多岐に渡ります。
主な業務内容に関しては、企業や機関を顧客として資金調達やM&Aのアドバイスを行ったり、機関投資家向けの金融商品の売買などがあります。また、自社のための売買も行っています。
続いて、部門ごとの業務内容を紹介します。外資系投資銀行は、部門・部署によって業務内容が大きく異なります。そしてその部門や部署は大きく分類すると、以下の4つに分けることができます。
- 投資銀行部門(IBD)
- マーケット部門
- リサーチ部門
- アセットマネジメント部門
投資銀行部門の略称であるIBDとは"Investment Banking Division”のことを言い、投資銀行の花形部門と言われています。主に資金調達の提案や企業のM&Aなどを行うため、顧客である大手企業などの財務コンサルタントなどを担う部門になります。
マーケット部門は"株式や債券などの金融商品の営業・売買をする"部門になり、部門内でもさらに「トレーディング、セールス、ストラクチャー(マーケティング)」に分かれています。トレーディングは市場での金融商品の売買や取引、セールスは顧客に対する案件取引、ストラクチャーは金融商品の設計などを行います。
リサーチ部門は"金融関係の調査や分析を行う"部門であり、金融商品から経済動向まで幅広い調査を行います。そのため財務分析のスキルだけでなく、各業界についての知識や理解が求められる部門になります。また、このリサーチを行う人を「アナリスト」とも呼びます。
アセット・マネジメント部門は、"顧客である企業、個人の資産運用を行う"部門です。この部門では他の部門よりも金融についての深い知識が求められ、基本的には顧客の資産を扱って資産運用を行います。部門という名称がついていますが、投資銀行と分かれ、完全な別会社になる場合も多くあります。
また、一般的な企業と比較して外資系投資銀行の特徴としては、以下の3つのキーワードで表すことができます。
●実力主義
●激務
●高収入
外資系投資銀行は仕事の成果が市場環境に影響されやすく、成果を出せなければ異動や解雇になるリスクも高いと言われています。しかしその一方で、若手のうちから主要な業務を任されることも多く、自主的に動くことができる人ならば成長しやすい環境であるとも言えるため、"実力主義の風潮”はかなりあります。
労働環境に関しては、「激務」であることに間違いありません。時代の変遷にあわせて徐々に労働環境は改善しているそうですが、毎月の残業時間が100時間を超えることも稀ではないようです。"過酷な労働環境と引き換えに、圧倒的に高い給与を貰っている”という風に捉えて良いでしょう。
外資系投資銀行の給与は、基本的に基本給+年1回のボーナスで支払われます。企業ごとに差はありますが、新卒1年目の給与は基本給+ボーナスで600~700万円ほど、さらに3年ほどで昇給すると1500~2000万円ほどにもなると言われています。
ゴールドマン・サックスとは
ゴールドマン・サックスは投資銀行業務や証券業務、および投資運用業務を中心に、「企業・金融機関・政府機関・個人投資家」など多岐に渡るお客様に幅広い金融サービスを提供している世界有数の金融機関です。1869年に創業し、ニューヨークを本拠地として世界の主要な金融市場に拠点を擁しています。
先ほど外資系投資銀行の4つの部門を紹介しましたが、ゴールドマン・サックスの業務は以下の4つのセグメントに分けられます。
●機関投資家向けクライアント・サービス
●投資及び貸付業務
●投資運用業務
投資銀行業務では、"世界中の事業法人・金融機関・投資ファンドや政府"に様々な投資銀行サービスをご提供しています。M&Aや事業売却などの戦略的アドバイザリー業務、株・債券の引受業務(公募・私募)や買収ファイナンスの提供、またこうした取引に直接関連したデリバティブ取引も支援しています。
機関投資家向けクライアント・サービスでは、"事業法人・金融機関・投資ファンド・政府機関など、主に機関投資家のお客様”に対し、債券・株式・為替・コモディティのマーケット・メイキングを行い、お客様との取引執行をお手伝いしています。
投資及び貸付業務では、"資金ニーズのあるお客様に対して投資および貸付業務"を行っています。「債券、ローン、公開・未公開の株式、不動産」などに対し、自社のファンドやセパレートアカウントを通じて直接または間接的に投資しています。
投資運用業務では、幅広い機関投資家や個人のお客様に、"投資信託や私募投資ファンドを通じてあらゆる資産クラスの投資商品"を提供しています。また富裕層向けには、ポートフォリオ・マネジメントやファイナンシャル・カウンセリング、証券取引サービスを提供しています。
さらに経営理念としては、14項目の理念があります。詳細に関しては以下のURLから企業HPを確認していただければと思いますが、「お客様第一、チームワーク、卓越性、主体性、説明責任など、私たちの企業文化の礎であり、 当社の持続的で長期的な成功において欠くことのできない基本理念です。」と掲げているように、それぞれの理念を重要視していると思われます。
社員の平均年収は数千万円と破格の額であり、外資系投資銀行のトップに君臨するのが今回紹介するゴールドマン・サックスになります。
ゴールドマン・サックスのインターン内容
ここでは、ゴールドマン・サックスのインターン内容について具体的にご紹介します。
応募締切:2020年7月12日(日)23:59
【募集コース・開催時期】
エンジニアリング:2020年8月下旬 (約20名)
アセット・マネジメント:2020年8月下旬 - 9月上旬 (20-30名)
グローバル・マーケッツ部門:2020年8月下旬-9月上旬 (30-40名)
投資調査部門:2020年9月中に2回 (若干名)
業種によって適性や求められるスキルが異なるため、ゴールドマン・サックスは各部門ごとに採用を行っています。インターン選考においてもそれは同様で、今年の22卒インターンでは、「グローバル・マーケッツ」「投資調査」「エンジニアリング」「アセット・マネジメント」の4部門で開催予定です。
各部門によって開催時期やコンテンツ内容は異なりますが、いずれの部門も"8~9月頃の開催"となっています。
今回はアセット・マネジメント部門を例に取り、インターン内容を紹介します。アセット・マネジメント部門の例年のプログラムは以下の通りです。
※講義と座談会で半分以上の時間を占めるため、ワークに取り組む時間はそれほど多くはない。
5日目:グループワークの内容を発表
1~4日目のコンテンツは「講義・座談会」が中心であり、その合間を使ってグループワークを行うという形式であるそうです。各グループごとに取り組む課題は異なり、自チームがどの課題に取り組むかは初日に決定するそうです。各グループごとに2名程度の社員がメンターとしてつき、その都度メンターからフィードバックをもらえます。
5日目はインターンを通しての総括ということで、4日間のグループワークの内容を発表します。
外資系投資銀行やアセット・マネジメントに関する講義はかなり充実しており、5日間を通じてかなり多くの知識を得ることができます。また、ほぼ毎日ディナーがあり、インターン内外を併せ、若手からマネージャークラスの社員まで数多くの社員の方と関わることができるようです。
開催場所は東京六本木の本社、そして昨年のアセット・マネジメント部門に関しては20~30名程度の参加人数だったそうです。参加学生に関しては東大・京大・早慶などのトップクラスの大学に在籍している学生のみだったそうで、外資系投資銀行のトップに君臨している企業ということも頷けるでしょう。
過去のインターン参加者のレポートも下記に載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。
ゴールドマン・サックスが求める人物像
ゴールドマン・サックスは「求める人物像」というものを明記していません。しかし、自社の採用サイトにおいてキャリア・ディベロップメントというものを掲げています。
ここでは「実力主義を採用している」ということを明確に明記し、その上で以下の3つの素養が必要だと明記しています。
弊社で働くことは世界を舞台に仕事をすることであり、真に価値あるサービスを提供していきたいと考えている。
●選択
弊社で働くことは、持てる才能を存分に発揮しながらスピード感と活力あふれるビジネス経験を積むことである。
●リーダーシップ
弊社が培ってきたリーダーシップは、私たちのビジネスの様々な場面において発揮されている。
【参考】ゴールドマン・サックスHP:採用情報
しかし、これだけは求める人材像の具体的なイメージが付きにくいかと思います。そこで、「キャリア・ディベロップメント、外資系投資銀行という業界」などを踏まえ、以下の2点がゴールドマン・サックスの求める人物像に合致するのではないかと考えました。
個人として努力し、成果をあげることができる人材
上記にも記載しましたが、ゴールドマン・サックスは「実力主義を採用している」と明確に明記しています。また、とりわけ「証券部門」などにおいては、個人ではなくプロジェクトごとにチームを結成して業務に取り組みます。
しかし、ゴールドマン・サックスが担当するような「業務規模・影響範囲」の大きいプロジェクトに関しては、チームにおける個人の一人ひとりが主体的に行動する結果としてチームワークが成り立つのであり、周りに依拠するような人が求められているわけではないのです。
すなわち、個人として高いレベルでのアウトプットを出しつつ、チームメンバーやクライアントと円滑にコミュニケーションを取りながら仕事を進め、大きな成果をあげることができる人材は重要なのではないでしょうか。
関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる人材
部門によって多少異なりはしますが、外資系投資銀行の業務に関する知識は「いくら勉強しても勉強し足りない」と言われています。そのため、マーケットの波を常にキャッチアップし、情報感度の高い機関投資家や事業会社の顧客相手に対等な立場で提案できる知識を身に着けようとする上昇志向が強く必要とされます。
また、顧客のニーズや課題を正確に把握し様々な方法での解決策を提案する仕事であるが故に、多様な提案ができる知識を吸収する気概やコミュニケーションを通して顧客の潜在的で本質的なニーズを汲み取る能力が必要であると言えるでしょう。
この能力のある人材であれば、解決のための提案から実行まで行うことができるのではないでしょうか。
以下にゴールドマンサックスの求める人物の理解に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。
ゴールドマン・サックスのインターン選考フロー
ここでは、ゴールドマン・サックスのインターンの選考フローをご紹介します。
今回は昨年の21卒向けサマーインターンの選考を取り上げますが、全部門共通で以下の選考フローだったようです。
●webテスト
●グループ面接:2回
選考フローに関しては、他の企業との違いはほとんどありません。事前に入念な面接対策をしておくことはもちろんですが、ESとwebテストの選考を通過しなければ、そもそも面接を受けることができないため、満遍なく対策をしておきましょう。
詳細な選考対策に関してはそれぞれの選考フローごとに分け、以降で紹介します。
ゴールドマンサックスのインターン選考:エントリーシート(ES)対策
ここでは、ゴールドマン・サックスのインターン選考の一つであるESの対策をご紹介します。
今年の22卒向けのインターンエントリーシートの設問は以下の2問です。
●志望している部門の志望動機をご記入下さい。
ここでは、それぞれの設問について対策を考えていきます。
あなたの長所・短所をご記入ください。(200文字以下)
この設問では、200文字と文字数が少ないため、長所・短所をサポートする複数のストーリーを伝えることに加え、それらの方法論をわかりやすく論理的に伝えることが重要だと言えるでしょう。
エントリーシート(ES)の設問で長所(強み)について問われた場合は、以下の手順で長所(強み)をアピールするのが望ましいと言われています。
【結論】
長所(強み)を一言で述べる
⇩
【具体例】
その長所(強み)を活かしたエピソードを述べる
⇩
【企業での活かし方】
その長所(強み)を業務でどのように活かせるかを述べる
長所の書き方
自分の長所について把握できていない就活生は上の記事を参考に自分の長所について振り返ってみましょう。
また短所に関して言えば、単に失敗談やエピソードを述べるだけでなく、その失敗をどう乗り越え、過程の中でどんな気付きを得られたのかを伝えることが何より大切です。
先ほど記載した"個人として努力し、成果をあげることができる人材・関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる人材"、そして上記のポイントを踏まえ、簡潔に伝わりやすいESを意識していただければと思います。
以下にインターン合格者の回答例を載せておくので参考にしてみて下さい。
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志望している部門の志望動機をご記入下さい。
上記の設問は志望理由について聞かれています。企業が志望動機を聞く理由としては、「自社のインターンへの志望度を知りたい」「インターンに参加する際のモチベーションを知りたい」の2点が挙げられます。
ですので、上記2つの理由を網羅する論理的な志望動機を伝え、選考官に「だからこの人は弊社の選考を希望しているのか」と思ってもらう必要があります。
また、志望動機に関しては、ただ単純に「参加したい理由」を述べるだけではなく、「そのインターンで何を学びたいのか?何を経験したいのか?」という内容を述べ、その上で「参加したい理由」を伝えるようにしましょう。
以下のフレームワークに沿って考えてみてください。
それらを踏まえた実際の回答がこちらになります。
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以下にエントリーシートの書き方についての参考記事を掲載しておくので参考にしてみて下さい。
【就活における7つの企業選びの軸】自身の軸に合った業界を知ろう
【例文12選】インターンシップの志望動機の書き方を業界・字数別(200字/300字/400字/500字)で解説
【設問別例文付】エントリーシートの書き方 頻出質問への回答方法を解説
ゴールドマンサックスのインターン選考:webテスト対策
例年、ゴールドマン・サックスのインターン選考に用いられるwebテストは、"テストセンターでのSPI受験"となっています。
SPIに関しては、外資系金融企業でwebテストを用いるケースはあまりなく、かなり珍しいケースであると言えます。問題構成は「英語・計数・言語・性格」と、一般的なSPIと変わりません。ボーダーラインの点数に関してもそこまで高くはないと言われていますが、書籍などを使って事前に学習をしておくことをオススメします。
また、グループ面接の時間帯は「webテストの点数が良かった人順」とも言われているため、事前に対策をして高得点を取るに越したことはないでしょう。
SPIについて詳しく知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。
・SPIとは
・SPIの対策
∟SPI対策初心者向け~上級者向けまとめ
∟SPI言語対策
∟SPI非言語対策
・SPI対策用の本
・SPIテストセンターについて
∟SPIテストセンター対策
∟SPIテストセンター高得点の判断基準とは
・SPIを使用している企業一覧
・【unistyleオリジナル】SPIテストセンター問題集(非言語ver)|解答・解説
ゴールドマン・サックスのインターン選考:面接対策
ゴールドマン・サックスのインターン選考では「一次・二次」とグループ面接があり、この面接を通過しなければインターンには参加することができません。
過去の面接質問内容(一部抜粋)
●志望動機
●学生時代に頑張ったこと
●外資系、金融業界を志望している理由
●強みと弱み
※その他、各面接官に応じて質問内容は異なる。
ここでは上にあげた質問に対して、どのように答えればよいかについて回答方針や準備の仕方を解説します。
●自己紹介
自己紹介では基本的に以下の4点の内容を話すべきであると言われています。
- 個人情報(氏名/大学/学部/学科/学年)
- 学生時代(大学生時代)に取り組んできた活動
- (最後の)挨拶
- その他
→人柄・性格、自己PR・長所、趣味・特技、学業面で取り組んだことなど
上記の4点を踏まえた自己紹介の例文に関しては以下の参考記事で紹介しています。
記事では、「30秒・1分・3分でまとめる方法やポイント」も解説しているため、参考にしてみてください。
●志望動機
●外資系、金融業界を志望している理由
志望動機を伝える際は以下のフレームワークを参考にロジカルに話すことを意識してみましょう。
[将来の目標]
~に取り組みたいから御社を志望しています。
[将来の目標を思ったきっかけ・理由]
なぜ~に取り組みたいのかと言うと、○○という経験をしてきたからです。
[会社との一致点]
業界の中でも、御社は△△という点に力をいれているので、私の目標である~のように、より力を入れられると考えたからです。
「私はこんな目標がある。その目標を実現するためには御社が良い」という構成になるので、人事にも伝わりやすくなります。
もし目標が無いのであれば、過去の経験から思ったことから伝え、それを企業のビジョン等に当てはめて伝えましょう。
面接における志望動機の伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
●学生時代に頑張ったこと
学生時代に頑張ってきたことという質問に関してはガクチカについて聞かれているということになります。
ガクチカを聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。
ガクチカを話す際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して話すようにしましょう。また、その際はアクセンチュアの求める人材像を意識すると良いと思います。
詳しい考え方は以下のフレームワークを参考にしてください。
●強みと弱み
強みをアピールする際のポイントは以下の2点に大別されます。
- 企業の求める人物像に沿った上でアピールする
- 「結論→具体例→企業での活かし方」の順序で述べる
▼企業の求める人物像に沿った上でアピールする
本記事の冒頭でも紹介している内容になりますが、企業の求める人物像に沿った上でアピールすることは重要です。
以下でアピールする際の手順を紹介していますが、そもそも見当違いの長所(強み)をアピールしていては意味がありません。
『企業が求めている人材を知るには』の記事の内容も参考にしながら、自身の志望企業の求める人物像を正しく理解し、適切なアピールをしていただければと思います。
▼「結論→具体例→企業での活かし方」の順序で述べる
単に長所(強み)を述べるだけでなく、「自分自身の長所(強み)は何で、それをどういった場面で活かしたことがあり、志望企業の業務ではどのように活かすことができるのか」まで述べる必要があります。
その観点を踏まえると、以下の流れで長所(強み)をアピールするのが望ましいでしょう。
【結論】
長所(強み)を一言で述べる
⇩
【具体例】
その長所(強み)を活かしたエピソードを述べる
⇩
【企業での活かし方】
その長所(強み)を業務でどのように活かせるかを述べる
上記の手順に沿ってアピールすることで、論理的且つわかりやすくアピールすることができます。
より詳細な「アピールする際のポイント」に関しては、『【就活】自己PRの書き方を解説!7ステップで簡単に書ける|例文有』の記事をご覧ください。自己PRの書き方に関する内容になってはいますが、「面接で長所(強み)をアピールする」際に役立つ内容でもあります。
次に弱みについてです。
面接で話す短所(弱み)は、ただやみくもに選べばよいというものではありません。「面接用の短所(弱み)」というと少し語弊があるかもしれませんが、面接で話す短所(弱み)として適当なものは存在します。
短所(弱み)を選ぶ際には、以下の3点を踏まえておくことが必要です。
- 意識や努力でカバーできるものを選ぶ
- 企業の求める人物像からかけ離れるものは避ける
- 長所の裏返しで考える
以下の記事で、強み・弱みを企業が聞く意図から強み・弱みの見つけ方、回答方針まで詳しく解説しているので参考にして下さい。
面接の形式
●1グループあたり5,6名×30分×3回
●1回30分のグループ面接に対して面接官は2,3名程度
※一次、二次面接とも共通
面接の雰囲気
インターン参加までには計6回の面接を受けるため、担当面接官によって雰囲気は異なるそうです。外資系投資銀行ということで厳かなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが決してそんなことはなく、総じて穏やかな雰囲気であるそうです。
具体的な面接対策
ゴールドマンサックスのインターン選考の面接では、一次と二次で大きな違いはないため、双方に共通した面接対策を紹介します。
まず一次、二次ともに「5,6名×30分」の面接であるため、一人あたりに割り当てられる時間は平均で5分程度しかありません。そのため、"質問に対して簡潔に答える"ことは重要です。
また上記にも記載したように、面接質問内容に関してはオーソドックスな内容が中心です。しかし面接官によっては、「影響を受けた本・自身を一言で例えてみると」といったような変わった質問もされるそうです。こういった質問を聞かれた際は、対策をしていなかったからといって焦るのではなく、"結論ファースト・ハキハキとした受け答え"といった基本の部分を意識して答えましょう。
外資系投資銀行に求められると言われている"膨大な業務量に耐えられるタフさ・論理的思考力"、ゴールドマンサックスの求める人材に合致する"素養・人間性"を持ち合わせていることをアピールし、面接選考突破を目指していただければと思います。
詳細な面接対策に関しては以下に関連記事をピックアップしましたので、こちらをご参照ください。
【就活の面接対策】頻出質問例から練習・準備方法までを解説
【WEB面接対策】おすすめの場所・やり方・注意点・カンペについて解説
面接における10の心構え
【逆質問例21選】就活の面接ですべき逆質問とは-NG例付-
最後に
上位校の学生を中心に絶大な人気を誇る外資系投資銀行。その中でも業界トップに君臨し、いわゆるエリート集団と言われているのが今回紹介したゴールドマン・サックスになります。
他社を寄せ付けない圧倒的な高年収、そしてその多岐に渡るサービスと幅広いクライアント層に憧れ、志望する学生も多数います。しかしその分、優秀な学生が数多く選考を受けるため、インターン参加から内定に至るまでには熾烈な競争が待っていることは間違いありません。
そしてインターン参加には「ES・webテスト・面接」と3段階の選考フローを突破しなければいけません。インターン参加に直結する面接対策をするのはもちろんですが、ESとwebテスト選考を通過しなければ面接にすら臨むことができないため、全ての選考フローの対策は必須と言えます。
今回の記事からゴールドマン・サックスの企業概要やインターン内容を理解し、それと併せてES・面接対策に役立つ記事を確認していただき、インターン選考突破を目指していただければと思います。
最後に「外資系投資銀行」に関するunistyleの関連記事を記載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。
外資系投資銀行の「企業研究」に役立つ記事
外資系投資銀行の「業界研究」に役立つ記事
マネージングディレクターとは?仕事内容・年収・給与・外資系投資銀行について紹介
【外資系投資銀行内定者が語る】外資系IBDと日系IBDの違い