SPIテストセンター高得点の判断基準とは?上級者の対策方法を紹介
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最終更新日:2024年11月07日
本記事ではSPIの概要からテストセンターの判断基準や合格ボーダー、ある程度の点数の算出方法までを解説していきます。
SPIテストセンターとは
テストセンターとは、リクルート社が作成しているSPIを自分のパソコンを使わず外部会場で受験する方法です。全国に設置されているテストセンター会場に出向き、専用のPCで受験します。
全国主要7都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)には常設の会場があり、新卒採用がピークをむかえる時期には、全国47都道府県に臨時会場が設置されます。
テストセンター形式では、採用担当がテストを実施する負担を減らせるという”効率性の面”、替え玉受験ができないという”公平性の面”で企業にとってメリットがあることから多くの企業が利用しています。特に受験者が多い人気企業や大手企業ではよく利用されています。
また、SPIにはテストセンターを含め下の表のように、4つの受験形式があります。
企業によって受験形式が異なるため、受験の際にはきちんと確認しておきましょう。
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SPIテストセンター 受験の流れ
テストセンターは、選考を受けている企業から受験依頼のメールを受け取ると、会場で受験することができるようになります(このメールは基本的にESを提出した後に届くことが多いです)。
その際に受験期間を指定されるため、期間内の都合の良い日程と会場を選びテストを受験しましょう。
Webで受験する日程と会場の予約ができたら、そのまま自宅のパソコン、またはスマートフォンで性格検査を事前に受験します。
ここまでが、テストセンターに向かう前に事前に行っておくことです。ここまでできたら予約した日にテストセンターに行き、能力検査を受験します。
受験当日の流れ
受験当日は以下のような流れで進む場合が多いとされています。当日になってから慌てないよう、事前に当日の流れを頭に入れておきましょう。
↓
受付が終わったら、手荷物を全てロッカーに預けて施錠する
↓
その後、検査室と自分の座席を指定されるので、検査室へ入室して受検する
受験当日の持ち物・服装
持ち物は以下の通りです。
- 顔写真付き本人確認書類(運転免許証、学生証など有効期限内のもの)
- 受験票(性格検査完了時に、画面上に表示されたものを印刷して持参してください)
服装は自由ですので、スーツで受験する必要はありません。自分がリラックスして臨める服装で会場に向かいましょう。
SPIテストセンターの出題形式
SPIテストセンターは能力適性検査と性格適性検査の2つに分けられます。
能力適性検査では「言語・非言語・英語能力」が判断され、性格適性検査では「性格適性」が判断されます。
◆時間:35分
◆場所:テストセンター
◆頻出分野
[言語]
二語の関係/語句の意味/語句の用法/文の並び替え/空欄補充/文節の並び換え/長文読解
[非言語]
推論/場合の数/確率/集合/損益算/速度算/表の読み取り/資料の読み取り/長文読み取り計算/代金の精算/料金の割引/割合の計算/分割払い
[英語検査(オプション)]
・時間:20分
・場所:テストセンター
・頻出分野
同意語/反意語/空欄補充/英英辞書/誤文訂正/和文英訳/長文読
◆時間:30分
◆内容
[第1部]約12分で90問、A/Bいずれかを選ぶタイプ
[第2部]約13分で130問、「あてはまる」「あてはまらない」を選ぶタイプ
[第3部]約10分で70問、A/Bいずれかを選ぶタイプ
SPIテストセンターの判断基準と合格ボーダーライン
SPIテストセンターは、企業の基準にもよりますが7~8割程取れれば合格すると言われています。とはいえ、SPIテストセンターは受験者の正答率によって出題される問題の難易度が変わるため、点数の良し悪しで合否が決まるわけではありません。
上図の特徴から分かるように、簡単な問題が数問続くと全体の成績としては悪いと言えます。誤答が続き、どんどん簡単な問題が出題されているからです。
逆に、後半に難しい問題が続くと全体の成績が良いという場合が多いです。前半の問題で連続して正答するとどんどん難易度が上がっていくため、後半で難しくて解けなかったり時間がかかりすぎてしまってもそこまで成績が悪くない場合が多いです。
つまり、「難しい問題が出る=正答を続けられている=高得点である」可能性があると考える事ができます。
8割というボーダーは感覚として持っておいてもいいと思いますが、あてにしすぎないよう注意しましょう。
下記で難易度の高い問題の見分け方や傾向をご紹介しています。高得点を目指したい方は、下記を参考にして練習に取り組んでみてください。
SPIテストセンターで出題されたら高得点が期待できる問題一覧
続いては、"実際に出題されたら高得点が期待できる問題"を紹介していきます。
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上級者のSPIテストセンター対策方法
ここまででSPIテストセンターの概要は理解していただいたかと思いますが、実際に高得点を取るためにはどのような対策に取り組めばよいのでしょうか。
本記事ではSPIテストセンターで高得点を取るための対策方法を3つご紹介していきます。
対策方法(1):出題された問題をメモしておく
出題された問題を後で記憶するために、貸し出される紙に出た問題のメモを残しながら回答を進めるましょう。長文が出たか、2〜4タブの問題が何問出されたか、推論等どの形式の問題が出題されたか、といったことを後で確認できるようにするためです。
但し、会場を出る時点で紙は回収されてしまうので、テストが終わってから会場を出るまでに暗記しておく必要があります。
対策方法(2):推論を極める
非言語においては推論が最も難しい分野だと先程述べました。そのため、推論の問題を確実に解けるようにしておけばほぼ間違いなく高得点が取れると思います。
推論以外の問題ももちろん解けるようにしておく必要がありますが、ある程度解けるようになったら推論の勉強に時間をかけるようにしましょう。
問題集を見てみると分かると思いますが、推論と一言に言っても、順序、命題、正誤など様々な問題形式があるので全ての問題に慣れるには比較的時間がかかると考えられます。そのため他の勉強よりも推論の勉強に時間をかけられると良いでしょう。
対策方法(3):やり込みすぎないように注意
こちらは対策方法とはまた別の話になりますが、長文、複数タブ、推論あたりの問題が出るようになってくればそれ以上勉強する必要はないと思います。
SPIは7段階の偏差値で評価されますが、そこまでできていれば6〜7くらいの得点は取れていると思います。(7段階の偏差値評価に関してはこちらの記事を参考にしてください。)
テストセンターの結果はほとんどの企業で書類選考でしか見られないので、ある程度の高評価がされていると判断できたらそこでテストセンターの対策はやめ、ESや面接等の対策に時間をかけるようにするべきだと思います。
SPIテストセンターの結果は使い回せる?
SPIテストセンターの結果は使い回せるといった特徴があります。通常の試験や企業オリジナルの試験の場合は、企業ごとに準備されているためそれぞれに応じて受験しなければなりません。
しかし、テストセンターであれば同じ形式を取り入れている企業であれば、一度受けた結果を使い回すことができます。早い段階で良い結果を出すことができれば、就活を効率よく進めることができるでしょう。
ただし、注意点もあります。以下で紹介している3点には注意した上で使い回すようにしましょう。
注意点(1):SPIテストセンターには有効期限がある
SPIテストセンターには有効期限があり、有効期限の切れた結果は評価の対象にはなりません。SPIテストセンターの結果の有効期限は、原則的1年間と定められています
もし、ギリギリになって有効期限が切れていることに気づいた場合、再度受験する時間が取れない可能性があります。結果の有効期限はSPIテストセンターのページから確認できるので、再受験するまでに時間がかかることを考慮し、事前に有効期限を確認しておきましょう。
注意点(2):点数は自己判断である
SPIテストセンターの結果は本人には知らされません。そのため、どのくらい点数が取れているかは自分である程度まで判断する必要があります。
自己採点を行った結果、これ以上の点数は出ないという確信がある場合はその結果を使いまわしましょう。
もし、SPIテストセンターの結果に満足がいかず、締切までにまだ受ける時間がある場合はもう一度チャレンジすることを考えても良いかも知れません。なぜなら、一般的にSPIテストセンターは受験回数が増えるごとに点数が良くなる傾向にあるからです。
ただし、ここでの注意点が1つだけあります。それは、「1つの企業では2回テストを受けられない」ということです。一度満足のいかない点数を取ってしまってもその結果を変えることができません。もし結果を変えたい場合は、他の企業に提出する際に再度受験しましょう。
注意点(3):試験の種類は複数存在する
SPIテストセンターの種類は、1つだけではありません。玉手箱やTG-WEBなどいくつかの種類があります。企業は採用したい学生に求める能力や学力によって、採用するテストを選択しています。
SPIテストセンターの結果を使い回す際は、応募先の企業がどのタイプのテストセンターを採用しているのか、確かめておく必要があります。
最後に:SPI対策記事・動画を紹介
今回の記事では、SPIとはという基礎的な内容からテストセンターの判断基準や合格ボーダー、ある程度の点数の算出方法までをご紹介しました。
SPIテストセンターはペーパーテストやWebテスティングに比べ、使用される割合が最も高いテスト形式と言われています。
その分対策用の書籍や情報は数多く存在します。対策さえできれば高得点を取ることは可能なので、効率よく就活を進めるためにも早めに対策を始めてみてください。
・SPIとは
・SPIの対策
∟SPI対策初心者向け~上級者向けまとめ
∟SPI言語対策
∟SPI非言語対策
・SPI対策用の本
・SPIテストセンターについて
∟SPIテストセンター対策
∟SPIテストセンター高得点の判断基準とは
・SPIを使用している企業一覧
・【unistyleオリジナル】SPIテストセンター問題集(非言語ver)|解答・解説
・【SPI・言語】直前10分で見返す解き方・頻出語彙80選
また、unistyleの公式YouTubeチャンネルでもSPI対策に関する動画を多数公開しています。
記事だけでなく、動画を通じてもSPI対策に取り組みたいという就活生は、ぜひ下記の対策動画をご視聴ください。