面接で最後に一言を聞かれたら何と答えるべき?回答ポイント・回答例等を解説
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最終更新日:2024年11月20日
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面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
「最後に一言を課された時って何を評価されているのか分からない…。」
「最後に一言ありますかって聞かれた場合は何を話せばいいの…。」
上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないことでしょう。
最後に一言は他の質問と異なり、話すべき内容が特に指定されていません。それゆえに、どんな内容をどのように話せばよいかを正しく理解しておく必要があります。
そこで本記事では"最後に一言で話すべき内容・伝える際のポイント・回答例とNG回答例"などを解説していきます。
企業が面接で最後に一言を聞く理由
企業はなぜ、面接が終了する前に「最後に一言」を聞くのでしょうか?
結論、面接官が最後に一言を聞く理由は"就活生に最後のアピールチャンスを与えるため"に集約されます。
逆質問を除き、面接は基本的に面接官からの質問に就活生が答えるという形式です。そのため、就活生は「どうしても伝えておきたいことがあったのに、それに関する質問が聞かれなかったため、アピールすることができなかった…。」といった事態になることが往々にしてあります。
面接官はそういった事態になるリスクをできるだけ減らし、就活生に納得感を持って面接を終えてもらうよう、最後に一言という機会を与えるという訳です。
また、「最後に一言は、合否を迷っている際に選考通過を判断する最後の決め手にするために用いられる」といった話を聞いたことがある就活生もいるかもしれませんが、こういったケースはほぼないと言っていいでしょう。
というのも、面接の評価基準(選考通過の判断基準)は就活生の能力・志望度の2点に大別されますが、この2点は最後に一言以前の質問の中で全て評価されているためです。
そのため、最後に一言を聞かれた際は、「この一言で合否が決まる可能性があるから、面接官の印象に残る話をしないと!」などと考えるのではなく、純粋に"最後に自分が最もアピールしたいことを話す"ことを心掛けましょう。
とは言え、「就活生に最後のアピールチャンスを与えるため」と聞いても具体的にイメージできない人もいるかと思います。もう少し詳しく説明させていただくと、最後のアピールチャンスを与えることで、面接官は以下の2点を把握しようとしています。
- これまでの面接で聞くことができなかった事柄
- 入社への意欲や熱意
これまでの面接で聞くことができなかった事柄
当然のことにはなりますが、面接時間には限りがあるため、面接官が聞く質問には限りがありますし、就活生も自分自身のことを100%アピールできる訳ではありません。
そのため、「最後に一言何かありますか?」といった比較的自由度の高い質問を聞くことで、就活生がこれまでの面接の中で話すことができなかった話を聞き出し、面接官はそれを把握したいという狙いがあります。
就活生はこれまでの面接の中で話した内容を繰り返すのではなく、"これまでの面接で話していなかった内容(の補足)/どうしてもアピールしておきたい内容"を話すように心掛けましょう。
入社への意欲や熱意
最終面接などの比較的内定に近づいた段階での面接の話になりますが、最後に一言を通じて"入社への意欲や熱意"を見極めているという場合もあります。
特に最終面接においては、就活生の能力や企業との相性は問題なく、あとは「本当に入社してくれるのか?」という入社意欲や熱意を見極めた企業が面接で最後に一言を聞く理由いという場合が往々にしてあります。
そのため、そういった面接で最後に一言を聞かれた場合は、入社への意欲や熱意を伝えることができるような回答をするべきでしょう。
どちらかというと志望動機の補足といったようなイメージになるとは思いますが、本当に第一志望の企業であるかはともかく、「絶対に入社したいです!」という思いをしっかりと伝えましょう。
最後に一言で話すべき内容とは
続いては「最後に一言ではどのような内容を話せばよいのか?」という疑問にお答えしていきます。
最後に一言で話す内容には特に指定がないとは言え、やみくもに話せばいいというものでもありません。
基本的には、以下のような内容を話すことが望ましいと言われています。
- 自己PRの補足
- 志望動機の補足
- その他(逆質問・面接のお礼)
それでは、それぞれの内容について解説していきます。
自己PRの補足
自己PRの補足とは"自身の長所や強みを通して、その企業で活躍できる素養を示す"ということです。
大前提、企業が面接という場を設けるのは「就活生の能力・志望度を見極め、採用する就活生を選ぶため」です。
そのため、最後に一言という特に回答の指定がない質問に関しても、能力/志望度を直接的にアピールすることが望ましいでしょう。
また、自己PRの補足に関しては、一次面接や二次面接といった比較的序盤の面接段階で伝えるべき内容になります。
というのも、最終面接に近づくにつれて「入社意欲・熱意」がより重視される傾向にあり、序盤の面接段階では「能力・人柄」といった要素の方が重視されるためです。
最後に一言で自己PRを伝え、企業で活躍できる素養を示しましょう。
志望動機の補足
志望動機の補足は、入社意欲・熱意を示すことに繋がります。
自己PRの補足の際にも述べましたが、企業が面接という場を設けるのは「就活生の能力・志望度を見極め、採用する就活生を選ぶため」です。
つまり、最後に一言を聞かれた際に志望動機を補足することで"志望度のアピールに繋がる"という訳です。
志望動機の補足に関しては、最終面接などの内定間近の面接段階で伝えるべき内容になります。
最終面接まで進んでいる場合は「就活生の能力や企業との相性は問題ない。あとは本当に入社してくれるのかを見極めたい。」という場合が多いため、基本的には入社意欲・熱意を示すようにしましょう。
その他(逆質問・面接のお礼)
「最後に一言ありますか?」という質問が聞かれた場合、上記に挙げた自己PRの補足・志望動機の補足のいずれかを話すのが一般的となります。
ただ、それ以前の会話の中で自己PRと志望動機に関する事柄を全て伝えきってしまい、話す内容がなくなってしまったという就活生もいるでしょう。
その場合は"逆質問をする、もしくは面接のお礼を述べる"のが望ましいでしょう。
とは言え、いずれも直接的なアピールに繋がる訳ではありませんので、最後の手段として用いてみましょう。
最後に一言を伝える際のポイント
最後に一言で話すべき内容を理解した就活生は「実際に面接でどのように話せば良いのか?」を理解しましょう。
話すべき内容は「自己PRの補足・志望動機の補足」の2点に大別されるため、ポイントをそれぞれ解説していきます。
自己PRの補足
自己PRの補足を回答する際のポイントは以下のものが挙げられます。
- 再現性のある長所・強みをアピールし、「企業でどのように活かせるのか」という観点を述べる
自己PRで長所・強みを伝える際には、再現性のあるものをアピールするようにしましょう。
再現性のある長所・強みとは、「面接で話した長所・強みが企業の業務でも活かせる」ということです。
面接官は自己PRを質問することで、「その長所・強みが企業でも活かせるかどうかを判断し、その就活生が自社で活躍できるのか」を見極めようとしています。
そのため、就活生は長所・短所なら何でもいいと考えるのではなく、この長所・強みは企業で活かせるのか?という観点を持った上で回答するようにしましょう。
志望動機の補足
志望動機の補足を回答する際のポイントは以下の2点が挙げられます。
- 「なぜその企業を志望しているのか?」という理由を論理的に述べる
- 好き好きアピールに終始せず、活躍できる素養があることを具体的に示す
「なぜその企業を志望しているのか?」という理由を論理的に述べる
志望動機を回答する際には、その企業を志望している理由を論理的に述べる必要があります。
稀に「企業理念に共感したからです/商品に愛着があるからです」などと話す就活生がいますが、これだけでは論理的な志望動機とは言えません。
企業理念や商品への愛着が絶対にダメという訳ではありませんが、これだけでは論理的とは言えず、取ってつけたような志望動機という印象を面接官が受けてしまう可能性があります。
「同業他社と比べてなぜその企業なのか?/どういった価値観から企業理念に共感したのか?」など、具体的な志望理由を回答できるように心掛けましょう。
好き好きアピールに終始せず、活躍できる素養があることを具体的に示す
面接官は、自社のことを好きな就活生を採用したい訳ではありません。
究極を言えば、面接官は「企業の利益に貢献できる人材」を採用したいと考えているため、就活生は企業で活躍できる素養を示す必要があります。
志望動機は「その企業に入社したい理由+その企業で自分が活躍できる理由」を示すものですので、好き好きアピールに終始せず、志望動機と言えども活躍できる素養を具体的に示しましょう。
面接における話し方のポイント
「最後に一言」に限った話ではないですが、面接で話す際にはいくつかのポイントがあります。
基本的には以下の2点を意識することが重要となりますので、面接に臨む前に各ポイントを確認していただければと思います。
- 話す順番を整えてから伝える
- 話す長さや時間に注意する
話す順番を整えてから伝える
話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。
というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。
面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。
話す長さや時間配分に注意する
これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。
グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。
いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。
「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。
最後に一言の回答例とNG回答
最後に「回答例文」と「NG回答」を紹介します。
回答例を確認していただき、実際に面接で話す際の参考にしていただければと思います。
- お礼を伝える
- 熱意・志望度の高さを補足する
- 自己PRを補足する
- 面接のフィードバックをもらう
- 面接官に質問をする
お礼を伝える
面接で十分にアピールできたと感じた場合は、面接で印象に残ったことなども交えながら感謝の気持ちを述べても良いでしょう。
お礼を伝えることで礼儀正しさや誠実さをアピールすることができます。
お礼を伝える例文(1)
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お礼を伝える例文(2)
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熱意・志望度の高さを補足
面接では就活生の強み・スキル以外に、志望度の高さなども重要な評価基準としてあります。
そのため、『最後に一言』の場では「なぜこの企業に入社したいのか」「入社後にどのようなことをやり遂げたいと考えているのか」など企業の魅力に感じている点や入社後にやり遂げたいことをアピールして志望度の高さを伝えましょう。
熱意・志望度の高さを補足する例文(1)
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熱意・志望度の高さを補足する例文(2)
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自己PRを補足する
最後の一言では、面接中に伝えた自分の強みを具体的に仕事でどう活かすのか、どのような場面で活用していきたのかという内容を話し、面接官にこの就活生は入社後に弊社で活躍してくれる人材だと思わせることが重要です。
面接の最中に緊張してうまく伝えきれなかった就活生は、最後に一言の質問で、自分の強みを積極的にアピールしましょう。
自己PRを補足する例文(1)
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自己PRを補足する例文(2)
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面接のフィードバックをもらう
面接でフィードバックを面接官にしていただき、次の選考に活かす就活生もいます。 特に面接の選考がなかなか通らない就活生の場合には、プロの目からみた自分自身の評価を聞いてみても良いかもしれません。
ただし面接は時間が限られている点や、企業は情報開示をためらう傾向があるため、フィードバックを求める際には「目的を伝えること」「聞きたいことを絞ること」が大切です。
面接のフィードバックをもらう例文(1)
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面接のフィードバックをもらう例文(2)
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面接官に質問をする
業務に関して不安や疑問に思ったことがあれば、面接の際にそのことを質問しても良いでしょう。
業務内容に関わらずその他にも疑問に感じたことや払拭したい点があるのであれば、貴重な機会ですので質問をしておきましょう。
業務に関する質問があるということは、その企業で働くイメージを持っている証ですので、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。
面接官に質問をする例文(1)
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面接官に質問をする例文(2)
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最後に一言のNG回答例とは
回答例と併せてNG回答例も紹介します。
面接で最後に一言を聞かれた際、一般的に以下のような回答はNGだと言われています。
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面接で「最後に一言」を聞かれなかった場合は?
就活生の中には、面接で「最後に一言」を聞かれなかった場合、不合格になるのではと考えている方もいるかもしれません。しかし、面接は限られた時間の中でおこなわれるため、残り時間が少なければ「最後に一言」を聞かれない場合もあります。
そのため、「最後に一言」を聞かれなかっただけで「不合格」になるとは限りません。
実際の面接では以下の理由により、「最後に一言」を聞かれない場合があります。
- 予定した面接時間が経過している
- 聞きたいことはすべて聞けた
- 合否の判断が確定している
しかし、「用意していた内容を伝えきれなかった…」と後悔しないためにも、面接における1つひとつの質問に対して、しっかりとアピールすることが大切です。
また、勇気を出して自分から「最後に少しだけお時間をいただいてもよろしいでしょうか」「最後に一言よろしいでしょうか」と切り出してみるのも良いでしょう。
自分から「最後の一言」を切り出す場合は長々と話してしまうとマイナス評価にもつながりかねないため、30秒ほどでより短く伝えるのをオススメします。
まとめ
本記事では「面接×最後に一言」にフォーカスし、"最後に一言で話すべき内容・伝える際のポイント・回答例とNG回答例"などを解説してきました。
最後に一言は頻繁に聞かれるという訳ではありませんが、いざ聞かれた時にスムーズに回答できるよう、事前の準備・対策をすることは必要です。
本記事の内容を参考にしていただき、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。