【面接での最近気になるニュースの答え方】回答例・NG例なども解説
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最終更新日:2024年10月04日
「最近気になるニュースってどんな話題を選べばいいの?」
「業界・企業によって話すニュースを変えるべきなの?」
上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないことでしょう。そこで本記事では、そんな悩み・疑問を抱いている就活生に向け、"最近気になるニュースを選ぶ際のポイント・面接で答える際のポイント・回答例とNG回答例"などを解説していきます。
最近気になるニュースの回答例4選とNG回答例
まず初めに、最近気になるニュースの回答例を業界別に紹介します。
掲載しているものは、大手企業の内定者・選考通過者のエントリーシート例文にはなりますが、面接の回答としても参考になる部分は多々あります。
また、「自分の志望業界の回答例がない!」という就活生もいると思いますが、文章構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ確認していただければと思います。
証券業界:野村證券選考通過者
最近(3ヵ月以内)関心を持っている出来事、ニュースについて。関心を持っている理由を記入してください。
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銀行業界:日本銀行選考通過者
金融、経済、その他の最近の出来事の中から、あなたが関心を持ったものを1つ選び、あなたの意見を述べてください。(600文字以内)
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テレビ業界:NHK選考通過者
関心を持った社会的な出来事
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新聞・出版業界:読売新聞社選考通過者
最近、関心を持ったニュースとその感想(200~300字程度)
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最近気になるニュースのNG回答例とは
業界別回答例と併せてNG回答例も紹介しておきます。
一般的に以下のようなニュースはNGだと言われています。
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面接の場で話そうと考えているニュースが上記に該当していないか確認した上で、面接に臨むようにしましょう。
企業が面接で最近気になるニュースを質問する理由
面接官はなぜ、面接の場で最近気になるニュースを質問するのでしょうか?
まず大前提、企業が面接という場を設けるのは「就活生の能力・志望度を見極め、採用する就活生を選ぶため」です。
より詳細に説明するのであれば、「能力は自社に貢献できる能力があるかどうか・志望度はその能力を100%引き出すやる気(モチベーション)があるかどうか」となります。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、応募者の適性や能力とは関係のない事項で採否を決定しないようにするため、家族や生活環境などの応募者本人の適性・能力に関係のない事項や、思想・宗教などの本来自由であるべき事項に関しては面接で把握しないようにすることが求められています。
このような事項は面接で質問されることも十分考えられますが、面接で質問するべきではない事項があるという前提を認識しておきましょう。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
それらを踏まえると、面接官が最近気になるニュースを聞く理由は以下の3点に大別することができます。
- 世間の出来事への興味・関心を見極めるため(=能力・志望度の見極め)
- ニュースに対する就活生の意見・考えを知るため(=能力の見極め)
- 志望業界・企業への理解度を図るため(=志望度の見極め)
世間の出来事への興味・関心を見極めるため
最近気になるニュースを質問することで「どんな出来事に興味・関心を持っているのか?」を把握することができ、面接官は"その就活生の価値観"を知ることができます。
「数あるニュースの中でなぜその出来事を選んだのか?」
「そのニュースのどんなところに興味を持ったのか?」
上記のような観点を通じて就活生の価値観を知ることができ、面接官は「こういった部分に興味を持ったのか。それなら、うちの業務であればこういった部門で活躍できる・やりがいを感じることができるのではないだろうか。」などと理解することができます。
価値観に関しては、ガクチカや自己PRといった他の質問への回答でも把握できる要素であるため、他の回答との一貫性も必ず意識した上で回答するようにしましょう。
ニュースに対する就活生の意見・考えを知るため
そのニュースに対する就活生の意見・考えを知る、つまり"能力面のうちの思考力"を見極めることも面接官側の意図でもあります。
就活生は、ただ単にそのニュースを選んだ理由だけを伝えるのではなく、「そのニュースに対してどんなことを感じ、どんな意見を持ったのか」を話すようにしましょう。
ニュースを含め、とある出来事に自分なりの意見・考えを持つことは社会人になっても重要な部分です。
どんな業界・企業・職種に携わる場合においても、「自分なりの意見を持って課題に取り組んだり、自身の考えを伝えることで組織をより良くしていく気概」は役立ちますし、企業で活躍できる素養でもあります。
自分なりの意見・考えを述べることで、自身の思考力をアピールしましょう。
志望業界・企業への理解度を図るため
これから解説する『最近気になるニュースを選ぶ際のポイント』で述べていますが、最近気になるニュースを聞かれた際は"志望業界に関連するニュースを選ぶ"のが基本となります。
面接官は志望動機のように直接的に自社への志望度を聞かずとも、最近気になるニュースを通じて業界・企業への理解度を把握することができます。
「◯◯業界に関連するニュースの中でも、こんな出来事に興味を持っているんだな」
「この出来事に対し、こんな意見・考えを持っているんだな」
上記は一例にはなりますが、上記で挙げた観点はいずれも志望度に少なからず紐付きます。業界・企業への理解度の高さは志望度の高さに起因しますし、逆も然りです。
就活生は最近気になるニュースを通じ、志望度の高さ・業界や企業への理解度をアピールできるようにしましょう。
最近気になるニュースを選ぶ際のポイント
続いては「どんなニュースを選べばいいのか?」という疑問にお答えしていきます。
最近気になるニュースを選ぶ際には、基本的に以下の3つのポイントを押さえておくことが重要となります。
- 志望業界に関連するニュースを選ぶ
- 基本的に1,2ヶ月以内のニュースを選ぶ
- どの業界にも応用が利く「経済関連のニュース」が無難である
志望業界に関連するニュースを選ぶ
『企業が面接で最近気になるニュースを質問する理由』でも既に述べましたが、大前提、志望業界・企業に関連するニュースを選びましょう。
例えば、金融業界志望者であればFintech、旅行業界志望者であればインバウンドといったような感じです。
ただ、最近気になるニュースを聞かれた際に志望業界に関連するニュースを取り上げた場合は、追加で「他に気になっているニュースはありますか?うちの業界と関連性のないニュースでお願いします。」という質問が課されることもあります。
その場合はおそらく、志望度や業界・企業理解は評価項目に含まれていません。自身の価値観や思考力を表すことのできるようなニュース・回答を意識しましょう。
以下に一例としてコンサル業界と広告代理店のニュースを掲載している記事を紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
基本的に1,2ヶ月以内のニュースを選ぶ
「最近」と聞かれているため、できるだけ直近のニュースを話す方が良いのは間違いありません。
最近という言葉に定義がある訳ではありませんが、基本的には"1,2ヶ月以内のニュース"を選ぶのが望ましいと言われています。
半年前や1年前のニュースを選んでしまうと、「この就活生は最近のニュースをチェックしていないのかな?」と面接官が感じてしまう可能性もありますので、できるだけ直近のニュースを選ぶようにしましょう。
ただ、「◯◯業界に関して気になるニュースはありますか?」といったような聞かれ方をされた場合は直近のニュースでなくても構いませんので、最近/直近などという条件がある場合のみ1,2ヶ月以内のニュースを選ぶようにしましょう。
どの業界にも応用が利く「経済関連のニュース」が無難である
大前提、志望業界・企業に関連するニュースを選ぶのが望ましいのですが、目ぼしいニュースがないのであれば「経済関連のニュース」を選ぶのが無難です。
景気に関するニュース、社会情勢に関するニュースなどはどの業界にも応用が利くものですので、志望業界に関連するニュースがない場合はこういったニュースを選ぶようにしましょう。
とは言え、経済関連のニュースを選ぶにしても"その出来事に対して自分なりの意見・考えを述べること"は必要となりますので、その観点は忘れないようにしましょう。
面接で最近気になるニュースを答える際のコツ
最近気になるニュースを選んだ就活生は「面接でどのように最近気になるニュースを話せば良いのか?」を理解しましょう。
大前提、最近気になるニュースを話す際は以下の流れが一般的となります。
1.結論
→例)気になるニュースは◯◯です。
⇩
2.理由・意見・考え
→例)理由は~だからです。このニュースに対して~と思いました。
⇩
(3.追加で深堀りされる可能性あり)
それでは、上記の流れを踏まえた上で「面接で最近気になるニュースを話す際のポイント」を紹介します。
最近気になるニュースを回答する際のポイントは以下の2点に大別されます。
- そのニュースに対する自分なりの意見・考えを盛り込む
- 他の就活生とニュース被りがないよう、最低でも2つ以上は用意しておく
そのニュースに対する自分なりの意見・考えを盛り込む
上記で紹介した『最近気になるニュースを話す際の流れ』の2に該当する部分になりますが、"ニュースに対する自分なりの意見・考え"は必ず伝えるようにしましょう。
意見や考えを述べるに際し、重要なのは「自分なりの」という観点です。
ニュースに対する意見・考えを述べなければならない場合、「どこかの経済誌やニュースサイトに書いてあるものを真似して話す」就活生が稀にいます。もちろん参考にすることは問題ありませんが、まるまるパクるのはNGです。
面接官は「就活生がそのニュースに対してどんなことを感じ、どんな意見を持ったのか」を聞き、価値観や思考力を把握することが目的としてあります。
そのため、自身の過去の経験や学びに関連する考え、収集した情報を自身に落とし込んだ上で考えた意見の方が自ずと面接官からの評価は高くなるでしょう。
他人の意見を真似しただけでは自身の価値観を伝えることはできませんので、必ず自分なりの考えを伝えるようにしましょう。
他の就活生とニュース被りがないよう、最低でも2つ以上は用意しておく
答える際のコツとは少し異なりますが、あらかじめ2つ以上のニュースを用意しておき、いずれかのニュースが被った場合でも対処できるように準備しておきましょう。
個人面接であれば問題ありませんが、集団面接(グループ面接)の場合はニュースが被る場合は珍しくありません。
ニュースが被ることが絶対に悪い訳ではありませんが、「他の就活生と相対評価されやすい・よりオリジナリティのある意見や考えを伝える必要がある」といった側面も無きにしもあらずですので、できる限り2つ以上は用意しておくようにしましょう。
面接における話し方のポイント
最近気になるニュースはエントリーシートでも課されることのある質問のため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。
また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、同じ最近気になるニュースでも異なる部分が多くあります。
そのため、最近気になるニュースを話す際は以下の3点を意識することが重要になります。
- 話す順番を整えてから伝える
- 暗記したものをそのまま話さない
- 話す長さや時間に注意する
話す順番を整えてから伝える
話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。
というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。
面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。
暗記したものをそのまま話さない
面接では何もESで書いた内容を暗記してそのまま話すことが正しいわけではありません。
面接官は提出済みのESを基に質問を投げかけてくる場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。
「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。
話す長さや時間配分に注意する
これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。
グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。
いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。
「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。
ニュースを探す際に役立つツール(メディア・アプリ・番組)
最後に「ニュースを探す際に役立つツール」を紹介します。
ニュースを探すツールはメディア・アプリ・TV番組など、多種多様ですが、以下の6つがおすすめツールとして挙げられます。
- 日本経済新聞(日経新聞)
- 東洋経済オンライン
- ダイヤモンド・オンライン
- NewsPicks
- TwitterなどのSNS
- ワールドビジネスサテライト(WBS)
日本経済新聞(日経新聞)
ニュースを探すに際し、日本経済新聞(日経新聞)は定番中の定番の媒体になります。
特徴は何と言っても「豊富なコンテンツ量」にあります。幅広いジャンルの情報を得るには最適の媒体と言えるでしょう。
日本経済新聞(日経新聞)は紙媒体と電子版の両方があるのですが、電車内や大学などスマホ一つあればどこでも読むことのできる「電子版」をオススメします。
月額4,000円ほどかかるのですが、コンテンツの量・質ともにどの媒体にも負けないと言われています。また、学割や大学によっては無料で読める場合もあるようですので、就活中だけでも読んでおいて損はないでしょう。
東洋経済オンライン
東洋経済オンラインは、ビジネス誌系サイトNo.1のPVを誇る媒体になります。そして、他の媒体と異なり「ほぼ全ての記事を無料で閲覧できること」が一番の特徴です。
他の媒体に比べて読者層の年齢が低く、20~40代がメインターゲットとなっています。そのため、就活生にとっても最も読みやすい媒体と言えるでしょう。
また、就活生からも馴染みがある「就職四季報」を出版しているのは、東洋経済オンラインを運営している東洋経済新報社です。
ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンラインは、ダイヤモンド社が提供するビジネス情報サイトです。
紙媒体が強いというイメージがあるかもしれませんが、webサイトに関してもコンテンツが充実しています。
就活生からすると難しい内容も多少あるかと思いますが、情報収集のツールとして読んでおいて損はないでしょう。
NewsPicks
NewsPicksは、経済情報に特化した無料で使えるニュースアプリです。
ただ単に様々なニュースがキュレーションされているだけでなく、幅広いジャンルのニュース記事やコラムを著名人のコメント付きで見ることができるという点が特徴です。
もちろん自分自身でもコメントをすることができ、いわば"ニュースアプリにSNS機能が備わったもの"と言えるでしょう。
NewsPicksに関しては『最近気になるニュースについて回答を求められたら?就活生必携アプリ「NewsPicks」とは』の記事で詳細に解説していますので、気になる方はこちらの記事も併せてご覧ください。
TwitterなどのSNS
ニュースを収集するのであれば、SNSツールを使用するのも一つの方法です。その中でも「Twitter」をオススメします。
就活生の方の多くはTwitterを利用していると思いますが、Twitterは各ニュース媒体のアカウントや著名人のアカウントをフォローすると、タイムライン上に各アカウントのツイートが時系列に掲載されます。
オンラインのニュース媒体やテレビ番組に比べ、気軽に情報を入手できることが何よりの特徴でしょう。
オリジナルのリストを作成してアカウントを選別したり、ファボ機能によってお気に入りのツイート(記事)を保存することもできるため、使い方次第では最高のツールとなり得るでしょう。
【Twitterで情報戦に勝つ】就活生の最強の味方|Twitter活用術・おすすめアカウント38選
→unistyleが厳選した「Twitterおすすめアカウント」を38個紹介しています。
ワールドビジネスサテライト(WBS)
ワールドビジネスサテライト(WBS)はテレビ東京系列で放送されている「経済ニュース番組」になります。
平日(月~金)の23時から約1時間の生放送で放送されている番組であり、番組名に「ビジネス」という言葉が入っている通り、ビジネス面に特化したニュース番組となっています。
その日のうちに起きたニュースだけでなく、トレンドに関連するものやとある企業を取り上げた特集・企画なども紹介しているため、就活生に最適なニュース番組と言えるでしょう。
ニュース番組は多種多様なものがありますが、よりビジネス面に特化した番組であるため、おすすめ番組として紹介しました。
まとめ
本記事では「面接×最近気になるニュース」にフォーカスし、"最近気になるニュースを選ぶ際のポイント・面接で答える際のポイント・回答例とNG回答例"などを解説してきました。
いつどんな場面で最近気になるニュースに関する質問が聞かれてもいいよう、事前の準備・対策は必要不可欠です。
本記事の内容を参考にしていただき、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
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