面接では何分で志望動機を話すべき?30秒/1分/2分の回答例付で解説
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最終更新日:2024年05月20日
本記事では、"志望動機を話す際の長さの目安や時間別の回答例"などを紹介していきます。
・面接官から指定された時間内で話す
・特に指定がない場合は1~2分程度が目安
・集団面接の場合は他の就活生にも配慮する
企業が面接で志望動機を聞く意図・理由
まずは「そもそもなぜ企業は就活生に志望動機を聞くのか」という点について説明していきます。
企業が就活生に対して志望動機を聞く理由は、一般的に以下の2点に大別されます。
- 自社への志望度の高さを知るため
- 自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため
それでは、上記2点に関してそれぞれ詳しく解説していきます。
自社への志望度の高さを知るため
1つ目の理由は、就活生の志望度の高さを知るためです。
仮にどんなに優秀な人材であったとしても、実際に入社してくれなければ意味がありません。企業側からすると、採用活動にかけた時間と労力が無駄になってしまいます。そこで企業は就活生が「内定を出したとしたら本当に来てくれるのか」を知るために、志望動機を聞いてきます。
時には「自社でなければならない理由」を話させるために、他業界・他社との比較を求めることもあります。また時には、「キャリアに対するミスマッチがないか」を確認するために、入社後にやってみたい仕事について聞いてくる場合もあります。
実際、同じスキルを持つ就活生が2人いた場合、面接官は自然と熱意や意欲のある就活生に「一緒に働きたい」と感じるでしょう。また、「熱意や意欲のある人材であれば入社後も仕事に前向きに取り組んでくれそう、長く働いてくれそう」という印象を与えることが出来ると考えられます。
自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため
2つ目の理由は、自社の社風やビジョンとマッチするかを知るため、つまり自社の業務に対する適性を知るためです。
就活生の志望度がいくら高くとも、会社が目指すビジョンと就活生が目指すところが異なっていた場合、入社後にミスマッチを感じてしまい、早期退職になってしまう可能性があります。
それを防ぐため、各社の採用担当は「自社に興味を持つきっかけとなった経験・志望動機の背景にある企業選びの軸が自社の働き方に合ったものであるのか」を確認し、その就活生が「長く会社で働いてくれるか?入社後に活躍することができる人材か?」を見極めています。
一例ではありますが、「個人成績が明確に出るスポーツの世界で切磋琢磨してきたので個人に成果が紐づく働き方をしたい!」という志望動機からは、個人として成果を挙げることが強く求められる証券会社の営業職への適性が感じられます。
面接で志望動機を話す際の長さの目安
企業が志望動機を聞く理由について解説したところで、続いては"志望動機を話す際の長さの目安"についてご紹介します。
大前提、面接官から指定された時間内で話す
面接で志望動機を問われる際、「1分以内で話してください」といったように時間を制限される場合があります。
こういった場合は必ず指定された時間内に話すよう心掛けましょう。
「2分程度の志望動機しか準備していなかったため、いきなり1分以内で話せなんて言われても無理だよ、、、」と窮地に立たされた経験のある就活生もいるかもしれませんが、指定された条件内で自身を最大限アピールするのが面接というものです。
こういったケースは往々にしてありますので、1分用・2分用などと時間別の志望動機をあらかじめ準備しておくのが望ましいでしょう。
特に指定がない場合は1~2分程度が目安
時間を指定された場合の対応を上述しましたが、もちろん時間を指定されない場合も珍しくありません。
その際の話す時間の目安ですが、一般的には"1~2分程度"が目安とされています。1分で話せる文字数は約300文字と言われているため、文字数で考えると300~600文字程度が目安になります。
1~2分程度というのは目安ではありますが、やはり3分以上話してしまうと少し冗長な印象を受けてしまうのは否めないでしょう。
面接に向けて志望動機の原稿を作成する際はまず最初に上記文字数の原稿を用意しておくのが最適でしょう。
集団面接(グループ面接)の場合は他の就活生にも配慮する
面接官から指定された時間内で話すことを念頭に置き、もし時間を指定されないのであれば1~2分程度を目安に話すことは理解していただけたかと思いますが、集団面接(グループ面接)の場合は一点留意すべき点があります。
それは"他の就活生の話す時間に配慮する"ということです。
一つ例を紹介します。とあるA社の選考で、就活生4人対面接官1人の集団面接(グループ面接)があったとしましょう。この際、他の就活生が皆1分程度で話しているにも関わらず、自分だけが3分程度志望動機を話してしまったら面接官はどう思うでしょうか?
おそらくですが、「この子だけ他の就活生よりも倍以上の長さ話していたな。集団面接は一人一人に割り当てられる時間が決まっているのに、周りに配慮できない子なのかな。」と思う面接官は多いのではないでしょうか。
「集団面接(グループ面接)は個人面接よりも話す時間を短くすべき」と一概に言える訳ではありませんが、グループ内で話す順番が2番目以降の場合は、上記の点に留意して伝えましょう。
また、グループ内で話す順番が1番目の場合は、あなた自身の話す長さが基準になりますので、上述した"1~2分程度"で伝えましょう。
面接で志望動機を伝える際のポイント
志望動機を話す際の長さの目安に加え、志望動機を伝える際のポイントもご紹介します。
面接で志望動機を伝える際は下記2点のポイントに留意して話しましょう。
- 結論から端的に伝える
- 業界比較(企業比較)は無理に企業に合わせない
結論から端的に伝える
ポイントの1つ目は、結論から端的に伝えることです。
"結論→理由→(具体例)→結論"という文章構成のフレームワークを目にしたことのある就活生もいるかと思いますが、まず冒頭で結論(志望動機の大枠)を伝えることで、選考官の理解を促すことができます。
逆に、「私はこれまでこういう経験をしてきました。そして長所はこれとこれです。また、貴社のこういった部分を魅力的に感じました。そのため貴社を志望します。」といったように、結論をいつまで経っても伝えない志望動機は選考官の目にどのように映るでしょうか?
おそらく多くの選考官が「色々と伝えくれているけど、結局この就活生が最もアピールしたいことは何なんだ…?」と疑念を抱くはずです。
まずは結論を伝えた上でよりアピールしたい内容を補足していくといったように、志望動機では結論から端的に伝えることを心掛けましょう。
業界比較(企業比較)は無理に企業に合わせない
ポイントの2つ目は、業界比較(企業比較)を無理に企業に合わせないことです。
というのも、業界比較(企業比較)を無理に企業に合わせた志望動機では他の回答との一貫性がなくなる可能性が高く、且つ面接時に深堀りされた際に対応できなくなるためです。
事実、企業に対する志望度の高さを伝えたいと思うあまり、「うちの会社じゃなくても良くない?」と聞かれた際の対処法として新たな論理や企業選びの軸を追加したり、その業界・企業業特有のことを何とか捻り出そうとする就活生は少なくありません。
しかし、こういった回答は自身の価値観や過去の経験に結びついてないことが多いため、面接官を納得させる根拠を示すことが非常に難しいでしょう。
業界比較(企業比較)を無理に企業に合わせずとも、自身の企業選びの軸や成し遂げたいことを明確に伝えることができれば納得感のある志望動機になりますので、この観点はぜひ意識していただければと思います。
面接で志望動機を伝える際のポイントを解説してきましたが、ESや面接対策などをしたい方は、就職エージェントneoがおすすめです。
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【時間別】志望動機の回答例と文字数の目安
志望動機を伝える際のポイントを踏まえ、志望動機の回答例と文字数の目安を時間別に紹介していきます。
志望動機を伝える際は一般的に以下のようなフレームワークで話すのが望ましいとされています。
しかし当然ですが、指定時間が30秒と3分の志望動機では伝える内容も異なり、特に30秒といった短時間では上記フレームワークの全ての要素を伝えることはできないでしょう。
そこで今回はITコンサル業界志望の就活生の志望動機を例として取り上げ、"30秒・1分・2分ではどんな違いがあるのか"や"各回答例の文字数の目安"を紹介していきます。
それぞれの違いを比較しながらポイントを確認し、自身の志望動機作成に役立ててもらえればと思います。
【30秒】志望動機の回答例と文字数の目安
【30秒】志望動機の回答例
【30秒】志望動機の文字数の目安
150文字前後(130~170文字)
【30秒】志望動機のポイント
30秒という短い時間の中では、アピールしたいことの全てを伝えきることは難しいため、上記の回答例では"成し遂げたいこと・企業選びの軸・同業比較"の3点に絞っています。
全ての要素を盛り込むことは現実的に難しいため、自分自身が「どうしてもこれだけは伝えたい!」という要素を抽出してアピールするのが望ましいでしょう。
【step1:成し遂げたいこと】
私は人から信頼され期待に応え続けられる存在になり、ITを活用することで多くの企業の成長を支援したいです。
【step2:きっかけとなる経験】
特になし
【step3:企業選びの軸】
その中でクライアントと近い距離で仕事ができる、ITに携われるという軸を兼ね備えているITコンサル業界に魅力を感じています。
【step4:業界比較】
【step5:取り組みたい仕事】
特になし
【step6:同業比較】
その中でも国内トップの顧客数を誇り、若手の内から裁量を持って働ける風土のある貴社を最も志望しています。
【1分】志望動機の回答例と文字数の目安
【1分】志望動機の回答例
【1分】志望動機の文字数の目安
300文字前後(275~325文字)
【1分】志望動機のポイント
一つ一つの要素はやや簡略的になってしまいますが、1分程度の時間であれば、志望動機を構成する全ての要素を盛り込むことができるはずです。
とは言え、アピールしたい要素全てを伝え切れる訳ではないでしょうし、志望動機を伝えた後に面接官から追加で質問される場合も多いかと思いますので、その際にしっかりと補足できるよう準備しておきましょう。
【step1:成し遂げたいこと】
私は人から信頼され期待に応え続けられる存在になること、そしてITを活用することで多くの企業の成長を支援していきたいと考え、貴社を志望しています。
【step2:きっかけとなる経験】
学生時代のサッカー部での経験や所属ゼミの活動を通じてこの思いを抱きました。
【step3:企業選びの軸】
【step4:業界比較】
そこでクライアントと近い距離で仕事ができること、そしてITに携われることの2点を軸として就職活動を進め、その双方を兼ね備えているITコンサル業界に魅力を感じました。
【step5:取り組みたい仕事】
【step6:同業比較】
貴社はITコンサル業界の中でも国内トップのクライアント数を誇り、また、若手の内から裁量を持って働ける風土も私の軸と合致しています。様々なステークホルダーから信頼されるコンサルタントとして貴社と多くの企業の成長に貢献していくことを目指します。
【2分】志望動機の回答例と文字数の目安
【2分】志望動機の回答例
【2分】志望動機の文字数の目安
600文字前後(550~650文字)
【2分】志望動機のポイント
2分という時間が最もオーソドックスかと思いますが、下記に記載した通り、フレームワークを構成する6つのstepを過不足なく伝えることができるはずです。
志望動機は面接で必ず聞かれると言っても過言ではない質問になりますので、志望企業への入社意欲と熱意を論理的にアピールするよう意識しましょう。
【step1:成し遂げたいこと】
私は、人から信頼され期待に応え続けられる存在になること、そしてITを活用することで多くの企業の成長を支援していきたいと考え、貴社を志望しています。
【step2:きっかけとなる経験】
学生時代にサッカー部のエース兼キャプテンを務めてきた中で、人から期待されることのプレッシャー以上に、期待に応え続けることで自身を大きく成長できることに喜びを感じました。また、所属ゼミの活動の中で、日本は海外に比べてIT化が遅れている現状に危機感を抱き、将来はITを通じて日本を活性化させていきたいと思うようになりました。
【step3:企業選びの軸】
【step4:業界比較】
そこでクライアントと近い距離で仕事ができること、そしてITに携われることの2点を軸として就職活動を進め、その双方を兼ね備えているITコンサル業界に魅力を感じました。
【step5:取り組みたい仕事】
【step6:同業比較】
ITコンサル業界では、コンサルタント職としてクライアント企業の課題解決、成長に寄与できるよう努めたいと考えています。貴社はITコンサル業界の中でも国内外問わず大きな影響力を持っており、クライアント数も国内トップだと伺いました。また、実務経験を重視し若手の内から裁量を持って働ける風土は、クライアントと近い距離で仕事ができるという私の就職活動の軸とも合致していると考えています。長年の部活動経験で培った周りを巻き込み目標達成に導く長所を活かし、様々なステークホルダーから信頼されるコンサルタントとして活躍することで、貴社と多くの企業の成長に貢献していくことを目指します。
まとめ
本記事では「面接で志望動機を伝える際の時間」にフォーカスし、時間別の回答例やポイントを紹介してきました。
ここまで紹介してきた内容をまとめると、本記事のポイントは以下の通りです。
【志望動機を話す際の長さの目安】
大前提、面接官から指定された時間内で話し、特に指定がない場合は1~2分程度で話すのが望ましい。
【志望動機を伝える際の時間別ポイント】
30秒の場合:自分自身が「どうしてもこれだけは伝えたい!」という要素を抽出してアピールする。
1分の場合:アピールしたい要素全てを伝え切れる訳ではないため、追加で質問された際に補足できるよう準備しておく。
2分の場合:フレームワークを構成する6つのstepを過不足なく伝える。
志望動機は面接の頻出質問であり、誰しもが回答を準備して面接に臨むと思いますが、話す時間が異なれば伝える内容も大きく変わってきます。
指定された条件の中で企業への志望度をしっかりとアピールし、選考突破を目指しましょう。
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