【例文4選】研究職・開発職の志望動機の書き方を解説
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最終更新日:2024年10月04日
研究職・開発職は理系学生に人気な職種であり、応募を検討している就活生も少なくないでしょう。そこで本記事では、研究職・開発職志望の就活生に向け、研究職・開発職の志望動機の書き方を詳しく解説していきます。
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- 本記事の構成
- 研究職・開発職とは 特徴や仕事内容を紹介
・研究職と開発職の違い
・研究職とは
・開発職とは - 研究職・開発職に求められる3つの素養
- 志望動機の基本的な書き方
・成し遂げたいことに基づいて書く方法
・自身の適性に基づいて書く方法 - 研究職・開発職の志望動機を書く際のポイント
- 研究職・開発職のエントリーシート(ES)例文
・三菱電機(研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
・キリンホールディングス(KIRIN)(生産研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
・富士フイルム(開発)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
・資生堂(R&D)の志望動機のエントリーシート(ES)例文 - 最後に
研究職・開発職とは 特徴や仕事内容を解説
研究職・開発職の志望動機の書き方を紹介する前に、まずは"研究職と開発職の違いと主な仕事内容"を説明していきたいと思います。
研究職と開発職の違い
研究職と開発職は、研究職は「技術・知識」を、開発職は「製品」を生み出すところに大きな違いがあります。また、研究職は0→1を生み出し、開発職は1→10を担う仕事であると言われています。
研究職は、論文を読んだり研究室で実験を担当するなど、製品開発につながる研究を行います。一方で開発職は、臨床試験や治験を担当し、時には研究職と同じように研究も行うことがあります。
大まかな違いは上述した通りですが、研究職・開発職共に企業によって仕事内容は異なります。また、開発職のほうが様々な人とコミュニケーションをとる機会が多いのも違いの一つです。
また、企業にもよりますが一般的に年収は開発職より研究職のほうが高い傾向があると言われています。
ここまでは、研究職と開発職の違いについて簡単に解説してきました。続いては研究職について具体的に説明していきます。
研究職とは
研究職には「基礎研究」と「応用研究」の2種類があります。基礎研究は、特別な用途に関係なく未知の物質や未開拓の原理を発見・解明します。一方で応用研究は、基礎研究で解明された研究結果を活かし、それをどのように実用化していくのかを研究するものです。
大学や研究機関では主に基礎研究を行っています。企業では、市場のニーズに合った製品やサービスを世に送り出すことを目的とした研究が主流となるため、応用研究に力をいれています。
企業では、商品化できない、または利益につながらないと判断された研究は中止になってしまうこともあります。そのため、企業の研究職を志望する就活生は今まで行ってきた大学での研究とは大きく異なり、実用性やコスト、納期を意識する必要があることを認識しておいたほうがいいでしょう。
次に開発職について具体的に説明していきます。
開発職とは
開発職とは、研究で生み出した技術を製品に落としこむ仕事です。大きく分けて、「研究開発職(R&D)」「技術開発職」「商品開発職」の3種類があります。
研究開発職(R&D)は、技術や知識を製品に生かす方法を開発します。技術開発職は、研究で開発された技術や知識を、製品の生産につなげる開発をします。商品開発職は、企画部門の「製品イメージ」をもとに、具体的な製品化の方法を開発します。
開発職は1→10の仕事を担うとも言われているので、使用の検討から始まり、設計、立ち上げ、試験、改良、生産方式の決定など仕事内容が多岐にわたります。そのため、多くの人と関わる機会が多いことから高いコミュニケーション力が求められます。
研究職・開発職に必要な3つの素養
研究職・開発職の特徴は理解していただけたかと思いますので、続いては研究職・開発職に向いている人、そして求められる素養をご紹介します。
今回は、文部科学省が提唱している『研究者に求められる能力』を参考に研究職・開発職に必要な素養を紹介していきます。
大学、公的研究機関、企業によって求められる素養は多少異なれど、下記の3つの素養を持っている人が研究職・開発職に向いていると言われています。
- 幅広い視野
- 柔軟性
- 粘り強さ
幅広い視野
1つ目は「幅広い視野」です。幅広い視野とは自分の専門分野以外の知見も押さえておくことをいいます。これからの研究職・開発職では特に必須の能力であるといえるでしょう。
情報通信技術の発展により、情報が瞬時にいきわたる時代になりました。そのため、各社はイノベーションを起こし続ける必要があります。イノベーションを起こすには、類似の分野には限らず、複数の専門分野の研究が高いレベルで融合しなければなりません。
よって、自らの専門性に固執するのではなく、周辺の専門性や全く異なる専門分野にも視野を広げておく必要があるのです。
柔軟性
2つ目は「柔軟性」です。柔軟性とは、今まで自分が経験したことがない業務にも対応できる性質のことをいいます。技術の進歩サイクルが短くなっている現代においては、今後発展が予想される分野を予想したり、人材を配置することが困難になっています。
そのため、自分の研究分野のニーズがなくなったとしたら他の分野に移行する必要があります。そのためには、変化に対応する柔軟性が必要です。
粘り強さ
3つ目は「粘り強さ」です。どんな仕事でも粘り強さは必要です。しかし、研究職・開発職には特にこの粘り強さが求められると言われています。
JT(日本たばこ産業)の医療総合研所長も創薬研究者に求められる能力として以下のように語っています。
創薬研究に携わる者として、好奇心・探求心が旺盛であること、研究・実験が好きでロジカルに解析できることなどが必要とされる基本的な資質です。さらに長期にわたる創薬活動において明るさや情熱、あきらめない精神力といった要素も創薬研究者には求められると思います。
引用:医薬総合研究所長インタビュー
研究職では結果がでるのに5~10年のスパンがかかってしまうことが珍しくありません。そのため、成果が出なくても持ちこたえる粘り強さが必要となるでしょう。
志望動機の基本的な書き方
研究職・開発職に必要な3つの素養を理解していただいたところで、いよいよ志望動機の書き方を説明したいと思います。
研究職・開発職に限った話ではありませんが、志望動機を作成する方法としては、一般的に「成し遂げたいことに基づいて書く方法」と「自身の適性に基づいて書く方法」の2つのアプローチが存在しています。
どちらの場合も、「成し遂げたいことや適性が自身の経験に根差しているか」が一番の差別化のポイントであり、評価の分かれ道であると言えます。
成し遂げたいことに基づいて書く方法
「成し遂げたいことに基づいて書く方法」のフレームワークは以下の通りです。
成し遂げたことに基づいて書く場合は、未来志向な志望理由となりますので、やりたいことやビジョンを明確に持っている就活生におすすめのフレームワークとなります。
自身の適性に基づいて書く方法
「自身の適性に基づいて書く方法」のフレームワークは以下の通りです。
自身の適性に基づいて書く場合は、自分の強みを明確に理解している就活生におすすめのフレームワークとなります。
「自身の強みというものがよくわからない…」という就活生は以下の記事も参考にしてみてください。
ここまで志望動機の書き方を2パターンに分けて説明しましたが、いずれも方法が違うだけで良し悪しは無く、ビジョンで語るのか強みで語るのか、自らが最も説得力を持って伝えることができる方を選択していただければと思います。
ただし、いずれのパターンにも共通しているのは、伝えたいことが何であれ、それが過去のどのような経験によって生まれ認識したものなのか、また何故それは他職種・他業界・同業他社ではだめなのかを伝える必要があると言うことです。
過去の経験を語ることで、強みの再現性ややりたいことへのモチベーションを伝えることができ、比較を加えることで志望度の高さを伝えることができます。そのため、志望動機としていずれも欠かせないポイントと言えます。
研究職・開発職の志望動機を書く際のポイント
志望動機の基本的な書き方をご紹介しましたので、続いては研究職・開発職の志望動機を書く際のポイントを説明します。
エントリーシート(ES)の設問で職種に対する志望動機を問われる際は、「その企業の中でなぜその職種を志望しているのか(=職種のみの志望動機)」と「なぜその企業を志望し、その上でなぜその職種を志望しているのか(=企業と職種双方の志望動機)」の2パターンがあります。
どういった構成で書くかは設問によりけりですが、いずれの場合にしろ、書く際のポイントにそれほど違いはありません。
今回はその中でも特に意識して欲しいポイントを3つご紹介します。
- 研究職・開発職に対する志望理由を明確に述べる
- 自分の研究内容や研究で得られた能力をアピールする
- 研究職・開発職で取り組みたいことを具体的に伝える
研究職・開発職に対する志望理由を明確に述べる
1つ目のポイントは、研究職・開発職に対する志望理由を明確に述べることです。
いわゆる職種別採用における志望理由ということになりますので、"研究職・開発職を志望する理由=研究職・開発職でなければならない理由"は明確に述べるべきでしょう。
研究職・開発職の仕事内容と企業の特徴を組み合わせ、論理的且つ納得感のある志望動機を目指しましょう。
自分の研究内容や研究で得られた能力をアピールする
そして2つ目のポイントは、自分の研究内容や研究で得られた能力をアピールすることです。
大学での自分の研究分野と志望先の研究と関連付けて志望動機を書くと説得力のある文章が書けます。その際には、深い企業理解が必要ですのでしっかりと志望先がどのような研究を行っているのか調べておくのが必須です。また、面接官にもわかりやすく自分の研究分野を説明することが大切です。
直接的に自分の研究分野が志望先の分野と関連がない場合は、研究を通して得られた能力をアピールすると良いでしょう。分野は違えど、研究で得られる素養には普遍的な能力があるので、そこをアピールすると説得力のある志望動機が作成できるでしょう。
研究職・開発職で取り組みたいことを具体的に伝える
最後に3つ目のポイントは、研究職・開発職で取り組みたいことを具体的に伝えることです。
入社後に取り組みたいことを具体的にアピールすることで、採用担当者に自分の将来活躍している姿をイメージしてもらいやすくなります。その際には、適切に志望先の事業内容を確認しておくのが必須です。
例えば、事業内容をよく理解せず、数年後には無くなってしまう事業に取り組みたいと言ってしまったら選考官はどのように感じるでしょう?
おそらくですが、「この就活生は企業理解ができていない」と見なされてしまうはずです。
このような事態に陥らないためにも企業研究を万全にし、その上で志望職種で取り組みたいことを具体的に伝えるようにしましょう。
研究職・開発職の志望動機のエントリーシート(ES)例文
志望動機を書く際のポイントを解説しましたので、最後に研究職・開発職のES例文をご紹介します。
また、本記事では下記の大手企業4社を取り上げ、研究職・開発職の志望動機ES例文を掲載しています。
- 三菱電機(研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
- キリンホールディングス(KIRIN)(生産研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
- 富士フイルム(開発)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
- 資生堂(R&D)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
三菱電機(研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
研究内容概略(500字以内)
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キリンホールディングス(KIRIN)(生産研究職)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
キリングループで、どのようなことにチャレンジしたいですか?(200字以内)
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富士フイルム(開発)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
院生の方:貴方の研究活動は、貴方の研究領域にどのような進歩をもたらしましたか? またその進歩のために、貴方はどのような形で貢献しましたか?(全角200文字以内)
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資生堂(R&D)の志望動機のエントリーシート(ES)例文
志望理由と実現したいこと (500文字以内)
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最後に
本記事では研究職・開発職を志望している方に向け、志望動機の書き方やES例文を紹介してきました。
以下、本記事のおさらいになります。
研究職・開発職に必要な3つの素養
幅広い視野
柔軟性
粘り強さ
志望動機を書く際のポイント
研究職・開発職に対する志望理由を明確に述べる
自分の研究内容や研究で得られた能力をアピールする
研究職・開発職で取り組みたいことを具体的に伝える
冒頭でもお伝えした通り、研究職・開発職は例年、多くの理系学生から応募を集める職種となっています。職種の理解だけでなく、その業界と企業についても適切に理解することで、論理的且つ納得感のある志望動機を目指しましょう。
なお、エントリーシートや面接といった選考に不安があるという就活生には就職エージェントneoがおすすめです。
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また、志望動機は何もエントリーシート(ES)に限ったものではありません。下記に志望動機対策に関する記事をいくつか掲載していますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。