就活の面接で語るべき「志望業界であなたの強みをどう活かすか」

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最終更新日:2018年09月20日

自己PRも学生時代頑張ったことも、最終的には「企業の利益に貢献できる能力があること」を伝えるために、話をするものです。そのため自己PRのゴールも「その強みを企業でどのように活かすか」ということになります。

学生も社会人も本質は変わらないため、自分の強みの再現性が大切になります。そのためには働き方も調べなければいけません。

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1.強みの活かし方とは

闇雲な自己PRはNG 〜企業が求める能力・人物像を理解してから〜」で話をした通り、面接で自己PRをするのは、あなたが「企業の利益に貢献できること」を伝えるためです。企業の利益に貢献できることをストレートに伝えるためにも、あなたがアピールしている強みがどのように仕事で活かせるのかを自己PRの最後に語るようにしましょう。

例えば下記のような自己PRの下線部分が強みの活かし方に該当します。

「私の強みは責任感とそれによって周囲の人と信頼関係を築くことができる点です。貴社においても、任された仕事をまずはやりきることで信頼関係を徐々に構築し(強みの方法論)、将来的には自分の提案で事業を起こす際に協力してもらえる関係を築けるようにしたいと思います。(仕事での活かし方)

上記の通り、強みの活かし方については前述の「強みの方法論」とセットで語ると効果的です。その企業において仕事を進めていく上では何が重要なのか理解した上で、学生時代の経験と結びつけて語ることが大事です。

 

2.学生時代の経験も仕事も本質は同じである


外資系コンサルティングに内定しながら、メガバンクに就職する優秀なunistyleユーザーの一人は「仕事も、勉強やスポーツと本質的には同じで、今までの成功体験をベースにしながら新しいことを積み重ねたい」と話していて、多分仕事もできる人になるだろうと思っています。
このように学生時代の経験も仕事も本質的には同じものであるという感覚が掴めなければ、仕事で自分の経験をどのように活かすかがわからないでしょう。多くの学生が、仕事は高尚なもので、戦略や新しい知識をフルに用いて、学生時代とはまったく別次元で行っているものと考えてしまっていますが、本質的には、仕事も、「仲間と目標を共有して、その目標を達成するために知恵と体力を使って、目標達成までの課題を解決する」ということが言えます。

その中で重要なことは、個人として努力して、能力をあげることも必要になりますが、仲間に協力してもらうために、信頼関係を構築したり、リーダーシップを発揮し、課題を解決するために、誰にも課題がわかりやすく納得できるように(論理的に)物事を説明する必要があります。これらは皆さんがレベルの違いはあれ、それと似た様な経験をしていると思います。ゼミやサークルで、自分の考えに賛同してもらうために、準備をして話をした経験や、メンバーと方向性でもめて調整した経験もあるのではないでしょうか。

例えば、テレビ業界を志望していると仮定すると、テレビ業界では、誰とどのように、どのような課題を解決し、目標は何で、どのように動く事で、課題が解決され、目標が達成されるのでしょうか?「視聴率の高い、面白い番組を生み出していく」というのが目標であれば、誰と協力して、どのような困難が想定され、それをどのように克服していくのでしょうか?それがわかれば、これまでに打ち込んできたものと共通点がどこにあるのか考えるだけでしょう。

もちろん「謙虚な姿勢」というのは重要で、共通点があると言ってもまったく同じではないので、常に、「間違っているかもしれないけど、こんな風に考えている」という姿勢は忘れずに面接では伝えるようにしましょう。

ガクチカなどの質問では、なぜ取り組んだかという動機が重要です。なぜならその動機に人柄が表れるからです。本記事では動機に関する質問の意図と回答事例などまとめています。

参考:「なぜ取り組んだのか」という質問の意図と対策方法

 

3.業界ごとの働き方と強みの活かし方


上記の通り、社会でどのような能力が必要なのかは仕事の理解が不可欠です。仕事理解のためにはやはりOB訪問が効果的です。是非とも、どのような自己PR・志望動機が求められているのかを知るためにも積極的にOB訪問をして欲しいと思います。

その業界で求められている能力を考える上では、その会社の仕事の具体的な場面を想像することです。例えば、総合商社であれば、「鉱山開発事業に1000億円投資しており、さらに効率的な開発のために、鉱山開発の技術系企業を500億円追加して、買収した。

あなたは10年目の社員として、その技術会社に出向して、技術会社代表として、プロジェクトに参加することになった。プロジェクトを遂行する上では、技術系会社の社員の協力が不可欠だが、総合商社という技術を持たない企業から出向しているあなたに対して、多くのその会社の社員はプロジェクトを担当するにふさわしい人物なのか、懐疑的に考えている。

プロジェクト成功のために必要な行動とは何か?どのような強みや能力が求められるか?そういった能力・強みを発揮した経験は学生時代にないか?」と考えるとある程度イメージできると思います。

業界比較がしっかり出来ている学生はあまり多くないように感じます。そのため業界比較がしっかりできているとアドバンテージになるでしょう。

参考:「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性

本質的には変わらないことを意識しながら、それぞれの業界ごとに具体的にどのように働くのかイメージできるとより深く、自分の強みをどのように活かすのかという点を語れるようになるでしょう。

最後に

強みを語る上では業界に対する深い理解が必要です。

その理解がないと皆さんの「強み」が有効なものではなくなってしまう可能性があります。

自分自身の「強み」を細かく分析することと、業界に対する理解を深めることが非常に大切なことだと覚えておいてください。

photo by 182nd Airlift Wing

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