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入っても映画は作れない!?映画会社の業務内容

入っても映画は作れない!?映画会社の業務内容

掲載開始日:2015年08月21日
最終更新日:2016年12月09日

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人の心に大きな影響を与える映画は、昔から人々に愛されてきました。しかし、映画を提供している側の企業である映画会社の業務内容は謎に感じる人も多いのではないでしょうか。
いわゆる東宝、東映、松竹など名の知られた日本の映画会社は、新卒採用においては何千人も受験する上に内定者数は一桁など、非常に高い倍率で知られています。
今回はそんな映画会社の実態について、筆者がOB訪問などで得た知識をもとにお話ししていきます。


映画業界の構造

製作委員会発足
(メンバー:テレビ局、配給会社、広告代理店、出版 など 例:フジテレビ、東宝、電通、講談社 など)

製作
(制作会社、プロダクションなど 例:東北新社 など)

配給
(配給会社 例:東宝、東映、松竹、ギャガ、KADOKAWA など)

興行
(映画館運営会社 例:国内メジャー系→TOHOシネマズ、松竹マルチプレックスシアター、Tジョイ 独立系→ユナイテッドシネマ など)

就活生がこぞって受ける、東宝、東映、松竹の三社は、配給会社という側面が大きいということがおわかりいただけると思います。

映画会社人気一位の東宝は、製作からは手を引き気味で、人気作品を配給することで利益を上げています。
ただし、東映は自社製作の作品も年に何本か出しています。


待遇・社風について

2016年度版の就職四季報によると、給与に関しては、日系メーカーよりは高く、テレビ局など他のマスコミと比べると低い印象を受けます。(平均年収は東宝874万円、東映835万円、松竹787万円となっています)

しかし、OB訪問をしていて感じましたが、社員の方は大変忙しそうにしています。
夜も19時くらいまで残って仕事をしているのが普通、というようなことを聞きました。

三社とも私服OKな会社になっています。

比較的人数が少ないため、家族のような雰囲気があるようです。
この雰囲気については割合三社とも共通しているように感じます。


選考について

書類選考は東宝は小論文・適性検査ののちES、東映ではES郵送のみ、松竹ではES郵送と同時に、WEBテストが課されます(就職四季報 2016年度版より)。
それを通過すれば、二次選考はだいたい集団面接あるいはグループディスカッション(GD)というところが多いです。
16卒の松竹の採用では二次がGDと集団面接、三次もGD+自己PRということもありました。

実際に採用を受けていて、重視されているのは、
・コミュニケーション能力
・論理性
・会社の風土とのマッチング
だと感じました。会社の風土とのマッチングは特に重要だと思われます。三社とも長い歴史を持つ会社であり、人数もそこまで多くない。
会社文化が染み渡っているとみてよいだろう。

すべて総合職での一括採用で、どの部署に配属されるかは入社するまでわかりません。

それぞれの会社がどのような映画を扱っていて、どんな特徴があるのかについては事前に把握しておくことをおすすめします。
面接に際して、基本的な自己PRや学生時代頑張ったこと、長所と短所はもちろん、好きな映画についても聞かれると思って、用意しておくべきでしょう。


どういった人が採られるのか

これは東宝の社員の方にOB訪問してわかったのですが、特に演劇・映画の専攻が有利だったり、体育会じゃないとダメといったことはないようです。
私が話を伺った三人の社員の方はいずれも体育会の方ではありませんでした。学生時代はサークルに入っていなかったという方までいました。また、映画を観まくっていないとダメ、ということもないようです。社員の方のうちお一人は、東宝に入るまでは年に一本も映画を観たことがなかったそうです。しかし、その感覚こそが、普段映画を観ない人に対する映画の宣伝を考える時に役立つとおっしゃっていました。


注意!映画会社だからといって「映画を作れる」わけではない

「映画会社に入れば、脚本を書いたり、監督やカメラマンができる」というのは間違いです。
実際に作る過程(『制作』といいます)は、映画会社は他の企業やプロダクションにアウトソースしているのが現状です。
つまり、映画会社の社員というのは映画というコンテンツでいかに儲けるかを考える、ビジネス集団なのです。

東宝の社員の方の一人は、「もとは映画を『制作できる』というイメージで入った、だから現場にも行きたかった。でも現実は違った」とおっしゃっていました。
映画会社の中で求められる能力は、現場で活かされる能力というよりも、むしろ企画段階で誰かにプレゼンしたり、説得したりする能力だ、とのことです。
他の社員の方も、「行動力」、「コミュニケーション能力」が重要だとおっしゃっていました。


長期インターンからの採用枠

たとえばワーナーブラザーズなど海外の映画会社だと、正社員になるには長期インターンからしか入る道がないという噂もあります。
そこで国内の映画会社もそうなのかな?と思いきや、そういうわけでもないようです。
たまに、「宣伝スタッフ募集!」など、映画会社が出しているのを見かけますが、そこから正社員になる人はいない、と社員の方はおっしゃっていました。
中途採用の人数も少ないようです。


海外で働けるかどうかについて

海外で働くのは、正直厳しい業界だと感じます。
国内で作って予算をギリギリで回収してよしとする国内向きの作品がほとんどだからです。
実際、海外でも評価されている監督は日本の映画会社に頼らず海外資本を引っ張ってきて作っていたりします。
海外の映画祭に赴き、作品の営業をするということならできるかもしれません。


キャリアパスについて

3~4年で部署間の異動があるようです。
どの部署になるかは本当にわからない、とのこと。
明確なキャリアを思い描いている社員は少ないのでは、という印象を受けました。行った部署で頑張る感じです。映画宣伝志望でも不動産部門に配属されるということもあるそうなので、覚悟は必要になりそうです。
東映や松竹などの企画プロデューサーの話を調べていると、どうしても企画をしたい人は、企画書を自分で書いて交渉するという主体的な努力が必要になりそうです。


おわりに

以上、簡単に映画会社について触れてきました。
普段みなさんが抱いているイメージと違い、案外他のビジネスをしている会社に近いと思った方も多いのではないでしょうか。
必ずしも映画好きでなくていい、というところも大きなポイントですね。要は会社に合うかどうかのほうが重要になってくると思いますので、ぜひ挑戦してみるのはいかがでしょうか。

photo by jai Mansson

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