【回答例7選】銀行業界の志望動機の書き方-銀行じゃなきゃダメな理由を書くことが鍵?-

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最終更新日:2024年11月08日

「銀行業界の志望動機は何を書けばいいの?​​​」「どんな人が求められているの?」このような疑問を抱いている就活生もいるのではないでしょうか。

銀行業界の志望動機を作成する際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

本記事では変革する銀行業界の直近の動向を押さえ、その特徴を明らかにしながら評価される銀行業界の志望動機作成のコツを紹介していきます。最後に、銀行内定者のES回答例も紹介していますので是非参考にしてみてください。

本選考とインターンの締め切り情報

銀行業界の特徴と現状から見る求められる人物像

銀行業界の特徴と求められる人物像

銀行業界の志望動機を作成するにあたり、ここではまず銀行業界が求める人物像について解説します。

志望動機を作成する際には求める人物像について理解しておくことも重要な要素となるため、以下の解説を参考に理解を深めてみてください。

ここでは銀行業界の特徴と今後の動向を踏まえ、銀行業界に求められる人物像を解説します。

銀行業界の特徴

銀行業界は都市銀行・信託銀行・地方銀行などに分類されますが、その業務は大きく分けて以下の3つで成り立っています。

  • 預金業務(個人、法人を問わずお金を預かり口座の管理を行う)
  • 貸付業務(預かったお金を個人や企業に貸し出す)
  • 為替業務(現金を移動させず振り込みや送金を行う)

基本的に社員は個人・様々な業界の法人といったクライアントを持っており、それらへの営業を行うことがメインの業務になります。単純な営業活動ではなく、お客様と深い信頼関係を構築しニーズを捉えながら最適な金融ソリューションを提案するという、いわゆるコンサルティング営業を行っています。

富裕層のお客様と信頼関係を築いて大切な資産を預ったり、事業融資によって企業の新たな挑戦を支えることに携われる点は銀行業務の醍醐味と言えるでしょう。加えて、メガバンクでは発展途上国への融資や、海外企業の支援など海外業務に携わるチャンスも多く、海外志向の就活生にも人気の特徴と言えそうです。

変革期を迎える銀行業界で求められる人物像とは

「マイナス金利政策」の影響などを受け銀行業界の収益性が低下している、「海外事業の拡大」や「銀行の再編」が進んでいるという話を聞いたことがある就活生もいるのではないでしょうか。

unistyleでは銀行業界の動向について以下の記事でも詳しくまとめています。

上記の記事でも紹介していますが、銀行業界では「海外事業」や「紙通帳の有料化」など収益向上のために新たなビジネスモデルへの変革が進んでいます。

新たなビジネスモデルを開拓する理由として、銀行の収益構造の3大柱である下記のどれもが現在厳しい状況に立たされていることが挙げられるでしょう。

収益構造の3大柱

(1)貸出金利による収益
(2)金融商品やサービスの提供による手数料収入
(3)外国為替による収益

日銀のマイナス金利の影響により本業で大半の収益を占める(1)での国内収益はほぼ見込めない状況です。

また、融資といった従来の銀行業務が自動化される状況で、唯一対面での営業が重視される(2)の分野に各社は力を入れていることが説明会などで述べられています。しかし(2)の分野も各社とも手数料をいきなり大きく上げることは出来ないため、収益構造の中で大きな割合は持ちません。

以上の理由から、各行は従来の規模を維持することが困難となり新たな収益源の確保を目的に新事業に乗り出しているのです。

そのため今後3大メガバンクでは収益構造の変革が求められる中で、新たな領域にも果敢に挑戦し今までにない仕組みを構想できる人が求められるでしょう。

三菱UFJ銀行の採用メッセージでは以下のように述べられています。

『日本を世界に羽ばたかせたい』『世界中のまちづくりにファイナンスで貢献したい』『暮らしの常識を変える革新的なサービスを生み出したい』そうした社員一人ひとりの思いが、私たちの原動力です。

最初はひとりの願望かもしれません。でも、そこに共感してくれる仲間が集うことで私たちは新しい挑戦へと踏み出すことができます。

引用:三菱UFJ銀行『採用メッセージ』

以上のことから銀行業界が求める人物像は以下の2点とまとめられるでしょう。

  • 顧客との信頼関係をもとに課題を発見・解決する力がある人物
  • 新しい仕組みを構想し、実現するリーダーシップ力がある人物

基本的な志望動機の書き方

基本的な志望動機の書き方

ここではまず、【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説【就活生必読】志望動機が特になくても書けるフレームワークとは?に基づき、基本的な志望動機の書き方について押さえておきたいと思います。

unistyleでは、志望動機を作成するにあたり、「成し遂げたいことに基づいて書く」「自身の適性に基づいて書く」という2つのアプローチを紹介しています。詳細は上記の参考記事に譲りますが、ここではこの2つのアプローチから論理的に銀行業界の志望動機を構成するためのフレームワークを紹介したいと思います。

成し遂げたいことに基づいて書く方法

(1)成し遂げたいこと
(2)きっかけとなる経験
(3)企業選びのポイント
(4)他に受けている業界とその業界ではダメな理由
(5)具体的に取り組みたい仕事
(6)業界の中でもその企業の理由

自身の適性に基づいて書く方法

(1)自分自身が向いてること
(2)向いてることの具体的な経験
(3)向いていることを活かして志望業界で取り組みたい仕事
(4)他に受けている業界と他業界ではダメな理由
(5)業界の中でもなぜ当社か

どちらの場合も、自身の夢や向いていることが自身の経験に根ざしているか?が一番の差別化のポイントであり評価が分かれるところです。

また、「成し遂げたいことが本当にその業界で出来るのか?」「その向いていることはその業界で活かせることなのか?」に矛盾をなくすために、業界の特徴や業務内容・求められる素養などをしっかり把握することが重要です。また他の業界ではだめな理由を説明できるよう業界比較も重要になります。

下記の記事も参考にして志望動機をより納得感のあるものにすることをおすすめします。

それでは以下から、このフレームワークを「銀行」に当てはめて志望動機が作成できるよう、銀行業界の特徴や求める素養などを考察していきましょう。

銀行業界の志望動機の書き方

銀行業界の志望動機の書きかた

ここからは実際に銀行業界の志望動機の書き方を紹介します。

本記事では上記で紹介したフレームワークのうち「自分の適正に基づき書く場合」を基に解説します。

(1)自分自身が向いてることを踏まえ志望する理由を書く

ここでは、自身が銀行業界の求める素養にマッチした人材であることをアピールするために、上記で述べた2つの素養を意識して書いてください。ただし、自身の経験に基づいている必要があるため、そのこととの矛盾が起きない様に注意が必要です。

内定者の回答例

後輩指導を通じて、人の挑戦に関わり、成長を支えることに強いやりがいを感じた。そのため自身の提案をもって幅広い顧客、ひいては社会の活性化に貢献できる銀行業界を志望している。

本選考ES:22卒三井住友銀行

(2)向いてることの具体的な経験

他の就活生と差別化を図るためにも自分ならではの経験は重要となります。

ESの段階では触れる程度でいいと思われますが、面接時に深堀をされることが予測されるため、自分の言葉で説明できる様な経験を用意しましょう。

参考:あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?
→志望動機のなかで自身の経験を語る重要性を解説した記事です。

内定者の回答例

家庭教師の経験では、生徒から志望校合格等の連絡を受ける度に大きなやりがいを感じてきました。この経験から、企業の成長をサポートできる銀行業務に魅力を感じています。

本選考ES:22卒三井住友銀行

(3)向いていることを活かして銀行業界で取り組みたい仕事

ここでは銀行業界の特徴を押さえ、どのような業務内容があるかといった業界理解が直結してくる項目です。

以下の内定者は若干大雑把な内容にはなりますが、「商材にとらわれず、自らの提案を通じ」という部分が最適な金融ソリューションを提案する「営業職」について言及していると言えるでしょう。

内定者の回答例

日本企業の発展に貢献したいという思いから銀行業界を志望している。商材にとらわれず、自らの提案を通じて、自分自身の人間力で貢献できる点に魅力を感じている。

本選考ES:22卒三菱UFJ銀行

(4)他に受けている業界と他業界ではダメな理由

多くの就活生のESを見ると、この項目にまで言及が中々できていません。他に受けている業界まで言及しなくても実際に内定レベルの志望動機が作成できているため必須とは言えないかもしれませんが、裏を返せばここに言及できれば他の就活生と大きく差をつけることもできるでしょう。

自分自身に明確な企業選びの軸がある場合は、ここで述べてもいいかもしれません。どちらにせよ、他に受けている業界を比較した上で銀行業界への志望度を示せれば、非常に説得力のある志望動機になるでしょう。

参考:「志望動機」が書けない人必見!すぐに使える5つのテンプレート
→自分の適正がどのような業界群に当てはまるか確認する際に参考にできると思います。
参考:「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性
→業界比較をした志望動機の重要性について紹介しています。業界ごとのメリット・デメリットも紹介していますので自身の業界比較に活かしてみて下さい。

(5)業界の中でもなぜ当社か

最後に銀行業界の中でなぜ志望企業かを説明する必要があります。多くの評価されない志望動機はこの枝葉部分を冒頭に持ってきてしまい、その会社の理念や姿勢などの共感を示してしまっています。

参考:【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説
→同業他社の中でもなぜうちなのか?という質問はどの業界でも必ずと行っていいほど聞かれ答えに窮する学生も多いですが以下記事で紹介する3つのアプローチを覚えさえすれば簡単に答えることが出来ますの、是非ご覧ください。

なぜ当社か?という内容はES選考の段階では最重要視されている内容ではないため、文末に述べると良いでしょう。銀行業界に限らず同業他社の中でなぜ当社かを説明するアプローチとしては、(1)業界内のポジション(2)社風・企業理念(3)実際に会った人の3点があり、これらを使えば簡単に説明できます。

内定者の回答例

中でも貴行を志望する理由は、幅広い顧客基盤に対して、グループの強固な総合力や国内トップの影響力を活かし課題解決に携わることが出来、非常にスケールの大きく責任感のある仕事ができると考えたからだ。熱意溢れる社員の方々と、未来の企業や社会を支える行員になりたい。

本選考ES:22卒三菱UFJ銀行

また、unistyleでは大手メガバンク3社の比較記事も用意していますので、同業他社比較に是非活用してみてください。

参考:【最新版】メガバンク3社(三菱UFJ・三井住友・みずほ)を徹底比較|業務内容から社風、業績、年収、選考対策まで
→3社の比較以外にも、銀行の業務内容や特徴に関してもまとめています。

メガバンクと地方銀行における志望動機の違い

メガバンクと地方銀行における志望動機の違い

ここまで志望動機の書き方について解説してきましたが、銀行業界の志望動機を書く際は銀行の分類を意識することも重要です。

ここでは銀行業界の分類の中でも、メガバンク地方銀行の志望動機で書くべき内容について解説します。

メガバンクの志望動機

基本的な志望動機の書き方は、最初に提示したフレームワークに沿って書いていただければ問題ありませんが、同様の事業を行う企業がある中で「なぜ当社なのか?」という企業側の疑問に答える必要があります。

unistyleではこういった同業比較の際のアプローチ方法として下記の三つを推奨しています。

  • 業界内の特別なポジション・強味から語る
  • 社風・企業理念から語る
  • 企業で働く「人」から語る

注意が必要なのは「社風・企業理念から語る」の方法で、銀行は合併などの業界再編が激しいため、見栄えの良さに引っ張られて「社風に共感しました」と書くのはあまり響かないでしょう。

「業界内の特別なポジション・強味から語る」に関しては既に「メガバンク」という業界内の特殊なポジションを括られた中ですので、その中で更に特殊となると難しく、深い企業研究に基づいた明確な分析が必要になります(もちろんそれが出来た方は問題ないでしょう)。

残る「企業で働く人から語る」は、説明会やOB訪問、実際に顧客として足を運んだ際など、印象的な社員を挙げ、その方を通じて感じた同社の魅力を語る方法です。

誰にでも使える分高い評価を得るような書き方ではありませんが、マイナスを被るリスクも無く無難に同業比較をすることが出来る点はオススメです。

参考:OB訪問やり方大全!OB訪問の目的から時期・質問内容まで徹底解説
→OB訪問のやり方を解説した記事です。人で魅力を伝えようとすれば、OB訪問は欠かせません。また、出来上がった志望動機をブラッシュアップしていただくためにも、OB訪問はなるべくたくさんする必要があると考えます。

地方銀行の志望動機

次に地方銀行の志望動機で注意する点を解説します。

地方銀行の場合には、「なぜメガバンクではなく地方銀行なのか」というメガバンクとは異なった企業比較が求められます。

メガバンクは世界各国また国内でも主だった都市に支店を持ち、日本を代表する大手企業などを支援する大規模な仕事が特徴のひとつと言えるでしょう。

一方の地方銀行の場合、そういった規模感は確かに異なりますが特定の地域に多くの支店を持ち、地元企業を支援するなど地域の経済に不可欠な存在です。昨今ではそういった独自のネットワークを用いて例に無い新規事業を行うなど、地方銀行ならではの挑戦も行われています。

地方銀行の志望動機を作成する際には上記のような事業や働き方の違いから企業比較を語るといいでしょう。

銀行業界内定者のES回答例7選

銀行業界内定者のES回答例7選

ここまでは志望動機の書き方について解説してきました。志望動機の作成方法、書くべきポイントについて理解できたのではないでしょうか。

ここからは銀行業界の志望動機に関する内定者のエントリーシート(ES)回答例を紹介します。

本記事では以下の7社のエントリーシート(ES)回答例を紹介します。

  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行
  • 横浜銀行
  • 三井住友信託銀行
  • 三菱UFJ信託銀行
  • オリックス銀行

三菱UFJ銀行内定者の志望動機

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三井住友銀行内定者の志望動機

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りそな銀行内定者の志望動機

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横浜銀行内定者の志望動機

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三井住友信託銀行内定者の志望動機

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三菱UFJ信託銀行内定者の志望動機

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オリックス銀行内定者の志望動機

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終わりに

終わりに

ここまで銀行業界全般の志望動機の作成方法について述べてきましたが、フレームワークやテンプレートを利用すれば比較的志望動機は簡単に作成することができます。

いくら企業への理解を深めても選考を通過しなければ意味がないため、数多くエントリーするためにも、「業界の特徴」「求められる素養」「同業他社比較」の必要最低限を抑え、手早く志望動機を作成することを心掛けましょう。

この記事が銀行志望の就活生にとって志望動機作成の悩みを解消する手助けになったのなら幸いです。

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