「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性

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最終更新日:2024年07月04日

面接官が知りたいことの一つに、「なぜ数ある業界の中でもうちの業界に入社したいと考えているのか?」というものがあります。

この「他の業界ではなく志望業界に入りたい理由」(業界比較)をしっかりと語れる学生も非常に少ないように感じています。

志望動機を語る上では、志望業界に対する憧れを羅列するだけでなく、「他業界ではダメな理由」も語れる必要があります。

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1.志望度の高さは他業界との比較で伝える


多くの学生が志望動機を書くとなると盲目的に志望業界が「好きだから」という主観を前面に出した理由のみを書いてしまいがちです。

但し、採用担当者は最終的に入社してくれる人を採用としたいという思いがあるため、他にはどのような業界を受けているのか、他業界ではなくなぜうちの業界なのかを詳しく聞いてきます。

この質問に対しては「好きだから」という主観的な理由だけでは、採用担当者の満足は到底得られません。

しっかりと「企業選びの軸」に基づき、業界を比較できているかどうかが問われています。

 

参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説

 

2.内定者の業界比較


それでは例として食品原料メーカーの内定者による比較を見ていきましょう。

この内定者の企業選びのポイントは「食品を通じて多くの人の健康に貢献できる仕事」になります。

 

食品原料メーカー

メリット:食品の原料を扱うため幅広くより多くの人の食品に影響力がある
 

デメリット:最終製品の知名度は低いため、自分がこの製品に貢献したという実感が得にくい
 

食品メーカー

メリット:消費者の手に届く最終製品を扱うことで、仕事の実感が得やすい
 

デメリット:あくまで自社製品の販売にしか関わることが出来ず、食品原料メーカーに比べると対象となる顧客が少ない
 

総合商社

メリット:川上から川下まで食品業界の全てに関わりながら、新規の食品ビジネスの展開に関わることができる
 

デメリット:配属リスクが高く、食品部門に配属されない可能性がある、メーカーと異なり、自社の商品を持たずに仕事の実感が得にくい

 

専門商社

メリット:食品の川上から川下まで関わることができる、総合商社に比べると配属リスクがなく、必ず食品業界に関わることができる
 

デメリット:メーカーと異なり、自社の商品を持たずに仕事の実感が得にくい

 

 

上記のように志望業界のメリットだけでなく、デメリットも含めて中立的な立場で業界比較を行うことで、食品メーカー、専門商社、総合商社など他業界を志望する際の志望動機にも流用できるようになります。
 

また最終面接に近づくにつれ、「自社の悪い点も理解した上で志望しているのか」という点も聞かれるようになりますので、この時点でデメリットを把握しておくことが、志望動機を深めることにもなります。

 

3.業界比較は3ステップ

業界比較をする上では三つのステップになります。

まず第一は、企業選びのポイントを明確にすることです。企業選びのポイントがあやふやのままでは比較することができません。

自分は一番どのポイントを重視するのかを明確にしましょう。

次に業界比較すべき企業をピックアップします。この際に企業選びのポイントを曖昧にしたまま、関連性の薄い業界を挙げるとロジカルな説明が難しくなります。

私が知る学生の中には、面接で不動産ディベロッパーと製薬会社のMRの二つの業界しか受けていないと伝えて、まったく面接官に伝わらなかった方がいます。どう見ても仕事の中身が違いますので、伝わらないのも無理ないです。

最後に上記の通り、メリットだけでなくデメリットも含めて業界比較を行いましょう。

盲目的な学生の多くは志望企業の悪いところに対して目をつぶりがちですが、どんな業界もいい面もあれば悪い面もあります。

その両方に目を向けながら主張をすることでより覚悟の強い説得力のある主張が可能になります。
 

4.最後に

業界研究はこの業界比較のためと言っても過言ではありません。

仕事・働き方の本質を見極め、自分なりの判断基準で業界を比較することが重要です。

そのためにも様々な業界の内定者がどのような基準で企業を選び、どのように比較したのか知るのは有効です。

 

unsityleでも多くの人が様々な業界を受けて、比較しているESを掲載しています。

エントリーシート一覧はこちらからご覧ください。

 

また、下記の記事では、業界研究のやり方や活用法を解説しているので、参考にしてみてください。

 

参考:【最新版】業界研究のやり方やポイントをわかりやすく徹底解説
こちらの記事では業界研究のやり方や活用法などを解説しています。

Photo by Caleb Wagoner

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