説得力のある自己PRをするには生い立ちを語れ!
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最終更新日:2020年12月03日
人は過去の経験の蓄積により人格が形成されています。そのため自己PRする際も「強みの原点」として、強みが形成されることになった過去の生い立ちやきっかけとなる経験を語ることで自己PRの説得力が格段に増します。
就活生の中でも、この点を見逃している人は多いので、単純に加えるだけでも差別化につながります。是非、これを機会に考えてもらえればと思います。
1.強みの原点とは
「強みの原点」とは例えば、下記のような自己PRの下線部分が該当します。
「私の強みは責任感とそれによって周囲の人と信頼関係を築くことが出来る点です。幼い頃から母子家庭の長男として母を支えたいという気持ちが強かったことから培われたものだと思っています。(強みの原点)」
「強みの原点」を語ることで、語っている強みが就職活動用に準備した嘘くさいものではなく、あなたの生い立ちやきっかけとなる経験につながる説得力のあるものであることが伝えることができます。
2.「強みの原点」における注意点 〜人柄とのマッチ〜
上記の通り、「強みの原点」を語ることで面接官の共感・感情移入を引き出しやすくなりますが、一方でやりすぎるとあざとく嘘っぽさが前面に出てしまう可能性があります。特にあなたの人柄とマッチしていない「強みの原点」を語ると採用担当者は違和感を感じます。
あくまであなたの人となりに近いもしくは良い意味でのギャップを伝えることができる内容を模索することが必要です。この部分については自分一人で考えてもわからない部分があると思いますので、信頼できる第三者に話を聞くのがよいでしょう。
強みの原点については学生時代頑張ったことの「人柄」の部分にも通じるものなので下記リンクは参考になるでしょう。
人柄がどのように評価されているのか、また評価される評価項目をまとめています。
参考:面接で重要な人柄を探る質問の答え方|周りからの評価を聞く訳とは?
3.「強みの原点」は最終面接に近づくほど聞かれる
最終面接においては、「あなたの小学校時代について教えて下さい」、「あなたが自分自身の強みを意識するようになったのはいつからですか?」といったような質問で、あなたの話に信憑性があるかを確認することが多いです。
ESの段階で「強みの原点」を整理しておくと、最終面接でもぶれない回答がしやすくなります。
また強みの原点まで整理している学生は少ないため、しっかりと整理するだけで差別化につながります。是非、上記で紹介した内定者のESも含めながら自分自身の強みの原点を整理して欲しいと思います。
もちろん上記の通り、あまりにマッチした内容がない場合は、前面に押し出しすぎると違和感を感じさせる違和感を与えることもあります。
自分自身のキャラクター、強みの原点、PRする内容のバランスを考えながらアピールする内容を慎重に選ぶようにしましょう。
最後に
最終的に企業が知りたいのは、あなたの強みが仕事においても発揮できるかどうかです。
何の根拠もなく「私の強みは○○です」と伝えても面接官には響きません。その強みがどのような生い立ち、経験から形成されたものなのか、具体的なエピソードを語ることで説得力を持たせることができます。
以下の記事では、こうした「再現性」を伝えるために必要な「方法論」について書かれているので、ぜひ参考にしてみてください。
photo by vincentfinn99