JT(日本たばこ産業)の面接過去問と対策法
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最終更新日:2024年11月15日
JTは基幹事業であるたばこ事業での国内で圧倒的なシェア誇るだけでなく海外での積極的なM&Aへの展開などグローバルに目を向けた事業展開をしている企業です。
選考フローはES→Webテスト→リクルーター面談(3回)→個人面接(2~3回)となっているようで、リクルーター面談の出来により面接回数が決定するなど、質問力を中心としたリクルーター面談を突破する能力が重要となってきます。
今回はその後のフローである個人面接に絞ってJTで実際に問われた質問内容についてみていきましょう。
志望動機に関する質問
・最初に、志望動機を述べつつ自己紹介してください。
・あなたが仕事を選ぶ際の軸を教えてください。
・あなたがJTで挑戦してみたいことについて教えてください。
・どんな社会人になりたいですか。
・他社の選考情報を教えてください。
・(第一志望群ですと答えた学生に対して)他の第一志望はどこですか。
・そちらから何か質問はありますか。
・(成長できそうと述べた学生に対して)成長したいならリクルートの方がいいのではないですか。
2つ目と3つ目は「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」に沿った質問となります。他の多くの企業でも問われる内容となりますので質の高い回答が要求されます。
選考情報に関する質問は2次面接の段階からも聞かれることがあるようです。内定がある場合は素直に伝え、その企業よりも志望度が高いことについて先に述べた企業選びの軸に基いて答えることができれば評価が高まるでしょう。
一番下の質問についてはやや回答に困る質問かもしれませんが、そもそも面接とは自身が会社に入って貢献できるかアピールする場であると考えていますので、「御社で成長したい」という志望動機は一般に評価されません。
「「どんな環境で働きたいか」評価される志望動機の作り方」といった記事も参考にしつつ、志望動機を問う意味についてしっかりと考えてみてください。
学生時代の経験に関する質問
・学生時代力を入れたことについて教えてください。
・なぜそれに力を入れたのか教えてください。
・(辛いことを乗り越えたということですが)他に何か困難を乗り越えた経験はありますか。
学生時代頑張ったことについてはイレギュラーな質問を投げかけられることはあまりなく、「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」に該当する質問や、ESに記載された内容についての深掘りが中心となっているようです。
一番下の質問のように複数の経験を聞くことがあるようですので、ESに書いた内容以外の経験についても語れるように用意しておくようにしましょう。
参考:【大手ES例文10選】"困難を乗り越えた経験"がない場合には〇〇〇〇をするべき!
→これまでの人生最大の困難や挫折経験は、選考においてよく訊かれる質問です。もっとも、多くの学生は「普通に生きてきただけで、挫折なんてよくわからない」というのが本音だと思います。そのような方々は内定者の回答をもとに考えてみると自分では気が付かなかった経験が見つかるかもしれません。
あなた自身に関する質問
・自己PRをしてください。
・長所と短所を教えてください。
・あなたの経験の中で、自身に足りなかった素質は何だとお考えですか。
・あなたがモチベーションが上がるのはどんなときですか。
・チームの中であなたはどのような存在ですか。
・自身の強みをJTをでどう活かすことができますか。
・あなたは自分のことをJTに必要な人材だとお考えですか。
こちらは「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」で掲載されている典型的な質問が並んでいます。
自己PRは最終的にはその強みをどう当該企業で活かすかが重要になりますが、JTでは下2つのように聞き方を変えてその適正について深く掘り下げられるようです。
「日本たばこ産業(JT)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ」も参考にしつつ自身の強みをJTが求める人材に沿った形でアピールできるように意識しておきましょう。
参考:【内定者例文20選付】「強み・経験・能力をどう活かすか」の回答方法
→ESでは自分自身の強みをただ述べるだけでなく、それを入社後企業においてどう活かすかといった点についても言及する必要があります。これは、企業側がその強みに「再現性」があるか否かを評価ポイントとしているためです。強みと言うからには、何度も繰り返してその強みを発揮できるということを証明する必要があります。
企業独自の質問
・たばこは吸いますか。
・人はなぜたばこを吸うと思いますか。
・たばこに変わるモノがあるとしたら何だと思いますか。
・今後国内の喫煙者が減少していく中でJTにできることは何だと思いますか。
たばこという他にはない商材を扱っているJTならではの質問が並んでいます。特に非喫煙者の場合、「たばこを吸わないのになんでJTなの」という質問は必須となっているようです。
いずれにしても「たばこが好きだからJT」という理由は一般に評価されませんので、喫煙者・非喫煙者それぞれの視点からそれぞれ感じることやニーズというものを、JTという企業の利益に繋がる考えを示すことが出来れば、一番下のような質問でも評価されるでしょう。
参考:「好きだから」では評価されない!?大手企業内定者の志望動機の作り方とは
→「その企業の商品が好きだから」という理由で志望したとしても、多くの企業では評価されないでしょう。それは、企業が「お客さん」ではなく、共に働く「社員」を求めているためです。その企業やその企業の商品への「愛」が評価されるのは、自身の適性や志向を十分にアピールしたという前提があってこそです。
その他の質問
・JTを動物に例えると何だと思いますか。
・あなたの20才と40才の時点で映画を作り、タイトルとその理由を教えてください。
選考序盤の段階を中心に、一つ目のような発想系の質問が問われることもあるようです。このような質問はいかにその内容を想定して準備しているかというよりは、日頃から物事をしっかりと考えられているかの思考力について知りたいという意図が込められています。
2つ目については自身のキャリアプランについて問う意図が込められていることから、志望動機についての質問の一つであると考えることもできるでしょう。
参考:【面接が上手い人の特徴】問われているのは瞬発力ではなく思考力?
→面接においては日頃からの思考の深さに関しても評価されています。どこの企業に限らず、普段から自分の頭でモノを考えられる人物を企業は求めています。他人の意見や考えにむやみに迎合している人は、一度自身の姿勢を見直す必要がありそうです。
最後に
基本的には他の企業でも頻出の問題が多いようですが、最後の二項目のようなJTだからこその質問やその場で考えさせる質問も要所で問われるようです。
たばこ以外の事業や海外での収益拡大を図るJTにとって、あらかじめ暗記してきた回答をただただ述べるだけの就活生ではあってほしくないという思いもあるのかもしれません。
JT=たばこという認識の方も多く、反射的に「タバコには興味が無いから受けない」と考えてしまう学生もいると思いますが、表層的なイメージで視野を狭めてしまうのは非常にもったいないことだと言えます。
インターンの段階から採用活動にかなり力を入れているJTの選考について、一度チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。
本記事は個人面接に関してですが、その前段階のリクルーター面談に関しては以下の記事を参考にしてみてください。
→本選考ではリクルーター面談といって、企業のOBOGと面談を行うような機会が設けられていることがあります。これは実質の面接であることが多く、面談という言葉を鵜呑みしていくと痛い目に合います。リクルーター面談に関しても気を抜くことなく、万全の準備をして臨みましょう。