面接で「人生のターニングポイント」を聞かれた際の答え方を回答例と共に解説
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最終更新日:2021年11月30日
就活生の皆さんには「人生のターニングポイント」はありましたか?
ES(エントリーシート)や就職面接などの場面で何かと聞かれる質問ではありますが、とっさに聞かれると意外と答えられないものです。
そこで本記事では、企業が「人生のターニングポイント」を聞く理由、見つけ方、面接での伝え方、回答例などを紹介していきます。
そもそもターニングポイントとは
大前提、ターニングポイントとは自分の考え方や価値観が劇的に変わった出来事を表します。
人生において、誰しもが一度はターニングポイントと呼べる出来事があると思います。
また、ターニングポイントはその人の今の価値観に影響を及ぼしている場合が多いため、就職活動の中でよく聞かれる質問の1つになっています。
まだ明確な回答が決まっていない方は本記事を参考にし、自身のターニングポイントを見つけてみてください。
面接でターニングポイントを聞く理由
では企業はなぜ、面接の場で「ターニングポイント」について質問するのでしょうか?
以下でその理由を2つご紹介します。
理由(1):就活生の価値観を知るため
面接官が「人生のターニングポイント」を聞く意図は、なぜそれがターニングポイントなのかを知り、そこから就活生の価値観を把握するためです。
つまり、ターニングポイントの内容自体が重要なのではなく、あなた自身がその出来事をターニングポイントだと考えている理由の方が伝えるべきことなのです。
価値観を理解することでその人が大切にしている生きる上での軸を知ることができるため、結果として「働く上での価値観」を把握することにも繋がります。
理由(2):価値観が変わったきっかけを知るため
面接官が「人生のターニングポイント」を聞くもう一つの意図は、価値観が変わったきっかけを知るためです。
価値観が変わったきっかけを知ることにより、その人の現在の価値観が形成された経緯を知ることができます。
ターニングポイントの前後で考え方や行動の変化がいかにして起きたか、なぜそれが人生におけるターニングポイントであるのかを理由づけて答えることで、より説得力のある答え方ができるようになるでしょう。
面接におけるターニングポイントの伝え方
続いては、ターニングポイントの適切な伝え方を解説していきます。
伝え方のコツ
面接で「人生のターニングポイント」を伝える際、意識することは以下の流れです。これらのポイントを押さえて、面接官に簡潔に伝えましょう。
まず、最初の結論部分では「人生のターニングポイントはどんな出来事だったのか」を簡潔に伝えることを意識しましょう。
続いて、理由の部分ではなぜそれが「ターニングポイント」なのかを説明します。なぜ約20年間の人生の中で印象に残っているのかを伝えることでより説得力のある回答になります。また、ここでは結論で述べたターニングポイントの内容を補足すると良いでしょう。
そして最後は、「ターニングポイント」によって変わったことを述べます。その経験が今の自分にどのような影響を及ぼしているかを明確に説明することが重要です。
伝え方の具体例
上記の流れを踏まえると、以下のような流れが適切だと言えるでしょう。
面接における「ターニングポイント」の回答例
続いては、実際に「人生のターニングポイントはなにか」という問いに対しての回答例を紹介します。
本記事では3名の例文を掲載していますので、自身のES作成の参考にしていただければと思います。
選考通過者のES例文(人生のターニングポイント):森永製菓
人生のターニングポイントになったできごとについてお書きください。
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選考通過者のES例文(人生のターニングポイント):花王
ターニングポイント(300文字以内):今までいろいろな経験をされ、その都度様々な選択をされてきたのではないでしょうか?振り返ってみて、あなたの人生のターニングポイントは何でしたか?その前後で何がどのように変わったのか、エピソードを交えて教えてください。
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選考通過者のES例文(人生のターニングポイント):ネットプロテクションズ
あなたのこれまでの人生を決定づけた「ターニングポイント」を3つ教えてください。できたらその理由もお願いします。
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ターニングポイントが見つからない時の対処法
最後に、「どうしても人生のターニングポイントが見つからない…」という就活生に向けて、2つの方法を紹介します。
ターニングポイントを見つける方法(1):自己分析を深める
「ターニングポイント」を探すには自己分析を深めることが一番の近道と言えます。
まずは、過去から現在に至るまで出来事を大小問わず書き出してみてください。そうすることで、自分の考え方や価値観が劇的に変わったタイミングが見えてくるかもしれません。
自己分析をまだしていない方は下記の関連記事をご覧ください。
1.自己分析とは
2.自己分析のやり方を7ステップで解説
∟過去を振り返るための106の質問項目
3.自己分析シートの使い方(他己分析・SWOT分析等も解説)
4.自己分析本の選び方
5.自己分析に活用できるテスト
∟自己分析にオススメのツール8選
ターニングポイントを見つける方法(2):家族や親しい友達に聞く
自分でも忘れているような幼少期の出来事を両親なら覚えているということはよくあることです。また、自分では気づいていないが両親からみたら大きく成長したと感じるタイミングもあったかもしれません。
他己分析をすることで新たな発見が生まれ、「人生のターニングポイント」を見つけるためのヒントに繋がります。
また、友達からは友達だからこそわかる家族とは違った視点からの意見をもらうことができます。
まとめ
本記事では、企業が「人生のターニングポイント」を聞く理由、見つけ方、面接での伝え方、回答例など紹介しました。
ターニングポイントについて考えられていなかった就活生は、本記事で紹介した方法を参考にし、面接に臨んでいただければ幸いです。
また、下記に面接で頻出の質問に関する対策記事を掲載していますので、こちらも是非参考にして今後の就職活動にお役立てください。