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デロイト・EY・KPMG・PwCの事業・社風・選考内容比較【unistyle業界研究】

デロイト・EY・KPMG・PwCの事業・社風・選考内容比較【unistyle業界研究】

掲載開始日:2016年08月02日
最終更新日:2016年12月09日

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ここ数年採用数が拡大しており、上位校学生を中心に就職活動における存在感が増している会計系コンサルファーム。今回は就活生に人気のデロイト・EY・PwC・KPMGに注目し、各社の社風や業務内容、企業理念を比較し各社の違いについて迫っていきたいと思います。

 

◆会計コンサルの事業内容・コンサル領域

会計系コンサルファームのビジネスパートナーは、金融・製造業界などの産業界から、中央官公庁を筆頭としたパブリックセクターに至る幅広い業界です。上流の戦略~下流のオペレーションまでの様々なサービス提供を行っています。なかでもデロイトでは、業界と提供サービスの2軸でマトリクスを構成したアプローチをとっていることが明言されており、仕事をする上でのイメージがしやすいと思いますので、各社の事例もこのマトリクスにあてはめて紹介致します。

 

引用:デロイトHP 

 

・PwCのプロジェクト例

「楽天銀行 IFRS対応の基盤整備」(金融×オペレーション変革)

楽天グループの一員である楽天銀行において、IFRS(国際財務報告基準)適応のため、約12カ月でIFRS対応の基盤となる新規事務プロセスおよび会計システムの整備を完了しました。

引用:PwC HP

・EYアドバイザリーのプロジェクト例

「大学の競争力強化を実現する戦略シナリオの立案支援」(パブリックセクター×企業戦略・事業戦略)

進学人口減少が続くなか、「大学の今後10年間のあるべき姿」を明確にし、競合や外部状況の調査・分析、半年にわたる段階的な戦略シナリオ立案を経て、施策実行フェーズに移っている。

引用:EYアドバイザリー HP


会計系のコンサルティング・ファームであることから、PwCの事例のように会計基準のコンサルティングなどに強みを持っていますが、EYアドバイザリーの大学に対する戦略立案など、幅広い業界に対するコンサルティングを実施しています。こういった一つ一つのプロジェクトに対して、半年から1年ぐらいの期間で、アサインされて、様々な案件に関わりながらコンサルタントとしてのキャリアを歩むのが一般的です。最初の数年間は様々な業界、分野のコンサルティングに関わりながら、徐々に自分の強み・専門性を磨きたい分野を突き詰めていくことになるようです。

 

◆事業内容から考える会計コンサルが求める人材

会計系コンサルの仕事内容は、様々な関係者と協力し信頼関係を構築し、問題解決を行うことにあります。例えば、デロイトトーマツコンサルティングのアジアにおける事業展開支援を例に会計コンサルティングの仕事内容を理解していきましょう。

すべては経験だと福留は言う。彼もまたスタッフやマネジャーであった時代、アジアで様々な壁を乗り越えていく経験を繰り返し、クライアントの信用を勝ち得てきた。現地のスピード感の中で手取り足取り教わる時間はないし、何よりクライアントがその道のプロとして最前線にいる中で、コンサルタントはさらにその先の世界を見て新たな価値を提供しなければならない。それができなければ、コンサルタントが存在する理由を失うというのがグローバルのリアルだという。

「それでも、最後に求められるのは人間力です。それはグローバルでもまったく変わることがありません。どんな素晴らしい提案であっても、相手の現状を考慮しないものであれば失敗するし、そもそも提案者が信頼されなければ話も聞いてもらえない。人間力がベースになって、初めてプロフェッショナルなスキルが活きるんです。現場では時に当初の目的を見失いがちですが、今回の案件で高橋がたどり着いたように、どこにいようと企業のトップと同じ目線に立ち、コンサルタントとして何をすべきか、DTCが提供すべき価値とは何かを考えて行動する必要があります。また、何もかもロジックで解決できるものでもありません。たとえば牧田は英語が苦手だった。けれどそれを物ともせず、現地と日本のクライアントの仲介役を果たせた。英語はただのツールでしかありません。グローバルであれ日本であれ、やることは同じ。泥臭く人間力を磨いていくしかありません。コンサルタントとはそういう人種です」

引用:DTCのシゴト 


ここからは、会計系コンサルティングが求める人材について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら見ていきます。

今回紹介した事例は、日系自動車メーカーのアジア全域における販売方針の改善依頼ということで、まずは「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」能力が求められます。

採用プロセスでも、地頭重視の戦略ファームと異なり人間性を重視していることがうかがえます。また、コンサルタントはクライアント先から見れば外部の人間であり、報酬も高い事から、それに見合う成果や社内の人間には出せないバリューを発揮する力が高いレベルで求められるので、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5. 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」の2点も非常に重要です。

◆社風・組織風土について

デロイト トーマツ コンサルティング:新卒採用重視、人を育てる文化が根付く

特徴として、新卒採用を重視し、人を育てる社風があると言われています。「Up or Out」(昇進か退社か)といわれる外資系企業に顕著な厳しい社風というよりは、厳しい中でもコンサルタントとして一人前になるまで社内でしっかり面倒を見るという考え方が浸透しており、採用の段階においても「一人前のコンサルタントに成長できる素質を持っているかどうか」を基本的な選考の視点としています。

引用:デロイトトーマツコンサルティングwikipedia

デロイトのキャリアパスの特徴として、始めから専門性を固定するのではなく、 まずは色々な分野のプロジェクトを経験しつつコンサルタントとしての基礎スキルを身につけるプールユニット採用をとっている点が挙げられます。個人が担当するインダストリー同士の垣根も低く、複数の業種や仕事の種類の経験を持つこと、また、キャリアを積む中で自分の志向が選べる期間を重視しています。このことから、新卒採用を重視し、長いスパンで育てていく文化が出来上がっている事と推測され、コンサルタントを長期的なキャリアとして考え、素直に学び続ける人に向いているでしょう。少子高齢化や地域・個人の経済格差などの「社会アジェンダ」の解決に取り組めるのも、人を長く育てる文化が根付いている事の証明になっています。また、日本企業の長期的な発展の為には海外進出は避けられないことから、日本企業の海外進出支援も盛んです。その際に世界中のデロイトネットワークを活用するため、入社後に英語力を発揮する事が求められます。最近では、東京大学と連携しサイバーセキュリティ人材を育成する取組みや日系企業のデジタルトランスフォーメーション(デジタル化時代の事業改革)を実現するDigital Strategyコンサルティングの提供を2016年2月24日に開始するなど、最先端ITに注力しているようです。


EY: 業務・会社の規模ともに変化のスピードが高いベンチャー気質ファーム

 

「当社はまだ若い企業で、ベンチャーのような気質があります。変化に柔軟で価値観にズレがなく、迷いなく支え合うチームワークがあります」

同社ディレクター 土田氏の発言より 

EYアドバイザリーの設立は2010年11月で、EY ジャパンの国内ネットワークを活用しながら急速に成長しています。2014年時点で従業員数は500名規模でしたが、2020年に2000人規模にすることを目指しています。2016年7月にはインターネット広告会社のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)との統合的コンサルティングサービスの提供を開始し、企業におけるマーケティング領域のデジタル活用の加速に向けて戦略から実行・運用サービスの提供を開始しました。


KPMG:2014年設立のコンサルティング会社、風通しのよい組織づくりを意識

また、設立間もない同社は、若手にも提案を求め、よいアイデアは積極的に取り上げる風通しのよい組織づくりを図っている。人材養成の面では、世界155カ国に広がるKPMGの海外拠点への出向など、実践的なグローバル経験を積む機会にも恵まれている。

引用:KPMGの多彩な専門家集団がビジネス変革を成功に導くサービスをワンストップで提供

「KPMGマネジメントコンサルティング株式会社」と「KPMGビジネスアドバイザリー株式会社」を統合し、2014年4月1日に設立された会社です。2014年に設立された新しい会社であることから若手にも提案を求める組織づくりに注力しているようです。

 

PwC: 風通しのよい自由な社風

自由というのはその通りですね。年次にかかわらず「私はこの分野に興味があり、専門にしたい」と望むキャリアを主張することが許される会社です。もちろんその自由は自律性とセットのもので、自己研鑽のないものにはリターンもないことはハッキリしています。

参考:CONSULTANT CAREER 

コンサルサービスを提供しているPwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社の特徴としては、2社が合同で採用活動を行っている点がまず挙げられます。採用HPの社員紹介ページを見ると、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供するPwCコンサルティング合同会社社員のページが多いため、採用枠もこちらの方が多い事が推測されます。社員同士がお互いを尊重し合い和やかな雰囲気で、こちらの会社の事業内容としては、ERPソフトウェアなどのシステム開発や導入が中心であり、最近の事例だと2016年4月に銀行向けのデジタルバンキングシステムソリューションMicrosoftと共同で手がけています。
また、実際、社長やパートナーに対しても言いたいことは何でも言え、自由な社風の会社だそうです。

 

◆各社の選考について

①デロイトトーマツコンサルティング

-選考プロセス(経営コンサルタント職)-

セミナー参加→ES+WEBテスト→個人面接(学生1人社員2人)→ケース面接+個人面接(学生1人社員2人)→個人面接(学生1人社員2人)→個人面接(学生1人社員1人)

参考:デロイトトーマツコンサルティング 本選考情報

デロイトトーマツコンサルティングは、HPで毎年100名程度の採用を続けている事が明記されています。また、上に挙げたフロー以外にも、インターン参加や内定者の推薦による優遇など別ルートも存在しているようです。2次ではケース面接がありますが、選考フロー全体を通して人柄や素直さも重視して評価しているようです。また、コンサル職以外に、管理部門社員やエンジニアを別枠で採用しています。

②EYアドバイザリー

-選考プロセス(経営コンサルタント職)-

一次面接(説明会&GD&ES提出&筆記試験)→二次面接→三次面接(GD)→四次面接→五次面接

参考:EYアドバイザリー 本選考情報 

募集職種は経営コンサルタント職のみとなっています。採用人数ですが、2013年から2015年の間で250名従業員増となっているため、新卒採用は毎年70名ほど推測されます。採用フローで2度もGDがあることから、チーム内での役割や能力を重視している事が伺えます。フレームワークやロジカルツリーを有効に使う事も求められるので、対策が必要でしょう。

③KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングでは2016年7月現在新卒採用を行っていないようです。今後、採用する動きがでてくるかもしれません。


④PwC

-選考プロセス(コンサルティング部門)-

ES+WEBテスト→1次面接(GD)→2次面接(個別面接)→最終面接(個別面接)

参考:PwC 本選考情報 

PwCでは、コンサル部門と、事業再生やM&Aを行うDeals部門が職種別での採用となっております。夏期にインターンがあり、優秀者は本選考でGDが免除されるなどの優遇があるようです。最終面接で英語面接があるのが特徴ですが、同じ日に行われるパートナー面接の方が比重が大きいようです。また、戦略部門は同社のグループ会社であるStrategy&が行い、採用も別となっております。


◆まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は就活生に人気な会計系コンサルティングファームについて、様々な視点でその特徴を紹介させていただきました。会計系でありながら、会計のプロジェクトのみならず、多彩な案件を担っている事がご理解いただけたと思います。もちろん読むだけでなく実際に説明会や人に会うことで各社の雰囲気を感じることも非常に大事なことだと思いますので、ぜひこの記事を参考に様々な人に実際に会って理解を深めてください。

 

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photo by System One Gang

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