「卒論のテーマは何ですか?」面接で失敗しない回答法【回答例付】
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最終更新日:2022年01月27日
「卒論のテーマは何ですか?」
面接の際にこう質問されることは少なくありません。
しかし、「何に重点を置いて話したら良いのか分からない。」そう悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、卒論のテーマについて質問された時の適切な回答法を解説していきます。
企業が面接で卒論のテーマについて質問する意図
適切な回答法を見ていく前に、そもそもなぜ企業側は卒論のテーマについて質問するのか、その意図について考える必要があります。
考えられる企業側の意図は大きく分けて次の3点です。
- 学生時代に学業面で取り組んだことを知りたい
- その人の興味、関心が何にあるのかを知りたい
- 企業と研究内容の関連性はあるのかを知りたい
学生時代に学業面で取り組んだことを知りたい
まず、みなさんは就活生である前に学生です。企業側は学生である皆さんがどのようなことに焦点を置いて学習してきたのか、またそのプロセスを知ろうとしています。
学生時代における学業面での取り組みを知ることは、その人の学識や器量を測ることにもつながります。
実際、自分がこれまでに学んできた分野から卒論テーマを決める就活生は多いはずです。
企業は卒論テーマについて質問することで、皆さんが学生時代に学習面で何に力を入れてきたのかを知ることが出来るのです。
その人の興味、関心が何にあるのかを知りたい
前提として、面接官は卒論の具体的な内容を知りたいわけではありません。
むしろ知りたいのは、あなたがなぜそのテーマを選び、どのような目的を持って研究を行っているのかです。
卒論のテーマにするということはあなたがそれだけその内容に興味を持っているということです。企業側は就活生の興味関心を知ることで、その人の内面に迫ろうとしているのです。
企業と研究内容の関連性はあるのかを知りたい
企業の行う事業と研究内容が関連していることは、もちろん企業側にプラスのイメージを与えるでしょう。
しかし、そのようなケースは多くはありません。
ですが、たとえ企業の事業内容と卒論内容に直接的な関わりがなくとも、目的へ向かうプロセス、達成したい大きな目標に類似性が見いだせれば、関連性はあるといえます。
「卒論のテーマは何ですか?」面接で回答する際に押さえるべきポイント
これまでは企業側の意図について解説してきました。
では実際「卒論のテーマは何ですか?」と聞かれたときに、どのようなことに注意して回答すればよいのでしょうか。回答の際に押さえるべきポイントを解説していきます。
- そのテーマを選んだ理由、目的を伝える
- 卒論への取り組み方、研究方法を伝える
- 専門用語を使いすぎない
以下に示したゼミ、卒論に関するESを具体例として解説していきます。
選考通過者ES:国際協力機構
そのテーマを選んだ理由、目的を伝える
卒論の内容は簡潔なもので構いません。しかし、どのような動機でそのテーマにしたのかは具体的に伝える必要があります。
前述したとおり企業側は卒論のテーマ自体にはあまり注目していません。しかし、あなたが何に興味を持ってそのテーマを選んだのか、どのような目的があるのかについて質問することで、あなたの企業への適応性を知ろうとしているのです。
上記で掲載したESの中で理由、目的を伝えている部分は以下になります。
ここでは、フィリピン文化を研究したという内容は重要ではありません。多様化社会に向き合い、他者との共生のための思考法を身に付けるという目標を述べることで、企業側は、その就活生がグローバル化する社会に目を向け、他国の文化を学びたいという意欲があることを知ることが出来ます。
このように、卒論の内容を伝える際は自分の興味関心をアピールすることを心掛けましょう。
さらにそのテーマを選んだ動機や目的に企業が目指す指針と共通点が見出せれば、企業側にプラスの印象を与えることも出来るはずです。
卒論への取り組み方、研究方法を伝える
そのテーマを選んだ理由、目的を伝えたら、実際どのようなプロセスで卒論に取り組んだのかを伝えましょう。
上記で掲載したESではこちらの部分になります。
このようにまだ研究に着手していなくとも、自分が導いた仮説からどのようなプロセスで研究を行っていくかを伝えることが大切です。
卒論への取り組み方や研究方法を具体的に伝えることで、あなたの研究意欲や行動力を伝えることが出来ます。
専門用語を使いすぎない
上記にもある通り、企業側は具体的な研究内容を知ることを目的とはしていません。
そこで難しい単語をたくさん並べても、本来伝えたい研究目的やプロセスが伝わりにくくなってしまうだけです。
回答の際は誰が聞いても分かる言葉で端的に伝えることを心掛けましょう。
「卒論のテーマは何ですか?」選考通過者の回答例
ここまでで、卒論のテーマについて質問された時の回答法を理解してもらえたと思います。
では続いては、実際に卒論のテーマについて質問された就活生の回答例を見ていきましょう。質問に対する理解をより深めて、適切な回答法を身につけてもらえたらと思います。
なお、本記事はESの回答例にはなりますが、面接にも通ずる内容かと思いますので、自身の回答を考える際の参考にしてみください。
内定者の回答例:読売広告社
専攻・ゼミ・卒論など、学業で力を入れたことについてお答えください。(300字)
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内定者の回答例:キヤノンITソリューションズ
卒論・ゼミなどについて(200字以内)
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内定者の回答例:旭化成ホームズ
卒論テーマ・概要(120文字以内)
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選考通過者の回答例:ヤクルト本社
あなたの学校での「研究テーマ」または「ゼミ・卒論」の内容についてお答えください。 「研究テーマ」「ゼミ・卒論」のない方は「得意科目」の内容についてお答えください。 (150文字以下)
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まとめ
これまで、卒論のテーマについて質問された時のポイントや回答法を解説してきました。
卒論のテーマについて質問された際には、自分自身をアピールするチャンスと捉え、本記事で解説したポイントを押さえた回答を心掛けましょう。