【製薬業界の企業一覧】国内売上高TOP10・新卒採用のある外資系・隠れ優良企業を紹介

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最終更新日:2021年11月24日

製薬業界完全版
【製薬業界完全版】業界研究から選考対策、製薬業界大手5社比較や業界の最新動向を紹介
1.【業界研究】製薬業界とは?ビジネスモデル、業種、やりがいについて紹介
2.【業界研究】製薬業界の職種とその仕事内容について徹底解説|研究・開発・MRなど
3.【製薬業界の企業一覧】国内売上高TOP10・新卒採用のある外資系・隠れ優良企業を紹介
4.製薬業界の志望動機の書き方を内定者ES例文付きで職種別に紹介
5.今後の製薬業界はDX化とAI製薬がカギ⁉最新動向・課題を踏まえて解説
6.【2021年版】製薬業界で年収の高い企業ランキング-各社の事業内容や特徴も解説-
7.製薬業界に資格は必要?職種ごとに必要な資格を解説
8.製薬業界5社の強み・特徴を比較|武田薬品工業、大塚HD、アステラス製薬、第一三共、エーザイ

製薬業界は、健康な暮らしを支えるため、常にニーズがあって安定しているというなどの理由で就活生からの人気が高い業界です。

そんな製薬業界で内定を獲得するためには、様々な企業を知っておき、自分に適した企業を志望することが大切です。

本記事では、製薬業界の企業を「売上高ランキング」「新卒採用を実施している外資系企業」「隠れ優良企業」の三つの観点から紹介していきます。本記事を読み、選考を受ける企業の幅を増やすことで内定を得られる可能性を増やすことができるでしょう。

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製薬業界国内売上高ランキング

製薬業界売上高※各社の有価証券報告書をもとにunistyleが作成

2020年度の製薬業界の売上高ランキングは上記のようになっています。武田薬品工業、大塚製薬HD、アステラス製薬、第一三共、エーザイ等は前年度から売り上げを伸ばし、各社とも10位以内にランクインしています。

上記表を見た就活生の皆さんの中には、売上高の上位企業について詳細に知りたいと思った方も多いのではないでしょうか。

そこで以下では、製薬業界の売上高ランキングをもとに10位までの企業を詳細に解説していきます。

製薬業界国内売上高ランキング1位:武田薬品工業

業績比較で述べたように、武田薬品工業は国内製薬企業のリーディングカンパニーです。また世界の医薬品企業の売上順位(2019年度)は9位であり、グローバル製薬企業としてのリーダーシップも発揮しています。

武田薬品工業の2020年度の売上高は3兆1978億円1200万円でした。

グローバル志向と日本ローカル志向2種類の人材市場が交わるスイートスポット

タケダではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を、イノベーション(革新)を生み出すための「経営戦略の重要な柱」に掲げています。異なる背景を持つ多様な従業員から生まれるより良いアイデアが、製薬業界に欠かせないイノベーションの原動力となるからです。また、従業員の高いモチベーションを保つためには、多様な従業員のインクルージョンも重要です。阻害感を抱いた従業員は会社に貢献できず、結果としてその会社がリーディング・カンパニーになることは無いと考えています。

現在のタケダは、グローバル志向と日本ローカル志向2種類の人材市場が交わるスイートスポットにあり、日本にいながらにしてグローバルな環境で経験とスキルを磨くことができる『先進的な日本企業』です。このような職場で働き、成長することに意欲のある方は、ぜひタケダの採用に応募をご検討ください。

引用:武田薬品工業:CEOからのメッセージ

経営の基本精神であるタケダイズム(誠実=公正・正直・不屈)を事業運営の根幹に据え、「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」ことを目指した事業活動を行っています。

武田薬品工業がグローバル展開を進めていく上での強みとして、70カ国以上に及ぶグローバルな事業基盤、有望な研究開発パイプライン、多様な製品構成、豊富な知識と情熱を有する人材などが挙げられます。

製薬業界国内売上高ランキング2位:大塚HD

大塚ホールディングスは、大塚製薬や大塚製薬工場、大鵬薬品工業を主要事業会社とする持株会社で、グループ各社で密に連携しながら事業を推進しています。

大塚HDの売上高は1兆4228億2600万円でした。

企業文化の「実証と創造性」

大塚製薬は、人々の健康を身体全体で考え、疾病の診断から治療までを担う「医療関連事業」と、日々の健康維持・増進を目指す「ニュートラシューティカルズ関連事業」の両輪で、トータルヘルスケアカンパニーとして事業展開を行っています。

1964年に設立した徳島の小さな会社だった大塚製薬ですが、現在は5000名以上の社員が在籍し、世界80カ国以上の人々に大塚の製品をお届けできるような会社に成長しています。これは、企業文化の「実証と創造性」を社員1人1人が大切にし、実行しているからだと考えています。

社内には、「WHY?」と書かれたポスターが貼られています。研究開発部門から現場にいたるまで、常識を疑い、「大塚にしかできないこと」「大塚だからできること」を日々考えて行動しています。その結果が、「ポカリスエット」「カロリーメイト」や抗精神病薬「ABILIFY」「REXULTI」に代表される大塚製薬の独創的な製品群です。今までになかった新しいカテゴリーの製品をこれからも創出していきます。

引用:大塚製薬|採用メッセージ

中核企業の大塚製薬は、家庭用医薬品「オロナイン軟膏」の発売元でその名を知られ、以後、ビタミン入り炭酸飲料「オロナミンCドリンク」やスポーツドリンク「ポカリスエット」、栄養食品「カロリーメイト」「SOYJOY」などの企画・開発・発売で製薬会社の域を越えた事業を展開しています。

また家庭薬だけでなく、創薬や再生医療など高度な研究開発にも力を入れているようです。

大正製薬の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界国内売上高ランキング3位:アステラス製薬

アステラス製薬は、先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献する「日本発のグローバル製薬企業」になるという志のもと、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した会社です。

アステラス製薬の2020年度の売上高は1兆2495億2800万円でした。

トップメッセージ:私たちの思い

私たちが社会的な責任を果たしながらビジネスを行っていくうえで、その土台となるのは健全な企業風土・文化です。

アステラスには、「患者志向」、「主体性」、「結果」、「多様性」、「誠実」という5つのMessageに集約されるアステラスグループ共通の価値観 ― Astellas Wayがあります。世界中のアステラスの社員がこのAstellas Wayを共有し、自らの能力を最大限に発揮することで、新たな価値を創造し続ける組織・風土を築いていきます。

引用:TOP MESSAGE | 私たちの思い

主要製品は前立腺がん治療剤や急性骨髄性白血病剤、膀胱治療剤などで、国内だけでなく世界約70カ国で事業展開しています。2020年3月時点で、日本以外の地域の売上比率は73%となっています。

製薬業界国内売上高ランキング4位:第一三共

第一三共は、それぞれ100年の歴史をもつ三共と第一製薬が統合して生まれた会社です。両社は薬になる物質を新たに発見・開発し、医薬品として実用化する創薬型企業として、日本の創薬をリードしてきました。

2020年度のアステラス製薬の売上高は9625億1600万円でした。

採用メッセージ

第一三共は、「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」という企業理念のもとに患者さんが待ち望む新薬を創出して、一日も早くお届けすることで社会に貢献します。

創業以来これまで多くの新薬やワクチンを開発し、世界中の人々の健康に貢献してまいりましたが、未だ治療法が確立せず医療ニーズが満たされていない病は多く、ひとつでも多くのニーズに応えるべく挑戦を続けています。

新たな技術の進歩に伴い医薬品業界を取り巻く環境は激しく変化しています。そのような中、私たちは既存の枠組みに捉われず複雑な課題に果敢にぶつかっていく好奇心と冒険心にあふれる仲間を求めています。グローバルな事業展開やイノベーションの創出には、性別、年齢などを超えて、すべての社員が高い参画意欲を持って最大限に能力を発揮することが欠かせません。

引用:第一三共について

また、第一三共は国内だけでなく世界各地に拠点を有し、積極的にグローバル展開を行っています。

全世界のグループ会社は49社で、24カ国に拠点を展開しています。研究開発は8カ国14拠点で行っており、製造は6カ国13拠点で行っています(2020年3月末時点)。

製薬業界国内売上高ランキング5位:中外製薬

中外製薬株式会社は、日本の大手医薬品メーカーです。

設立は1943年で、現在はスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(Fritz Hoffmann-La Roche)との「戦略的アライアンス」に基づき同グループ傘下に所属しています。

2020年度の中外製薬の売上高は7869億4200万円でした。

中外製薬グループは、ステークホルダーの多様な期待に応える企業像を実現し、企業の社会責任を果たすべく、自らの存在意義 (Mission)、価値観(Core Values)、目指す姿(Envisioned Future)をミッションステートメント(=企業理念)として掲げ、これを基点とした事業経営を展開しています。

引用:中外製薬HP・企業理念

抗体・バイオといった領域で先行しているほか、抗がん剤、骨・関節領域に強みを持っている企業として知られています。

中外製薬の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界国内売上高ランキング6位:エーザイ

1941年に設立されたエーザイは、医師の指示で処方される医療用医薬品を中心に研究・開発、生産・物流・販売などの事業をグローバルに進めている製薬会社です。

特に、今なお十分な治療法が確立していない疾病が多くある「神経領域」と「がん領域」を重点領域としており、新薬の開発に力を注いでいます。

「hhc」と「立地」を中心的コンセプトとする中期経営計画「EWAY 2025」

「EWAY 2025」において、エーザイは以下の3つの戦略意思の実現をめざしています。

①「病気になりたくない、罹っていれば早く知りたい、そして治りたい」に応える。
②「住み慣れた場所、地域やコミュニティで自分の病気を管理し、予後や老後を安心して過ごしたい」に応える。
③「hhc(ヒューマン・ヘルスケア)ニーズにもとづく立地(機会)が見出せ、それを満たすイノベーションが可能な事業分野」に集中する。

これらの戦略意思の根本は、患者様に貢献したいというエーザイの企業理念hhc(ヒューマン・ヘルスケア)です。

引用:エーザイ中期経営計画「EWAY 2025」

またエーザイは1970年代から積極的に海外進出に取り組んでおり、バリューチェーンのすべての機能を自社で持つグローバルカンパニーとなっています。在籍する社員数は1万人を超え、その半数以上は日本以外の拠点で活躍しています。

エーザイの選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界国内売上高ランキング7位:大日本住友製薬

大日本住友製薬は、「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」ことを企業理念としています。

2020年度の大日本住友製薬の売上高は5159億5200万円でした。

この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。

大日本住友製薬株式会社は、2005年10月に「存在感のある先進的な製薬企業」を目指し、大日本製薬株式会社と住友製薬株式会社の合併により誕生しました。

経営理念

  • 顧客視点の経営と革新的な研究を旨とし、これからの医療と健やかな生活に貢献する
  • たゆまぬ事業の発展を通して企業価値を持続的に拡大し、株主の信頼に応える
  • 社員が自らの可能性と創造性を伸ばし、その能力を発揮することができる機会を提供していく
  • 企業市民として社会からの信用・信頼を堅持し、よりよい地球環境の実現に貢献する

    引用:大日本住友製薬:経営理念

新会社発足以来、国内基盤の収益力の強化、海外市場への展開、研究開発力の強化とパイプラインの充実などを目指し、さまざまな事業基盤の整備・強化に努めています。 当社は2021年現在、海外売上比率が60%を超え、急速にグローバル展開が加速しています。

大日本住友製薬の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界国内売上高ランキング8位:田辺三菱製薬

田辺三菱製薬では医療用医薬品を中心に医薬品の製造・販売を行っていることが特徴です。

主な医療用医薬品としては、自己免疫疾患・糖尿病・腎疾患・中枢神経系疾患・ワクチンなどが挙げられ、OTC医薬品にも力を入れています。

田辺三菱製薬の2020年の売上高は3778億円でした。

田辺三菱製薬グループは、2021年4月1日に、これまでの企業理念を変更し、MISSION「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」を掲げ、新たな一歩を踏み出しました。当社グループは、2030年にありたい企業像をVISION 30「一人ひとりに最適な医療を届けるヘルスケアカンパニー」とし、MISSIONとVISION 30の実現に向けての歩みを進めていきます。

引用:田辺三菱製薬HP:ご挨拶

OTC医薬品ではCMでも放送されている商品があり、皮膚疾患治療薬のフルコートFやドリンク剤アスパラドリンクα、アレルギー性鼻炎用内服薬のアレギザール鼻炎などが挙げられます。

田辺三菱製薬の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界国内売上高ランキング9位:協和キリン

協和キリン株式会社は、協和発酵工業とキリンファーマが培ってきた経験と実績を受け継いで生まれた製薬会社です。協焼酎やビールなどの醸造で培った発酵技術をベースに、バイオ医薬品の開発において圧倒的な存在感を示しています。

協和キリン株式会社の2020年度の売上高は3183億5200万円でした。

協和キリングループは、「医薬」の事業分野において、高度な技術とユニークな視点で独自の研究を進め、高品質の製品を開発・提供しています。バイオテクノロジーは、とても大きな可能性を秘めたフィールドです。日本を代表するライフサイエンス企業として、常に新しい可能性へ挑戦し、世界の人々の健康と暮らしに貢献していきます。

引用:協和キリン株式会社:理念

日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、独自の抗体技術をはじめ多様な創薬技術を駆使し、病気と向き合う人々の笑顔のために、画期的な新薬を生み出す研究開発に日々挑んでいます。

製薬業界国内売上高ランキング10位:小野薬品工業

小野薬品工業は、1947年設立の新薬メーカーです。免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「オプジーボ」をはじめ、がん免疫療法に強みを持っています。

小野薬品工業の売上高は3092億8400万円でした。

売上高に占める研究開発費の割合は国内製薬業界でもトップクラスで、研究開発志向の高さが特徴です。

私たちは企業理念である「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」を具現化するための指針として、小野薬品で働く全世界の社員ひとり一人が進むべき方向性や行動のあり方を示す「めざす姿」「行動原則」を策定しています。

引用:小野薬品工業:ミッションステートメント

小野薬品工業では、このように患者だけではなく社員をも大切にすることで質の高い研究開発を行うことができているようです。

小野薬品工業の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

新卒採用のある外資系製薬企業を紹介

ここまでは国内企業に関する売上高ランキングを見てきました。とは言え、日本に存在する製薬会社には外資系の企業も存在します。

ここからは、世界市場における売上高が高く、日本にも進出して新卒採用を実施している外資系製薬会社5社をご紹介します。

新卒採用のある外資系製薬企業(1):ジョンソン・エンド・ジョンソン

ジョンソン・エンド・ジョンソンは世界60ヵ国に250以上のグループ企業を有するグローバル企業であり、消費者向け製品、医療機器、更には医薬品の分野も手掛けており、文字通り「世界最大級のヘルスケアカンパニー」です。

また、米国のビジネス誌「世界で最も賞賛される企業World’s Most Admired Companies」調査において、ジョンソン・エンド・ジョンソンは毎年上位にランクされるなど高い評価を受けています。

さらに、ジョンソン・エンド・ジョンソンの新製品が総売上高に占める割合は約25%に達しています。また、研究・開発費は総売上高の約11%もの金額を占めています。

この投資金額は全ての産業の中でもトップクラスの投資額となっており、これがジョンソン・エンド・ジョンソンの強さの要因と言えるでしょう。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

新卒採用のある外資系製薬企業(2):アストラゼネカ

アストラゼネカは英国に本社を置き、世界100ヵ国以上で事業展開している新薬型開発型企業で、日本では1970年代から活動開始しています。

日本での薬価ベース売上高では2018年度第7位ですが、日本は米国、欧州に次ぐ世界第三位の市場規模であり、グローバル売上全体の約10%を占めています。アストラゼネカにとって日本市場はとても重要なマーケットとなっています。

アストラゼネカは、オンコロジー、循環器・代謝疾患、呼吸器・自己免疫疾患を重点領域として活動しており、その中でも特にオンコロジー(がん治療薬市場)に強みを持っており、2019年には第一三共と抗がん剤分野で提携したことがニュースになりました。

オンコロジー領域は注目され続けている領域の一つであり、この領域でいかに他社と差別化が出来るかが今後のカギとなってきそうです。

アストラゼネカの選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

新卒採用のある外資系製薬企業(3):ファイザー

ファイザーは2009年10月の米国ファイザー社による米国ワイス社の統合に伴い、2010年6月に両社の日本法人が誕生しました。

ファイザーは循環器系、中枢神経系、鎮痛・抗炎症系、泌尿器系、眼科系、がん、ワクチンなど、幅広い領域の新薬パイプラインとともに豊富な資金力を持ち合わせていることが特徴です。

日本国内ナンバーワンの売上高を誇る武田薬品工業は約1兆5000億円の売上を記録していますが、ファイザーは日本法人だけで約5300億円の売上を誇り、親会社の連結では約6兆7000億円もの売上があります。これは、日本の大手4社の売上高を合算しても及びません。

ファイザーは2018年にバイオシミラービジネスに本格的に参入しました。バイオシミラーとは、先行バイオ医薬品と高い類似性を持った薬のことで、2017年における世界の医療用医薬品売上高トップ20のうち、実に11品目がバイオ医薬品となっています。

バイオ医薬品は今まで治療が難しかった糖尿病やがんといった病気への効果が期待されています。

バイオシミラーはバイオ医薬品と「同等性/同質性」を証明しなくてはならないため、生物の力を使って複雑な構造のたんぱく質を作る分、開発、製造、品質の管理が難しく、高度な技術や大規模な設備が必要です。

ファイザーがバイオシミラービジネスに本格参入を始めたのはファイザーが高い技術力を持っていることの現れでしょう。

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新卒採用のある外資系製薬企業(4):ロシュ

ロシュの正式社名はエフ・ホフマン・ラ・ロシュであり、本社はスイスのバーゼルにあります。

スイス国外では、ドイツのマンハイムとペンツブルク、イギリスのウェリンガーデンとバーゲス・ヒル、アメリカ合衆国のニュージャージー州ナトリーとブランチバーグ、カリフォルニア州パロアルトとプレザントン、インディアナ州インディアナポリス、サウスカロライナ州フローレンス、中国の上海などに拠点を置いています。

国内企業では中外製薬と業務提携を行っており、1990年代以降は抗癌剤に注力を始めています。外診断用医薬品(IVD)の世界シェアはナンバー1です。

同社は2020年の世界の製薬企業の売上高ランキングにおいて、624億ドルで第一位にランクされています。さらにインフルエンザ治療薬のタミフル、抗不安薬のジアゼパムなどの特許を所持しており、世界の製薬業界の中でもレベルの高い企業であるということができます。

 ●ロシュの選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

新卒採用のある外資系製薬企業(5):ノバルティスファーマ

ノバリティスファーマ社は、ノバルティスホールディングジャパンを持株会社として、中核会社のノバルティスファーマの他、ジェネリック医薬品等のサンド社、眼科領域に特化し、コンタクトレンズ等も扱う日本アルコン社もグループ企業となっています。

親会社であるノバルティス社は世界最大級のヘルスケアカンパニーで、世界150カ国以上で製品を販売し、社員数はグローバルで約12万人に上ります。2020年の世界の製薬企業の売上高ランキングでは486憶ドルで2位にランクインしています。

ノバルティスファーマ社では、がん、循環器、代謝、呼吸器、眼科、中枢神経、移植、皮膚、免疫など、幅広い疾患領域の医薬品を提供しています。

ノバルティスファーマの選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界の隠れ優良企業5社

製薬業界の隠れ優良企業

製薬会社にはここまでにランクインしているような大手企業だけではなく、隠れ優良企業があることをご存じですか?

以下では、unistyleの調査した「売上高が1000億円以上・平均年収が800万円以上・平均勤続年数が15年を超えている」企業をピックアップし、隠れ優良企業として掲載しています。

隠れ優良企業を知っていることで、製薬業界の志望をする際の選択肢を増やすことができます。

今回は5社の製薬会社を取り上げ、各社の特徴を解説していきます。

製薬業界の隠れ優良企業(1):塩野義製薬

塩野義製薬の強みは、革新的な医薬品を効率的に生み出すことが可能な低分子創薬エンジンです。

2020年度の売上高は2971億7700万円で、平均勤続年数は39.5年でした。平均年収は902万円です。

チームそれぞれの技術力の高さと、その連携による課題解決の経験値が、競争力の源泉となっています。

この高いチーム力により、SAR [Structure Activity Relationship(構造活性相関)]サイクルをスピーディかつ効率的に回転させることで、2014年~2020年において5つの自社創薬品をグローバルで上市してきました。

塩野義製薬の選考対策(ES・選考レポート・関連テクニック/コラム記事)こちらから

製薬業界の隠れ優良企業(2):キョーリン製薬HD

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製薬業界の隠れ優良企業(3):大正製薬HD

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製薬業界の隠れ優良企業(4):日本製薬

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製薬業界の隠れ優良企業(5):持田製薬

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まとめ

まとめ

ここまで製薬業界の企業を紹介してきました。

同じ製薬業界とは言っても、各社ごとにさまざまな特徴があり、得意な分野も異なっているということがわかりました。

本記事を読み、企業を比較することで、自分に適した企業を発見する手掛かりになれば幸いです。

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