【業界研究】製薬業界とは?ビジネスモデル、業種、やりがいについて紹介

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最終更新日:2024年07月04日

製薬業界完全版
【製薬業界完全版】業界研究から選考対策、製薬業界大手5社比較や業界の最新動向を紹介
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6.【2021年版】製薬業界で年収の高い企業ランキング-各社の事業内容や特徴も解説-
7.製薬業界に資格は必要?職種ごとに必要な資格を解説
8.製薬業界5社の強み・特徴を比較|武田薬品工業、大塚HD、アステラス製薬、第一三共、エーザイ

製薬業界は、人々の健康な暮らしを守るためになくてはならない業界です。

そのため、就活生からの注目度も高く、特に理系の研究職を目指す就活生からは人気の業界となります。

本記事では、そんな製薬業界のビジネスモデルや業種、やりがいの解説を通じて、製薬業界とはどのような業界であるかをご紹介します。

製薬業界とは─医療品メーカー、OCTメーカーなど

製薬業界とは

世界一の長寿国日本の健康な暮らしを支えているのが製薬業界です。

製薬会社は医薬品の製造・販売が主な収益源となります。自社で製造した医薬品を、病院やドラッグストアを通じて患者に販売するというのが大枠のビジネスモデルです。

上に示した通り、製薬会社は大きく分けて、医療用医薬品一般用医薬品(OTC・大衆薬・市販薬とも呼ばれる)を製造しています。

医療用医薬品とは、医師の処方に基づいて患者が薬局などで購入する薬のことです。それに対し一般用医薬品とは、医師の処方箋が無くても、ドラッグストアなどで個人が自由に買うことのできる医薬品を指します。

医療用医薬品は、更に新薬後発医薬品(ジェネリック)に分けることができます。

それぞれの製薬会社がいずれか一つの分野を担っている訳ではなく、会社の戦略によって幅広い分野の医薬品を製造したり、強みを生かし注力する分野を決めて製造しています。

製薬業界のビジネスモデル

製薬業界 ビジネスモデル

まず医療用医薬品についてですが、大半は製薬会社から医薬品卸売会社を経由して医療機関や薬局、薬店に提供されます。また少数ではありますが、卸を通さずに製薬会社から直接医療機関や薬局に提供するケースもあります。

一般用医薬品についても医療用薬品と同様に、一定数は製薬会社から医薬品卸売会社を経由して薬局・薬店に流通し、残り分は製薬会社から直接薬局・薬店に流通します。

医薬品が提供される各段階において販売料としての収益が発生します。

新薬承認 期間 流れ

※第一三共のHPを参考にunistyleが作成

また製薬会社は、医薬品の製造・販売だけでなく新薬の研究開発も行っています。新薬の承認を得るまでの段階、発売後の新薬の扱いについて解説していきますので、しっかりと仕組みを理解しておきましょう。

新薬は発売に至るまでに、9年〜16年にも及ぶ研究開発期間と数百億円から1千億円を越える費用が必要です。また、研究対象となったほとんどの候補物質は、途中の段階で開発が断念されるほど、新薬開発は難しいことだと言えます。

このような過程を経て承認された新薬は、特許期間や再審査期間の間は独占販売が認められます。売上推移のイメージで分かるように、新薬の売上は独占販売期間中は売上が拡大するものの、期間終了後はジェネリック医薬品が登場し、急激に落ち込む傾向があります。

つまり製薬会社が持続的に成長していくためには、研究開発を通じた収益源の創出が必要不可欠であると言えます。

製薬業界の業種

製薬業界の業種

ここでは、製薬会社の業務内容と職種を紹介していきたいと思います。

製薬企業は、新薬探索・臨床開発から製造、販売まで一貫した事業活動を行っており、それらの業務に沿って職種が分類されています。

一般的に理系学生は「研究職」「開発職」「生産職」「営業・販売促進職(MR)」文系学生は「営業・販売促進職(MR)」を志望するケースが多いようです。

各社で職種名称に違いこそありますが、基本的な業務内容は共通しています。以下では、アステラス製薬のHPを参考に各職種と業務内容を紹介しています。

研究職

創薬研究職は医薬品創製の基礎研究から前臨床研究までをカバーする、創薬の最も上流に位置する職種として、社内外を問わず、様々な創薬機会を探索し臨床開発候補品の創出を実現しています。創薬研究には薬理研究、モダリティ研究、薬物動態研究、安全性研究などの多様な研究役割があり、それぞれの役割の中で社員はプロフェッショナルとしての活躍が期待されています。

開発職

臨床開発では、創薬研究で創出された候補医薬品について、患者さんで有効性や安全性を評価するための臨床開発計画を立案します。また、有効性、安全性が確認された高品質な医薬品を患者さんにお届けする為に、各国の薬事規制に遵守する体制をグローバルに構築し、新製品の開発段階から商用生産に至るまで一貫したファーマコヴィジランス体制を築きます。

生産

原薬製造プロセスや製剤化に関する技術研究、環境や品質、安全性にも配慮した工業化研究、開発戦略に基づく治験開始に必要な治験薬の供給、信頼性保証との連携による承認申請取得へ向けた資料作成や工場査察への対応、営業戦略に即した製品供給のための仕組み作り、海外拠点への製造技術移転に伴う技術指導、設備設計などを実施します。

営業・販売促進職(MR)

医薬品を正しく使っていただくために医療機関を訪問し、医薬品の有効性・安全性などの情報の提供や収集を行うのがMR(Medical Representatives=医薬情報担当者)です。


 引用:アステラス製薬採用サイト:募集職種

製薬業界のやりがい

製薬業界のやりがい

さまざまな業種があり、多くの人が働く製薬業界ですが、どのようなやりがいがあるのでしょうか。

以下では、製薬会社のやりがいについて紹介します。

社会全体に大きな影響を及ぼす仕事ができる

ひとつの新薬を開発するには、多くの人の時間と努力が必要です。

新薬の開発は、より多くの人の未来を支えることにつながりますし、製薬会社社員は、まさに社会全体に大きな影響を及ぼす仕事をしているといえます。

とくに「研究開発」の仕事に携わる人は、自分の手で新たな医薬品を生み出すことの醍醐味を最前線で味わえます。

一方「営業職(MR)」として働く人は、自社の医薬品の情報を医療現場に伝え、医師と信頼関係を築いてさまざまな情報交換ができるようになることに、やりがいを感じている人が多いです。

製薬会社で求められる人物像

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まとめ

まとめ製薬業界とは

ここまで、製薬業界とはどのような業界であるかを見てきました。

理系の研究職というイメージが強い製薬業界ですが、営業や販促など、文系就活生でも応募可能な業種も存在します。

本記事を読み、自分が製薬業界でどのように活躍できるかのイメージに繋がればと思います。

製薬業界大手5社の企業研究ページ
武田薬品工業の企業研究(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちら
大塚HDの企業研究(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちら
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第一三共の企業研究(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちら
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