【就活】面接で尊敬する人を聞かれた際の答え方とは?答える際のコツ・回答例を解説
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最終更新日:2024年09月03日
面接とは(面接を課す意味・評価基準・面談との違い)
面接の頻出質問一覧と回答例(志望動機・自己PR・ガクチカなど)
面接の逆質問一覧(考える際のポイント・具体例)
面接で必要なマナー(入退室・身だしなみ・メール・電話)
面接の対策(一次面接・二次面接・最終面接・集団面接・WEB面接・ケース面接・圧迫面接)
面接の練習(練習方法・ポイント)
面接の準備(選考通過に向けた準備・当日に向けた準備)
面接質問集(大手企業の面接で実際に聞かれた質問を厳選して掲載)
「尊敬する人って誰を選べばいいの?」
「尊敬する人はいるけど、面接でどんな風に話せばいいのか分からない…。」
上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないことでしょう。
事実、単に尊敬する人と尊敬する理由だけを話すだけではあまり意味がなく、面接の場に適した伝え方というものが存在します。
そこで本記事では、上記のような悩み・疑問を抱いている就活生に向け、"尊敬する人の選び方・面接で答える際のコツ・回答例とNG回答例"などを解説していきます。
- 本記事の構成
- 面接において「尊敬する人」を聞くのはタブーなのか?
- 企業が面接で尊敬する人を質問する理由
- 尊敬する人の選び方・探し方
- 尊敬する人が見つからない就活生はどうすればいいのか?
- 面接での尊敬する人の答え方・答える際のコツ
- 面接における話し方のポイント
- 尊敬する人の回答例5選とNG回答例
●スポーツ選手
●家族(父親・母親・兄弟・祖父母)
●歴史上の人物・偉人
●先生
●経営者 - まとめ
面接において「尊敬する人」を聞くのはタブーなのか?
現在、面接で「尊敬する人」を聞くことはタブーとなっています。
「尊敬する人」は、就活生の思想や信条などにかかわる内容であることから、「尊敬する人」の回答を理由に選考の合否を決めるのは差別にあたる恐れがあるためです。
厚生労働省は、「公正な採用選考の基本」のなかで、「尊敬する人」の質問は、「採用選考時に配慮すべき事項」として掲げています。
今後、「尊敬する人」を聞かれることは減少していくと予測されますが、面接時に聞かれることも少なくありません。
面接時に聞かれて慌てないように、どのような回答をすればよいか、あらかじめ対策を立てておきましょう。
厚生労働省のHPに掲載されている『公正な採用選考の基本』によると、"尊敬する人物に関すること"は採用選考時に配慮すべき事項であり、就職差別につながるおそれがあると記載されています。しかし、就職活動で聞かれやすい質問の一つであるため、本記事ではその対策方法等を解説させていただきます。
【参考】厚生労働省:公正な採用選考の基本
企業が面接で尊敬する人を質問する理由
企業はなぜ、面接の場で尊敬する人を聞くのでしょうか?
まず大前提、企業が面接という場を設けるのは「就活生の能力・志望度を見極め、採用する就活生を選ぶため」です。
より詳細に説明するのであれば、「能力は自社に貢献できる能力があるかどうか・志望度はその能力を100%引き出すやる気(モチベーション)があるかどうか」となります。
それらを踏まえると、尊敬する人を聞く理由は"その能力を100%引き出すやる気(モチベーション)がどんな部分にあるかどうかを見極めるため"という意味合いが強いと考えられます。
尊敬する人を聞くことで「就活生の将来なりたい姿・人物像」を知ることができ、その根底にある「就活生の価値観・モチベーションの源泉(=どのような場合にやりがいを感じるのか)」を見極めることができるという訳です。
そのため、「今までお世話になってきたし、憧れの存在でもあるからサークルの先輩にしよう!」といった回答では、企業側の意図に沿った回答ができません。
※上記の回答はあくまでも一例であり、サークルの先輩を話すことがNGという訳ではありません。
面接官は上記のような意図を持った上で質問を課していますので、就活生もその意図に適した回答をするように心がけましょう。
尊敬する人の選び方・探し方
続いては「どのように尊敬する人を選べばよいのか?」という疑問にお答えしていきます。
尊敬する人は就活生によって異なると思いますが、尊敬する人の選び方・探し方は以下の2つの方法に大別されます。
- これまでに関わってきた/取り組んできた事柄に関わりのある人から選ぶ
- 「こういう人なら尊敬できる」と思う人の特徴・素養から逆算して考える
これまでに関わってきた/取り組んできた事柄に関わりのある人から選ぶ
これまでの人生で関わってきた人の中から選ぶという方法は、比較的定番な方法となります。
例を挙げるのであれば、「両親・兄弟・友達・先輩・先生」などが挙げられます。
これまで関わってきた人であれば原体験ベースでエピソードを述べることができますし、「この人の尊敬できる部分はどこなのか?」という理由も話しやすいでしょう。
また、自身が取り組んできた事柄に関わりのある人から選ぶという方法もあります。
例を挙げるのであれば、「野球に取り組んできた人がイチロー選手を選ぶ・学生時代に起業を経験した人がスティーブ・ジョブズを選ぶ」といったようなイメージです。
この方法の場合でも、自身の経験に紐付けながら尊敬する理由を述べることができるため、面接でも比較的回答しやすいと思われます。
「こういう人なら尊敬できる」と思う人の特徴・素養から逆算して考える
先ほど紹介した方法とは大きく異なりますが、「こういう人なら尊敬できる」と思う人の特徴・素養から逆算して考えることも手段の一つとしてあります。
具体例を挙げるのであれば、本を読む・ネットで検索して探すといった方法があります。
仮に、尊敬できる人の特徴がリーダーシップのある人であった場合は、「リーダーシップ 偉人」でネット検索し、検索してヒットした人物の中から選ぶといったイメージです。
もしくは、その企業が求める人物像・素養を把握し、「そのキーワード×経営者/偉人といった人物」を組み合わせて検索するのもありでしょう。
尊敬する人が見つからない就活生はどうすればいいのか?
先ほど、尊敬する人の選び方・探し方を紹介しましたが、そもそも「尊敬する人が一人も見つからない!」という就活生もいるのではないでしょうか?
そこで、そういった就活生に向けて、尊敬する人が見つからない場合の対処法も解説していきたいと思います。
結論、尊敬する人が見つからない場合の対処法は"自分自身の将来なりたい姿や人物像、企業が求める人物像から逆算して考える"という方法に集約されます。
「自身の将来なりたい姿はどんな特徴を持っている人なのか?・自身の憧れる人物はどんな人なのか?・自身の志望企業が求める人物像はどんな素養を持っている人なのか?」などを把握し、そこから逆算して尊敬する人を探すという方法です。
そして、尊敬する人を探すに際して何よりも重要なものが"自己分析"になります。
自己分析をすることが「自身のなりたい姿や人物像・価値観やモチベーションの源泉を把握すること」に繋がりますので、自己分析もセットで行うようにしましょう。
1.自己分析とは
2.自己分析のやり方を7ステップで解説
∟過去を振り返るための106の質問項目
3.自己分析シートの使い方(他己分析・SWOT分析等も解説)
4.自己分析本の選び方
5.自己分析に活用できるテスト
∟自己分析にオススメのツール8選
ただ、尊敬する人を探す際には一点注意点があります。それは"尊敬する人を「好きな人・お世話になった人」と混同しないこと"です。
尊敬する人・好きな人・お世話になった人の違いを簡単に説明すると、以下の通りとなります。
- 尊敬する人:尊重する気持ちや憧れの気持ちを持っている人
- 好きな人:好意を抱いている人
- お世話になった人:感謝の気持ちを持っている人
尊敬する人を聞かれているにも関わらず、その意味を履き違え、好きな人・お世話になった人を話してしまう就活生は少なくありませんので、混同しないように注意していただければと思います。
面接での尊敬する人の答え方・答える際のコツ
尊敬する人を見つけた就活生は「面接でどのように話せば良いのか?」を理解しましょう。
大前提、尊敬する人を話す際は以下の流れが一般的となります。
1.結論
→例)私の尊敬する人は◯◯さんです。
⇩
2.理由
→例)理由は~だからです。/◯◯さんの~という部分を尊敬しています。/◯◯さんのような人になるために~
⇩
(3.追加で深堀りされる可能性あり)
それでは、上記の流れを踏まえた上で「面接で尊敬する人を話す際のコツ」を紹介します。
尊敬する人を答える際のコツは以下の3点があります。
- 尊敬している理由を具体的に述べる
- 回答を通じて自分自身の人柄を伝える
- 他の質問に対する回答との一貫性を持たせる
尊敬している理由を具体的に述べる
尊敬している人は、基本的に"原体験ベース/将来なりたい姿"に紐付いています。
つまり、誰を尊敬しているかも人それぞれ異なりますが尊敬している理由に関しても異なるため、就活生は「なぜその人を尊敬しているのか?」という理由を具体的に述べる必要があるという訳です。
「尊敬している人は◯◯さんです。理由は~~だからです。」としっかりと理由までをセットで述べるようにし、尊敬している理由を面接官に正しく理解してもらえるようにしましょう。
回答を通じて自分自身の人柄を伝える
記事の冒頭で"企業が面接で尊敬する人を質問する理由は就活生の価値観を知るため"と紹介しましたが、この観点は非常に重要になります。
面接官は就活生に「どんな人を尊敬しているのか」を聞くことで、その就活生の価値観を知るヒントを得ることができます。
このような就活生の価値観といったものは仕事においても少なからず関連するものですので、「尊敬する人なんて面接の評価に対して影響はないでしょ」などと気を緩めるのではなく、しっかりと価値観を伝えることを意識しましょう。
他の質問に対する回答との一貫性を持たせる
意外と見落としがちなのですが、他の質問に対する回答との一貫性を持たせるという観点は重要です。
つまり"自己PRや長所・短所で伝えた価値観と、尊敬する人の内容が矛盾しないようにする"ということです。
具体例を挙げるのであれば「常に挑戦的な戦略で改革を進める経営者の◯◯さん」を尊敬する人として話したにも関わらず、短所で「何かを始める際に躊躇してしまう」と話すといったようなイメージです。
上記はあくまでも一例にはなりますが、他の質問に対する回答と矛盾が生じてしまうと、「この就活生はさっき話したことと矛盾したことを話しているな。面接用に準備した内容なのかな?」と面接官が疑問に思ってしまう可能性はありますので、この観点は忘れないようにしていただければと思います。
面接における話し方のポイント
企業によってはエントリーシートでも尊敬する人に関する質問が課される場合があるため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。
また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、異なる部分が多くあります。
そのため、面接で尊敬する人を話す際は以下の3点を意識することが重要になります。
- 話す順番を整えてから伝える
- 暗記したものをそのまま話さない
- 話す長さや時間に注意する
話す順番を整えてから伝える
話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。
というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。
面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。
暗記したものをそのまま話さない
面接では何もESで書いた内容を暗記してそのまま話すことが正しいわけではありません。
面接官は提出済みのESを基に質問を投げかけてくる場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。
「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。
話す長さや時間配分に注意する
これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。
グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。
いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。
「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。
尊敬する人の回答例5選とNG回答例
最後に、尊敬する人の回答例を紹介します。
以下に尊敬する人として話されやすい人物をピックアップし、例文を掲載していますので、参考にしていただければと思います。
また、「自分が面接で話そうと思っていた人がいない!」という就活生もいると思いますが、文章構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ確認していただければと思います。
スポーツ選手
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家族(父親・母親・兄弟・祖父母)
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歴史上の人物・偉人
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先生
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経営者
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尊敬する人のNG回答例とは
回答例と併せてNG回答例も紹介しておきます。
記事の冒頭で「尊敬する人は人それぞれ」とお伝えしましたが、一般的に以下のような回答はNGだと言われています。
- 将来なりたい姿や人物像、企業が求める人物像を意識していない回答
- 他の質問に対する回答との一貫性がない回答
- 「尊敬する人はいません」という回答
面接で話そうと考えている人・回答が上記に該当していないか確認した上で、面接に臨むようにしましょう。
まとめ
本記事では「面接×尊敬する人」にフォーカスし、"尊敬する人の選び方・面接で答える際のコツ・回答例とNG回答例"などを解説してきました。
いつどんな場面で尊敬する人に関する質問が聞かれてもいいよう、事前の準備・対策は必要不可欠です。
本記事の内容を参考にしていただき、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。