面接で趣味を聞かれたら何と答えるべき?回答例・趣味がない人の対処法を解説
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最終更新日:2024年07月26日
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「面接で趣味を質問されるのって、どんな意味があるの?」
「趣味を話す時ってどんな風に伝えればいいの?」
上記のような悩み・疑問を持っている就活生は少なくないことでしょう。
そこで本記事では、そんな悩み・疑問を抱いている就活生に向け、"趣味を選ぶ際のポイント・面接で趣味を答える際のコツ・回答例"などを解説していきます。
- 本記事の構成
- 企業が面接で趣味を質問する理由
- 趣味を選ぶ際のポイント
- 趣味がない就活生はどうすればいいのか?
- 面接での趣味の答え方・答える際のコツ
- 面接における話し方のポイント
- 趣味の回答例5選とNG回答例
・読書
・映画鑑賞
・料理
・旅行
・スポーツ - まとめ
企業が面接で趣味を質問する理由
企業はなぜ、面接の場で「趣味」を質問するのでしょうか?
企業側が面接で趣味を聞く理由は以下の2点に大別することができます。
- 就活生の人柄を知るため
- 就活生の緊張を解くため(アイスブレイクのため)
就活生の人柄を知るため
どんなことを趣味にしているかを聞くことで、その就活生の価値観を知るヒントを得ることができます。
例えば映画鑑賞が趣味という就活生であれば、「想像力が豊かで感受性の高い子なのかな?」などと仮説を立てることができます。
このような就活生の性格・人柄といったものは仕事においても少なからず関連するものですので、面接で聞かれる質問のうちの一つに「趣味」に関する質問があることが理解できるでしょう。
もちろんその他の質問を通じても人柄を知ることはできますが、面接官はより素の部分に近い趣味を質問することで、就活生の人柄の把握に努めていると言えるでしょう。
就活生の緊張を解くため(アイスブレイクのため)
面接で趣味を聞く理由として「就活生の緊張を解くため」というものもあります。
面接の場では、緊張によって本来の自分自身の人柄をアピールすることができない就活生も少なくありません。そこで、面接官はアイスブレイクの意味で面接の序盤に趣味を質問し、就活生の緊張を解こうとするという訳です。
また、履歴書には趣味・特技を記載する欄がある場合が多いです。
面接は事前に提出された履歴書を基に質問を課すパターンも珍しくありませんので、そういった面でもアイスブレイクのために趣味を質問することが理解していただけるでしょう。
趣味を選ぶ際のポイント
続いては「どんな趣味を選べばよいのか?」という疑問にお答えしていきます。
就活生の趣味は千差万別だとは思いますが、趣味を選ぶ際には以下の2つのポイントを押さえておくことが必要となります。
- 面接用に嘘をつかない
- 自分自身の価値観が表れる趣味を選ぶ
面接用に嘘をつかない
「読書は面接官からの印象がいいと聞いたから、読書が趣味ですと嘘を付こう!」
「面接官からの受けがいい趣味ランキングに入っていたから、この趣味を使おう!」
などと考える就活生が稀にいますが、嘘の趣味は絶対に回答しないようにしましょう。
どんな趣味を選ぶかという指標だけで評価は決まりませんし、嘘の趣味であれば深堀りされた際にスムーズに回答できずにボロが出てしまい、嘘だとバレてしまう恐れがあるためです。
嘘の趣味を答えることで自分自身を大きく見せようとするのではなく、正直にありのまま答えることを意識するべきでしょう。
自分自身の価値観が表れる趣味を選ぶ
「なぜそれを趣味にしたのか?」
「その趣味に取り組んでいて何が楽しいのか?どうリフレッシュできるのか?」
上記に記載した観点を説明できるような"自身の価値観"が表れる趣味を選ぶようにしましょう。
面接官は別にその就活生の趣味は何なのか?だけを知りたい訳ではありません。趣味を通じて話が盛り上がる場合もありますが、それを趣味にしている理由などを聞くことによって就活生の価値観を知ることが主な目的となります。
例えば、「私の趣味は国内外問わず一人旅をし、現地の人と触れ合うことです。なぜなら、現地の人と触れ合うことで様々な価値観を吸収すること楽しいからです。」などが良い例として挙げられます。
そのため、「とりあえず時間潰しにやっている・ただ何となくで続けている」といった理由ではなく、その趣味を行っている理由を具体的に説明できるようにしましょう。
趣味がない就活生はどうすればいいのか?
先ほど、趣味を選ぶ際のポイントを紹介しましたが、そもそも「面接で話すような趣味が一つもない!」という就活生もいるのではないでしょうか?
そこで、そういった就活生に向けて、趣味がない場合の対処法も解説していきたいと思います。
趣味がない場合の対処法、つまり「趣味がないと考えている就活生が趣味を見つける方法」は以下の3つに分類されます。
- 一時期ハマったものを思い出してみる
- 休日や空き時間の過ごし方を考えてみる
- 好きなことや習慣を書き出してみる
一時期ハマったものを思い出してみる
趣味は「◯年以上継続していなければならない、現在も週◯日以上取り組んでいなければならない」といった決まりはありません。
つまり、一時的にハマっていたものを趣味としても問題ないということです。
とは言え、現在は行っていないことを趣味として話す場合は「なぜ一時期ハマった趣味を辞めてしまったのか?」という質問が追加で課される可能性があります。
辞めてしまった理由を含め、面接官から深堀りをされたとしてもスムーズに回答することができる準備はしておくべきでしょう。その際、ガクチカや自己PRなどの他の質問で回答する価値観との一貫性を示す必要はあります。
休日や空き時間の過ごし方を考えてみる
休日・授業とアルバイトの空き時間など、「自由な時間に何をしているか?」という観点で考えてみると、趣味が見つかる可能性があります。
自由な時間の過ごし方を振り返ってみると、自分では趣味と認識していないだけで、意外と趣味に繋がるものが見つかったりします。
「この前の休日は何をしたっけな?授業とアルバイトの空き時間は何をして過ごしているかな?」など、過去の行動を振り返ることで趣味が見つかるかもしれません。
好きなことや習慣を書き出してみる
好きなことや取り組んでいて楽しいと感じるもの、昨日一日のスケジュールなど、洗いざらい書き出してみるのも一つの方法です。
実際に文字に書き起こしてみることで、頭で考えるだけでは出てこなかった趣味が見つかるかもしれません。
この際、「面接用の趣味として適切なものはどれだろう…?」などとあまり考えず、とりあえず思いついたものを発散し続けることがポイントです。
多く書き出せば書き出すほど趣味が見つかる可能性は高まりますので、まずは思いつく限り発散させ徹底的に過去の経験を洗い出してみましょう。
1.自己分析とは
2.自己分析のやり方を7ステップで解説
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3.自己分析シートの使い方(他己分析・SWOT分析等も解説)
4.自己分析本の選び方
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∟自己分析にオススメのツール8選
面接での趣味の答え方・答える際のコツ
面接で話す趣味を見つけた就活生は「面接でどのように趣味を話せば良いのか?」を理解しましょう。
趣味を答える際のコツは以下の4点があります。
- 「なぜそれが趣味なのか?」という理由を述べる
- 趣味を通じて自分自身の人柄を伝える
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 他の質問に対する回答との一貫性を持たせる
「なぜそれが趣味なのか?」という理由を述べる
趣味は誰かに強制されたからなどの受動的な動機ではなく、自分自身の意志で取り組んでいるものです。そのため、「なぜそれを趣味にしているのか?」といった理由がそれぞれあるはずです。
面接官はその理由を聞くことで"就活生の人柄・価値観"を把握したいと考えているため、就活生も趣味に取り組んでいる理由を伝えなければならないという訳です。
「趣味は◯◯です。理由は~~だからです。」としっかりと理由までをセットで述べるようにし、何かしらの目的を持って取り組んでいることを伝えましょう。
趣味を通じて自分自身の人柄を伝える
記事の冒頭で"企業が面接で趣味を質問する理由は就活生の人柄を知るため"と紹介しましたが、この観点は非常に重要になります。
面接官は就活生に「どんなことを趣味にしているか」を聞くことで、その就活生の価値観を知るヒントを得ることができます。
このような就活生の性格・人柄といったものは仕事においても少なからず関連するものですので、「たかが趣味」などと気を緩めるのではなく、しっかりと人柄を伝えることを意識しましょう。
具体的なエピソードを盛り込む
面接で趣味を話す際は、できるだけ具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。
より詳細に理解できるよう、具体例を一つ挙げます。
読書が趣味であるAさんとBさんがいたとします。面接でAさんは「趣味は読書です。人よりたくさん本を読んでいます。」と回答したのに対し、Bさんは「趣味は読書です。昨年は1年間で100冊以上の本を読破しました。特に好きなジャンルは世界経済です。」と回答しました。
もし読者のあなたが面接官の立場だった場合、AさんとBさんのどちらの趣味を正しく理解できるでしょうか?
おそらくほとんどの方がBさんと答えるでしょう。
また、(言い方はあれですが)少しマイナーな趣味の場合は、具体的なエピソードを盛り込まなければ面接官が理解できない場合もあります。
具体的なエピソードを盛り込むことは"面接官が就活生の趣味を正しく理解する"という意味で非常に重要となるため、面接で趣味を話す際はできるだけ具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。
他の質問に対する回答との一貫性を持たせる
意外と見落としがちなのですが、他の質問に対する回答との一貫性を持たせるという観点は非常に重要となります。
つまり"自己PRや長所・短所で伝えた人柄と、趣味の内容が矛盾しないようにする"ということです。
具体例を挙げるのであれば「一人旅」を趣味として話したにも関わらず、短所で「内向的な性格」と話すといったものです。
これはあくまでも一例にはなりますが、他の質問に対する回答と矛盾が生じてしまうと、「この就活生はさっき話したことと矛盾したことを話しているな。面接用に準備した趣味なのかな?」と面接官が疑問に思ってしまう可能性はありますので、この観点は忘れないようにしていただければと思います。
面接における話し方のポイント
趣味に関する質問はエントリーシートや履歴書でも頻繁に課される質問であるため、面接ではエントリーシートで書いた内容を基に深堀りされる場合もあります。
また、「指定された文字数の中で要点をまとめて簡潔に伝えるES」と「面接官とのコミュニケーションの中でより具体的に自分自身をアピールする面接」とでは、同じ趣味でも異なる部分が多くあります。
そのため、面接で趣味を話す際は以下の3点を意識することが重要になります。
- 話す順番を整えてから伝える
- 暗記したものをそのまま話さない
- 話す長さや時間に注意する
話す順番を整えてから伝える
話す順番をあらかじめ整えておくことは非常に重要となります。
というのも、面接では「話がどうしても長くなってしまう・結論をうまく伝えられない」というリスクがあり、"本当に伝えたい内容を伝えられなくなってしまう恐れがある”ためです。
面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心掛けましょう。
また、面接のようなコミュニケーションの場では「結論→理由→具体例(証拠)→結論」の順序で話すことで論理的に伝えることができると言われているため、この順序も意識していただければと思います。
暗記したものをそのまま話さない
面接では何もESで書いた内容を暗記してそのまま話すことが正しいわけではありません。
面接官は提出済みのESを基に質問を投げかけてくる場合が多いため、"ES+αの内容"がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。
「暗記したものをそのまま話さない・面接官とのコミュニケーションを意識する」ということは必ず心掛けていただければと思います。
話す長さや時間配分に注意する
これはグループ面接でより重視する内容になるのですが、話す時間・時間配分には注意を払う必要があります。
グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を受けてしまいます。
いくら内容が素晴らしくても、このような点をおろそかにしただけで一気にマイナス評価を受けてしまう可能性は高いと考えられます。
「他の就活生とのバランス感・時間配分への配慮」も"面接におけるコミュニケーションの一つ"となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。
趣味の回答例5選とNG回答例
最後に、趣味別の回答例を紹介します。
以下に面接で話される趣味として多いものをピックアップし、例文を掲載していますので、参考にしていただければと思います。
また、「自分が面接で話そうと思っていた趣味がない!」という就活生もいると思いますが、文章構成や言葉遣いなど参考になる点はあるかと思いますので、ぜひ確認していただければと思います。
読書
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趣味のNG回答例とは
回答例と併せてNG回答例も紹介しておきます。
「趣味には特に決まりはない」とお伝えしてきましたが、一般的に以下のような趣味はNGだと言われています。
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まとめ
本記事では「面接×趣味」にフォーカスし、"趣味を選ぶ際のポイント・面接で趣味を答える際のコツ・回答例"などを解説してきました。
いつどんな場面で趣味に関する質問が聞かれてもいいよう、事前の準備・対策は必要不可欠です。
本記事の内容を参考にしていただき、面接対策・志望企業の選考突破に努めていただければと思います。