【就活】集団面接における入室・退室のマナーや流れを解説
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最終更新日:2024年11月11日
企業は集団面接を通して就活生のマナーもチェックしていると言われています。
集団面接選考が通らなくて悩んでる就活生はもしかしたら集団面接におけるマナーが守れていないかもしれません。
そこで本記事では集団面接で意識すべきマナーについて解説していきます。
集団面接とは
集団面接とは、4人~5人程度のグループで行う面接のことであり、一般的には1次面接が集団面接というケースが多いと言われています。
また、集団面接は複数の学生で行うため、1人あたりに使える時間は個人面接と比べて非常に少ないです。そのため限られた短い時間の中で自分を最大限アピールしなければなりません。
集団面接では面接官が質問したことに対して順番に回答していきます。つまり質問内容は全員同じということです。質問内容は自己PRや志望動機、ガクチカなど基本的なことが多いようです。
そもそもなぜ企業は集団面接を行うのでしょうか。以下で解説します。
なぜ企業は集団面接を行うのか
企業が集団面接を行う理由は多々あると思いますが、企業にとって集団面接の最大の利点は効率の良さです。
大企業になればなるほどたくさんの就活生が応募してくるため、選考の初期段階から個人面接をしていると膨大な時間がかかってしまいます。
そのため複数の就活生を一度で評価できる集団面接が取り入れられていると言えます。
先程集団面接では就活生1人あたりに使える時間は短いとお伝えしましたが、企業はその短い時間で何を評価しているのでしょうか。
評価基準に関しては企業によりますが、どの企業も共通してチェックしているものがあります。それは"マナー"です。
なぜなら社外の方からしたらあなたは入社した会社の顔として見られ、その1人のマナーが悪いだけで会社全体の印象を悪くしてしまうことに繋がるからです。そのため企業はマナーを重視しています。
集団面接のマナー
リクナビが企業の採用担当で面接経験者の方を対象に「今まで面接担当者として経験した集団面接の中で、就活生のマナーが気になったことはありますか?」というアンケートを実施しました。
以下はそのアンケートの回答結果になります。
223人にアンケートをとったところ、集団面接で就活生のマナーが気になったことがあるという回答は87.4%で、約9割の採用担当者が就活生のマナーが気になっているということがわかりました。
約9割の採用担当者は実際にどのようなマナーが気になっているのでしょうか。今回のアンケートでは以下が気になった点として挙げられたそうです。
- 身だしなみ
- 言葉遣い
- 態度
以下でそれぞれ説明していきます。
身だしなみ
社会に出ると、「身だしなみが整っていない人間は仕事ができない人間」だと思われてしまいます。
なぜなら"身だしなみは言葉よりも雄弁にあなたの「中身」を語る"と言われているように人の性格は見た目に出ます。
そのためだらしない見た目をしている人は仕事面でもだらしがない人と判断され、仕事を任せるのが不安だと思われてしまうかもしれません。
髪の毛はセットし、シャツはしっかりとアイロンをかけるなど、清潔感がとても重要です。
どうすれば相手に不快感を与えないかを考え、ビジネスの場という視点で考えてみてください。
また、タバコを吸っている人は臭いがついてしまっていないか注意してください。
言葉遣い
社会に出て仕事をしていくと自分より年上の人と接する機会の方が多くなってきます。
そういった場合にもし言葉遣いが悪かったら、「ビジネスマナーが身についていない、一緒に仕事して大丈夫かな?」と不安に思われてしまうかもしれません。
年上の人に正しい言葉遣いができない人と働きたいと思う人はいないですよね。
そのため面接の時点で、面接官は就活生に対して正しい敬語が使えるかどうかをチェックしています。
面接官に好印象を与えるためには「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を意識して話すと良いでしょう。
●尊敬語…相手を立てる場合に使う
(例)お客様がいらっしゃいます。
●謙譲語…自分がへりくだる場合に使う
(例)私が伺います。
●丁寧語…丁寧な言葉遣いで相手に敬意を表す場合に使う
(例)~です。~ます。~ございます。
上記のような使い方の違いがあります。
また尊敬語と謙譲語の使い方に迷った場合は、主語が相手の場合は"尊敬語"、自分が主語の場合は"謙譲語"と覚えておくとわかりやすいと思います。
態度
面接官は手元や座り方、他の就活生が話している時の聞いている態度も見ています。
緊張していると無意識で手が動いてしまうという人もいると思いますがが、集団で面接をしていると小さい動きでも非常に目立ちます。
手癖が悪いと面接官に悪い印象を与えてしまう可能性もあるため、面接中は手元を意識することも忘れないでください。
面接中の正しい座り方は男性と女性で異なります。
詳しくは以下にまとめているので参考にしてみてください。
~男性~
・足は肩幅くらい開く
・膝とつま先は前に向ける
・手は軽く握って太ももの上に置く
~女性~
・膝とかかとをしっかり揃える
・手は太ももの上で重ねる
また就活生の中には面接官は話している人だけ見ていると思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
話している時以外でも他の就活生が話している時の聞いてる態度、例えばつまらなそうな顔をしていないかなどをチェックしています。
なぜなら面接という大切な場で人の話を真剣に聞けない人は仕事においてもお客様や上司の話を真剣に聞けないのではないかという判断をされてしまう可能性があります。
そのため、他の就活生が話している時はその人の方へ顔を向たり、頷きながら聞くなど、聞いている態度も意識するようにしましょう。
上記で紹介したもの以外にも面接官は受付から退室までの態度についても見ています。
続いては集団面接の一連の流れを元に受付から退室までのマナーについて解説します。
集団面接の入室・退室時のマナー
集団面接の一般的な流れは以下のようになります。
1.入室
2.自己紹介(自己PR)
3.面接官からの質問
4.逆質問(就活生からの質問)
5.退室
入室時の注意点は、先頭と2番目以降、最後で対応が変わるということです。
先頭になった場合
先頭の人はドアを3回ノックし、面接官から入室の許可が出てからドアを開けましょう。
ドアを開けたら入る前に「失礼します」と挨拶をします。挨拶をしたら一歩進みお辞儀をしましょう。
お辞儀をしたら椅子のところまで進みます。ここでの注意点は全員が揃い、面接官から「お座りください」などと指示があるまで座らないようにしてください。
全員が揃うまでは椅子の左側に立ち、荷物などは自分が立ってる場所の反対側(ここで言うと右側)に置くようにしましょう。
最後の場合
最後の人は入室したらしっかりと一度ドアの方に体を向け、静かに閉めるようにしましょう。
その他は先程述べたのと同様です。
ここまでで入室時のマナーについては理解していただけたと思うので、続いては退室時のマナーについて解説します。
退室時のマナー
集団面接が終わり退室する際は、立ち上がり「ありがとうございました」と一言述べてからドアに向かうようにしましょう。
この時は荷物は置いたまま行ってください。
部屋を出る前にももう一度「失礼します」と挨拶をすることを忘れないでください。
集団面接でやってはいけないこと
ここまでで集団面接のマナーや意識すべき点について解説しましたが、上記で紹介したもの以外にも意識すべきことがあります。
それは「簡潔に話す」ということです。
集団面接は1人あたりに与えられている時間が短いため、簡潔に自分をアピールすることが必要です。
つまり長く話せば良いというわけではないということです。
長く話したからといって、熱意があると受け取ってくれるわけではありません。反対に周りのことを考えられない人という悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。
集団面接では短い時間で自分をアピールできるかどうかも見られていると言えるため、予め話すことをまとめておくようにしましょう。
最後に
本記事では集団面接におけるマナーについて解説しました。
企業は集団面接を通して就活生のマナーもチェックしているので、集団面接に臨む際は本記事で紹介したマナーを意識するようにしてください。
以下で就活のマナーに関する記事を紹介しているので、参考にしてください。