例文17選|学生時代にがんばったことのES・面接での答え方
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記事公開日:2018年12月4日
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学生時代にがんばったことの書き方・答え方
∟1. 結論:何に取り組んだのか?
∟2. 動機:なぜ取り組んだのか?
∟3. 目標と困難:どんな目標を掲げ、課題は何だったのか?
∟4. 取り組みと結果:どのように取り組んだのか?取り組みの結果はどうだったのか?
∟5. 人柄:活動の中であなたのどのような性格が活かされたのか?
∟6. 学び:取り組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか? -
学生時代にがんばったことの面接での回答ポイント
∟話す順番を整えてから伝える
∟暗記したものをそのまま話さない
∟話す長さや時間配分に注意する -
エピソード別|「学生時代にがんばったこと」内定者ES例文10選
∟1. サークル
∟2. インターン
∟3. アルバイト
∟4. 部活動
∟5. ゼミ活動
∟6. 研究活動
∟7. ボランティア
∟8. 資格・TOEIC
∟9. 地域行事
∟10. 新規事業立ち上げ -
文字数別|「学生時代にがんばったこと」内定者ES例文8選
∟200字の場合
∟300字の場合
∟400字の場合
∟500字の場合
∟600字の場合
∟700字の場合
∟800字の場合 -
学生時代にがんばったことを聞く理由法
∟モチベーションの源泉や価値観を知るため
∟経験や経験から学んだことを知るため
∟自社に合う・マッチする人材かどうか知るため -
学生時代にがんばったことの評価基準
∟エピソードに再現性があるか
∟記載内容から「思考力・モチベーションの源泉・人柄」を示すことができているか
∟企業で活かせる学びを得ているか -
よくある質問(FAQ)
∟Q. ガクチカと自己PRの違いは何ですか?
∟Q. 学生時代にがんばったことが見つからない場合はどうすればよいですか?
∟Q. ガクチカは何字くらいで書くべきですか?
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約8万枚のエントリーシートが読み放題
- 特別な実績がなくても書ける「強いガクチカの作り方」がわかる
- 選考を通過した「先輩の合格ES」をチェックできる
- 「本選考の評価ポイント」を事前に把握して対策に活かせる
学生時代にがんばったことの書き方・答え方
- 1. 結論:何に取り組んだのか?
- 2. 動機:なぜ取り組んだのか?
- 3. 目標と困難:どんな目標を掲げ、課題は何だったのか?
- 4. 取り組みと結果:どのように取り組んだのか?取り組みの結果はどうだったのか?
- 5. 人柄:活動の中であなたのどのような性格が活かされたのか?
- 6. 学び:取り組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか?
1. 結論:何に取り組んだのか?
まず、ガクチカは「学生時代に何に取り組んだのか」を結論ファーストで書き始めましょう。
そのうえで、印象に残りやすいガクチカにするために、以下の要素に注目すると良いでしょう。ただし、必ずしも全ての要素を満たす必要はありません。
- インパクトのある経験かどうか
- 高い目標を掲げて取り組んだ経験かどうか
- リーダーシップを感じさせる経験かどうか
- チャレンジ精神を感じさせる経験かどうか
この結論を見ただけで、何について取り組んだか採用側が大枠をイメージできるよう、あまり余計な説明をせず端的に述べる必要があります。
※本記事に掲載している例文は、unistyleに集まったES・選考レポートから抜粋して紹介しています。
(例)
「学生時代、スポーツ科学とトレーニングに関するWebサイトの立ち上げに力を注いできた。」
2. 動機:なぜ取り組んだのか?
次に「なぜそれに注力しようと思ったのか」(なぜ取り組んだのか)という動機を示しましょう。
- 人に勧められたなどの受動的な動機ではなく、自ら始めた主体的な動機かどうか
- 動機における目的・理由が明確であるかどうか
採用側はこの項目から「就活生がどのようなことに熱意を向けられるのか・モチベーションの源泉」を知りたいと考えています。なぜかというと、学生時代の経験で感じたモチベーションが仕事上のそれに通じると考えられるためです。
動機は「価値観に根ざした動機>主体的な動機>受動的な動機」の順番で評価されるため、そのことを理解して書き進める必要があるでしょう。
(例)
「地方出身の私は信頼性の高いスポーツ科学情報が少ない事に疑問を感じていた。」
3. 目標と困難:どんな目標を掲げ、課題は何だったのか?
取り組みにおける目標を通じて、「あなたの志の高さおよび何を目指しているのか、そのモチベーションの源泉は何か」を見極めようとしています。
- 人から与えられた目標ではなく、自ら掲げた目標であるか
- 客観的に見ても高い目標に向かって努力した経験であるか
- 困難・苦労のレベルが高い目標であるか
- 個人的な悩みレベルではなく、組織や集団に貢献するための悩みであるか
そしてこの内容が「仕事における目標の高さ・モチベーションの源泉は何か」につながります。
困難な目標に関する質問では、「困難のレベル(どの程度の物事を困難だと思うのか)・その困難の背景・乗り越えるまでのプロセス・乗り越えた結果」といった項目全てが重要となります。
どんな困難なのかという事実だけでなく、「なぜそれを困難だと考えたのか」などを具体的に伝えましょう。
困難は「大きな困難を伴う目標>主体的な目標>受動的な目標」という順番で評価されると言われているため、こちらも意識していただければと思います。
(例)
「そこで『スポーツをする人に正しい知識を知ってもらい、成功体験につなげてもらいたい』という想いで信頼性の高い情報配信サイトを作る活動を始めた。活動の中での一番の挫折経験は、団体が解散してしまったことだ。設立当初数名で活動していたが、プログラマが抜ける致命傷を受けてしまった。そこから次第に団体のガバナンスが取れなくなり、結果解散するに至った。」
4. 取り組みと結果:どのように取り組んだのか?取り組みの結果はどうだったのか?
上記で述べた目標・困難に対して、具体的に取り組んだ内容について記述するようにしましょう。
- 目標・困難に対する取り組みが具体的かつわかりやすいかどうか
- 掲げた目標を達成したかどうか、困難を乗り越えて解決できたかどうか
「どこに問題の本質があったのか・なぜそのアプローチを取ったのか」について考える必要があります。
「状況把握のために行ったこと→困難の根本的な原因→原因の解決のために実行したこと」の順番で行動を記述することで、いわゆる「経験描写だけのガクチカ(ファクトベースのガクチカ)」になるのを避けることができます。
(例)
「しかし、ここで諦めたら諦め癖がつくと思い、サイト作成に再挑戦する決意をした。プログラミング独学によるサイト構築、周囲と協力しコンテンツ作成することの二点が難点であったが、持ち前の勤勉さとビジョンに共感してもらう説得力で成し遂げてきた。サイトを公開と同時にSNSを通じて宣伝した結果、月に千人近くの方に利用していただくところまで辿り着くことができた。」
5. 人柄:活動の中であなたのどのような性格が活かされたのか?
取り組みを説明し経験自体の記述を完結させたら、「その経験においてどのような人柄が発揮されたのか」について書きましょう。
- 自分の人柄を活動の中で活かすことができているかどうか
- アピールした人柄が、他の設問で述べた人柄と一貫性があるかどうか
- その人柄が企業にマッチしており、一緒に働きたいと思わせることができるかどうか
面接ではESで述べた人柄と乖離がないかどうかを確認されます。取り組み内容との整合性はもちろん、ESで述べた人柄と面接の場で伝わる印象との整合性も意識しておくべきでしょう。
(例)
「社交的な人柄が、団体立ち上げの際に活かされた。また基本的に真面目なため、最後までやりきろうとする姿勢が周りにも伝わり、最終的なWebサイトの立ち上げにつなげることができた。」
6. 学び:取り組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか?
最後にこれまで語ったエピソードから得た学んだことを述べましょう。
- 単なる気づきのレベルではなく、仕事でも活かせる「方法論」かどうか
単なる気づきや感想ではなく、「社会に出てからも活かすことができる学びであるかどうか」が見られており、「組織としての方法論>個人としての方法論>個人の単なる気づき」の順番で評価されます。
(例)
「団体解散という挫折経験から窮地の時こそ冷静に対処する判断力と粘り強さ、そして何より周りを巻き込むには『絶対に成し遂げる』という情熱が大切であることを学ぶことができた。」
学生時代にがんばったことの面接での回答ポイント
話す順番を整えてから伝える
面接の前には必ず「最も伝えたい内容はどの箇所なのか・どのような順序で話すのか」をしっかりと確認しておき、面接官が理解できるような話し方を心がけましょう。
また、面接のようなコミュニケーションの場では「結論→理由→具体例(証拠)→結論」の順序で話すことで論理的に伝えることができると言われているため、この順序も意識していただければと思います。
暗記したものをそのまま話さない
面接では、「ESで書いた内容を暗記してそのまま話す」ことが正しいわけではありません。
面接官は「提出済みのESを基に質問を投げかけてくる」場合が多いため、「ES+αの内容」がなければ高い評価を得ることは難しいと思われます。
話す長さや時間配分に注意する
これはグループ面接でより重視される内容になるのですが、「話す時間・時間配分」には注意を払う必要があります。
グループ面接では他の就活生と一緒に面接を行うため、自分ばかりが長時間話してしまうと「この就活生は周りに配慮できていないな、自分勝手だな」という印象を与えてしまいます。
「他の就活生とのバランス感覚・時間配分への配慮」も「面接におけるコミュニケーションの一つ」となりますので、この観点は忘れずに面接に臨みましょう。
エピソード別|「学生時代にがんばったこと」内定者ES例文10選
1. サークル
学生時代に最も力を入れたことはテニスサークルの運営である。所属サークルは学年による温度差が大きく練習参加率も低かったため、このままでは新入生も定着しないと危機感を抱いた。
そこで副代表としてまず現状を把握するために全員に匿名アンケートを実施し、不満や要望を細かく洗い出した。次に初心者と経験者がそれぞれ目標を持てるよう、レベル別の練習メニューを作成し週ごとにテーマを設定した。
また参加のハードルを下げるために開始時間を見直し学業との両立がしやすい日程へと変更した。その結果平均参加率は三割から約六割へ向上し大会成績も上がった。
この経験から現状を分析し改善策を周囲を巻き込みながら実行する力を身につけたと考えており貴社でも課題に主体的に向き合い行動していきたいと考えている。
参考:【内定】エントリーシート(総合職)
タクトホームの銀行内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「テニスサークルの運営において、参加率向上のための組織改善に取り組んだ経験」について書かれています。匿名アンケートによる現状把握から、レベル別メニューや日程の見直しといった複数の施策、そして「参加率3割→約6割」という具体的な数値結果まで、一貫した論理構成で簡潔にまとめられています。
この例文のように、複数の施策を実施した場合でも、それぞれを箇条書きにせず地の文で端的に並べることで、短い文字数制限の中でも要点を漏らさず伝えることができます。また、学びを「貴社でも課題に主体的に向き合いたい」という志望動機に接続させている点も、限られた文字数の中で自己PRと入社後の再現性を両立させる工夫として参考になります。
2. インターン
地域産品ショップを運営する長期インターンで21名の学生メンバーが働きやすい環境を作り、週売上を2倍に増やした経験だ。
店の特性上2ヶ月で商品が入れ替わるため、商品知識の定着が難しく顧客との会話が少なかったことで、メンバーの接客への意識が低い課題があった。そこで、接客の質の向上と知識のインプットの効率化が必要と考え、2つの施策を行った。
1つ目は、データを分析し売れ行きの良いジャンルをメインに担当制度を設けた。2つ目は、商品クイズ形式を採用し会議で商品の知識定着度の確認を徹底した。
結果、商品知識を活かした接客が出来て購入に繋がったことがメンバーの接客への意識向上に繋がり、週売上が以前の2倍になった。
参考:【内定】エントリーシート(システム・デジタル)
三菱UFJ銀行の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
地域産品ショップの長期インターンで、接客の質向上と商品知識の定着を目的とした施策に取り組んだ経験」について書かれています。
商品が2ヶ月で入れ替わるという店舗特有の事情から接客意識の低下という課題を特定し、データ分析に基づく担当制度やクイズ形式の知識確認といった具体的な施策につなげている点が丁寧です。
ただ、2つの施策がなぜ接客意識の向上につながったのかの説明がやや簡潔なため、文字数に余裕があればひと言補足するとより説得力が増します。
この例文のように、課題の背景(原因)から施策、結果までの因果関係が一貫して示されていれば、実績自体は「売上が2倍になった」という一見地味な内容であっても十分に説得力のあるガクチカになります。
派手な経験がなくても、原因分析と施策の対応関係を丁寧に描写することで評価されるガクチカを作ることができます。
3. アルバイト
個別指導塾のバイトリーダーとしてチームをまとめ、所属校舎の授業満足度向上に取り組んだ。活動当時、勤務先の校舎では、講師の学業都合による欠勤が多く、担任講師の不在による授業の質の低下が校舎への不満につながっていた。そこで、担任講師が不在の場合でも授業の質を維持できる仕組みづくりに取り組んだ。
課題解決に向けて講師とミーティングを重ねる中で、欠勤時の授業の引継ぎ方法に講師ごとのばらつきがあることが分かった。そこで、校舎全体で共通の引継ぎ手順を定め、代講時の引継ぎ情報をまとめる「情報共有ノート」の作成とその定着に取り組んだ。作成にあたっては、講師全員が主体的に関われるよう、引継ぎで共有すべき情報やノートのフォーマットについて意見を出し合う場を設け、全体の意見を吸い上げることを意識した。
当初は、業務負担の増加や給与が増えないことを理由に取り組みに消極的なメンバーもいた。これらのメンバーに対して、単に協力を求めるだけでは施策の定着は難しいと考え、一方的に方針を押し付けるのではなく、対話を通じて信頼を築き、協力を引き出すアプローチを取った。授業の合間に対話を重ねることで各講師との信頼関係を深め、そのうえで自ら率先して取り組む姿勢を示し続けた。
その結果、「あの人がやっているなら自分もやろう」という前向きな雰囲気が広がり、最終的にグループNo.1の授業満足度を達成することができた。
この経験を通じて、チームで成果を出すために大切な2つの姿勢を学んだ。
1つ目は、多様な意見を尊重することである。異なるバックグラウンドを持つ一人ひとりの視点を取り入れることで、チーム全体の成果向上につながることを学んだ。2つ目は、信頼関係の構築である。プロジェクトの成功には、チームメンバーの能動的な協力が不可欠であり、信頼関係を築くことで主体的に動ける環境を整えることの重要性を学んだ。
参考:【内定】エントリーシート(系統運用部門)(技術系総合職)
中部電力の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「個別指導塾のバイトリーダーとして、講師欠勤時にも授業の質を維持できる仕組みづくりに取り組んだ経験」について書かれています。
原因を「引継ぎ方法の講師間のばらつき」まで具体的に掘り下げたうえで情報共有ノートという施策につなげており、原因分析と施策の対応関係が非常に明確に示されている好例です。
加えて、施策に消極的だったメンバーに対して、強制ではなく対話を通じて信頼関係を築きながら巻き込んでいったプロセスまで描写されており、単なる成功体験にとどまらない深みのあるエピソードになっています。
この例文のように、施策への抵抗にどう向き合ったかを具体的に描くと、リーダーシップや人間関係構築力をより説得力を持って伝えることができます。
また、学びを「多様な意見の尊重」「信頼関係の構築」の2点に整理し並列で示している点も、複数の学びを読み手に分かりやすく伝えるための有効な書き方です。文字数に余裕がある500〜800字程度のガクチカで特に活きる構成と言えるでしょう。
4. 部活動
コロナ禍での部活動停止中に取り組んだ、フィジカル強化である。私の所属する大阪大学ハンドボール部は、関西学生2部リーグに所属し、1部昇格を目標にしている。そんな中、新型コロナウイルスの影響を受け、部活動の休止を余儀なくされた。
そんな状況でも、自分たちにできる事を話し合い、弱点であったフィジカルの強化を決定した。部では1年生から3年生までの縦割り班を作り、そこで日々のトレーニングの報告などを行った。
ジムに行く手間や、筋力トレーニングの重要性を認識していないという理由から、特に1年生は当初トレーニングに対するモチベーションが低かった。そこで1年生を積極的にジムに誘い、一緒にトレーニングを行った。また、過去の格上チームとの試合動画を一緒に視聴し、フィジカル強化の必要性を訴えた。
その結果、1年生も前向きにトレーニングに励み、部全体で体重を平均5kg、ベンチプレスの重量を15kg上げることに成功した。
参考:【内定】エントリーシート(オープンコース)
三菱UFJ銀行の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「コロナ禍での部活動停止期間中に、ハンドボール部のフィジカル強化に取り組んだ経験」について書かれています。
1年生のモチベーションが低かった理由を「ジムに行く手間」「トレーニングの重要性への認識不足」と具体的に特定したうえで、それぞれの原因に対応する形で「一緒にジムに行く」「試合動画で必要性を訴える」という2つの働きかけを行っており、原因と施策の対応関係が明確です。
また、体重・ベンチプレスの数値という客観的な指標で成果を示している点も説得力があります。
この例文のように、活動休止という外的制約があっても、その中でできることを見つけて主体的に行動した経験は、環境の変化への対応力として評価されやすいポイントです。
売上や満足度に限らず、体力測定の数値のような定量的な結果を示すことで、成果の分かりやすさは業種やエピソードの種類を問わず高めることができます。
5. ゼミ活動
私が学生時代に力を入れたことはゼミ活動です。ゼミ活動では長崎の企業と連携し、長崎県の特産品を紹介する食べ物付き情報誌の作成を行い、年間目標を情報誌の購読者200名に設定しました。
しかし活動を始めた頃は、情報誌の購読者が30名程度と少ない状況でした。そこで情報誌の認知度を上げることが必要だと考え、私はSNS拡充、イベントの企画を提案しました。
SNS拡充では、ゼミメンバーで曜日担当を振り分け、情報誌に取り上げた生産者、生産物の紹介や取材先での様子を投稿しました。またイベントを実施する際は、動画撮影、ライブ配信も行いました。イベントの企画では、今まで取材活動を通して交流があった生産者の方々に加え、学生団体や漁協組合といった団体に協力してもらい、長崎県の特産品を使用した料理をふるまうイベントを2カ月に1度のペースで実施しました。
結果として1年後には購読者が200名を超えることができました。この経験から主体性を持ち、周囲と協力して取り組むことの重要性を学びました。目標を設定し、達成に向けて主体的に取り組むことは貴社入社後も生かすことができると考えています。
参考:【内定】エントリーシート(総合職)
西日本シティ銀行の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「ゼミ活動で長崎県の特産品情報誌の購読者増加に取り組んだ経験」について書かれています。
年間目標(200名)に対して開始時点の実績(30名)を明確に示したうえで、SNS拡充とイベント企画という2つの施策を、それぞれ具体的な運用方法(曜日担当制、動画撮影・ライブ配信、生産者や地域団体との連携)まで描写できており、取り組みの解像度が高い点が評価できます。
また、1年後に目標を上回る200名超えを達成したという結果まで明確に示されており、説得力があります。
この例文のように、目標と現状の数値を最初に示しておくと、読み手はその後の施策や結果をより実感を持って捉えられます。
また、SNSという継続的な情報発信と、イベントという単発の企画を組み合わせ、外部の関係者を巻き込みながら進めている点は、限られたリソースの中で成果を最大化する工夫として参考になります。
6. 研究活動
私が最も打ち込んだことは研究です。私は新規研究として、高齢者の運動を支援する機器の開発をしています。私は特定の運動ごとにアシストする機器を製作し、それらを統合することで様々な運動をアシストできる機器の提案及び製作を考えています。
現在、開発した試作機の試験及び評価を行っています。研究を進める際に特に苦労したことはデータの扱い方です。教授のアドバイスに基づき、解析に必要な数字全てに理由をつけることにしました。今一度自分の研究を振り返り、修正し解析した結果から様々なことがわかるようになりました。具体的には、ノイズの主成分となる周波数を算出し、フィルタリングを行うことで、運動時のデータのみを算出することが出来ました。
このことから数字の持つ意味や意味の持たせ方についての重要性を学びました。この力は開発を行う上で実験内容やデータの解析においてとても重要なものであり、今後も大切にしていきたいです。
参考:【内定】エントリーシート(ソフトウェアエンジニア)
メイテックグループホールディングスの内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「高齢者の運動支援機器開発の研究において、データ解析の課題に取り組んだ経験」について書かれています。ノイズの主成分となる周波数を算出しフィルタリングを行うという具体的な技術的工夫が描写されており、研究内容の専門性が伝わりやすい点は評価できます。
一方で気になる点もあります。「データの扱い方に苦労した」理由が具体的に述べられておらず、なぜ「数字全てに理由をつける」という施策がその課題解決につながったのかが読み取りにくくなっています。
またこの施策は「教授のアドバイスに基づき」実施したものであり、自分自身がどう考え工夫を加えたのかという主体性がやや見えにくい点も気になります。
加えて、そもそもなぜこの研究に取り組もうと思ったのかという動機の記述がなく、技術的な成果の説明に文字数の大半が割かれているため、学びが仕事にどう活きるかの接続もやや弱くなっています。
この例文のように、専門性の高い研究内容を扱う場合は、技術的な工夫だけでなく、なぜ取り組んだのか(動機)や、その過程でどう主体的に考え行動したのかを併せて描写することで、専門知識のない読み手にも評価されやすいガクチカになります。
7. ボランティア
留学団体での帰国生ボランティアの活動です。主にこれから留学に行く学生に向けてオリエンテーションの運営を行っており、昨年はボランティア40人をまとめるリーダーを務めました。
毎年、参加者に対しアンケートを採っており、満足度の低下という課題がありました。原因として留学に対する不安が解消しきれていないからだと考え、課題解決のために質問ブースの設置を行いました。質問ブースでは国別、男女別にボランティアを配置し、空いた時間に自由に質問ができる場を作りました。また、よく聞かれる英語の勉強法や現地での友達の作り方などの質問は終了後に行なっている反省会で共有し、内容はリストアップして次回のオリエンテーション内で配布しました。
結果として参加者アンケートでの満足度は83%から93%まで上昇しました。私の強みである主体性を持って積極的に挑戦できる力を生かし、課題解決のためにリーダーとして注力しました。
参考:【内定】エントリーシート(事務系総合職)
日揮ホールディングスの内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「留学団体での帰国生ボランティア活動において、オリエンテーション参加者の満足度向上に取り組んだ経験」について書かれています。
満足度が「83%→93%」まで向上したという具体的な数値結果に加え、質問ブースの設置や国別・男女別の配置、反省会での情報共有といった複数の施策が、いずれも「留学への不安解消」という原因分析に対応しており、因果関係が明確です。
この例文のように、複数の施策を実施した場合でも、それぞれがどの課題に対応しているのかを一つひとつ明確に紐づけて書くことで、施策の数が多くても読み手に散漫な印象を与えず、一貫した論理構成として伝えることができます。
8. 資格・TOEIC
TOEICのスコアを350点伸ばしたことです。私が大学で専門としている英詩の分析には高い語学力が必要でした。しかし、私は高校時代から英語に苦手意識をもっていたため、一年間TOEICの勉強に励み、苦手を克服しようと考えました。
学校の課題やアルバイトと両立して資格学習をすることは大変でしたが、一年間隙間時間を活用して勉強を継続しました。
その結果、最初に目標としていた800点を大きく超える865点までスコアを伸ばすことができ、努力によって苦手を克服したことに達成感を感じました。この経験を通して、粘り強くひとつのことに継続して取り組む力と努力を結果に繋げる力を身に付けることができました。
参考:【内定】エントリーシート(ホテル職)
リゾートトラストの内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「TOEICのスコアを350点伸ばした経験」について書かれています。目標としていた800点を大きく超える865点まで伸ばしたという具体的な数値結果は分かりやすいです。
一方で、この経験は個人の努力のみに焦点が当たっており、周囲にどのような影響を与えたのかが語られていません。
また、「一年間勉強に励んだ」「隙間時間を活用して勉強を継続した」という記述にとどまり、具体的にどのような学習方法や工夫を行ったのかが書かれていないため、再現性のある取り組みとして評価されにくい可能性があります。
企業という集団の中で働く以上、個人のがんばりだけでなく、周囲との関わりの中で発揮した強みや、具体的な工夫のプロセスを盛り込むと、より説得力のあるガクチカになるでしょう。
9. 地域行事
盆踊り大会の責任者として、企画不成立の危機を乗り越え、仲間と協力しながら大成功に導いた。準備を始めた当初は学生メンバーの仲間50人の間に温度差があり、準備を進めるのは困難だった。
私は「大会を笑顔でいっぱいにする」という共通の目的意識を浸透させ、仲間を鼓舞することで主体的行動を促すことが重要と考えた。そこで、協賛活動、広報、企画運営など各部門を設け、それらを統率することにした。
なにかあれば仕事は私が全てバックアップするという覚悟で、「1.各幹部の能力を見立てて仕事を任せ、フィードバックを即時に行うこと」、「2.仕事を円滑に進められるよう、ツールやその使用環境を整えること」、「3.個々人の都合や想いを汲み取り、各々への動機づけを欠かさず行うこと」に注力した。
結果、仲間の団結が強まり、昨年の約500人増である3000人の笑顔が溢れる納涼盆踊り大会にすることが出来た。
参考:【内定】エントリーシート(総合職)
東急の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
ここでは、盆踊り大会の責任者としてチームをまとめ上げた経験について書かれています。
具体的にどのような行動を起こしたかを番号を振って示しており、内容としてはコンパクトにまとまっている印象を受けます。
400字という制限があることから、それぞれの取組みについて具体的に示すのは難しいと思われるため、ここでは最も効果的かつ力を入れた施策について具体的に言及しても良かったかもしれません。
皆さんもお分かりかとは思いますが、ESですべてを書ききることなど不可能です。そのため、何をESに書いて、何を面接で話すかはしっかりと整理しておく必要があります。つまり、ESを作成する段階から、面接までを見据えておかなければなりません。
字数制限のあるESでは、インパクトの大きい施策だけを記述し、他の施策は面接で話すなどと決めておかなければ、ダラダラと冗長な的を射ないESとなってしまいます。
エピソードの洗い出しが出来た方は、何を書かないかという観点からも学生時代にがんばったことを推敲してみてください。
10. 新規事業立ち上げ
私は大学時代、低所得者向け個別指導塾の立ち上げに関わり、暗中模索しながら塾のモデルを構築し三年で生徒150名を集め塾の黒字化に貢献した。一人でも多くの子供が塾に通う機会を創出したかったためだ。
苦労したのは講師人気偏重の改善だった。時給が低い当塾の採用難易度は高く、採用における学力要求水準を下げた結果だ。私は、これに対し講師2対生徒6の授業体制を導入した。講師1対生徒3からの変更で利益率が向上し、同時に先輩講師に学力水準の低い講師を担当させ学力不足を補った。しかし、それが学力不足な新任講師の学習意欲の低下を招いた。私は講師一人ひとりとの対話を大切にし、特に新任講師に粘り強く生徒と真摯に向き合う大切さを伝え続けた。
初めは煩わし気だった新任講師も、公私の別なく面倒を見て先輩らしく振舞うなかで、私の話に真摯に向き合うようになった。結果として、生徒の退塾率を大幅に改善し黒字化に貢献した。
参考:【内定】エントリーシート(事務系総合職)
トヨタ自動車(TOYOTA)の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
自身の心境と具体的に何を行ったのかが端的に書かれており、非常に分かりやすいです。
取り組みとその中でどのような困難があったかを記述するのに多くの字数を割いていることから、この学生が意欲を持って主体的に行動したことが文面からも伝わってきます。
また、言葉選びもよく考えられており、字数削減のため言葉を置き換えたり、接続詞を効果的に利用したり等、よく練られて書かれたESであることが分かります。接続詞を効果的に使うことで、読み手はストレスなく読み進めることができ、共感や理解も増すと考えられます。
学生時代にがんばったことを書くことに慣れてきた方は、このような文章の端々にまで気を配ってみてください。
完全無料・登録1分
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- 特別な実績がなくても書ける「強いガクチカの作り方」がわかる
- 選考を通過した「先輩の合格ES」をチェックできる
- 「本選考の評価ポイント」を事前に把握して対策に活かせる
文字数別|「学生時代にがんばったこと」内定者ES例文8選
200字の場合
学生時代最も力を入れていることは、「アルバイト先の外国人労働者に対しての環境作り」である。
アルバイト先に日本語が苦手で意思疎通が図れないことから、消極的だった外国人に対して自身の留学経験や学業での知識を活かして寄り添い、その姿勢を他の職員に見せることで外国人に対する意識を改革させた。
このことから、相手の立場になって考える重要性と自分の経験や知識の活かし方を学んだ。
参考:【内定】エントリーシート(総合職)
アイリスオーヤマの内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
文字指定が200字と少ないため、何を書いて何を書かないかの取捨選択の判断が重要となります。
このままだと、「留学経験や学業での知識を活かして寄り添い」「その姿勢を見せることで意識を改革させた」という記述が抽象的で、具体的にどのような行動を取ったのか(例えば、日本語学習のサポートをした、通訳を担った、交流イベントを企画したなど)が伝わってきません。
200字という制限の中でも、活動内容と自身の役割はできる限り具体的に書く必要があります。
また、この例文には「結果、どうなったのか」という具体的な成果が書かれていません。「意識を改革させた」だけでは変化の程度が読み手に伝わりにくいため、離職率が下がった、コミュニケーション頻度が増えたなど、目に見える結果を必ず盛り込みましょう。
文字数が限られているからこそ、最後の学びの記述よりも、活動内容と結果を優先して書くことをおすすめします。
300字の場合
個別塾の運営体制を構築したことだ。リーダーとして運営に関わる中、売上低迷に危機感を覚え改善に乗り出した。
現状分析の結果1「運営が特定の講師に集中し非効率」、2「客単価が低い」の2点が問題と考え、運営体制の構築によって1を、共通の目標を持つことで講師の意識を高め顧客満足度を向上し2を改善しようとした。当初全員からは賛同を得られなかったが、私は常に自分から行動することで言動に説得力を持たせることを意識した。
これにより運営が組織化され、各チームが自分の仕事に特化したことで各業務の質が向上、運営への参加や私の呼びかけで教室全体の意識が高まり、生徒のサポートが充実した。結果売上は地区中位から1位になった。
参考:【内定】エントリーシート
PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
「私は常に自分から行動することで言動に説得力を持たせることを意識した。」とありますが、このESにおいて最も詳細に記述すべきである取り組みの部分が具体的に記述されていません。
ここで企業側が知りたいのは、あなたのどのような行動がその結果につながったのか、ということです。本当に自分から行動するだけで言動が説得力を持つのでしょうか。仮にそうだとしても、どのような場面で説得力を持ったと感じたのでしょうか。
上記でも述べましたが、内容の濃淡をより意識する必要があります。ここでは、自分自身のどういった言動がチームに良い影響を与えたのか、その言動について具体的に書くべきといえます。その具体的な言動にこそ、あなたの人柄や個性が表れるためです。
400字の場合
利害関係を調整しながら、テニスサークルのレギュラーの実力を上げた。
幹部着任時、約40チーム参加する関西大会で初戦敗退した。その悔しさから、実力向上を目標に掲げた。課題として、練習参加率の低さがあり、その原因はレギュラーが満足するレベルの練習を提供できていないことだった。それを解決するために2つの施策で練習レベルを上げた。
1つ目に、週に1回1人で他大学の体育会の部活動に参加し、エースの私自身の実力を上げた。未経験者の指導員・人数不足の際の練習相手として部に貢献できることを伝え、参加の許可を得た。参加時には、互いに助言し合える雰囲気の作り方を学び、サークルの練習で実践した。2つ目に、OBを練習に招いた。その際に、複数のOBを同一日の練習に招くことでOBが旧友と再会できる場にし、参加メリットを生んだ。
1年間続けた結果、練習参加率・レベル共に向上し、幹部終了時の大会で4位になることができた。
参考:【内定】エントリーシート(総合職)
三井住友信託銀行の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
200字のES例文とは異なり、こちらは400字ほどの分量があるため、課題・原因分析・複数の施策・結果までを一通り具体的に盛り込むことができています。
特に、他大学の部活動への参加やOBの招待など、サークル内部だけにとどまらず外部の資源を巻き込んで課題解決につなげている点は独自性があり評価できます。
一方で気になる点もあります。1つ目の施策では「他大学の部活動に参加し、実力を上げた」という結果を先に述べたあとで「参加の許可を得た経緯」を説明しており、時系列が前後して読みにくくなっています。
参加交渉の経緯を先に述べ、そのうえで実力向上という結果につなげる順序に整理すると、より自然な流れになります。あわせて「練習参加率・レベル共に向上し」の部分も、可能であれば参加率の具体的な数値を示すと、結果の説得力がさらに高まります。
500字の場合
私は昨春、同大学女子の美意識を高めたいという想いから、化粧品会社と共同で「メイク教室」を主催した。
特に各関係者の説得に注力し、化粧品会社には企画への協賛、大学には構内での宣伝許可を求めたが、化粧品会社には企画による企業への利益を、大学には学生が企業に利用されることを疑問視された。そこで相手に合わせた動機づけが必要だと考え、化粧品会社には「課題の若年層にブランドを認知してもらえる」、大学には「学生が社会人の身だしなみを適切に学べる」と熱心に説明して協力を得た。
また集客面では「参加者は数人でも大成功」という社員さんの言葉への悔しさが起爆剤となり、自ら課した30人という目標に向けて奮闘した。大学構内での地道なビラ配りに加え、女子向けの合格祝賀会での宣伝を考え、その運営団体には「女子学生の学生生活を応援する」という共通目的を説明した上で「メイクサンプル配布により祝賀会の魅力も向上する」と説得して理解を得た。
こうした活動が実を結んで50人超の集客を達成でき、この経験から、立場が異なる関係者を巻き込むには、熱意に加えて、相手のメリットを自分なりに模索し論理的に伝えることの大切さを学んだ。
参考:エントリーシート(総合職)(事務系)
キリンホールディングス(KIRIN)の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
人柄については文中で直接言及されてはいないものの、「熱心に」、「悔しさが起爆剤となり」、「熱意に加えて」といった表現が所々で使われており、この学生が「高い熱量を持った負けず嫌いな人物」であることが充分に伝わってきます。
このESのように文全体を通して自分自身の人柄を伝えることが出来れば、なお良いでしょう。その時々で何を考え、自分のどのような強みが活きたのかを一つ一つの行動に結びつけることで説得力は格段に増します。
600字の場合
体育会自転車部において、450名が所属するOB会の運営を通じて問題解決能力を養いました。
私は大学2年次からOB会担当という役職でした。OBの連絡先管理やメールでの情報交換、OB会の運営を1年間かけて行う役職です。初めて担当した2年次は、わずか15名のOBしか参加しませんでした。理想と現実のギャップを痛感したばかりか、部員にOBの数が少ないと言われ大変悔しい思いをしました。そこで、部員を見返したい気持ちから、3年次は前年の2倍以上の参加数を目標にしました。私が指揮をとり、部員を交えて現状を把握すると次の問題点が浮上しました。
1.連絡先が不明なOBが多数おり、OB会の案内が送れないことです。
2.OBが現役の活動を知る機会が少なく、部活動への関心が低いことです。
3.自転車好きなOBが多数いるのに、OB会で自転車に乗るイベントがないことです。
この解決のために次のことを行いました。
1.OB経由で不明な連絡先の9割を獲得し、より多くのOBに案内を送ることができました。
2.現役の活動に興味を持たせるため、月1回のメールマガジンの配信や四半期ごとの活動をまとめた冊子を送付しました。
3.高齢のOBも参加できるツーリングを企画し、OBの積極的な参加を促しました。
結果3倍以上の47人に増え、以前より積極的にOBが部活に関わるようになりました。この経験から、高い壁でも努力と工夫で乗り越えられることを学びました。
参考:【内定】エントリーシート(システムエンジニア)
日本銀行の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
このESの特筆すべきは、その形式です。改行を有効に利用出来ているだけでなく、問題点と解決策それぞれに番号を付け対応させており、一見して理解しやすいESとなっています。ESを読む相手が人間である以上、このような形式面にも注意を払いたいところです。
また、具体的な数字を出すことで、エピソードの規模感や成し遂げたことのインパクトについても正確に伝えることが出来ています。このように具体化できる点についてはより具体化していくことでエピソードの説得力を増すことができるでしょう。
ある程度作成できるようになったのであれば、エピソードそのものだけでなく魅せ方についても考えることが大事です。
700字の場合
日本酒居酒屋のアルバイトにて自身が中心となり、女性の顧客数を増やしたことです。私自身日本酒が苦手でしたが、アルバイトにて学ぶうちに好きになりました。また、過去に新体操やヴァイオリンを通して人を笑顔にし感動を共有でき、喜びを感じたことがあります。そこで、日本酒に対する感動を他の日本酒が苦手な女性にも共有したいという思いから取り組みました。
主に取り組んだことは二つあります。一つは、日本酒の新しい飲み方の考案です。苦手意識を払拭させるため、ソムリエと協力しつつも初心者目線を常に重視しました。もう一つは、顧客に合わせた接客です。多様なニーズがあるため、毎日顧客の年齢層や注文内容を分析し、お酒と料理の組み合わせを相手に合わせて変える接客を行いました。また、私一人で行っても全く意味がないので、分析結果を毎日共有させたり、従業員同士での接客練習を行い上記の接客方法を他の従業員に浸透させ、クオリティの統一をしました。
以上により、女性顧客数が二カ月で三倍に増えました。従業員には年上の方がいたり、最後は店長に認めてもらわなければなりませんでした。そのため、学生以上の姿勢や、年上に対しても物怖じせず納得させることが求められ、非常に苦労しました。そこで、自ら積極的に行動したり普段の仕事を完璧にこなすことを積み重ねました。
これにより、信頼関係を築くことができ、全従業員が私についてきてくれました。この経験から、目標に向けて様々な年代の人をまとめあげるやりがいを学びました。若くともリーダーシップを発揮することは、責任は重大ですがその分非常にやりがいがありました。これからも、積極的に責任ある仕事をしたいです。
参考:【内定】エントリーシート(セールス職)
日本ロレアルの内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
動機や人柄といった、多くの学生が落としがちな細かい点についても丁寧に記述できている点が非常に良いです。
この学生については、経験自体が何か特別秀でたものであるというわけではありません。しかし、気持ちの変化であったり経験からの学びであったり、自身の内面について詳細に記述されていることから、この学生が意欲的にこの活動に取り組んできたということが伝わります。
自身のエピソードのインパクトが弱くて不安に感じている方は、経験自体の大きさで勝負するのではなく、この学生のようにその活動に自分がどれだけコミットしたかで勝負すると良いでしょう。
800字の場合
私は大学時代、テニススクールでのコーチのアルバイトに力を注ぎました。大学1年の5月から続けており、週に6レッスン、主に大人のクラスで60名程度を担当しています。お客様から信頼を獲得し、人気コーチとなるために二つの努力をしました。
一つは実力の証明です。コーチをする傍ら自分の練習にも励み、昨年スクールの所在地である船橋市の市民大会で優勝しました。結果、実力派のコーチとお客様から認識されるようになりました。二つ目の努力は、コーチング力の向上です。ベテランコーチのレッスンの研究や、模擬レッスンによるコーチングのトレーニングで、アドバイスを効果的に伝える方法を身に付けました。
この2つの努力により、私のレッスンは好評になり、昨年の間に担当クラス在籍者数が定員の40%から90%にまで上昇しました。
テニスコーチに力を注ぐことで、二つの力を得ました。一つ目は、自分に妥協しない力です。実力を証明するため練習に励んだ際、部活などと違って、誰も私に練習を強制してこない環境でした。その中で、練習相手と場所をセッティングし、厳しい練習を自分に課しました。目標の実現のために、自分の意志のみで自分を追い込む力が付きました。二つ目は、コミュニケーション能力です。どうすればお客様がアドバイスを受け入れてくれるかどうか模索する中で、同じことを伝えるにしても、言葉遣いで受け入られ方が大きく変わると気づきました。
その結果、言葉遣いに注意深くなり、お客様にアドバイスを肯定的に捉えていただくため、否定的な表現を使わないよう意識する習慣ができました。コンサルタントとして働く際には、クライアントにとっての最適なソリューションを、妥協せず突き詰めて考え出すことや、クライアントに自分の提案を受け入れてもらう会話力が求められると思います。その際に、テニスコーチを通じて得た、自分に妥協しない力とコミュニケーション能力を生かせます。
参考:【内定】エントリーシート(経営コンサルタント)
ローランド・ベルガー(Roland Berger)の内定者ES/選考通過者ES一覧はこちら
まず、結論について端的に述べたうえで、その活動の中でどのような努力をしたのかが2点書かれています。次に、その努力から得られた2つ能力について説明されており、読んでいて納得感のあるESに仕上がっています。
単に時系列に沿って経験を記述するだけでは、このような論理的かつ納得感のあるESを作成することは出来ません。上記で述べたように、文章の構造を整理し、それら1つひとつを紐づけていく必要があります。
このESを例にとって説明していきます。この学生は、「人気コーチとなる」ことを最終的な目標とおいており、それを冒頭で伝えています。
次にその目標を達成するための2つの努力について定量的に伝えています。その結果、目標を達成することができたと述べています。このような書き方は、一見すると簡単なようにも思えますが、自分がその時なぜそう考えたのかをよく振り返っておかなければ難しいでしょう。
そして、結果を述べて終わりにするのではなく、その活動の過程でどのような能力を身につけることができたかについても書かれています。もっとも、多くの学生はこの「学び」の部分で終わってしまうことが多いです。
このESが他と違うのは、学びだけを述べて終わるのではなく、その能力が活動の中のどういった行動から身についたのかにまで言及することができている点です。このように1つひとつの行動にどのような意味があったのかまで落とし込むことができると読み手の納得感は高まることでしょう。
学生時代にがんばったことを聞く理由
モチベーションの源泉や価値観を知るため
企業がガクチカを聞く理由の1つは、学生が「何をモチベーションに努力できるのか」「どのような価値観を持っているのか」を知るためです。これは、「入社後に活躍できそうか」を見極めるための判断材料になります。
また、自社の社風や働き方と学生の価値観が合っているかを確認し、ミスマッチによる早期退職を防ぐ目的もあります。
経験や経験から学んだことを知るため
企業がガクチカを通して確認したいのは、学生がどのような経験をし、そこから何を学び、次にどう活かそうとしているかです。仕事においても、同様に経験から学び続けられるかどうか(再現性)が評価されるためです。
なお、全国大会優勝や起業などの特別な実績だけが評価されるわけではありません。日常的な経験でも、工夫や成長の過程が伝われば十分にアピールになります。
自社に合う・マッチする人材かどうか知るため
企業はガクチカの内容から「自社で活躍できそうか」「社風に合っているか」といった「自社との相性」も判断しています。学生の行動特性や考え方をもとに、入社後の働き方をイメージしているのです。
例えば、論理性が求められる職種では筋道立てた説明が評価され、営業職では対人関係に強いタイプが好まれる傾向があります。このようにガクチカは、職種との適性を見極める材料にもなっています。
学生時代にがんばったことの評価基準
エピソードに再現性があるか
再現性とは、「ガクチカでの経験を入社後の仕事でも活かせるか」という視点です。経験や実績のインパクトが評価される場面もありますが、それだけが評価の全てではありません。
エピソードを選ぶ際、見栄えの良さだけに注目してしまうケースもありますが、企業が本当に知りたいのは「その経験をどう仕事に活かせるのか」という点です。再現性のあるガクチカを書くためには、以下の2点が重要です。
- 成果よりもプロセスにこだわること
- 企業に合った強みをアピールすること
記載内容から「思考力・モチベーションの源泉・人柄」を示すことができているか
ガクチカでアピールすべきポイントはいくつかあるのですが、中でも思考力・モチベーションの源泉・人柄の3点をアピールすることが特に重要です。その具体的な理由としては以下の通りです。
- 思考力
ガクチカに限らず「物事に対してどれだけ深く考え、それをどのように行動に移すのか」という観点は仕事においても重要となり、モノを売る・アイデアを考えるといった全ての業務に通ずるため - モチベーションの源泉
個々人のモチベーションの源泉は状況が変わっても大きくは変化しないため、ガクチカにおけるモチベーションの源泉を知ることで、入社後も同じように意欲を持って働けるかどうかを予測する手がかりになるため - 人柄
企業側は「より自社にマッチしている人材と働きたい」と考えており、その人の根底にある人柄(性格・価値観)が「企業の社風・ビジネスモデル」にマッチしているかどうかを採用する上で判断しているため
ガクチカは面接で必ず深掘りされるため、これらが伝わる書き方を意識する必要があります。
企業で活かせる学びを得ているか
ガクチカでは、その経験から得た学びが志望企業の仕事にどう活かせるのかが見られています。
どのような課題に向き合い、どんな工夫や改善をしたのか、その過程が評価されるポイントです。また、経験を次に活かそうとする姿勢から、成長力やポテンシャルも判断されます。
さらに、周囲を巻き込むタイプか、個人で成果を出すタイプかなど、職種適性を判断されることもあるため、ガクチカから学んだことをしっかり言語化することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. ガクチカと自己PRの違いは何ですか?
A. ガクチカは経験のプロセスを通じて人柄や価値観、モチベーションの源泉を伝えるものです。一方、自己PRは自分の強み(スキル・能力)そのものを伝える設問です。
同じエピソードを使う場合でも、ガクチカでは「取り組みの過程」、自己PRでは「その経験から得た強み」に重点を置くと使い分けやすくなります。
Q. 学生時代にがんばったことが見つからない場合はどうすればよいですか?
A. 大きな実績がなくても、日常の小さな取り組みを深掘りすることでガクチカになります。詳しくは「【ガクチカが本当にない人向け】意外な経験でガクチカを書く方法|例文16選」の記事もあわせてご覧ください。
Q. ガクチカは何字くらいで書くべきですか?
A. 文字数の指定がある場合は指定文字数の9割以上を目安に記入し、指定がない場合は300〜400字程度でまとめるのが一般的です。面接で口頭で話す場合は1分程度(300字前後)を目安にすると良いでしょう。
まとめ
本記事では、ガクチカを聞く意図・評価基準・書き方・例文など、ガクチカの基本的な情報を紹介しました。
ガクチカは、聞き方は違えどほぼ全ての企業の選考で聞かれる質問であり、避けては通れないため入念な準備を行いましょう。





