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企業はあなたの志望動機のどこを見ているのか?

企業はあなたの志望動機のどこを見ているのか?

掲載開始日:2014年06月13日
最終更新日:2019年01月04日

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就職活動の中で、志望動機は聞かれる回数が非常に多い問いでしょう。回答から志望度の高さを測り、入社に向けたモチベーションを探ることを目的としています。

しかし、企業のどこに魅力を感じるのかは人それぞれであり、それに基づいた志望動機もまた人それぞれです。そのような中で、企業は志望動機のどこに注目をして評価をしているのでしょうか。

本記事では、採用側が志望動機をどのように評価しているのかを解説していきたいと思います。

志望動機におけるコンピテンシー採用

昨今の採用活動においてはコンピテンシー採用が活発であり、志望動機についても同様に行われていると考えられます。
能力が非常に高いとしても、その仕事を通じて、やりがいや達成感を感じることができずに、「やる気」が感じられないとしたら、その人の潜在能力全てを発揮できるとは言えません。

一方で能力的には劣っていたとしても、その仕事をすることでやりがいや達成感を感じることのできる人であれば、能力が高い人よりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性は十分にあることだと企業側も考えるでしょう。
過去unistyleでも紹介の通り、志望動機ではその人の「やる気」、つまりどのような物事であれば努力できるのか、モチベーションの源泉となるものは何か、将来成し遂げたいことは何か、それがその業界・企業で働くこととどのように合致するのかということを見ています。
企業で働く人のやりがいはその業界や企業のビジネスモデルに基づくと言えます。
例えば総合商社であれば、グローバルに後世に残る仕組みを作ることや、様々な業界の人と関わりながら新しいビジネスを模索していくことにやりがいを感じる人が多いです。
食品メーカーなどであれば自社製品に愛着を持ち、それを拡げていくことや、営業であれば担当店舗の人々と信頼関係を築きながら実績を残すことにやりがいを感じる人が多いでしょう。
このように各業界ごとに、どのようなことにやりがいを感じて、アドレナリンが出る人が、成果、実績を残すことができるのかということを定義して、欲しい人材と照らし合わしていると考えられます。
事実、同一業界の内定者の志望動機を見てみるとある程度の共通点をみることができます。
コンピテンシー採用を利用するということは、各業界の内定者や働く人がどのような「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を持ってその業界を選択したのかを理解して、自分自身の経験から志望動機を構成するということになります。
参考:就活における志望動機の書き方と6つのチェックポイント|内定者ES例文付
→実体験に紐づいた論理的な志望動機は強い説得力があり、他の学生との差別化に成功することに繋がります。上記記事ではそのような志望動機を作るためのフレームワークを紹介しています。

ビジネスモデルから志望動機を逆算する

ここからは実在の働くケースから、求められている「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を考えてみましょう。今回は銀行の企業営業を例にとってみます。
【銀行の企業営業担当】
・銀行の企業営業として、企業向けの融資、金融商品の販売を担当
・毎月の成績が個人成績として評価される
・営業先の企業と信頼関係を築くことができなければ提案を聞き入れてもらえることはない
・商品が複雑かつ多岐にわたる上に目に見える形ではないため、商品に対する説明能力によって営業の間でも差が開く

こういった仕事においてはどのようなことにやりがいや達成感、モチベーションを感じる人が成果をあげられると考えられるでしょうか。


まずはやりがいになる人もいれば、これがあるから大きなストレスになるという人もいますが、①「結果・数字を出すこと」にやりがいを感じる人が向いていると考えられます。
銀行の営業においては多くの場合、個人で営業を行い、個人に成績が紐づきます。そのため、毎月数字が予算に足りない場合は、きつく質問されることになります。
この数字を達成する「結果に対するこだわり」が持てない人は、入社したとしても大きなストレスを抱えながら働くことになるでしょう。離職率が高いと言われることがありますが、この数字に対するストレスの部分も少なくはないと考えられます。
また②「個人として担当先の企業と信頼関係を築くこと、関係者と協力関係を築きながら物事を進めていくこと」にやりがいを感じる人材は求められているでしょう。
相手の立場にたって考えて、提案を続け、徐々に信頼関係を構築していくそういったプロセスを楽しめる人の方が向いているでしょう。
また形のない金融商品を扱うということから、③「説明能力やスキルが問われ、常に自分自身を磨き続ける必要があること」、また商品がないことから、最終的には④「自分というヒトで購入する相手が多いことを理解して、そこを楽しめる」人材の方が向いていると考えられます。
unistyleの内定者の志望動機を見ていても、上記のようなやりがいを学生時代の経験で感じた⇒だからこそその業界で働きたいという流れにしている人は多いです。
ビジネスモデルから求められている「志」を逆算して考え、自らの経験に当てはめるというプロセスは有効であると考えられます。

もちろん上記以外の志望動機で内定している人もいるでしょうから、そういった情報を数多く仕入れて、自分に当てはめることのできる材料集めについては余念なくすべきだと考えています。
銀行業界の選考情報や過去の選考通過者のエントリーシートを紹介しています。
参考:銀行のエントリーシート

実例に学ぶ志望動機の評価基準

さて、ここからは実例を用いて志望動機の評価を見ていきましょう。

自分が共感できるかどうかではなく、企業の採用担当者となったつもりで考えてみて下さい。業界は全てメガバンクとなっています。

なお、解説をわかりやすくするためにも、全員が「人間勝負の世界で自らのスキルを高めることがしたい」という「志」を持っているものとして仮定しました。

①Aさんの志望動機

人間勝負の世界で自らのスキルを高めて、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望しています。中でも銀行は経済の潤滑油として、必要不可欠なお金を扱う社会的責任の大きい仕事であり、得られるやりがいも非常に大きいと感じており志望しています。

グローバル化が否応なく進む世界において、その国を支える金融システムの重要性は今後も高まると考えており、日本が持続的に安定した成長を成し遂げられるよう全身全霊で仕事に取組みたいと考えています。

中でも国や企業にとって影響力の大きいコーポレートファイナンスやプロジェクトファイナンスの部署を希望しており、将来的には全世界を股にかけて仕事ができるバンカーになりたいと考えています。
①Aさんの志望動機
一見するときれいにまとまった志望動機に見えます。しかし、よくありがちな美辞麗句を並べただけで、Aさん自身がまったく語られていないタイプの志望動機です。
企業が志望動機を聞くのは、あなたがどれだけ知識を持っているか聞くためではなく、あなたがどのような「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を持っているのか、それは企業が求めているものと合致しているのかを見るためのものです。
そういった観点から考えると、この志望動機は的外れであると言わざるを得ません。

②Bさんの志望動機

人間勝負の世界で自らのスキルを高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望しています。学生時代のアルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできました。

中でも銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは営業担当のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望しています。

また姉がMRとして働いていることから、製薬業界を志望しており、父が不動産関連の仕事をしていることから不動産ディベロッパーを志望しています。また学生時代は広告研究会に所属していたため、広告代理店を志望しています。その中でも、銀行は他業界とは異なり、社会的意義が最も高いと感じたため、第一志望と考えております。
②Bさんの志望動機
「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を自分自身のアルバイト経験から語れているところまでは評価できます。但し、他に受けている業界ならびに他業界ではダメな理由が、冒頭の「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」から大きく外れており、シンプルに比較できているとは言えません。

比較する軸がブレてしまっているために、Bさんにとって最も大事な「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」が何なのかが見えてきません。比較をする際には、自分自身が大事だと思う軸(複数でも可)に沿ってシンプルに比較するべきでしょう。

③Cさんの志望動機

人間勝負の世界で自らのスキルを高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望しています。学生時代のアルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできました。

中でも銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは営業担当のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望しています。

冒頭の想いから、モノを持たない業界、その中でも企業に対するアドバイスを行うコンサルティング業界および、川上から川下まで様々な企業と関わる総合商社を志望しています。しかし配属リスクが高く、一人の社員としては一つの業界にしか関わることのできない総合商社や、企業向けのアドバイスのみで、短期的な繋がりがメインのコンサルティング業界よりも、資金提供を通じて長期的な観点から様々な企業のニーズを自らのスキルと提案で解決できることが銀行業界の魅力であると感じて、第一志望として考えています。
③Cさんの志望動機
Bさん同様、「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を自分自身の経験から語ることができています。
更に、「人間勝負の世界で自らのスキルを高め、多くの企業に必要とされる人材となりたい」という自分自身の想いから、どのような業界を受けているのか、他業界ではなぜダメなのかという理由をシンプルに比較しながら説明することができており、最も説得力がある志望動機となっています。
さて上記見てきた通り、「Cさん⇒Bさん⇒Aさん」の順で志望動機としては評価できます。これまで見てきた多くの学生がAさんとBさんレベルの志望動機で止まってしまっているように感じます。

最終面接に近づくにつれて、他にはどのよな業界を受けているのか、それはなぜか、他の業界ではなくて志望業界の理由はなぜかというのは絶対に聞かれます。
その際に自分自身が大事にしている価値観「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」に基づいてシンプルに比較することのできる冷静さ論理的思考力は仕事をしていく上でも求められていると考えてよいでしょう。

志望動機の評価基準

志望動機の評価についてunistyleでは特に下記の項目を重要視しています。
①「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」は業界に合致したものか
②「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」を自分自身の経験から語ることができているか
③「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」に基づき、業界をシンプルに比較しているか
④業界の中でもなぜその会社なのかを伝えることができているか
①、②、③ができていてB評価、更に自分自身の経験から強く「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」を説明できている場合A評価として考えています。
経験との結びつきの強さについては非常に重要であり、単に「海外旅行をしたから海外で働きたい」程度の結びつきよりも、「様々な国籍の人が関わるゼミで共同論文を書いた経験から、価値観の異なる人が手を取り合い一つのゴールを目指す仕事がしたい」という結びつきの方が評価されるでしょう。
どの程度の結びつきから想いを語ればいいのかは実際に内定した人の志望動機を参考にするべきでしょう。
④の業界の中でもなぜその会社なのかはおまけ程度で考えている企業が多いと考えられ、unistyleにおいてもそこまで重要視はしていません。
能力的に申し分なく、「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」も業界に合致した人材であれば、自社が第一志望でなくとも来て欲しいと考えるのが妥当です。
実際には、こういった優秀な人材に内定が集中しており、トップ企業以外の企業はこういった優秀な人材の内定辞退に四苦八苦しているのが現状と言えます。

unistyleをどう利用するか

個人的には自己PRや学生時代頑張ったこと以上に、志望動機を参考にして欲しいと思っています。
どのような想いを持った人がその業界で働いているのかを知るにはOB訪問や実際に会うのが最も手早い手段ではありますが、地理的な問題や時間的な問題で不可能なケースも多いでしょう。

そのような場合にインターネットとは非常に有効な手段であり、unistyleでも多くの就活情報を掲載しています。
特にエントリーシートは、限られた字数の中でどのエピソードや文言をいれるのか考え抜いて選択した結果であり、内定者が内定してから後日談として話したり、記事にしたりするもの以上に価値があると考えています。

是非とも色々な価値観、考え方に触れながら自分が共感できる考え方に出会って欲しいと思います。
unistyleでは20000以上の内定者・書類通過者のエントリーシート例を掲載しています。
参考:エントリーシート一覧

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

 

納得のできる志望動機やその雛形ができていても、実際には企業側が知りたい情報が入っていなかったり、文章自体が伝えたい内容が伝わりにくいものになっているかもしれません。

 

記事内でも挙げた項目と照らしたり、周りの人や就職エージェントに相談してみたり、unistyleでも公開している実際の内定者のESを参考にしたりなどして、自分が伝えたいことや大切にしている価値観・軸といったことが伝わる志望動機を書くことができれば何よりです。

photo by Christine und Hagen Graf

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