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企業はあなたの志望動機のどこを見ているのか?│履歴書に役立つ志望動機の評価軸を例文付きで解説
最終更新日:2022年02月16日
就職活動の中で、志望動機は聞かれる回数が非常に多い問いでしょう。回答から志望度の高さを測り、入社に向けたモチベーションを探ることを目的としています。
しかし、企業のどこに魅力を感じるのかは人それぞれであり、それに基づいた志望動機もまた人それぞれです。そのような中で、企業は志望動機のどこに注目をして評価をしているのでしょうか。
本記事では、採用側が志望動機をどのように評価しているのかを解説していきたいと思います。
志望動機におけるコンピテンシー採用

一方で能力的には劣っていたとしても、その仕事をすることでやりがいや達成感を感じることのできる人であれば、能力が高い人よりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性は十分にあることだと企業側も考えるでしょう。
→実体験に紐づいた論理的な志望動機は強い説得力があり、他の学生との差別化に成功することに繋がります。上記記事ではそのような志望動機を作るためのフレームワークを紹介しています。
ビジネスモデルから志望動機を逆算する

・銀行の企業営業として、企業向けの融資、金融商品の販売を担当
・毎月の成績が個人成績として評価される
・営業先の企業と信頼関係を築くことができなければ提案を聞き入れてもらえることはない
・商品が複雑かつ多岐にわたる上に目に見える形ではないため、商品に対する説明能力によって営業の間でも差が開く
こういった仕事においてはどのようなことにやりがいや達成感、モチベーションを感じる人が成果をあげられると考えられるでしょうか。
まずはやりがいになる人もいれば、これがあるから大きなストレスになるという人もいますが、①「結果・数字を出すこと」にやりがいを感じる人が向いていると考えられます。
もちろん上記以外の志望動機で内定している人もいるでしょうから、そういった情報を数多く仕入れて、自分に当てはめることのできる材料集めについては余念なくすべきだと考えています。
参考:銀行のエントリーシート
実例に学ぶ志望動機の評価基準
さて、ここからは実例を用いて志望動機の評価を見ていきましょう。
自分が共感できるかどうかではなく、企業の採用担当者となったつもりで考えてみて下さい。業界は全てメガバンクとなっています。
なお、解説をわかりやすくするためにも、全員が「人間勝負の世界で自らのスキルを高めることがしたい」という「志」を持っているものとして仮定しました。
①Aさんの志望動機
グローバル化が否応なく進む世界において、その国を支える金融システムの重要性は今後も高まると考えており、日本が持続的に安定した成長を成し遂げられるよう全身全霊で仕事に取組みたいと考えています。
中でも国や企業にとって影響力の大きいコーポレートファイナンスやプロジェクトファイナンスの部署を希望しており、将来的には全世界を股にかけて仕事ができるバンカーになりたいと考えています。
一見するときれいにまとまった志望動機に見えます。しかし、よくありがちな美辞麗句を並べただけで、Aさん自身がまったく語られていないタイプの志望動機です。
②Bさんの志望動機
中でも銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは営業担当のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望しています。
また姉がMRとして働いていることから、製薬業界を志望しており、父が不動産関連の仕事をしていることから不動産ディベロッパーを志望しています。また学生時代は広告研究会に所属していたため、広告代理店を志望しています。その中でも、銀行は他業界とは異なり、社会的意義が最も高いと感じたため、第一志望と考えております。
「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を自分自身のアルバイト経験から語れているところまでは評価できます。但し、他に受けている業界ならびに他業界ではダメな理由が、冒頭の「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」から大きく外れており、シンプルに比較できているとは言えません。
比較する軸がブレてしまっているために、Bさんにとって最も大事な「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」が何なのかが見えてきません。比較をする際には、自分自身が大事だと思う軸(複数でも可)に沿ってシンプルに比較するべきでしょう。
③Cさんの志望動機
中でも銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは営業担当のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望しています。
冒頭の想いから、モノを持たない業界、その中でも企業に対するアドバイスを行うコンサルティング業界および、川上から川下まで様々な企業と関わる総合商社を志望しています。しかし配属リスクが高く、一人の社員としては一つの業界にしか関わることのできない総合商社や、企業向けのアドバイスのみで、短期的な繋がりがメインのコンサルティング業界よりも、資金提供を通じて長期的な観点から様々な企業のニーズを自らのスキルと提案で解決できることが銀行業界の魅力であると感じて、第一志望として考えています。
Bさん同様、「成し遂げたいこと・企業選びの軸・志」を自分自身の経験から語ることができています。
最終面接に近づくにつれて、他にはどのよな業界を受けているのか、それはなぜか、他の業界ではなくて志望業界の理由はなぜかというのは絶対に聞かれます。
志望動機の評価基準

②「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」を自分自身の経験から語ることができているか
③「成し遂げたいこと=志=企業選びの軸」に基づき、業界をシンプルに比較しているか
④業界の中でもなぜその会社なのかを伝えることができているか
unistyleをどう利用するか

そのような場合にインターネットとは非常に有効な手段であり、unistyleでも多くの就活情報を掲載しています。
是非とも色々な価値観、考え方に触れながら自分が共感できる考え方に出会って欲しいと思います。
参考:エントリーシート一覧
最後に
いかがでしたでしょうか。
納得のできる志望動機やその雛形ができていても、実際には企業側が知りたい情報が入っていなかったり、文章自体が伝えたい内容が伝わりにくいものになっているかもしれません。
記事内でも挙げた項目と照らしたり、周りの人や就職エージェントに相談してみたり、unistyleでも公開している実際の内定者のESを参考にしたりなどして、自分が伝えたいことや大切にしている価値観・軸といったことが伝わる志望動機を書くことができれば何よりです。
photo by Christine und Hagen Graf
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